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                            今だからこその自由                                                    
    
                         平成30年6月3日、朝日新聞朝刊、男のひといきへの投稿です。
 今だからこその自由
 20代、気付いた時には頭頂部の髪が薄くなっていた。バンカラを気取って髪の手入れをしなかったからか、父親の遺伝か。就職後も1人だけ年寄り臭くて浮いたが、お気楽な性格で気にしなかった。上司と行った取引先で、自分が上司と間違われて先に名刺を差し出され、気にせずに受け取って怒られたものだ。
 退職後は地域交流を始めた。付き合う人たちも年相応に髪の薄い人が多くなり、薄い髪が目立たなくなった。すると不思議なもので、もう少し髪がほしい気持ちが生まれた。
 今年1月ごろ、通販で千円程度のカツラを見つけた。家族や地域の人を驚かそうと、面白がって購入。鏡で見たら10歳は若返って見えて我ながらいい男だと自賛した。だが家族からは「バカじゃないの」と、軽侮とも同情とも取れる目で見られた。
 地域の仲間との会合にもドキドキしながらかぶって行った。「誰か分からなかった」と驚く人や、くすっとほほ笑む人も。髪の薄い人たちで回し、ポーズを取って楽しんだ。
 今でも花見やウォーキングの催しにはかぶっていく。社会人の頃にやったら白い目で見られただろうが、この年になったからこそできる自由を感じる日々だ。
 (北九州市 下中野文人 無職 67歳)
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 私はこの投稿を読ませていただき、
 20代の、
 頭頂部の髪が薄くなっている男性に、
 ぜひ読んでいただきたいと思いました。
 今は薄毛の進行を止めることができます。
 私が子供の頃は、
 毛生え薬を発明したらノーベル賞
 …とまで言われていました。
      ■         ■
 私は小学生の頃から、
 将来、毛が無くなったらどうしよう
 …と心配していました。
 私の祖父、
 本間紀一は、
 頭髪がほぼゼロでした。
 将来はおじいちゃんのようになるか心配でした。
      ■         ■
 今はいい薬も手術もあります。
 私たちの同業者には、
 自毛植毛を受けている医師が何人もいます。
 私のおすすめは、
 横浜のヨコ美クリニックの、
 今川賢一郎先生です。
 何人もの美容外科医が今川先生に手術をしてもらってます。
 20代の、
 頭頂部の髪が薄くなっている男性には、
 ぜひ薬を内服していただきたいです。
 進行を止めることができます。
                        
                        
                     
                                    
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                         平成30年6月2日、朝日新聞朝刊の記事です。
 風邪に抗菌薬、診療所の6割 効き目ないけど…患者の求めで処方
 抗生物質などの抗菌薬はウイルス性の風邪には効かないにもかかわらず、約6割の診療所は患者から強く求められると処方していることが、わかった。日本化学療法学会と日本感染症学会の合同調査委員会が1日、岡山市で開かれている学術集会で発表した。抗菌薬を誤って多用すると薬が効かなくなる耐性菌が増えることから、国は適正処方を求めている。
 今年2月、無作為に選んだ全国1490カ所の診療所に郵送でアンケートをして、269カ所から有効回答を得た。ウイルス性の普通の風邪「感冒」と診断した患者やその家族が抗菌薬を希望した場合、「希望通り処方する」が12.7%、「説明しても納得しなければ処方する」が50.4%で、計約6割を占めた。
 また過去1年間で感冒と診断した患者にどれくらいの割合で抗菌薬を出したかを尋ねたところ、「4割超」と答えた診療所が20.2%、「2割以下」と答えた診療所は62%だった。処方した理由は、「重症化予防」(29.8%)や「二次感染の予防」(25.2%)などで、医学的根拠が乏しいと思われる理由だった。
 厚生労働省は普通の風邪に抗菌薬を使うことを推奨していない。適正使用に向けて医師向けの手引を配ったり、患者に説明して抗菌薬の使用を控えた場合に報酬が上乗せされる仕組みを導入したりしている。
 調査にあたった、国立国際医療研究センター病院の具芳明医師は「抗菌薬はウイルス性の風邪に効かないことを一般の人にも広く知ってほしい。正しい情報をどう伝えるかが今後の課題だ」と話す。(水戸部六美)
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 私は小さい頃から、
 よく風邪を引いていました。
 高校生の頃には、
 よく学校を休んでいました。
 風邪を引くと、
 必ずと言っていいほど、
 扁桃腺が腫れました。
 扁桃腺に黄色いプツプツが見えました。
      ■         ■
 朝日新聞の記事に文句を言うつもりはありません。
 学会で発表した先生に文句を言うつもりもありません。
 ただの風邪で、
 鼻水とくしゃみに微熱がある程度でしたら、
 私は抗菌薬は不要だと思います。
 でも、
 のどに黄色いプツプツがあって、
 熱があって、
 扁桃炎だったら、
 抗菌薬は有効だと思います。
      ■         ■
 患者の求めで処方はありませんが、
 私は、
 のどの痛みがある、
 風邪は耳鼻科で診ていただいて、
 正確に診断をしてもらって、
 適切に治療していただくことをおすすめします。
 内科でただの風邪と診断された人が、
 副鼻腔炎だったことがありました。
      ■         ■
 注射用抗生物質の、
 セファゾリンは、
 咽頭・喉頭炎、
 扁桃炎、
 急性気管支炎
 …に効能効果があります。
 私の友人の医師は、
 30代で扁桃腺摘出手術を受けました。
 ただの風邪の診断は難しいです。
 副鼻腔炎を見逃された人はとても怒っていて、
 【怒】もう二度とあの病院に行かない【怒】
 …と言ってました。
                        
                        
                     
                                    
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                            自転車用ヘルメット                                                    
    
                         今日は2018年6月1日です。
 私が尊敬する、
 杉田敏先生の実践ビジネス英語。
 2018年5月のNHKラジオの放送で、
 自転車通勤が取り上げられました。
 その中で、
 ニューヨークでは自転車用ヘルメットが義務化。
      ■         ■
 番組で自転車事故でけがをして、
 意識障害になった方が、
 治ってから自分のような頭部外傷を防ごうと、
 自転車用ヘルメットの普及活動をしたとお聞きしました。
 その放送を聞いてから、
 毎日ヘルメットのことが気になっていました。
 昨日の帰りに、
 札幌市中央区の自転車専門店、
 ONOサイクル小野サッポロ
 …に行きました。
      ■         ■
 私は自分の頭のサイズや形のことをまったく知らず、
 どんなヘルメットがいいのかもわかりませんでした。
 さすがに、
 自転車専門店は違いました。
 ヘルメットの数が多く、
 私の頭に合うヘルメットを選んでいただきました。
 もちろん試着させていただきました。
      ■         ■
 うちの奥さんにもヘルメットをすすめましたが、
 髪がペタンコになるのでダメだそうです。
 私は幸いなことに髪はあります。
 毎日、手術用の帽子をかぶっています。
 奥さんからは、
 布教活動をしている、
 自転車に乗った外国人のようだ、、、
 …と言われました。
 今日からは白いヘルメットをつけて走っています。
 自転車用ヘルメットの重要性について教えてくださった、
 杉田敏先生の実践ビジネス英語に感謝しています。

                        
                        
                     
                                    
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                            レーザーの定期点検2018                                                    
    
                         今日は2018年5月31日です。
 札幌は雨でした。
 毎週木曜日は休診日ですが、
 今日はレーザーの定期点検にいらしてくださいました。
 札幌美容形成外科を開業した14年前は、 
 東京からいらしてくださっていました。
 今は札幌に技術者の方が常駐されています。
      ■         ■
 一年に一度の点検です。
 車の車検のような感じです。
 札幌に技術者の方がいらっしゃると、
 ♡安心♡です。
 朝から夕方までかかりました。
 レーザー機器は、
 光で治療する医療機器です。
 冷却に水を使います。
      ■         ■
 定期的に点検していただき、
 部品を交換してもらっています。
 患者さんの治療中に、
 故障すると大変です。
 定期点検にお金はかかりますが、
 ♡安心料♡だと思っています。
 毛で悩んでいる方は、
 ぜひいらしてください。
 ご来院をお待ちしております。
                        
                        
                     
                                    
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                            定期健康診断2018                                                    
    
                         今朝の札幌はいいお天気です。
 今日は札幌美容形成外科の定期健康診断の日です。
 早起きをして、
 財団法人結核予防会北海道支部、
 札幌複十字総合健診センター
 …に行きました。
 昨年は
 定期健康診断2017
 2017年5月10日でした。
      ■         ■
 定期健康診断は、
 労働安全衛生法
 労働安全規則第44条の
 定期健康診断で、
 項目が定められています。
 定期健康診断の項目等
1健康診断項目
① 既往歴及び業務歴の調査
② 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
③ 身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
④ 胸部エックス線検査及び喀痰検査
⑤ 血圧の測定
⑥ 貧血検査
⑦ 肝機能検査(GOT、GPT及びγ-GTPの検査)
⑧ 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド)
⑨ 血糖検査
⑩ 尿検査
⑪ 心電図検査
      ■         ■
 このうち、
 【省略することのできる者】
 …というのがあります。
 【喀痰検査】
 胸部エックス線検査によって病変の発見されない者
 胸部エックス線検査によって結核発病のおそれがないと診断された者
 【腹囲の検査】
 40歳未満の者(35歳の者を除く。)
 妊娠中の女性その他の者であって、その腹囲が内臓脂肪の蓄積を反映していないと診断されたもの
 BMI(次の算式により算出した値をいう。以下同じ。)が20未満である者
 BMI=体重(kg)/身長(m)2
 自ら腹囲を測定し、その値を申告した者(BMI が22未満である者に限る。)
 お腹まわりの測定があります。
      ■         ■
 私も多少はお腹が出ていますが、
 30年前とベルトの穴は同じです。
 昔からサイズは変わっていません。
 体重は大丈夫だけど、
 おなかまわりはなぁ~
 ヤバイなぁ~
 …という方もいらっしゃると思います。
 34歳までは省略することができます。
 35歳になるまでに、
 測定されてもはずかしくない腹囲にしましょう。
 治療法は食生活です。
 美容外科で脂肪吸引をしてもダメです。
                        
                        
                     
                                    
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                            役に立つ形成外科の知識                                                    
    
                         今日は2018年5月29日火曜日です。
 今朝の天候は晴れです。
 今日は寒いとは感じませんでした。
 ようやくあたたかくなってきたと思っていたら、
 6月はじめには、
 平均気温を上回る日が続くそうです。
 お天気は思うようになりません。
      ■         ■
 形成外科の手術も、
 なかなか思うようになりません。
 全員に同じように、
 ♡丁寧♡に、
 ♡心を込めて♡、
 ♡手術をしています♡。
 ところが人によっては、
 キズが目立つ人がいます。
      ■         ■
 同じ眼瞼下垂症手術をしても、
 【怒】目頭側のキズが目立つ【怒】
 …ということがあります。
 帝王切開で赤ちゃんを産んでも、
 キズが目立つ人がいます。
 専門的な言葉で、
 肥厚性瘢痕ひこうせいはんこん
 …と言います。
      ■         ■
 キズが目だっている
 キズの治りが悪い
 …という時に役立つのが、
 形成外科の知識です。
 形成外科医は、
 肥厚性瘢痕ひこうせいはんこん
 ケロイドの専門家です。
      ■         ■
 目頭側のキズが目だっている人には、
 軟膏を変えたり、
 目を閉じてじっとしてもらったり、
 軽く圧迫したりしてもらいます。
 少しずつですが、
 目立たなくなってきます。
 大切なのは、
 早く治療を開始することです。
      ■         ■
 縫合する腕が悪くて、
 キズが目立つのは論外ですが、
 同じように丁寧に縫合しても、
 キズが目だっている人は、
 必ず何か原因があります。
 その原因を確かめて、
 しっかり治療できるのは形成外科医です。
 売上だけ考えている、
 美容外科医には無理です。
                        
                        
                     
                                    
                                                院長の休日
                        
                            5月下旬なのに寒いです2018                                                    
    
                         今日は2018年5月28日(月)です。
 5月下旬なのに【寒い】です。
 家ではさすがに暖房は入れてませんが、
 クリニックは暖房を入れました。
 寒いのです。
 外はいいお天気なのに、
 朝は寒いです。
      ■         ■
 いつまで寒いが続くのか?
 私の院長日記を検索してみました。
 6月なのに寒い2017年
 なんと!
 昨年は6月5日に【寒い】と書いてありました。
 昨年のことなのに忘れていました。
      ■         ■
 2016年にも、
 【寒い】がありました。
 ラベンダー開花2016
 私は寒がりなので、
 6月でも寒いようです。
 一年後の、
 2019年5月15日(水)~17日(金)には、
 札幌で第62回日本形成外科学会総会
 …が開催されます。
 お天気がよくて寒くならないことを祈っています。
                        
                        
                     
                                    
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                            モニターなのに不満足                                                    
    
                         世の中には、
 信じてもいいのか?
 信じてはいけないのか?
 わからない広告が氾濫しています。
 美容外科で、
 モニター割引価格で手術をしたのに、
 【怒】不満足【怒】
 …というお気の毒な方がいらっしゃいます。
      ■         ■
 美容外科安売への懸念
 2011年12月30日の院長日記です。
 世の中は安いものしか売れません。
 美容外科業界でも…
 価格破壊が進んでいます。
      ■         ■
 何度も私の院長日記で取り上げています。
 2008年8月に書いています。
 美容外科価格破壊の弊害
 整形低価格のワナ
 一流メーカーの豊胸用バッグは高価です。
 それでもトラブルはゼロではありません。
 私が手術をしても…
 トラブルは起こります。
      ■         ■
 問題なのは…
 トラブルが起こった時の対処です。
 美容外科の宣伝を見ると…
 30%OFFとか…
 モニター割引とか…
 これでもかこれでもか…
 …というほど安売が目につきます。
      ■         ■
 美容外科は、
 すべて手作業で、 
 手づくりです。
 丁寧な仕事をすれば…
 時間がかかります。
 それだけコストもかかります。
 海外生産でコストダウンもできません。
      ■         ■
 速成栽培のなんちゃって美容外科医。
 医師免許を取得して数年の先生が、
 見ようみまねで覚えた技術が、
 安売り美容外科の秘密だとしたら…
 それはとても恐ろしいことです。
 あんしん安全は、
 医療の基本です。
 私のようなこうるさいじじい医者が、
 悪いものは悪い
 …とはっきり言うことが必要だと思っています。
      ■         ■
 チェーン店の美容外科の中には、
 顔出しOKで、
 モニター契約を積極的にすすめるクリニックがあります。
 お気の毒なことに、
 モニター契約をしたのに、
 不満足
 …という人がいます。
 2018年6月からの規制で、
 ピンクの派手なホームページが、
 どう変わるか?と思っています。
                        
                        
                     
                                    
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                            医療機関のウェブサイト等の取り扱いについて                                                    
    
                         2018年5月17日に行われた、
 第106回日本美容外科学会(JSAS)では、
 厚生労働省医政局医療政策企画官
 長房勝也様から、
 医療法における広告規制の動向
 ―医療機関のウェブサイト等の取り扱いについて―
 の特別講演がありました。
 その抄録をご紹介いたします。
      ■         ■
 特別講演
 医療法における広告規制の動向
 ―医療機関のウェブサイト等の取り扱いについて―
 ⻑房勝也
 Katsuya Nagafusa
 厚生労働省医政局
 医療に関する広告については、国民・患者保護の観点から、医療法において、広告が認められた事項以外を広告することが禁止されてきたが、医療機関のウェブサイトについては、これまで原則として医療広告規制の対象外となっている。
 近年、美容医療サービスに関する苦情・相談が増加し、平成23年に不適切な表示の取り締まりの徹底等を求める消費者委員会の建議が出されたこと等を踏まえ、医療機関ホームページガイドラインを策定して自主的な取組を促す等の対応を行ってきたが、本ガイドラインには法的強制力がなく、その後も苦情・相談が増加していることから、平成27年7月に消費者委員会より医療機関のウェブサイトの適正化等を求める「建議」が改めて出された。
 これを受け、厚生労働省では、平成28年3月より「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」を開催し、医療機関のウェブサイト等の取り扱いについて議論を重ね、9月にとりまとめを行った。
 検討会のとりまとめを踏まえた、平成29年6月の医療法改正により、医療機関のウェブサイト等についても、虚偽・誇大等の不適切な表示を禁止し、中止・是正命令及び罰則を科すことができるよう措置している。但し、患者等が知りたい情報が得られなくなるとの懸念等を踏まえ、医療に関する適切な選択が阻害されるおそれが少ない場合は、広告等可能事項の限定を解除することとしている。合わせて、監視・是正体制の強化、規制の周知・遵守の徹底、患者/消費者教育等を進めるよう求められたところであるが、その一環で、改正医療法の施行を待たずに、外部の事業者に委託して医療機関のウェブサイトの監視等を行うネットパトロール事業を開始している。各クリニックにおかれては、現行の医療広告規制や医療機関ホームページガイドラインが遵守できているか、改めてご確認いただきたい。
 今般の規制見直しや関係者による種々の取組により十分な効果が得られるためには、全ての関係者が主体的に取り組んでいくことが必要であるが、とりわけ美容医療団体においては、規制の周知・遵守の徹底や不適切なウェブサイト等の是正に自ら積極的に取り組むことが求められている。今後の取組に期待したい。
 (第106回日本美容外科学会抄録集より引用)
      ■         ■
 この特別講演は、
 大勢の先生が聴いていました。
 消費者庁から厚生労働省に働きかけがあり、
 この法案を作成したそうです。
 昨年の国会では、
 与党も野党も、
 全会一致で法案が成立しました。
      ■         ■
 実際に医療機関を指導するのは、
 各都市の保健所です。
 そこで、
 札幌市保健所から昨日の文書が届きました。
 この抄録の中にも、
 患者等が知りたい情報が得られなくなると困る
 …という文言が入っています。
 ♡すぐにきれいになれます♡
 …のようなHPはダメですが、
 ♡患者さんに有益なHP♡はOKです。
      ■         ■
 考えていただきたいのが、
 今までも広告規制があったということです。
 美容整形だけではありません①
 美容整形だけではありません②
 美容整形だけではありません③
 2012年に私が書いた院長日記です。
      ■         ■
 この6年の間に、
 なぜか?
 アートメイクの取り締りだけ強化されました。
 アートメイクは、
 個人経営で、
 ♡金儲け主義ではないサロン♡もたくさんあったと、
 私は思っています。
 お客さんに喜んでいただいていたサロンの経営者の方から、
 コメントをいただいたこともありました。
 消費者庁や厚生労働省には、
 美容整形以外の、
 エステの違法脱毛のHPや広告も取り締まってほしいです。
                        
                        
                     
                                    
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                            医療広告に係る規制内容の変更2018                                                    
    
                         昨日の休診日に札幌市保健所から文書が届きました。
 札保医第6100号
 平成30年(2018年)5月23日
 医療機関 管理者様
 札幌市保健福祉局医務監 矢野公一
 (保健所長事務取扱)
 医療広告に係る規制内容の変更について
 日頃より、本市の保健医療行政の推進に特段の御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
 この度、下記のとおり医療法施行規則等の改正により、医療広告の定義が変更され、ウェブサイト等も広告規制の対象となることになりました。また、その他広告規制の内容に変更があり、新しい医療広告ガイドラインが策定されました。
 つきましては、別紙を御確認いただき、改正後の広告規制について御了知くださいますようお願いいたします。
  記
1医療法施行規則等の改正について
 医療に関する広告規制の見直しについては、平成29年6月14日付けで「医療法等の一部を改正する法律」(平成29年法律第57号)が公布されたところです。
 法律の成立後、医療情報の提供内容等の規制等のあり方に関する検討会等における議論を踏まえ、以下が公布・策定されました。
(1)「医療法施行規則等の一部を改正する省令」(平成30年厚生労働省令第66号。以下「改正省令」という。)
 医療法施行規則等の一部を改正。平成30年5月8公布、平成30年6月1日施行予定。
(2)「平成30年厚生労働省告示第219号」(以下「改正告示」という。)
「医業、歯科医業若しくは助産所の業務又は病院、診療所若しくは助産所に関して広告することができる事項jを改正。平成30年5月8目公布、平成30年6月1日施行予定。
(3)「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項など及び広告適正化のための指導等に関する指針」(以下「新医療広告ガイドライン」という。)
なお、改正省令及び改正告示の施行日をもって、「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針」(以下「旧医療広告ガイドライン」という。)及び「医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関す名指針」(医療機関ホームページガイドライン)は廃止されます。
2広告規制の改正内容の概要について
 別紙のとおり。
3ホームページ上で公開
 本件に関する通知等について、以下のものを札幌市ホームページにて公開しております。
(1)「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)等について」(厚生労働省医政局長通知)
(2)改正省令
(3)改正告示
(4)新医療広告ガイドライン
※札幌市ホームページ:「平成30年度各種通知(医務)」
 担当:札幌市保健福祉局保健所医療政策牒
 大門 電話:622-5162
      ■         ■
 美容外科業界では、
 昨年から話題になっています。
 今年の日本美容外科学会(JSAS)では、
 厚生労働省医政局医療政策企画官
 長房勝也様から、
 医療法における広告規制の動向
 ―医療機関のウェブサイト等の取り扱いについて―
 …という特別講演がありました。
      ■         ■
 私が以前から院長日記で取り上げている、
 ピンクのど派手なホームページが規制されます。
 当然、札幌美容形成外科のHPも規制対象となります。
 厚生労働省からの通達に具体例が載っています。
 内容が虚偽にわたる広告(虚偽広告)
法第6条の5第1項に規定する「虚偽の広告をしてはならない」とは、広告に示された内容が虚偽である場合、患者等に著しく事実に相違する情報を与え、適切な受診機会を喪失したり、不適切な医療を受けるおそれがあることから、罰則付きで禁じられているものであること。
【具体例】
・絶対安全な手術です!
・「どんなに難しい症例でも必ず成功します」
→絶対安全な手術等は、医学上あり得ないので、虚偽広告として扱うこと。
・厚生労働省の認可した○○専門医
→専門医の資格認定は、学会が実施するものであり、厚生労働省が認可した資格ではない。
・加工・修正した術前術後の写真等の掲載
→あたかも効果があるかのように見せるため加工・修正した術前術後の写真等については、虚偽広告として取り扱うべきであること。
・「一日で全ての治療が終了します」(治療後の定期的な処置等が必要な場合)
→治療後の定期的な処置等が必要であるにもかかわらず、全ての治療が一日で終了するといった内容の表現を掲載している場合には、内容が虚偽広告として取り扱うべきであること。
      ■         ■
 私はネット広告を規制するのは、
 ♡いいこと♡だと思います。
 美容整形で不幸になる人が、
 少しでも減ることを願っています。
 同時に、
 医療機関以外の、
 脱毛も取り締まってほしいです。
 どう考えても、
 100円で脱毛の広告が、
 首都圏の電車に堂々と出ているのは変です。
 厚生労働省に出勤する人たちも、
 毎日見ている脱毛の広告がおかしいと思いませんか?
 100円で脱毛なんて考えられません。