昔の記憶
佐野社長と短波放送
インターネットの普及で衰退してしまったのが、
短波放送です。
私は中学校3年間を、
北海道夕張市の山奥、
大夕張という田舎で暮らしました。
今は巨大なダム湖になっています。
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山奥では、
TVの電波も、
ラジオの電波も、
とても悪くなります。
今でも携帯が届かないところがあります。
山奥で交通事故を起こすと大変です。
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日本オラクルの佐野力元社長のふるさとは、
北海道夕張郡栗山町です。
ご実家は写真館でした。
英語を勉強するため、
お母さんに頼んで、
修学旅行の積立金で、
買っていただいた短波放送が受信できるラジオ。
高価なラジオでした。
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北海道で受信する短波放送は、
雑音が多くて、
とても聞けたものではありませんでした。
私もCNNを聞いたことがありますが、
何を言っているのか???
まったく聞き取れませんでした。
株をやっている人がよく短波放送を聞いていました。
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私が日本語で株の値段を聞いても、
早口で株価を連呼するのと、
雑音が多くて聞き取れませんでした。
そんな悪条件の中で、
佐野少年は必死でCNNを聞き取って、
英語を勉強しました。
すごいことです。
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英語は聞き取るのが難しいです。
英語を母国語としない人の英語も、
なかなか難しいものがあります。
佐野社長は、
短波放送の雑音で訓練したので、
悪条件で聞き取れるようになれました。
ニューヨークでも、
スイスでも、
北京でも自由に英語を使えます。
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私が佐野社長からお聞きした言葉で、
印象に残っていることがあります。
自分が小樽商大へ行けたのは、
兄のおかげです。
兄は自分は大学へ行かないで写真館を継いで、
私を大学へ行かせてくれました。
北海道が生んだ佐野力社長は、
佐野ファミリーの力でした。
私が尊敬する理由です。
小樽商大HPより引用