医療問題
聴覚障害不正問題
昨日、出勤途中に札幌駅前を歩いていると
駅前の北海道銀行の前に、
たくさんの報道陣が集まっていました。
夜、帰る時にもまだカメラを構えていました。
報道関係の方も
朝早くから夜遅くまでご苦労様です。
■ ■
このビルで開業している、
耳鼻科の先生が、
耳が聞こえる人に…
『聞こえない』
という診断書を書いて、
不正に身体障害者手帳を取得させた
という疑いで、
昨日、家宅捜索を受けました。
テレビのニュースには、
北海道警察の捜査員が、
ダンボール箱に入れた書類を、
夜遅くに運び出すところが映っていました。
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札幌美容形成外科があるのが、
札幌市中央区北3条西3丁目
このビルがあるのが
札幌市中央区北4条西3丁目
です。
こんなに近くなのに…
私はこちらの先生とは面識もなく、
不正の疑いがあるのが…
ここの耳鼻科だとは、
まったく知りませんでした。
■ ■
耳鼻科医は73歳。
北大医学部35期(昭和34年卒業)の先生です。
私は、なぜ不正をしたのか…?
不思議でたまりません。
私が開業している札幌駅南口地区は、
美容外科の激戦区です。
札幌美容形成外科の他に、
大手美容外科2軒。
個人の形成外科が1軒あります。
■ ■
物価が上がっているのに、
美容外科の料金だけは下がっています。
経営はなかなか大変です。
それでも、
私と従業員が食べてゆける収入はあります。
札幌駅周辺にある、
耳鼻科は
問題となっている先生だけです。
近くに競争相手はいません。
どこの耳鼻科も混んでいます。
どう考えても、
不正なんかしなくても、
十分に食べてゆけるはずです。
■ ■
聴力検査というのは、
ヘッドホンのような器械を両耳につけます。
ピッピッピッピッ…
という小さな音が聞こえてきます。
音が聞こえてきたところで、
手に持ったボタンを押して、
聴力を測ります。
2級の障害に相当する聴力ですと、
両耳から騒音のような音がしても
じっと耐えて…
頭が割れそうになっても耐えて…
じっとボタンを押すのを待ちます。
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簡単な仕組みなので、
誰かに一度、
不正の仕方を教えてもらえば、
やり方はすぐにわかります。
聴力検査の時に、
騒音をガマンさえすれば…
2級になれるのです。
■ ■
私が知っている耳鼻科の先生は、
とても真面目で優しい人ばかりです。
自分が小さい時から、
アレルギー性鼻炎で悩んだので、
耳鼻科医になって…
苦しんでいる人を治したいと、
大学院で研究した先生もいました。
今は開業されて繁盛しています。
この事件の
真相が解明される日を待っています。
ビルの前の報道陣
ビルの前の看板