医学講座

容姿の悩み

 美容外科は容姿(外貌)を変える診療科目です。
 キレイにするのが仕事です。
 私がこの仕事を選んだのは、
 少年時代(大夕張の鹿島中学校)で、
 『イカリヤ長介』とあだ名をつけられたことが、
 心の底で関係していると思います。
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 私は中学校1年の5月に、
 美唄市(びばいし)茶志内(ちゃしない)中学校から、
 大夕張(おおゆうばり)の鹿島中学校へ転校しました。
 私は長髪だったのですが、
 鹿島中学校では、
 坊主頭が‘標準’でした。
 長髪(といってもごく普通の頭)の転校生は、
 格好のいじめの対象でした。
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 私は、学校で言われるようになってから、
 自分の下くちびるが気になるようになりました。
 たまに札幌へ出ると、
 ススキノ交差点の角に…
 『中央整形』と書かれた、ビルがありました。
 今のロビンソン百貨店がある場所に、
 三谷ビルというビルがありました。
 そこで、開業なさっていらしたのが、
 武藤靖夫先生でした。
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 形成外科医になってから、
 はじめて武藤先生にお会いしました。
 私の父と同じ年令で、大大先輩です。
 現在は、時計台の向いで
 息子さんの、武藤英生先生が後を継がれ、
 札幌中央形成外科を開業なさっていらっしゃいます。
 親子、お二人とも温和で優しい先生です。
 英生先生のブログもあります。
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 武藤先生(父)に
 このことをお話ししたことがありました。
 先生は、
 『そんなことがあったのですか?』
 と笑っていらっしゃいました。
 中学生だった私は、
 勇気もお金もなかったので、
 中央整形へは行きませんでした。
 当時はメールで相談するシステムもありませんでした。
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 下くちびるが出ていると言われると…
 余計に気になるものです。
 当時の写真を見ると…
 必ず、下くちびるを…
 ギュっとして写真を撮っています。
 ですから余計に目立ちます。
 級友も、私が気にするのをおもしろがって
 言わなくてもいいことを言います。
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 私は、中央整形を受診しませんでしたが、
 もし、受診していたとしても、
 武藤先生は手術はすすめなかったと思います。
 ですから、お会いした時に
 笑ってお話しされたのです。
 このように、
 ちょっとしたことでも、
 何気なく他人から指摘されて気になることがあります。
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 このような悩みは誰にでもあります。
 確かに、美容外科の技術で解決できるもの、
 美容外科で治した方がよいものもあります。
 ただ、私の下くちびるのように…
 友人の
 『本間、そんなの気にすんな!』
 という一言で救われることもたくさんあります。
 上手な美容外科にかかることも大切ですが、
 よい友人を持つことは…
 それ以上に大切だと思います。
 人間は誰でも悩みがあり、
 一人では解決できないことがたくさんあります。

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