医学講座
責任は医師にあります
新米形成外科医師への助言
…に書きました。
指導してくれるベテランの先生もいない、
大手○○美容外科
頼りになるのは、
先生ではなく、
ベテランの看護師さんだったりすることもあります。
雇う時には甘い言葉で誘います。
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鼻を高くする注入剤で、
鼻が壊死になってしまったとか、
失明寸前になったとか、
そんなこわいことは言いません。
実際には、
死亡事故も起きていますし、
鼻の壊死症例も学会で報告されています。
執刀したり、
注射をした先生の責任になります。
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米国医療訴訟
医療事故を防ぐには①
医療事故を防ぐには②
医療事故を防ぐには③
医療事故を防ぐには④
医療事故を防ぐには⑤
こちらの院長日記を読んでください。
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たとえば、
お給料がとてもよいけれど、
無謀な運転をしなければならない会社があったとします。
どんな労働条件で働いていたとしても、
事故を起こしたら、
運転していた人の責任です。
会社もある程度責任は取るでしょうが、
事故を起こした本人の責任は重いです。
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美容外科も同じです。
医師免許取得後3年目の先生ができることと、
何十年も経験を積んだベテラン医師とは違います。
航空機事故の時には、
機長は経験○万時間のベテランです
…と報道されます。
経験○万時間のベテラン機長でも、
事故を起こしたら最後です。
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私が若い先生に言いたいのは、
経営者の言うままに働いて、
せっかく苦労して得た医師免許証に、
傷をつけるようなことはおやめなさい。
患者さんを傷つけたら、
患者さん本人や家族から訴えられます。
うらまれます。
あなたのご両親も悲しみます。
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残念なことですが、
報道されていないだけで、
日本の美容外科では死亡事故も起きていますし、
鼻が壊死になってしまった患者さんや、
不幸な例があります。
甘い言葉で誘われて、
簡単でもうかるなんて思って、
美容外科医や美容皮膚科医にならないことです。
事故を起こしたら、
責任は医師本人にあります。
交通事故と同じです。