医療問題

聴覚障害不正問題

 昨日、出勤途中に札幌駅前を歩いていると
 駅前の北海道銀行の前に、
 たくさんの報道陣が集まっていました。
 夜、帰る時にもまだカメラを構えていました。
 報道関係の方も
 朝早くから夜遅くまでご苦労様です。
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 このビルで開業している、
 耳鼻科の先生が、
 耳が聞こえる人に…
 『聞こえない』
 という診断書を書いて、
 不正に身体障害者手帳を取得させた
 という疑いで、
 昨日、家宅捜索を受けました。
 テレビのニュースには、
 北海道警察の捜査員が、
 ダンボール箱に入れた書類を、
 夜遅くに運び出すところが映っていました。
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 札幌美容形成外科があるのが、
 札幌市中央区北3条西3丁目
 このビルがあるのが
 札幌市中央区北4条西3丁目
 です。
 こんなに近くなのに…
 私はこちらの先生とは面識もなく、
 不正の疑いがあるのが…
 ここの耳鼻科だとは、
 まったく知りませんでした。
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 耳鼻科医は73歳。
 北大医学部35期(昭和34年卒業)の先生です。
 私は、なぜ不正をしたのか…?
 不思議でたまりません。
 私が開業している札幌駅南口地区は、
 美容外科の激戦区です。
 札幌美容形成外科の他に、
 大手美容外科2軒。
 個人の形成外科が1軒あります。
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 物価が上がっているのに、
 美容外科の料金だけは下がっています。
 経営はなかなか大変です。
 それでも、
 私と従業員が食べてゆける収入はあります。
 札幌駅周辺にある、
 耳鼻科は
 問題となっている先生だけです。
 近くに競争相手はいません。
 どこの耳鼻科も混んでいます。
 どう考えても、
 不正なんかしなくても、
 十分に食べてゆけるはずです。
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 聴力検査というのは、
 ヘッドホンのような器械を両耳につけます。
 ピッピッピッピッ…
 という小さな音が聞こえてきます。
 音が聞こえてきたところで、
 手に持ったボタンを押して、
 聴力を測ります。
 2級の障害に相当する聴力ですと、
 両耳から騒音のような音がしても
 じっと耐えて…
 頭が割れそうになっても耐えて…
 じっとボタンを押すのを待ちます。
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 簡単な仕組みなので、
 誰かに一度、
 不正の仕方を教えてもらえば、
 やり方はすぐにわかります。
 聴力検査の時に、
 騒音をガマンさえすれば…
 2級になれるのです。
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 私が知っている耳鼻科の先生は、
 とても真面目で優しい人ばかりです。
 自分が小さい時から、
 アレルギー性鼻炎で悩んだので、
 耳鼻科医になって… 
 苦しんでいる人を治したいと、
 大学院で研究した先生もいました。
 今は開業されて繁盛しています。
 この事件の
 真相が解明される日を待っています。


ビルの前の報道陣


ビルの前の看板

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