昔の記憶

人事異動発表

 毎年、12月の第二土曜日は、
 北大形成外科の医局会と忘年会でした。
 今は、同門会総会と忘年会です。
 私が北大形成外科の医局員だった時代には、
 この12月の医局会で、
 次年度の人事異動が発表になりました。
 人事は大浦武彦教授がお決めになりました。
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 今から考えると…
 北海道内の関連病院の人事を、
 教授お一人で決めるのは…
 ほんとうに大変なことだったと思います。
 私の時代には、
 教授がお決めになった人事に、
 誰も‘文句’を言う人はいませんでした。
 大浦教授は、
 卓越した才能の持主でした。
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 学生時代は、
 体操の名選手だったと伺ったことがあります。
 昭和30年代の、
 日本がまだ先進国ではない時代に、
 海のものとも山のものともわからない、
 形成外科を志(こころざ)されました。
 先見の明がある先生です。
 日本形成外科学会の基礎をつくられました。
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 北大形成外科の医局会は、
 土曜日の午前中に行われました。
 前日の仕事を終えてから、
 北海道中から形成外科医が集まりました。
 ・旭川厚生病院
 ・北見赤十字病院
 ・釧路労災病院
 ・帯広厚生病院
 ・美唄労災病院
 ・日鋼記念病院
 ・函館中央病院
 ・市立札幌病院
 ・形成外科メモリアル病院
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 私が医師になった、
 1980年には、
 旭川厚生病院
 美唄労災病院
 釧路労災病院
 の3つの関連病院しかありませんでした。
 それが、
 次々と増えました。
 現在はもっと増えていると思います。
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 各関連病院には、
 最低2人~多いところで3人の
 医局員が派遣されていました。
 専門医を取得した先生をチーフに、
 その下に研修医がいます。
 専門医と一口に言っても、
 できる手術のレベルや得意分野も違います。
 私のように超個性的な医師もたくさんいます。
 相性が合う先生同士でしたら問題はありませんが、
 相性が合わない先生もいます。
 人事はとても難しいと思います。
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 大浦教授から発表があると、
 さっそく家で発表を待っている家内へ電話です。
 もう一年いられることになったよ!
 あぁよかった!引っ越さなくていいのね
 7月から○○へ行くことになったよ!
 そ~ぉ。じゃ引越しね
 てな調子でした。
 今のように携帯電話はありません。
 北大病院の玄関近くにあった
 公衆電話をよく使いました。
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 こうして、人事異動が発表になって、
 その次の年の家族計画も決まりました。
 引越し時期に奥さんのお腹が大きいと大変なので、
 人事異動を見てからの家族計画となりました。
 大浦教授のすごいところは、
 絶対に差別をしないところでした。
 北大出身だから…
 私のように他大学出身だから…
 と差別はありませんでした。
 本人の希望と能力で決まっていたように思います。
 今日は北大形成外科の同門会総会です。
 恩師の大浦武彦先生には、
 いつまでもお元気で
 ご活躍していただきたいと願っています。

“人事異動発表”へのコメント

  1. 函館の看護師さん より:

    大浦先生といえば何となく熱傷とか床ずれについてなどの小冊子が函館中央病院に昔形成外科の待合室にあって読んで形成外科を知ったように思います。
    先生たちも本当に大変なのですね。
    それをサポートするご家族も大変ですね。
    引っ越しによって予定が変わりますもんね。

    忘年会そんな時期なんですね。
    私の勤務する老人ホームではオープンまであとわずかなので12月30日に落ち着いてからやることになりました。

    ちなみに我が家は忘年会ではありませんが、これから夫の誕生会でカラオケに行ってきます。

  2. さくらんぼ より:

    大浦武彦先生がどんなにすばらしい人が今までのBLOGの内容からもわかります。 どうか 同門会の皆様 荻野利彦先生を助けてください。次回公判は1月20日です。

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