二重・眼瞼下垂
眼瞼下垂症手術の糸2018
今日の札幌は晴れのいいお天気です。
久しぶりに眼瞼下垂症の話題です。
開業して14年です。
札幌美容形成外科で一番多い手術が、
眼瞼下垂症手術です。
残念なことですが、
私が手術をさせていただいても、
再発することがあります
■ ■
他院で手術をされた方も来院されます。
眼瞼下垂症手術で、
一番のポイントは、
挙筋腱膜の固定だと、
私は考えています。
この挙筋腱膜の固定に使う糸が、
先生によってかなり違います。
私は非吸収糸を使います。
■ ■
吸収糸を使う先生もいます。
固定する糸の本数も、
先生によって違います。
学会に出席して話しても、
さまざまな意見があります。
私の目には、
片目に3本ずつ非吸収糸が入っています。
何の問題もなく快適に生活しています。
大竹尚之先生に感謝しています。
■ ■
眼瞼下垂手術に使う糸
2010年12月22日に書いた院長日記です。
8年前の院長日記を読み返してみると、
吸収糸は使わない
…という私の主張です。
2018年11月の私の主張です。
私が手術をしても将来再手術になることがあります。
将来、再手術を受ける時に、
見つけやすい非吸収糸を使うのがいい
…という考えを残しておきます。
医学講座
自転車レーン
今日は2018年11月6日(火)です。
札幌の天候は曇りです。
例年よりあたたかい11月初旬です。
私は雨の日以外は自転車通勤をしています。
自転車用ヘルメット
…を使っています。
■ ■
札幌市には駐輪場があります。
毎年11月30日まで使えます。
雪が降らない限り、
11月30日まで自転車通勤をします。
毎日通って来る道に、
自転車レーン
…があります。
札幌中央警察署の前にもあります。
■ ■
自転車で歩道を走れるのは、
13歳未満、
70歳以上、
身体の障害を有する者
…だそうです。
私はまだ64歳なので、
車道を走っています。
毎日困ることがたくさんあります。
■ ■
一番困るのは、
路上駐車です。
せっかく自転車レーンがあるのに、
自転車レーンの上に駐車している車両があります。
札幌中央警察署から見えるところなのに、
警察車両が通っても注意しません。
他にも左折専用レーンがある場所で、
自転車が直進したい場合とか、
困ることがたくさんあります。
自転車事故を減らすために、
もう少し法律や道路を整備してほしいです。
医学講座
スマホ依存症
2018年10月のNHKビジネス英語で、
私の尊敬する杉田敏先生が、
スマホ依存症
…を取り上げてくださいました。
番組の中では、
アルコール依存症のような
医学的な病気ではないと解説されていたと記憶しています。
■ ■
杉田先生ご自身も、
スマホを効率よくご利用されているそうです。
さすがだと思います。
私も、
iPhoneとiPadとiPadmini
…を使っています。
便利です。
■ ■
杉田先生の番組の中で取り上げていなかったことです。
先日、
第41回日本美容外科学会
美容レーザーによる眼障害について
聖隷浜松病院眼科_尾花明先生
…から伺いました。
スマホは目によくありません。
■ ■
私たち大人も、
小さな子供も、
スマホを至近距離で見つめます。
ブルーライトが目によくないそうです。
小さな子どもさんが、
幼い時から、
お母さんのスマホを見ていると、
将来かならず目が悪くなります。
■ ■
近くの画面を見つめるので、
近眼になります。
小学生からめがねになります。
中学生からハードコンタクトを使うと、
将来、眼瞼下垂症になります。
目のためにも、
スマホ依存症にならない程度に、
スマホを活用されるのがいいです。
院長の休日
北海道新聞電子版のおすすめ
今日は2018年11月4日(日)です。
札幌は秋晴れのよい天気です。
2018年11月から、
北海道新聞電子版が変わりました。
ネットで新聞の全記事が読めます。
今までも災害で配達ができない時は、
ネットで全文が読めました。
■ ■
北海道新聞社のすごいところは、
北海道新聞を購読していれば、
追加料金なしで読めるところです。
他の全国紙は追加料金がかかります。
道新は太っ腹です。
私は北海道新聞社の経営姿勢に賛成です。
北海道新聞社は、
北海道新聞の販売店を
とても♡大切♡にしています。
■ ■
2018年9月6日の地震で、
北海道新聞社が大活躍しました。
北海道で唯一稼動した印刷所で、
他紙の印刷もしていました。
すごいことだと思います。
販売店もがんばりました。
余震が続いているのに、
新聞をマンションの階段を上がって、
各戸に配達してくれました。
■ ■
私の友人に、
新聞記者や新聞社幹部がいます。
広告収入の減少と…
購読者の減少で…
どこの新聞社も大変なようです。
米国では、
廃刊になった新聞社もあると聞きました。
私の息子も、
新聞を読んでいません。
■ ■
これから就職試験を受ける学生さん。
試験の面接官は、
私のようなおやじです。
以前、受講していた、
北海学園大学経営学部経営学科の、
ニトリ講座でも、
講師の先生が新聞を読むことをすすめていました。
就職試験に新聞は必須科目です。
■ ■
北海道新聞電子版は、
ご実家で道新を購読していれば、
札幌の大学に通う子供さんが、
iPhoneやiPadで読めます。
私の90歳の母親も道新を購読しています。
iPadでどうしん電子版
…を読めるように設定しました。
■ ■
今朝の北海道新聞朝刊には、
旭岳山頂の美しい景色が載っていました。
どうしん電子版で読むと、
美しい景色を見ることができます。
若い人にも、
もっと新聞を読んでいただきたいです。
Yahoo!ニュースや、
LINEニュースにはない情報があります。
国語力も強くなります。
■ ■
平成30年11月4日、北海道新聞朝刊の記事です。
「神々の庭」冬ごもり 旭岳
【旭岳温泉】道内最高峰の大雪山系旭岳(2291メートル)に11月3日、登った。大地の黒、植物の緑は氷雪に覆われ、真っ白に染められていた。
午前9時すぎ、標高1600メートルの旭岳ロープウェイの姿見駅を出発。所々、新雪で膝まで埋まる。次第に斜面が氷化してきた。鉄の爪・アイゼンを靴に付け、ピッケルを握る。
稜線(りょうせん)に出た。直立が難しいほどの強風だ。山頂に着いた。北鎮岳(2244メートル)、白雲岳(2230メートル)、遠くにはトムラウシ山(2141メートル)も見渡せる。
透き通る空の青色に、強風が巻き上げた雪の白が混ざる。神々しい風景。大雪の山々がカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれる理由を実感した。(小林基秀、写真も)

(以上、北海道新聞より引用)
医学講座
美容外科と感染症
昨日の院長日記、
二重埋没法にMRSA
…の続きです。
埋没法の糸にMRSAが感染するのは、
きわめて極めてまれです。
おそらく論文を検索しても出ません。
私も一例しか経験していません。
学会報告もしていませんし論文にもしていません。
■ ■
はっきり言います。
大手美容外科に感染症の専門家はいません。
【金】もうけ【金】
…が上手で、
二重埋没法を一人5分でできる先生はいても、
術後トラブルになった感染症を治せる先生はいません。
大あわてで救急車を呼ぶか、
大きな病院の救命救急センターに搬送するだけです。
■ ■
美容外科でトラブルになった患者さんを、
大きな病院の救命救急センターで治すのは、
救急医と形成外科医です。
脂肪吸引の医療事故2016
脂肪吸引のトラブル
痩身目的の注射で広範囲壊死を生じた1例
形成外科の知識と技術で救命できました。
■ ■
形成外科が美容外科には役立たないという医師もいます。
私が思うに、
ちゃんと形成外科を勉強しなかった医師です。
形成外科専門医レベルまで勉強した先生は、
専門医を取得するまでにさまざまな患者さんを治療します。
足病あしびょう
…という大変な病気があります。
恩師の大浦武彦先生が本を書かれました。
■ ■
足病のスペシャリストは、
感染症の知識が豊富です。
再建方法もよく知っています。
糖尿病など、
全身の病気についてもよく知っています。
いろいろな病気のことをよく知って、
はじめてキズを上手に治せるようになります。
なんちゃって美容外科医
…とは違います。
二重・眼瞼下垂
二重埋没法にMRSA
私が開業してから14年間の間に、
お一人だけ、
埋没法の糸にMRSAが感染した患者さんを治療しました。
先生が神様に見える
…と感謝されたのは、
包茎手術で壊死
…になった患者さんでした。
その患者さんとは別の方です。
■ ■
二重埋没法の糸にMRSA
…がついた患者さんは、
片方の目だけ、
いつまでたっても腫れがとれなくて、
睫毛の上が赤く腫れていました。
赤く腫れていると、
埋没法の糸を探して抜糸するのも大変です。
腫れたところからMRSAが見つかりました。
■ ■
MRSAは大きな病院では珍しくない耐性菌です。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の略が、
MRSA
Methicillin-resistant Staphylococcus aureusです。
Methicillin-resistant
Staphylococcus aureus
二重手術の後で、
感染することが極めてまれにあります。
私が治療した患者さんは、
信頼できる美容外科で手術を受けた方でした。
腫れがず~っととれない時は、
感染や耐性菌も疑ってください。
二重・眼瞼下垂
加齢黄斑変性
加齢黄斑変性かれいおうはんへんせい
…という目の病気があります。
日本眼科学会HPによると、
欧米では成人の失明原因の第1位、
日本では失明原因の第4位です。
失明はこわいです。
■ ■
先日いらした患者さんです。
6年前から左目が見えにくくなりました。
指でまぶたを上げると見えるので、
眼瞼下垂症
…だと思ってきました。
お薬手帳を見せていただくと、
眼科からお薬が出ていました。
■ ■
私:このお薬は?
眼科では何と言われましたか?
患者さん:加齢黄斑変性です。
手術をすすめられました。
私:眼瞼下垂よりも、
眼科で手術を受けてください。
眼瞼下垂症で失明することはありません。
加齢黄斑変性かれいおうはんへんせい
…は放置すると失明の危険があります。
■ ■
なんちゃって美容外科医だったら、
高い自費手術をすすめていたかもしれません。
年齢とともに目も変化します。
まぶたの異常より、
眼球の異常が大切です。
下の写真は、
日本眼科学会HPから引用したものです。
私たち医師仲間でも、
黄斑変性で治療を受けている人がいます。
■ ■
眼科の先生からお聞きしたことです。
目にいい食べ物です。
ブロッコリー
黄色や赤のパプリカ
…などの緑黄色野菜。
不飽和脂肪酸が多い青身魚
イワシ、
サンマ、
サバ
…がいいそうです。
目を大切にしましょう。


医学講座
止まったら倒れる自転車操業
さくらんぼさんの果樹園2018
台風被害に心からお見舞い申し上げます。
お医者さんはいい
…と思われる方がいると思います。
私の疑問?
2008年9月5日の院長日記です。
■ ■
医者になると…
お金持ちになれる…
というのは、
遠い昔の話しです。
労働や責任の重さから考えると
決して割りの良い職業ではありません。
医師優遇税制も死語です。
■ ■
偏見があったらごめんなさい。
お金持ちになりたいなら、
投資家になるとか、
投資家相手の職業とか、
IT企業の社長さんとかが
…よいと思います。
私たちのように、
自分の手足を酷使して稼ぐ職業はダメです。
手は2本、
足も2本、
しかないので、
どう頑張っても限界があります。
■ ■
高齢者が増えて、
医療費が高騰すると、
国が破産するので、
医療費は毎年削減されます。
これからも、
夢のような話しはないと思います。
医療機関の経営環境は、
ますます悪くなります。
一種の構造不況業種です。
■ ■
私たちが、
医師としての喜びを感じられるのは、
患者さんから感謝された時です。
先生、ありがとうございました
と言っていただけるので、
なんとか頑張っていられます。
『オレは医者だから偉いんだ』
なんて考えていたら…
あっという間に倒産です。
■ ■
私は大学病院をクビになって、
失業しそうになって、
一家四人が…
明日からどうしよう…?
…と本当に困ったことがありました。
今から6年前、
平成14年(2002年)のことでした。
その時に、
中央クリニックの社長さんに
拾っていただきました。
ご恩は一生忘れないくらい感謝しています。
■ ■
雇われ院長に採用していただいたので、
一生懸命、働きました。
まだ景気もよく、
競争相手もあまりいなかったので、
業績は上がりました。
その結果、
私は信じられないくらいの
お給料をいただきました。
その結果…
私は信じられないくらいの
税金を払うことになりました。
■ ■
所得税は確定申告で
3月に払います。
その後に予定納税という、
高額の税金がやってきます。
つまり、
一度、高額納税者になると、
翌年も…
高額の税金を払うことになります。
納税の自転車操業です。
まるで、税金を払うために…
働かされているような感覚です。
ごくふつうの勤務医をしていたので、
これがイヤになりました。
■ ■
よく医療法人○○○○と
クリニックや病院を
医療法人にするのは、
個人経営から、
法人にして、
法人からお給料をいただくシステムです。
医療法人には、
さまざまな規制があります。
儲かったからといって、
簡単に経営者のお給料は増やせません。
医療法人は、
『医療を提供して社会に貢献する』
という前提で認可されるからです。
■ ■
私たち医療機関の経営は楽ではありません。
国公立病院の大部分は赤字です。
札幌市内では、
何軒もの美容外科が無くなりました。
札幌美容形成外科も移転先がなければ、
廃業の危機でした。
私たちのように、
自分の手で稼ぐ職業は自転車操業です。
■ ■
毎日自転車をこぎ続けないと、
止まったら倒れます。
病気になった時のために、
所得保障保険には入っていますが、
年齢とともに保険料が上がります。
♡先生ありがとうございました♡
…と言っていただける間は、
自転車をこぎつづけます。
さくらんぼさんにもがんばっていただきたいです。
寒くなってきましたのでお身体に気をつけてください。

昔の記憶
さくらんぼさんの果樹園2018
私の院長日記の強力なサポーター、
山形のさくらんぼさんから、
私のように天候に左右される仕事も大変です。
今年は夏の猛暑、
秋の二度の台風で落下や傷物が多く、
落下したラ・フランスはユンボで穴を掘り埋めましたが
落ちなかった傷果は友人に買ってもらいました。
今年は赤字です。
…と知らせていただきました。
■ ■
落下したラ・フランスはユンボで穴を掘り埋めました
…という言葉を聞いて、
涙が出そうになりました。
おなぐさめの言葉もありません。
北海道の地震で、
生乳を廃棄していた酪農家を思い出しました。
ユンボで穴を掘るのもつらいですし、
穴にラ・フランスを入れるのもつらいです。
■ ■
自然相手の職業は大変だと、
つくづく思いました。
台風が来ないようにと願っていましたが、
台風が去った後の風まで想定していませんでした。
私がさくらんぼさんと知り合ってから、
春の天候の関係で、
サクランボが不作だった年はあったと記憶していますが、
ラ・フランスの廃棄は記憶にありません。
どうか来年は台風が来ないで、
豊作になってほしいと願っています。
さくらんぼさん
お身体に気をつけてください。