医学講座

男性のわきが手術

 私が開業しようと思ったきっかけの一つが…
 わきが手術です。
 JA帯広厚生病院形成外科に勤務していた時…
 美容外科で手術を受けたのに… 
 治っていないという患者さんが来院されました。
 開業への思い②
 …という2012年8月5日の院長日記に書いてあります。
      ■         ■
 ワキガ手術は大変な手術です
 手術後に血腫という血の塊(かたまり)ができることがあります。
 皮膚が一部、壊死になることもあります。
 リスクが高いのは…
 範囲が広い方…
 体重が多い方…
 …などです。
 左右で治り方が違う人もいます。
      ■         ■
 札幌美容形成外科で…
 わきが手術を受けるのは…
 圧倒的に女性が多いです。
 女性にワキガが多いということはありません。
 それだけ気にする方が多いのです。
 どんな美人でも…
 臭いだけは自分でなおせません。
      ■         ■
 男性でも…
 臭いが強い人がいます。
 わきが手術をすると…
 脇毛が極端に減ります。
 それでも手術をしたいという人がいます。
 においが気になるという理由で…
 脇毛を剃る男性もいます。
 男もきれい好きです。
      ■         ■
 男性のわきが手術は…
 女性よりもずっとずっと大変です。
 ふつうの男性は…
 女性よりも体格がよいです。
 臭いがきつくて…
 職場での仕事に支障があるので…
 手術をして欲しいという人もいます。
      ■         ■
 男でも…
 『脇の手術をするので…』
 『休みをください…』
 …とは言いにくいものです。
 でも職場で…
 『治して来い』
 …と言われた男性もいます。
 そんな時は堂々と休めます。
      ■         ■
 男性のわきが手術は…
 女性よりも何倍も大変です。
 範囲が広いので…
 手術後の治りが悪い人がいます。
 筋肉が発達しているので…
 手術後に肩を動かすと…
 とても痛いです。
 手術後のマッサージで…
 大の男が足をばたばたさせて痛がります
      ■         ■
 血腫などの合併症を起こす人も…
 男性に多いです。
 どうしても動かしてしまうようです。
 それでも…
 『臭いがきついから…』
 『手術してもらって…』
 …と職場で言われた人は、
 手術で治しています。
      ■         ■
 私が今までに手術した男性で…
 一番体格がよかった人は…
 身長が私より高く…
 体重は100㎏を超えていました。
 職場の人も困っていたようです。
 今だったら痩せてから手術してくださいと言います。
 私がまだ若くて元気だった頃だったので…
 100㎏を超えた人でも手術をしました。
      ■         ■
 とても大変な手術でした。
 今は…
 申し訳ございませんが…
 体重が多い方の手術はお引き受けしていません。
 大きな病院へ紹介しています。
 大きな病院でも手術を断られたこともありました。
 男性でも…
 治りが良い方もいらっしゃいますが…
 手術後のマッサージは、
 確実に女性より大変です。
 時間が十分ある時に手術を検討してください

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医学講座

豊かなことば、心を結ぶ

 平成25年3月8日、朝日新聞朝刊の記事です。
 豊かなことば心を結ぶ
 語彙・読解力検定受け付け中
 ことばの力を育むため、朝日新聞社とベネッセコーポレーションが実施する語彙(ごい)・読解力検定。最上級の「1級」が新設される春の検定申し込みの受け付けが進んでいる。心を伝え合える豊かな言語表現の大切さについて、コラムニストの天野祐吉さんに聞いた。
 日本人の「ことばの力」が落ちていると言うけれど、むしろ落ちているのは「聞く力」です。だから阿川佐和子さんの「聞く力」のような本が売れる。
 例えば病院で、三角巾で腕をつった知り合いに会う。そんな時「おケガですか?」って聞きますよね。それに対して「見りゃ分かるだろ」なんて応じる人がいたら、それは「聞く力」が足りない。
 「おケガですか?」という短い問いには「どうなさいましたか? 私は心配しております。よろしかったら、どうしてケガをなさったのか聞かせてくださいませんか。あまり話したくないなら『いえ、別に』とでも言ってくだされば、それ以上は追及いたしません」といった、さまざまな意味が含まれているのです。
 「聞く力」の貧しくなった世の中では、そうしたニュアンスがなかなか伝わらない。
 言葉は、意味だけでなく感情も伝えるものです。今話している僕の語り口を聞けば、言葉の不毛状態への嘆きが感じられるんじゃないかな。
 感情の機微、つまり細やかな揺れを表す言葉は、どんどん失われています。「舌を巻く」は「キスがうまい」、「額を寄せる」は「熱を測る」ことだと勘違いしている若者がいました。こうした「からだ言葉」は、失われつつある言葉の典型です。
 限りある言葉を無限に広げようと、ご先祖さんは努力してきました。それなのに、例えば「頭に来る」「はらわたが煮えくりかえる」「むかつく」といった表現が「腹が立つ」だけになってしまったら、それこそ腹が立ちますよね。
 感情の機微を表す言葉の宝庫は、方言です。例えば秋田弁に「えふりこき」って言葉があります。これは「いい格好をする」っていう悪い意味から「誇り高い」「弱みを見せない」という良い意味まで、とても幅広い。使われる文脈や言い方によって、ニュアンスは変わってくるのです。
 明治以後の教育は「読む力」と「書く力」、つまり意味を伝えることに重点を置き過ぎて「聞く力」「話す力」をおろそかにしてきた。素早く間違いなく伝わる「共通語」が作り出され、方言はまるで「悪い言葉」であるかのように封じられてきました。
 確かに、その方がコミュニケーションの効率はいい。だけど、効率一辺倒では困る。意味の伝え合いより心の伝え合い。それが大事なんだと、いまはみんな気づきつつあるんじゃないでしょうか。
 語彙・読解力検定には「からだ言葉」も多く出題されてますね。感情の細やかさを伝える言葉を生かすには、みんながその言葉を理解できることが前提です。その意味で、この検定が言葉を豊かにすることにつながればいいですね。(今村尚徳)
 あまの・ゆうきち コラムニスト。1933年生まれ。雑誌「広告批評」(09年に休刊)で編集長を務めた。朝日新聞にコラム「CM天気図」を連載中。
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 この記事は、
 朝、自宅で朝刊を読んで…
 朝日新聞デジタルから引用しました。
 豊かなことばは心を結びます
 これから医療人となる若い人に、
 是非、新聞を読んでいただきたいです
 新聞を読むと…
 言葉が豊かになります。
      ■         ■
 医療機関では…
 言葉はとても大切です
 不意の病で倒れた人は…
 平常心を失っています
 優しい言葉が大切です。
 しっかりと患者さんの訴えを聞く能力が必須です。
      ■         ■
 デジタルの時代になって…
 ニュースはスマホで…
 Yahooニュースだけという若い人がいます。
 たしかに便利ですが、
 新聞を読んでいただきたいです。
 朝日新聞は3月から…
 iPhoneでも紙面が読めます。
      ■         ■
 ご両親が自宅で朝日新聞を購読していらっしゃると…
 子どもさんは…
 ひと月500円で朝日新聞がネットで読めます。
 iPhoneでも十分に読めます。
 若い人に…
 豊かなことば
 …を学ぶために…
 もっと新聞を読んでいただきたいです。
 私は朝日新聞デジタルをおすすめします。

「聞く力」や「話す力」鍛えよう
からだ言葉や方言、大事にしたい
コラムニスト・天野祐吉さん

私のiPadです

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昔の記憶

サクラサイタ

 今日、北海道大学前期日程の合格発表がありました
 お昼のTVニュースに…
 嬉しそうな受験生の顔が映っていました。
 今は個人情報のため…?
 受験番号が張り出されるだけです。
 昔は筆で名前を書いた紙が張り出されました。
      ■         ■
 発表会場まで行かないと…
 合格不合格はわからず…
 TV局は中継車を出して…
 北大構内から放送していました。
 今では考えられない風景です。
      ■         ■
 遠隔地に住む者は…
 学生サークルなどがやっていた…
 合格電報を頼む人がいました。
 北大の入学試験日に…
 【合格電報】というコーナーを作り…
 サークルの学生などが勧誘していました。
 数百円の手数料を取って…
 受験生に電報を送っていました。
      ■         ■
 電報(でんぽう)を知らない若い人がいると思います。
 電報局の人が…
 『電報です
 …と配達してくれるのです。
 紙にタイプされていて…
 小さく折ってありました。
 字数によって料金が高くなります。
      ■         ■
 私が人生で一度だけ受け取った合格電報は、
 函館ラ・サール高校からでした。
 『ハエアルゴウカクヲシュクシ、マスマスベンガクヲイノル、ラサール』
 全文カタカナです。
 『栄えある合格を祝し、ますます勉学を祈る、ラサール』
 全国共通に用いられていたのが…
 サクラサイタ
 でした。
      ■         ■
 不合格を伝える文章はいろいろありました。
 私が現役の時に不合格となった
 弘前大学医学部は…
 『ミチノクノユキフカシ』
 『みちのくの雪深し』
 でした。
 私は不合格だと思っていたので、
 合格電報は頼みませんでした。
      ■         ■
 まみ子師長さんが…
 看護師国家試験に合格した時、
 私は携帯電話から…
 桜の花の絵文字をたくさんつけて…
 合格おめでとう
 …とお送りしたのですが…
 アドレスが違ったのかうまく着きませんでした。
 後から季節はずれの時期に、
 桜桜桜桜桜桜桜桜桜桜桜桜桜
 …が入ったおめでとうメール
 …を送った記憶があります。

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昔の記憶

最後まであきらめない

 受験シーズンももうすぐ終わりです。
 私の人生に大きな影響を与えたのは、
 【不合格】です。
 医学部への入学は…
 厳しかったです。
 自分ではがんばったつもりでしたが…
 実力は遠く及びませんでした。
      ■         ■
 還暦近くなって思うことです。
 【不合格】は無駄ではない
 【浪人】は無駄ではない
 私は最後まで諦めないを…
 人生訓にしています
 病気でも…
 手術でも…
 人生にはたくさんの困難があります
      ■         ■
 まぐれで現役合格より、
 苦労して浪人してよかったと思っています。
 私の周囲には…
 3月下旬になって…
 ♡追加合格♡の知らせが来た人がいます。
 入学後はしっかり勉強して…
 留年もせず優秀な成績で卒業しました。
      ■         ■
 そのうちの何人か…
 教授になった先生もいます。
 思いやりがある…
 人間味がある教授です。
 立派なお医者さんとして働いている人もいます
 とてもいいお医者さんです。
      ■         ■
 不幸のどん底に落ちると…
 周りににも同じような人がいるものです。
 予備校でいっしょだった先生はたくさんいます。
 自分よりもっと優秀だったのに…
 たまたま試験当日にできなかった人がいます。
 合否のボーダーライン上の人は…
 実力の差はわずかです。
      ■         ■
 決して最後まであきらめないこと
 これが…
 私の人生に大きく影響しています。
 手術後の経過が悪くても…
 なんとかがんばって治せるものです。
 形成外科は他科で術後経過が悪くて…
 大きな穴が開いてしまった人を治します。
 あきらめないでがんばれば…
 なんとかなるものです。

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二重・眼瞼下垂

手術の効果

 昨日の院長日記、
 父の米寿
 …の写真を見て…
 あらためて思いました。
 手術をしていただいてよかった。
 兄弟で私の方が3歳年上なのに…
 弟より目が開いています。
      ■         ■
 人間は年齢とともに…
 皮膚の弾力がなくなります。
 どんなに高級なセーターでも…
 長年着ていると伸びるのと同じです。
 伸びてしまったセーターは…
 買いなおせますが…
 自分の身体は買えません。
      ■         ■
 私の目には…
 片目に糸が3本ずつ入っています。
 自分ではわかりません。
 その糸が…
 眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という筋肉を…
 瞼板(けんばん)に固定してくれています。
      ■         ■
 伸びてしまった皮膚は…
 切除していただいています。
 目が大きくなり…
 視界も広くなりました。
 傷が落ち着くまで…
 半年以上かかりますが…
 手術をしていただいてよかったです。
 聖路加国際病院形成外科の…
 大竹尚之先生に感謝しています

手術前です
デザインです
24時間後です
2年後です

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院長の休日

父の米寿

 今日(平成25年3月4日)は父の誕生日です。
 大正15年3月4日生まれなので、
 今年は満87歳です。
 長寿のお祝いは、
 ゼロ歳を一歳と数える…
 数え年でするので、
 今年が米寿だそうです。
      ■         ■
 先週の休診日に、
 弟も来て、
 米寿のお祝いをしました。
 漢字の「米」を分解すると…
 八八になるので…
 米寿(べいじゅ)なのだそうです。
      ■         ■
 今年は定山渓のホテルに行きました。
 母のリクエストです。
 以前、
 楽天トラベルの安いパックで申し込んだのに…
 立派な部屋に泊めていただいて感激したので…
 …というのが理由です。
 森の謌(もりのうた)というホテルです。
      ■         ■
 米寿のお祝いだったので…
 金色の衣装も準備してくださいました。
 担当の女性スタッフの方に着せていただき、
 87歳のじいちゃんはとてもうれしそうでした。
 森の謌のみなさん、
 ありがとうございました。

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医学講座

皮膚病は皮膚科で!

 あたりまえのことですが、
 皮膚の病気は皮膚科で診ていただいて、
 症状に合わせた軟膏をつけてください。
 軟膏の塗り方
 …という2009年8月31日の日記に…
 まみ子師長さんからいただいたコメントです。
      ■         ■
 ヒルドイドローションのような保湿剤は
 顔も含め全身に塗ってもかまわないと指導しています。
 塗る回数は特に決めてはいませんが、
 お風呂上がりの
 ちょっと湿った皮膚の時に塗ると
 保湿の効果が増すと思います。
      ■         ■
 ステロイド軟膏は
 ヒルドイドローションを塗った上から
 痒みのある部位、
 赤く炎症のある部位に
 重ねてつけると良いでしょう。
 保湿剤には炎症をおさえる作用はないため
 スキンケアとして使うようにします。
      ■         ■
 ステロイド剤は基本的に一日3回ですが、
 学校・職場でつけるのが無理な人は
 一日2回朝と夜は必ずつけるように、
 実際に軟膏を塗りながら指導しています。
 症状にあわせて
 ステロイドの強弱(5段階)を
 選んで使いこなせるように
 指導してくれる皮膚科をおすすめします。
      ■         ■
 患者さんの中には…
 アトピーの薬は…
 かかりつけの内科でもらっています。
 症状はおちついていて…
 今はかゆくもありません。
 …という方がたまにいらっしゃいます。
 その方の顔は赤くなっていました。
      ■         ■
 私が診察すると…
 からだにつける強いステロイド軟膏を…
 すぐによくなるから
 …と顔につけていらっしゃいました。
 ステロイドの副作用で…
 毛細血管拡張という…
 細い血管が浮き出る症状が出ていました。
      ■         ■
 その軟膏は絶対に止めてください
 内科で軟膏をもらうのは止めて…
 皮膚科専門医に診てもらってください
 もう警告でした。
 皮膚病は皮膚科で治療してください
 私がおすすめするのは、
 まみ子師長さんの勤務先である、
 帯広の高木皮膚科診療所
 …のような皮膚科が信頼できます。

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昔の記憶

みんなでギュー

 平成25年3月2日、朝日新聞朝刊、
 ひとときへの投稿です。
 みんなでギュー
 子供の前で、夫婦げんかはしないと決めている。なのに、感情が高ぶって、初めて0歳と3歳の娘の前でけんかをしてしまった。
 たいしたことはないのに、言い争っているうちに、収拾がつかなくなり、最後は私が涙して、夫がその場を立ち去った。
 そんな成り行きをずっと静かに見ていた長女。いつもと違う雰囲気を察して、立ち去った夫を呼び、私の前に座らせる。「お父さん、お母さん泣いているよ? ごめんなさいは?」と夫に言う。
 娘にはお友達とけんかをしたら「ごめんね」と言うように言っている手前、夫がしぶしぶ「ごめんなさい」と言った。
 しかし、素直に許せない私。黙っていると「お母さん、お父さん謝っているよ。『いいよ』は?」と娘。そして、私もしぶしぶ「いいよ」と言う。「じゃあ、最後にみんなでギューしよう!」と言われ、言われるがままに4人でギューして、気づけば仲直り。
 長女の名前は、人と人の心を結ぶような人になってほしいと「結菜(ゆいな)」と名付けた。私たち夫婦をつなげてくれた。時々は、子供の前でけんかしてもいいかな、とつい思ってしまう。
 (兵庫県宝塚市 小森真由子 会社員 32歳)
      ■         ■
 本間家の今朝は、
 ささいなことから喧嘩ではじまりました。
 強情な奥さんをもらった…
 私が悪い…
 とほほ
 …と思いながら朝日新聞を読みました。
 ひさびさににっこりした気分でした。
      ■         ■
 投稿者の小森真由子様、
 ありがとうございました。
 長女の結菜(ゆいな)ちゃん、
 ありがとうございました。
 58歳のじいちゃんのご機嫌が直りました。
 今日も一日元気で仕事ができます。
      ■         ■
 愛妻家とは縁遠い私は、
 この年齢になっても夫婦喧嘩をします。
 こんなはずではなかったと…
 もう30年以上も思っています…
 とほほです。
 本間家にはもう子どもがいないので、
 私が怒るとそら君が心配します。
      ■         ■
 うちの子どもは…
 小さい時に…
 みんなで食べたらおいしいね~
 …とよく言っていました。
 私が教えた言葉ではありません。
 食事が10倍おいしくなった記憶があります。
 0歳と3歳のお嬢さんの子育ては大変です。
 子は宝です。
 子育てをしながらのお仕事は…
 とても大変です。
 どうかがんばっていただきたいです。
 ありがとうございました。

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二重・眼瞼下垂

二重まぶたの季節

 今日から2013年3月です。
 北海道では、
 多くの高校の卒業式が今日です。
 今日から…
 どこの美容外科でも…
 二重まぶたの手術が多い時期です。
      ■         ■
 ふつうの人は…
 二重まぶたの手術というと…
 簡単で…
 あっという間に終わってしまう…
 …そんなイメージをお持ちです。
 簡単に二重になれる人は…
 ごくわずかです。
      ■         ■
 チェーン店の美容外科で行われるのは、
 瞼板法(けんばんほう)という手術です。
 埋没の糸を…
 瞼板(けんばん)という硬い組織に通します。
 糸を何ヶ所とめるかで…
 何点どめという方法が紹介されています。
 2箇所とめれば2点どめ
 3箇所とめれば3点どめです。
      ■         ■
 糸を固定する位置によって、
 瞼板上端法(けんばんじょうたんほう)など…
 別の呼び方で表現することもあります。
 正式な医学用語ではありません。
 美容外科業界で使われる…
 業界用語だと思ってください。
      ■         ■
 眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)という病気があります。
 生まれつき…
 まぶたを上げる筋肉が弱い人がいます。
 昔、眼科や形成外科では…
 目が開かないような重症の人だけ手術をしていました。
      ■         ■
 平成20年4月2日(水)に、
 NHKのためしてガッテンで…
 信州大学形成外科の松尾清先生が、
 新しい眼瞼下垂症の概念について解説してくださいました。
 松尾先生のおかげで…
 眼瞼下垂症に対する考えが変わりました。
      ■         ■
 快適な生活のための手術を…
 健康保険で受ける方が増えました。
 私もその一人です
 他の美容外科二重全切開をしたのに、
 二重になれずに、
 高額のローンと
 まぶたの傷だけが残った方の手術をしました。
 埋没法で二重になれなかった方や、
 埋没法が取れた
 眼瞼下垂症の方の手術をたくさんしています。
      ■         ■
 美容目的で二重の手術をしたのに、
 二重になれないのは、
 まぶたを上げるモーターである、
 眼瞼挙筋が弱いことが一因です。
 残念なことですが、
 医学部でも詳しく教えていません。
 医師国家試験にも出ません。
 なんちゃって美容外科医の中には、
 このことを知らない人もいます。
      ■         ■
 価格だけで美容外科を選ぶと…
 期待した結果が得られないことがあります。
 私が手術をしても再手術になったり…
 左右差が出ることがあるのが…
 眼瞼下垂症という病気です。
 知り合いの美容外科医には…
 高い自由診療の手術しているのに…
 ご自分の手術は保険診療で受けた人もいます。
 二重の手術は…
 埋没法でも簡単ではありません。
 よく考えてお医者さんを選んでください。

手術について1
血管が多く出血しやすいので高度な技術を必要とします。
手術について2
眼瞼下垂症手術では挙筋を調節します。ここが二重切開の手術と違うところです。

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医学講座

どんどん生き続けよう

 平成25年2月28日、朝日新聞朝刊、
 ひとときへの投稿です。
 どんどん生き続けよう
 2月11日付の「ひととき」欄(東京本社版)で、23歳の医学生が書いた「長生き願うほどの何か」を読み、私が長生きしたいわけは何だろうかと考えた。
 明治生まれの私の母は、100歳の誕生日の数日前に亡くなった。昔気質のしゅうとめに仕え、6人の子を育てあげた。私の高等師範学校の卒業式に出席し、「これ以上の幸せはない」と言ってくれた。母が生きるよすがにしていたのは好奇心と、人に何かしてあげることだったと思う。新しい料理にも挑戦し、晩年も医師に止められるまで、家族や知人に100足近い毛糸のソックスを編んでいた。
 私も、母の好奇心のDNAを確実に受け継いでいる。目下は、一人暮らしに挑戦中。杖を頼りの生活だが、母のように最後まで自立して生きたい、好きな俳句を詠み続けたいというのが、長生きしたい一つ目の理由だ。
 そして二つ目は、悲惨な戦争を体験した者として、二度と戦争はしたくない、させないという思いで生きている。この国の行く末を見届けるためにも、政治家に何と言われようと、命ある限り生き続けたいと思っている。若い人も、どんどん生き続けてほしい。
 (三重県松阪市 神戸道子 無職 83歳)
      ■         ■
 私も「長生き願うほどの何か」を読みました。
 その投稿を引用します。
 平成25年2月11日、朝日新聞朝刊です。
 長生き願うほどの何か
 「100歳まで生きてみたいと思う」
 医学生として学ぶ私が、研究を指導してもらっている43歳の医師は、ふとそんなことを言った。
 「1世紀生きたら社会がどう変化しているかを見てみたいから」と先生は言う。生きることに対する前向きな姿勢が見えた気がしてうれしく思った。
 別の日に、36歳の先生に同じ話をしてみた。
 「100歳は生きたい。そうやって年を経るからこそ持つことができる人間性の深みがあると思うから」
 そんな話をしながら考えた。私はどうか。
 23歳の私は、明日死んでもいいと思っている。もちろん死にたいわけではなく、自分の未来に希望は持っている。ただ今日1日が最後だと思って、毎日を大事に生きたいだけだ。
 先生たちは30歳になったころから、100歳まで生きたいと思うようになったそうだ。ならばきっと、先生たちは20代の間に、100歳まで生きたいと思うほどの何かを見つけているはずだ。
 私は、その何かを見つけることができるだろうか。見つけるために、30歳までは生きたほうがよさそうだと思い始めた。
 (茨城県つくば市 梶川奈月 大学生 23歳)
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 正直に申し上げますと…
 58歳の私は…
 100歳までは無理だと感じています。
 あと何年診療や手術を続けられるかなぁ~
 …ということは最近よく考えます。
 耳の永田先生のように元気な先生もいますし、
 南雲先生のように同年代とは思えない先生もいます。
      ■         ■
 私は今日の投稿者、
 神戸道子様と
 お母様はなんて素敵な女性だろうと思います。
 高等師範学校ですから、
 先生か教育職のお仕事だったと想像します。
 好奇心と、人に何かしてあげることだったと思う。
 …が元気で長生きの秘訣のように思います。
      ■         ■
 23歳の医学生さんも…
 毎日を大事に生き
 自分の未来に希望は持って
 …いただきたいと思います。
 人に役に立てることは、
 最高の生きがいであり、
 自分の楽しみだと私は思います。
 三重県松阪市の神戸道子様、
 どうぞお元気で100歳を迎えてください。

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