医学講座
介護保険を使う_①被保険者証、気軽に再交付を
自分の親が介護保険を使うまで、
恥ずかしながらまったく知りませんでした。
役所からもらった書類もよくわかりません。
平成28年1月18日の朝日新聞朝刊、なるほどマネーにとても参考になる記事がありました。
なるほどマネー
介護保険を使う:1被保険者証、気軽に再交付を
80歳の母が弱ってきたので、介護保険について知ろうと市役所で「介護保険のしおり」をもらってきましたが、難しくてよく分かりません。「介護保険被保険者証」があるというのですが、どこにしまったのかも分からず困っています。
介護保険は、病院のように健康保険証を持っていけば診てくれるような分かりやすいものではありません。役所の「しおり」を読んで、頭を抱えてしまう人も多くいます。この連載で、なるべく分かりやすく説明していきたいと考えています。
まず、病院に持っていく健康保険証にあたる「介護保険被保険者証」ですが、65歳になると市区町村から送られてくるものです。でも、65歳は働いている人も多くて、介護はまだひとごとと考えている人も多くいます。その時に大切にしまったとしても、80歳の方にとって15年も前の話なので、しまった場所を忘れるのは自然なことです。再交付を申請しましょう。
申請は、本人か同居の家族であれば特別な書類はいりません。地元の市区町村で申請書に住所、氏名などを書いて、運転免許証などの身分証明書を示せばその場で再交付されます。介護事業者などが代わりに申請することもできますが、その場合は自宅に郵送されてきます。電話で頼んでも郵送されてきますので、気軽に申請しましょう。
次に、介護保険を使ったサービスを受けるためには介護が必要であることを確かめる「要介護認定」が必要です。認定を受けるためには地元市区町村による調査が必要です。介護と医療の保険証、印鑑を持って申請に行きましょう。申請書には、①要介護申請をする人の住所、氏名など②認定調査の日程を調整する窓口になる家族などの連絡先③かかりつけにしている医師の連絡先などを書きます。
かかりつけ医がいない人もいますが、その場合は市区町村が紹介する制度もあります。今後の介護生活のことを考えると、かかりつけ医は自宅に往診もしてくれる医師であればより安心です。おおむね中学校区ごとに介護の相談窓口になる「地域包括支援センター」が設置されているので、今後のことを含めて相談に行くとよいでしょう。
調査は役所の職員か、役所から委託されたケアマネジャー(介護支援専門員)が、自宅や入院している病院などに来て、本人から聞き取り調査をします。調査は、自力で立ち上がったり歩いたりができるかの確認から始まって、洗顔や排便ができるかや自分の年齢や居場所を理解しているかなど、74項目あります。
調査結果はコンピューターにかけられて、その人を介護するために1日の合計で平均的に何分かかるかを、機械的に計算する「第一次判定」が出ます。
これとは別に、かかりつけ医からの意見書が出て、医師、看護職員、介護関係者らによる「介護認定審査会」が開かれ、「第二次判定」が出ます。その結果は、「要支援」の2段階、または「要介護」の5段階に分けられて(表参照)、「介護保険被保険者証」に印刷されます。
介護保険は、この7段階に応じて受けられるサービスの上限を決めているため、要介護認定は大切です。次回は、認定を受ける際の注意点を詳しく説明します。(全10回)
中村寿美子 介護カウンセラー。「有料老人ホーム・介護情報館」館長。昨年7〜10月の「なるほどマネー」で「老人ホームを選ぶ」を担当。
■ ■
今の父親の状態は、
要介護3か4です。
つい12月までは、
せいぜい要介護2でした。
一瞬の大腿骨骨折で介護度が変わります。
12月に札幌市西区役所に申請をしましたが、
まだ結果は通知されていません。
これから介護保険を使うのに不安です。
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自分にも、
65歳になったら、
介護保険被保険者証が送られて来ることすら、
恥ずかしながら知りませんでした。
あと3年半です。
毎日病院に通うのも大変です。
89歳までマンションで過ごせたのだから、
余生はサービス付高齢者住宅を見つけます。
しばらく親父の世話が続きます。