院長の休日
私の疑問?
昨日、耳鼻科の先生が不正をしたのが…
どうも理解できないと書きました。
医者になると…
お金持ちになれる…
というのは、
遠い昔の話しです。
労働や責任の重さから考えると
決して割りの良い職業ではありません。
医師優遇税制も死語です。
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偏見があったらごめんなさい。
お金持ちになりたいなら、
投資家になるとか、
投資家相手の職業とか、
IT企業の社長さんとか、
が…よいと思います。
私たちのように、
自分の手足を酷使して稼ぐ職業はダメです。
手は2本、
足も2本、
しかないので、
どう頑張っても限界があります。
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高齢者が増えて、
医療費が高騰すると、
国が破産するので、
医療費は毎年削減されます。
これからも、
夢のような話しはないと思います。
医療機関の経営環境は、
ますます悪くなります。
一種の構造不況業種です。
■ ■
私たちが、
医師としての喜びを感じられるのは、
他人から感謝された時です。
‘先生、ありがとうございました’
と言っていただけるので、
なんとか頑張っていられます。
『オレは医者だから偉いんだ』
なんて考えていたら…
あっという間に倒産です。
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私は大学病院をクビになって、
失業しそうになって、
一家四人が…
明日からどうしよう…?
と本当に困ったことがありました。
今から6年前、
平成14年(2002年)のことでした。
その時に、
中央クリニックの社長さんに
拾っていただきました。
ご恩は一生忘れないくらい感謝しています。
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雇われ院長に採用していただいたので、
一生懸命、働きました。
まだ景気もよく、
競争相手もあまりいなかったので、
業績は上がりました。
その結果、
私は信じられないくらいの
お給料をいただきました。
その結果…
私は信じられないくらいの
税金を払うことになりました。
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所得税は確定申告で
3月に払います。
その後に予定納税という、
高額の税金がやってきます。
つまり、
一度、高額納税者になると、
翌年も…
高額の税金を払うことになります。
納税の自転車操業です。
まるで、税金を払うために…
働かされているような感覚です。
ごくふつうの勤務医をしていたので、
これがイヤになりました。
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よく医療法人○○○○と
クリニックや病院を
医療法人にするのは、
個人経営から、
法人にして、
法人からお給料をいただくシステムです。
医療法人には、
さまざまな規制があります。
儲かったからといって、
簡単に経営者のお給料は増やせません。
医療法人は、
『医療を提供して社会に貢献する』
という前提で認可されるからです。
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私が疑問に思うのは、
60歳も過ぎて…
そんなにお金が必要でもない…
‘耳鼻科の先生’が、
どうして自分の医師免許が危うくなるような、
診断書を偽造しなくてはならなかったのか?
という単純な疑問です。
‘先生’と同年代の、
北大医学部35期の先生は、
大多数が悠々自適、
とても親切でお優しい先生ばかりです。