医学講座

50歳で東大合格した主婦

 平成29年1月12日、朝日新聞朝刊の記事です。
 50歳で東大合格した主婦 かなえたかった「一族の夢
 大学を受験するのは、何も若者ばかりではありません。安政真弓さん(54)は50歳の時に東京大学への合格を果たし、体験記『普通の主婦だった私が50歳で東大に合格した夢をかなえる勉強法』を出版しました。「年齢にかかわらず、挑戦し、学ぶことで人生が豊かになる」と語ります。
「またか」と思ってしまったワケ
 50歳で東大を受けようと思ったのは、2011年に次男が第一志望の東大に落ちてしまったことがきっかけでした。次男にとってはその時が初めての受験。それなのに私は「またか」と思ってしまったんですね。
 私もかつて、東大を不合格になっています。現役生の時に京都大に落ちて、1浪、2浪の時には東大を受験したけれどダメ。最終的に早稲田大に進学しました。私だけではなく、弟もいとこも東大不合格。その昔には、父も挑戦して落ちています。一族でことごとく不合格になっている歴史があるんです。だから、「ああ、またダメだったか」と。
 親としての息子への思いとは別に、どこかに残念さが残っている。この残念さを解消するには、自分自身が受験するしかない。東大合格して一族の夢を果たそう、と心に決めました。
 息子たちには3月に「お母さん、受けようと思う。秘密にしてね」と伝えました。夫に言ったのは9月ですね。その間、自宅のある姫路から岡山まで泊まりがけで模試を受けに行ったりしているのに、夫は全然気づいていませんでした(笑)。
 なんで秘密にしていたかというと、私はプレッシャーに弱いんです。周囲に期待されて「頑張ってね」と言われると、「期待に応えなくちゃ」とすごくプレッシャーを感じてしまう。昔、受験生だった頃も模試はA判定だったのに、「もしダメだったらどうしよう」と緊張して、実力を発揮しきれませんでした。
 だから今回は、ごく限られた人にしか受験することを打ち明けませんでした。成功の要因としては、それが非常に大きかったと思います。一緒に受けた次男は残念ながら不合格(早稲田大に進学)でしたが、「よかったね。おめでとう」と祝福してくれました。
記録で埋まった手帳が自信に
 受験勉強には手帳を活用しました。これからやることを鉛筆で、やり終えたことはボールペンで書き込んでいくんです。「数学をやろうと思ったけど、やっぱり日本史にしよう」ということもありますよね。そんな時、鉛筆ならすぐに消して予定を書き直せます。
 やったことを書く、ということは何もやらなければ真っ白。それがいい意味での緊張感につながる。中だるみしそうになった時や落ち込んだ時には、手帳を見返して、「こんなにやってきたんだから実力がついているはずだ」と言い聞かせるんです。
 それから、3カ月ごとに目標を設定する、というのもオススメですよ。1年は長過ぎてどうしてもダラッとしてしまいがち。1年を3カ月×4本と考えて、3カ月単位で近い目標を立てた方が、結果として身につくことも多いのではないでしょうか。
 ノートをキレイにとった方がいいと言う人もいますが、飾っておくようなノートをとっても、実際に頭に入っていなければ意味がありません。「キレイなノート展覧会」に応募するならともかく、あくまで覚えるためにノートをとっているわけですから。私がキレイにノートをとれないから、そう思うのかもしれないですが(笑)。
 若い頃に比べて苦労したのはスピードですね。考えるスピードが遅くなっているので、センター試験の数学や理科で時間切れになるのは間違いない。それなら、残りの文系教科で点を取ろうと。暗記ものは年齢が上がると不利になるという人もいるんですけど、国語や社会は読書体験や人生経験を重ねた分だけ、若い子より有利なのではないかと思います。
挑戦が人生を豊かにする
 もうすぐ卒業ですが、大学生活は楽しかったですね。若い友達もできましたし、「いつかは」と思っていた海外留学の夢もかなった。古代ギリシャ語やラテン語も読めるようになりました。卒業後もやりたいことがいっぱいで、ワクワクしています。
 私の東大合格を知った昔の仲間の一人は「僕も勉強したくなった」と言って、会社に行きながら大学院に通い始めました。「老後の楽しみに、定年退職したら東大へ行く」と言っている知人もいます。大学は18歳で入らないといけないわけではありません。何歳になっても、やりたいことがあればチャレンジしてほしい。
 私の好きな言葉に「成功はプラス1、失敗はプラスマイナス0」というものがあります。挑戦して頑張ることには、それ自体価値がある。成功したらプラス1だし、もしダメでも元の状態に戻るだけ。失うものはありません。チャレンジしたいけどやっぱりやめよう、どうせムリだと諦めてしまうのはもったいない。挑戦し、学ぶことで人生が豊かになります。勉強は楽しいですよ。

 やすまさ・まゆみ 東京大学4年生。1962年、兵庫県姫路市生まれ。県立姫路西高校卒業。2浪の末、1982年に早稲田大学第一文学部に進学。卒業後に地元に戻り結婚。主婦生活のかたわら、2005~2012年には自宅で中学生向けの補習塾も開いていた。2012年の東大合格を機に上京。教養学部教養学科・地域文化研究分科でイタリア地中海研究コースを専攻し、2014年秋から1年間、仏ストラスブール大に留学した。趣味は勉強・宝塚観劇。動画です(聞き手・神庭亮介)
20170112-1

(以上、朝日新聞より引用)


      ■         ■
 すごい方がいらっしゃるものです。
 自分の子供が落ちた時、
 お父さんも落ちたんだから
 がんばりなさい
 …と私は息子に言いました。
 息子はがんばって、
 勉強して志望校に合格しました
      ■         ■
 私でも、
 息子が落ちた大学に、
 もう一度チャレンジしようとは思いません。
 医師国家試験も、
 もう一度受けたら、、、
 間違いなく落ちます
 医師国家試験は、
 内科、外科、小児科、産婦人科、その他、
 全科目を受けなければなりません
      ■         ■
 東大合格はすごいです。
 本間家一族
 東大に合格したのは、
 一人だけです。
 私の叔父の子供
 東大1人と
 京大1人です。
 親戚の中でもDNAが違うと言われてます。
 受験生には、
 明日からのセンター試験をがんばっていただきたいです。

“50歳で東大合格した主婦”へのコメント

  1. なっちゅん より:

    凄い!と本当に驚きました。
    まぁ血筋も違うのでしょうが。

    受験生の皆さん、
    励ましになっているのではないでしょうか。
    脳が若いのでどんどん吸収できると思います。

    試験日が大雪の地方があるようです。
    早めに到着してくださいね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。すごい方だと思います。自分のお母さんの年代でもがんばって合格した方がいらっしゃるのです。若い頃に不合格だったから50歳で再チャレンジなんてすごいです。

  2. さくらんぼ より:

    明日からセンター試験なのに山形は大雪になりました。 ほんとにすごいお母さんがいらっしゃるのですね。私には絶対無理です。 愚息も10歳以上年下の仲間と勉強していますが、それでも記憶力は年齢と共に落ちて みんなの何倍も頑張らないと覚えられなくなったよ。 と言っています。
    我が家の家系では東大にも京都大にも入った人はいません。 家族の理解や裕福なお宅だったのですね。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。さくらんぼさんのご子息はご立派です。確かに家族の理解や金銭的な余裕がなければできませんね。それにしてもすごいと思います。

  3. えりー より:

    主婦で東大合格すごい方ですね。
    趣味が勉強というところも、
    なるほどと思いました。

    私の家系は学校の先生が多いですが、
    いとこに医者がいます。
    うちの息子もお医者さんになって欲しいと
    高望みしていましたが、
    子供は親の思い通りになりませんね。
    違う道を目指している様子です。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。子供は親の思い通りにはなりませんね。ご子息が進みたい道を応援して差し上げてください。

  4. くくるん より:

    本間家一族で東大に合格したのは一人だけです、とためらいもなく言えてしまうのがすごいと思います。

    早稲田も有名私大で十分すぎるくらいすごいと思いますけどね。。東大に行きたいという熱意がそれ以上だったんでしょうか。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。朝日新聞に載っていたお母さんが一族の夢と書いてあったので本間家一族のことを書きました。東大に入ったのは、私の父の弟の子で私のいとこになります。きっと本間家の血筋じゃなくて、おばさんの血筋か教育がよかったのだと思います。私の友人には東大理Ⅲ(医学部)卒の先生がいます。優秀な先生です。東大や京大を卒業後に札幌医大に入学した学生さんを教えたことがあります。優秀でした。勉強の仕方が上手だと感じました。私の家は凡人なので他人が遊んでいる時も勉強して札幌医大に入りました。

  5. すみれ より:

    50歳で東大とは、すごいですね。
    杉並で長男が1年の時のお母さんといまでも付き合っています。30年以上になるでしょうか。4人ですが、それぞれ皆生活が違います。そのうちKさんは、ご主人も2人の子も東大です。うちの子と同級の長男は東大医学部の大学院まで行きました。育ち方は普通。外食が好きでお祭りというと必ず出ていっていました。。子供がすべてではありませんが、子供が欲しくてもできません。人生何がいいかわかりません。幸せに過ごせたら一番いいと思います。

    【札幌美容形成外科@本間賢一です】
    コメントをいただきありがとうございます。すみれさんの周囲にはすごい方がいらっしゃいますね。すごいと言ってもふだんの生活はふつうですよね。私たちのクラスメイトだったAくんも東大に行きましたね。優秀でした。残念なことに亡くなってしまいました。大学合格というのは人生のほんの一こまで何がいいかわかりませんね。幸せに過ごせたら一番いいと私も思います。

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