昔の記憶
私が臭いを気にする理由
私は他の形成外科医より、
ちょっとだけ臭いに敏感だと思います。
その理由は、
自分がくさいと言われたからです。
私は幼稚園の時に、
ペルテスという骨の病気で入院しました。
1ヵ月間ベッドの上でした。
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床上排泄しょうじょうはいせつと読みます。
2007年11月26日の院長日記です。
ベッドの上でオシッコもウンコもすることです。
ペルテス病になった5歳の私は、札幌の愛育病院に入院しました。
昭和34年11月のことです。
大腿骨という、太ももの骨の病気です。
そのまま治療をしないと、歩けなくなります。
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愛育病院へ入院した私は、まず腰から下のギプスをつけられました。
大腿骨頭にかかる負荷を減らす目的だと思います。
子供だった私は何と説明されたかは覚えていません。
ギプスをつける時に暴れたので麻酔をかけられたような気もします。
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ギプスは石膏でできているので、
子供の私が暴れたところでびくともしませんでした。
パンツの代わりに、セメントでできたズボンをはいているようなものです。
オシッコとウンコをするために、
チンチンのところとおしりには穴が開いていました。
当然のことですが、トイレには行けません。
ギプスをつけたその日から、
ベッドの上でオシッコもウンコもしなくてはなりません。
5歳の子供でも、これには参りました。
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オシッコは尿瓶(シビン)でできるからまだマシです。
問題はウンコでした。
ウンコをする時は、カーテンをして他の子供から見えないようにしてしました。
いくらカーテンをしても、臭いは容赦なくカーテンにこもります。
5歳の男の子でも、クサイにおいには閉口しました。
同室の子供から、ウンコ臭いなんて言われようものなら、
ウンコが出なくなりました。
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ウンコが出なくなるとお腹が痛くなります。
ウンコがイヤでお腹が痛くなるので、食事も進みません。
骨の病気で入院したのに、ウンコが最大の苦痛でした。
子供の病院なので、同室者は子供ばかりでした。
他の子供は、小児科の患者が大部分でした。
ペルテスは私一人で、他の子供たちは元気に遊び回っていました。
私だけ、24時間ベッドの上でした。
次第にストレスがたまりました。
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幼稚園の時の体験のためか?
私は自分がくさいのが気になります。
他の先生よりは、
くさいと言われた人の気持ちも、
ちょっとだけわかるかも?です。
だから、、、
いい加減な手術で臭いが残るとか、
高い治療を受けたのに臭いが残るとか、
そんな美容整形は大嫌いです。
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小さい頃からアレルギー性鼻炎で悩んで、
耳鼻科医になった先生は、
とても親切に鼻のかゆみを治してくれます。
小さい時にくさいと言われた、
けんいち少年は、
おやじくさい、
加齢臭、
うさんくさい、
…と言われないように気をつけています。