医学講座

米国ワクチン接種の効果

 今日は2021年5月7日(金)です。
 昨日の院長日記、
 五輪中止提言_米紙から相次ぐに、
 なっちゅんさんから、
 コメントをいただきました
 私の米国の友人とそのお友達は全員ワクチン接種しました。
 米国は進んでると思います。

 私の知り合いも米国でワクチン接種を受けました。
      ■         ■
 2021年4月22日のMSNニュースです。
 米国のワクチン接種が計2億回超え、バイデン氏の目標達成「これからは16歳以上の全員に」
【ワシントン=吉田通夫】バイデン米大統領は4月21日、ホワイトハウスで演説し、新型コロナウイルスワクチンの接種回数が同日中に計2億回を超え、掲げた目標を達成すると述べた。18歳以上の半数以上が少なくとも1回は接種した。バイデン氏は「重症化のリスクが高い高齢者らに重点を置いて接種を求めてきたが、これからは16歳以上の全員に接種を求める」と述べた。
 バイデン氏は「働く世代からは接種する時間がないといった懸念を聞いている」として、企業に接種希望者の有給休暇を認めるよう求めた。資金に余裕のない中小企業向けには、有給休暇の費用を補う新たな税控除を導入すると発表した。
 米疾病対策センター(CDC)によると、4月21日時点で接種回数は累計2億1000万回。18歳以上の51.5%が1回は接種し、33.8%は必要な接種回数を終えた。1月に1日30万人を超えた新規感染者数は、4月中旬は5万~7万人で推移している。
 バイデン政権は1月に「4月末までに計1億回のワクチン接種」との目標を掲げたが、3月に達成し2億回に上方修正した。

ワクチン接種を呼び掛けるバイデン米大統領(ツイッターより)
(以上、MSNニュース、東京新聞より引用)

      ■         ■
 日本もワクチン接種を早めると、
 経済効果も出るし、
 オリンピックもできると思います。
 自衛隊に協力してもらったり
 医学部や看護学部の教員に協力してもらって、
 何とかワクチン接種を早くするのが、
 今の日本にとって一番大切なことだと(私は)思います。

“米国ワクチン接種の効果”へのコメントを見る

医学講座

五輪中止提言_米紙から相次ぐ

 今日は2021年5月6日(木)です。
 今日のYahoo!ニュースです。
 五輪中止提言 米紙から相次ぐ「IOCは訴える?そんなことすれば評判はどうなるか」
 開幕まであと3カ月を切った東京五輪・パラリンピックだが、ここにきて米国メディアから中止への提言が相次いでいる。米有力紙のワシントンポスト(電子版)は5日、日本政府に対し、中止を決断し、費用の「損切り」をすべきだと主張するコラムを掲載した。
 コラムでは「日本はIOCに略奪は他でしてくれと言うべき」と題し、日本を「踏み台」とするIOCの姿勢を糾弾。バッハ会長を「ぼったくり男爵」と皮肉った。開催に否定的な日本の世論、医療体制のひっ迫などに触れ、「世界的大流行の中で国際的なメガイベントを主催することは不合理な決定だ」と、した。
 中止の場合、違約金の可能性もささやかれるが「日本が契約を破ったとして、IOCは何をする?訴える?どこの裁判所で?そんな訴訟をすれば、パンデミックの最中にストレスと苦しみのある国で大会を強制するIOCの評判はどうなるか?」と指摘し、「キャンセルは苦痛かも知れないが、浄化になる」と、まとめた。
 4日にはサンフランシスコ・クロニクルが世界各地で新型コロナウイルスの影響が長期化する中で、東京五輪について「開催されるべきではない」とするスポーツコラムニストの記事を掲載。米国ではワクチン接種が進み、正常化への兆しが見えている一方で、インドや欧州の一部、南米では深刻な状況が続いているとし、東京五輪開催には「時間が足りない」と訴えた。
 4月には有力視ニューヨーク・タイムスが現状での東京五輪開催について「最悪のタイミング」とし、日本と世界にとって「一大感染イベント」になる可能性があると指摘。「五輪のあり方を再考すべき時期」と、訴えている。
 (以上、Yahoo!ニュースより引用)

      ■         ■
 昨日は五輪マラソンテスト大会が札幌で開催されました。
 私は8月にほんものの大会が開催されるといいと思っています。
 IOCのバッハ会長は、
 ドイツ人の弁護士さんだそうです。
 ぼったくり男爵とは知りませんでした。
 米国ではワクチン接種が進んでいます。
 日本でも早くワクチンを接種して、
 8月までに何とかしてほしいと(私は)願っています。

“五輪中止提言_米紙から相次ぐ”へのコメントを見る

医学講座

五輪マラソンテスト大会

 今日は2021年5月5日(水)こどもの日です。
 札幌で五輪マラソンのテスト大会が開催されました。
 北海道新聞号外です。
 五輪マラソン、札幌でテスト大会 日本代表4選手ら試走
 8月の東京五輪マラソンへ向けて運営の課題を洗い出すテスト大会「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」は5日、札幌市中心部の五輪コースで行われた。新型コロナウイルス感染防止対策が施されるなか、日本代表の男女4選手らが出場した。
 東京五輪・パラリンピック組織委員会と道、札幌市、北海道新聞社などでつくる実行委員会の主催。
 海外4カ国の男女6選手を含む69選手が出場した「札幌チャレンジハーフマラソン」は午前9時50分に大通西4をスタートし、五輪コース中間点の北7西5・6でフィニッシュ。五輪マラソン代表の服部勇馬(トヨタ自動車)、前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、一山麻緒(ワコール)が集団のなかで本番を想定しながら試走した。
 レースは男子のヒラリー・キプコエチ(ケニア)が1時間0分46秒で、女子は一山が1時間8分28秒でそれぞれ優勝した。

五輪マラソンと同じ大通西4(札幌市中央区)をスタートする「札幌チャレンジハーフマラソン」の選手たち=5日午前9時50分(金田翔撮影)
(以上、北海道新聞電子版より引用)

      ■         ■
 無事にテスト大会ができてよかったです。
 いろいろな意見があると思いますが、
 私は無事にオリンピックが開催できることを願っています。
 TVで見るだけでも十分です。
 ワクチン接種を早く実施して、
 8月にはほんものの大会ができることを願っています。
 無事に終わってよかったです。

“五輪マラソンテスト大会”へのコメントを見る

医学講座

新型コロナのPCR検査2021年5月4日

 今日は2021年5月4日(火)です。
 一年前に、
 一日も早くいい治療法を見つけて、
 死なない病気にして、
 来年は笑顔でサクラを鑑賞したいです
 …と書いたのにダメでした。
      ■         ■
 COVID-19はしたたかなウイルスです。
 一年前と変わったところは、
 PCR検査が簡単に受けられるようになったことです。
 問題もあります。
 検査のやり方も、
 価格もバラバラです。
 医療機関で保険適応で、
 術前検査としてふつうにできるようにはなっていません
      ■         ■
 国際線の航空機に搭乗するには、
 PCR検査を受けなければ乗せてくれません。
 ちゃんとした証明書をもらうためには3万円以上もかかります。
 明日は札幌で五輪マラソンテスト大会が行われます。
 ワクチン接種もなかなか進みません。
 せめてPCR検査だけでも、
 もう少し医師の裁量で自由にできるといいと思います。
 もちろん無料でです。

“新型コロナのPCR検査2021年5月4日”へのコメントを見る

昔の記憶

石井清一先生の思い出

 今日は2021年5月3日(月)憲法記念日です。
 札幌は小雨です。
 石井先生のご逝去を悲しんでいるような雨です。
 私が札幌医大に採用されたのが1998年、
 クビになったのが2002年でした
 嫌なこともありましたが、
 楽しい思い出もあります。
      ■         ■
 石井清一先生と仕事ができたことは、
 私の貴重な楽しい思い出の一つです。
 整形外科の先生と手術をする機会は、
 札幌医大ではあまりありませんでした。
 私が唯一、石井先生と同じ患者さんを治療したのが、
 ロシアから来た熱傷の少年でした。
 札幌医大形成外科は、
 ロシアから来たコンスタンチンちゃんを、
 阿部清秀先生が救命して有名になりました
      ■         ■
 私が治療を担当させていただいたのは、
 ジェーニャ君という少年でした。
 私が顔の手術を担当させていただき、
 整形外科の石井清一教授が、
 手の手術をしてくださいました。
 石井先生の手術は見事でした。
 ちゃんと手が使えるようになりました。
 決して大きくはない声で、
 丁寧に説明されるのが印象的でした。
      ■         ■
 石井清一先生のすごいところは、
 俺がおれが
 …というところがまったくないところです。
 世界的に有名な教授なのに、
 穏やかでした。
 形成外科講師の私の言うことも、
 ちゃんと聞いてくださいました。
 ほんとうにエライ先生は、
 自分が偉いというそぶりをしないことを知りました。
      ■         ■
 もう20年以上も前です。
 下の写真は、
 ロシアから到着したジェーニャくんを、
 形成外科病棟の処置室で治療している私です。
 黄色のガーゼはロシアからつけてきたものです。
 石井清一先生との手術はこのジェーニャ君だけですが、
 今でもよく覚えています。
 心からご冥福をお祈りしています。 

“石井清一先生の思い出”へのコメントを見る

昔の記憶

石井清一先生を偲んで

 今日は2021年5月2日(日)です。
 札幌は桜が咲いていますが、
 とても寒いです。
 昨日の石井清一先生ご逝去
 …の続きです。
 ネットで石井先生を検索したところ、
 次の加藤博之先生の文章が見つかりました。
 石井清一先生を偲んで引用させていただきます。
      ■         ■
 師:石井清一先生について
 加藤博之
 進路を決めかねている卒後研修医や医学生から,整形外科を選んだ理由を尋ねられることが多い。その度に恩師石井清一先生を思い出す。その頃,私は北大医学部6年生で,間近に迫った卒業の直後に結婚し,東京に戻りスーパーローテーション研修する予定であった。漠然と内科医になるつもりでいた。
 ところが,かねてより仲人をお願いしていた医学部スキー部長の細菌学教授が国際学会に出席することになり,急遽同スキー部の顧問であられた石井先生に仲人をお願いすることになった。当時,石井先生は北大医学部整形外科助教授で,私達医学部スキー部員に混じってノルディック(距離)スキーを汗水たらして走りこんでおられた。石井先生は快く仲人を引き受けていただけたが,家内と一緒にお酒をご馳走になったある晩に「君は内科医にはむいていない。整形外科が性に合っている。明朝までに連絡が無ければ入局したことにする。」と突然おっしゃられた。翌日の昼に私が眼を覚ました時には私の北大整形外科入局は既に決定していた。
 石井先生は手の外科班のチーフをされていた。私は一般整形の研修終了後の卒後5年目に迷わず手の外科の専門研修を選択した。ほどなく,石井先生より論文を提出するように言われた。今から考えると当然のことであるが,数日後に戻ってきた論文には自分の文章はどこにも見当たらず,訂正の赤字で埋め尽くされていた。論文の構成自体も全く変わっていた。早速,赤字を拾って清書して持っていくと,再び真っ赤になって戻ってきた。パソコンの無い時代である。大変なことになったと家内にぼやきながら,原稿用紙の切り貼りと清書を繰り返していくうちに,稚拙な論文がみるみる生気を放ち見違えるように論理的になった。間もなく石井先生は札幌医大教授に栄転され,直接にご指導をいただいた期間は数力月足らずであった。
 卒後研修ではカリキュラムの優劣が喧伝けんでんされている。確かに手術手技の習得,薬剤の処方,検査値の読み方も大切である。しかし研修で最も肝腎なことは師と巡り合うことと思う。私は幸運であった。石井先生からは,診療に対する謙虚な姿勢はもとより,論文の推敲を通じて科学的な思考方法を教えていただいた。剣道の教えの中に「守・破・離」という心得があると聞く。師の教えを「守」り,師の教えを「破」り,師の教えを「離」れることが,道を極める成長過程を示しているとのことである。既に巡り合った頃の石井先生より年長となった私であるが,「守」の段階にとどまることなく「破」・「離」に達することが不肖の弟子の恩返しと考えている。
(信州大学医学部運動機能学講座教授)

 (以上、信州医誌より引用)

      ■         ■
 加藤博之先生は北大(医)55期、
 1979年ご卒業です。
 北大整形外科から、
 信州大学医学部整形外科教授に就任されました。
 石井先生のことがとてもよく書かれています。
 加藤先生は2019年3月に信州大学を退官されていますが、
 今もお元気でご活躍中です。
      ■         ■
 加藤先生が書かれた、
 研修で最も肝腎なことは師と巡り合うことと思う
 診療に対する謙虚な姿勢はもとより,
 論文の推敲を通じて科学的な思考方法を教えていただいた。

 これが石井清一先生教えです。
 ほんとうにすばらしい先生でした。
 心からご冥福をお祈りしています。

“石井清一先生を偲んで”へのコメントを見る

昔の記憶

石井清一先生ご逝去

 今日は2021年5月1日(土)です。
 今朝の北海道新聞おくやみ広告に、
 札幌医大名誉教授の石井清一先生の訃報がありました。
 心からご冥福をお祈りいたします。
 石井清一先生は、
 荻野利彦先生の恩師です。
 北大整形外科で手の外科をはじめられた先生です。
 たくさんの優秀な手の外科医を育てられました。
 心からご冥福をお祈りいたします。
      ■         ■
 北海道新聞の広告です。
  ご 挨 拶
 夫 石井清一 儀
 四月二十六日、八十四歳をもって永眠いたしました。
 葬儀は、新型コロナウイルス感染予防および故人の遺志により近親者のみで相済ませました。
 お世話になりました方々には礼を失することになりましたがお許し頂きたく存じます。
 なお、甚だ勝于ながら、一切のお心遣いにつきましては拝辞させていただきますので重ねてご了承をお願い申しあげます。
  令和三年五月一日 札幌巾豊平区 喪主 石井紀恵子


      ■         ■
 とても残念で悲しいです。
 石井清一先生は私が札幌医大在職中にお世話になりました。
 階段男に書いたように、
 整形外科教授の石井清一先生が、
 朝、エレベーターを使わずに…
 1階から10階まで、
 歩いて上がられるのを見てチャレンジしました。
      ■         ■
 私の形成外科医局は13階にありました。
 札幌医大の最上階でした。
 最初は、5階まで上がっただけで…
 息が切れました。
 その後、8階、10階と少しずつ休まずに上がれるようになりました。
 退職する頃には、
 地下一階の外来から13階まで…
 ヒョコヒョコ上がれるようになりました。

      ■         ■
 穏やかな先生でした。
 とても勉強家でした。
 理論的に説明される先生でした。
 喪主で奥様の石井紀恵子先生は、
 札幌市保健所でご活躍されていました。
 保健所長をなさっていました。
 84歳はお若いです。
 天国で荻野先生と手の外科をなさっていらっしゃることと思います。
 心からご冥福をお祈りいたします。

“石井清一先生ご逝去”へのコメントを見る

医学講座

大規模接種センターに賛成です

 今日は2021年4月30日(金)です。
 今朝の札幌は雨です。
 自転車通勤をあきらめました。
 札幌の人は少ない印象です。
 新型コロナワクチン接種医師に協力金
 …の続きです。
      ■         ■
 ネットのマイクロソフトニュースを見ると、
 こんな記事が載っていました。
 菅総理”乱心”でワクチン1万人接種センターぶち上げ
 クラスター、人手不足など問題山積み
 3度目の緊急事態宣言下の4月29日、東京と大阪で新型コロナウイルスの新規感染者が1000人超えとなった。
 遅々として進まない高齢者(約3600万人)のワクチン接種に業を煮やした菅義偉総理は1万人が接種できる大規模接種センターを東京都などに設置するよう指示した。期間は5月24日から3カ月間だという。28日には東京都千代田区大手町の合同庁舎に設けられた接種センターのガランとした映像がマスコミに公開された。
 「菅総理は国政選挙で3連敗して以降、乱心気味です。人気挽回策として側近の官邸官僚・和泉洋人総理補佐官と北村滋国家安全保障局長のトップダウンで大規模接種センター案が唐突に決まりました。厚生労働省の田村憲久大臣は蚊帳の外。関係省庁との調整は全くなされていない状態でマスコミにリークされ、話が進んでいます。全国的なコロナ蔓延で東京五輪開催に対し、国民の風当たりが強い。ワクチン接種にしか支持率回復の望みを持てない菅政権の焦りのあらわれです」(厚生省関係者)
 埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、京都などにも65歳以上の高齢者を中心に1日約5000人が接種できる大規模センターを政府が設置するという。
 そもそもワクチン接種は「予防接種法」で住民票のある市区町村で受けるのが原則だ。実施主体は市町村とされており、各自治体でようやく接種予約が始まったばかり。政府が接種に乗り出すというのは極めて異例の判断だ。
 「政府が直営で1日1万人規模の接種を行うとぶち上げましたが、接種する人員をどう確保するか。自衛隊の医師を活用するというが、全国で約1000人しかいません。新型コロナの患者を受け入れている病院の通常の任務もあるのに、強引な要請です。防衛省と厚労省など関係省庁の調整も進んでいません。そして1日1万人分のワクチンをどうやって確保するのか。ファイザー製は在庫がないので、国内未承認のモデルナ製を使うという話ですが、5月24日設置に間に合わせるなんて性急過ぎます」(政府関係者)
 各自治体は苦心をしつつ様々な接種会場を確保し、人流の分散にも努めているが、今回のような1万人規模の接種会場となれば、クラスター発生のリスクが高まるという懸念もある。
 「一か所に集めれば接種が進むだろうというのは、机上の思い付きに過ぎません。都内の高齢者を1日1万人単位で大手町に集めるというのは、外出抑制を促す政府の方針とも矛盾し、高齢者を感染リスクに晒すことになります。5月24日から始めるとぶち上げたが、準備期間がなさすぎる。ワクチン接種体制の確保といっても、注射ができる医療スタッフだけいればよいという問題ではない。会場整理の人員はもちろん、受付方法や動線の設定、ワクチンの配送・保管などロジの詰めも不可欠です。しかし、それらを誰が担うのか、人員をどう確保するのか。政府にはワクチン接種会場整備のノウハウが全くありません」(前出の厚労省関係者)
 菅官邸トップダウンの珍プランに防衛省、厚労省、内閣官房など関係省庁は頭を抱えているという。
「自治体から受け取った接種券を会場に持参すれば、いつでも予約なく接種できるようにすると耳障りのよいことを言っているが、見込み数を把握しないでどうやってワクチンを準備するのかすら検討されていません。ワクチンを大量に用意しても、実際に打つ人がわずかしか来なかったら大量の廃棄が生じてしまうだけ。逆に希望者が殺到してしまったらどうするのか。政府に何らのノウハウもなりません」(同前)
 菅政権の命運は「東京五輪」「ワクチン頼み」であるものの、ワクチン確保に失敗し、接種率が世界的にも大きく立ち遅れている惨状が明らかになりつつある。菅官邸が思い付きで打ち出した「苦肉の策」は吉と出るのか、それとも……。(AERAdot.取材班)

(以上、マイクロソフトニュースより引用)

      ■         ■
 朝日新聞社のAERAは大規模接種センターに批判的なようです。
 私は既存の医療機関で、
 全住民を対象としてワクチン接種をするのは、
 絶対に無理だと考えます。
 通常の医療を提供しながら、
 片手間にできるほど甘くはありません。
 問診票の確認だけでも人手が必要です。
 大規模接種センターで一気にワクチン接種をするのが、
 (私は)いいと思います。

“大規模接種センターに賛成です”へのコメントを見る

医学講座

新型コロナワクチン接種医師に協力金

 今日は2021年4月29日(木)です。
 札幌は桜が満開ですが、
 家でじっとしています。
 今日のYahoo!ニュースです。
 河野氏 接種医師に協力金の考え
 河野大臣 医師会に“接種医師”増員要請へ
 河野ワクチン接種担当相は、29日朝、日本テレビの番組に出演し、日本医師会に対し、新型コロナワクチンの接種を担う医師の数を増やすよう要請する考えを示しました。
 河野ワクチン接種担当相「医療機関の数が元々少ないところは、ワクチンは来るんだけど、今度は打ち手の問題があるということがありますんで、そこは国としてもいろんな医師会にお願いをして協力をしてくださいということはやらなきゃいけない」
 河野ワクチン接種担当相は、「お医者さんに何らかの形で支援金・協力金をお支払いをすることもしっかりやっていきたい」と述べ、開業医などを念頭に、協力金を支払うことで、ワクチン接種を担う「打ち手」の確保を進める考えを示しました。
 菅首相は30日、日本医師会の中川会長と面会する予定で、こうしたワクチン接種への協力を要請する見通しです。

(以上、Yahoo!ニュースより引用)

      ■         ■
 私は当然だと思います。
 そもそも接種費用が安すぎます。
 ワクチン接種の費用一回2070円
 令和2年12月17日
 厚生労働省健康局健康課予防接種室から、
 日本医師会への事務連絡です。
 接種委託費用についても、全国統一の単価とし、
 接種1回目、接種2回目とも共通の2070円とする。
(ワクチン代については、国が確保供給するため接種費用に含めない。)

 これでは赤字です。
      ■         ■
 ワクチン接種をするには、
 まず問診をして、
 体温を測定して、
 診療録を作成します。
 密にならないように、
 接種する患者さんの数も調整する必要があります。
 がんばって一日50人接種しても、
 売上は10万3500円です。
 無理です
      ■         ■
 接種して一人でも具合が悪くなると、
 具合が悪くなった人をみなければなりません。
 接種後にも具合が悪くないか確認して、
 体調を確認して帰宅していただきます。
 帰宅後に具合が悪くなった人がいたら、
 接種した医師の責任で診ることになります。
 誰がどうやって算出したかわかりませんが、
 2070円という価格を見た時に、
 できないと思いました。

“新型コロナワクチン接種医師に協力金”へのコメントを見る

医学講座

生きるしくみ700回

 今日は2021年4月28日(水)です。
 毎週水曜日に北海道新聞に掲載される、
 札幌医大の當瀬規嗣とうせのりつぐ教授のコラムを楽しみにしています
 今日で700回目です。
 素晴らしいことだと思います。
 道新に記念講演会のことが載っていました。
 とても参考になるのでご紹介いたします。
      ■         ■
 2021年4月28日、北海道新聞電子版の記事です。
 体の不思議、健康法伝え700回
 「生きる」しくみの當瀬さん講演 新型コロナ予防 基本の徹底強調
 札医大医学部教授で生きている人の体の機能や仕組みを解き明かす生理学者、當瀬規嗣とうせ・のりつぐさん(62)のコラム「『生きる』しくみ」(毎週水曜日掲載)が28日で700回を数えた。2006年から毎週、体の不思議や感動、健康づくりや病気予防などに関する正しい知識や情報を分かりやすい言葉で解説している。13日に札幌で開かれたUHB大学入学式で「『生きるしくみ』から新型コロナウイルスを考える」という題で記念講演した。その内容を詳報する。
 ウイルスなど小さな病原体が人の体に侵入し増える、これが感染です。感染後、発熱などさまざまな症状が出る、これが感染症です。病原体が生存し感染を起こす源が感染源で、感染源から人へ病原体が移動する道筋が感染経路です。新型コロナは現状ではほぼ、人から人へ感染しています。
 新型コロナはコロナウイルスの仲間です。コロナは昔から風邪を起こすウイルスが知られ、今も風邪の2~3割を占めます。2002年に重症肺炎を起こす重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスが現れました。新型コロナウイルスはSARSによく似ていて「SARS―CoV―2」と名付けられ、新型コロナウイルス感染症を「COVID―19」と呼んでいます。
 新型コロナはウイルス本体が脂質の膜で包まれ、突起状のとげがたくさん出ています。これが冠に見えるのでラテン語で冠を意味するコロナと呼ばれています。
 新型コロナはどうやって人の体に入るのでしょう。ウイルスのとげが人の粘膜上皮細胞が持つある酵素と結合して体に侵入、感染します。この酵素が存在するのは鼻、口の中、のど、気管や気管支、血管内皮など。これらから侵入します。
 どんな経路で感染するのでしょう。一つは飛沫ひまつ感染です。感染者の唾液には驚くほどのウイルスが含まれ、せきやくしゃみのほか話すだけで多くのウイルスを含む飛沫が出ます。会話で1メートル、せきで3メートル、くしゃみで5メートル先まで飛び、飛沫を吸い込んで感染します。
 二つ目は接触感染です。飛び出して落下した飛沫は物の表面でしばらく生きています。それを手で触ってウイルスが付き、その手で口や鼻や目などを触ることで感染します。ウイルスの生存期間はボール紙の最長1日に対し、プラスチックやステンレスでは最長2~3日との報告があります。ボタンやドアノブ、取っ手などは意外と長い。また、人は無意識に顔を手で触ります。1時間に平均23回も触った研究があるのです。
 最後がエアロゾル(飛沫核)感染です。発せられた飛沫が乾燥して水分がなくなると小さくなり長時間空気中を漂います。これを吸い込むことで感染します。
 感染を防ぐにはどうしたらよいでしょう。まずは徹底した手洗いです。先ほど新型コロナウイルスは脂質の膜で包まれていると話しました。この膜はせっけんにすごく弱いのです。ウイルスをせっけん水に入れると壊れます。ですから手をせっけんで洗うことがとても大事。普通のせっけんで十分です。親指や、指と指の間など洗い残してしまいがちな部分に注意し、1回に約30秒かけて手をしっかり洗ってください。
 次がマスク着用です。一般的な不織布マスクは5マイクロメートルの穴が開いています。ウイルスは0.1マイクロメートルでマスクを通過できるので(着用者がウイルスを吸い込む)感染を防ぐことはできません。ではなぜマスクか。それは(感染者が)マスクの穴よりも大きい飛沫を飛散させるのを防ぐためです。もしかしたら自分も知らぬ間に感染しているかもしれません。ですから飛散防止のためには(感染者だけでなく非感染者も)全員が着用するのが一番効果的です。
 先ほど人は無意識に顔を手で触ると話しました。マスクを付けると、鼻をこする、口を触る、目をこするなど感染リスクを高める動作を防げます。接触感染を防ぐことができるのです。他にも、室内のこまめな換気や3密を避けて他人と約2メートルの距離を保つことも感染を防ぐ大事な対策です。感染に気をつけ皆で新型コロナを乗り越えましょう。(編集委員 岩本進)

13日に開かれたUHB大学入学式の記念講演で、新型コロナウイルスの特徴や感染予防策などについて話す當瀬規嗣さん=札幌・道新ホール(中村祐子撮影)
(以上、北海道新聞電子版より引用)

      ■         ■
 とても勉強になりました。
徹底した手洗い
 新型コロナウイルスは脂質の膜で包まれている。
 この膜はせっけんにすごく弱い。
 ウイルスをせっけん水に入れると壊れる。
 普通のせっけんで1回に約30秒かけて手をしっかり洗う。
マスク着用
 ウイルスはマスクを通過できる。
 ウイルスを吸い込むのを防ぐことはできない。
 マスクの穴よりも大きい飛沫を飛散させるのを防ぐ。
 マスクを付けると、鼻をこする口を触る目をこするなど
 感染リスクを高める動作を防げます
      ■         ■
 なるほど、
 せっけんで洗うとウイルスが壊れる
 マスクでウイルスの浸入は防げないけど、
 顔に触らないようになるので、
 接触を防ぐことになる。
 ボタンやドアノブ、取っ手など
 プラスチックやステンレスでは最長2~3日ウイルスが生きている。
 なるべく手を触れない
 外でコンタクトを触るのもダメです

“生きるしくみ700回”へのコメントを見る

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ