院長の休日
いい夫婦の日(2010)
11月22日はいい夫婦の日です。
昨年も、
一昨年も書いています。
本間家はいい夫婦ではございません。
いい夫婦の日サイトによると、
「パートナー・オブ・ザ・イヤー2010」は、
野村克也・野村沙知代ご夫妻、
佐々木健介・北斗晶ご夫妻です。
■ ■
アンケートが書いてありました。
Q:夫婦円満の秘訣を教えてください
A:(克也さん・沙知代さん)
お互いに見て見ぬふり
さすが名監督。
まったく同感です。
A:(北斗さん) 言いたい事はその場で言う
(健介さん)妻のみね
まだ、お若いので、
仲良しそうですね。
■ ■
私はよく周囲の若い人に言っています。
私だってね…
30年前は…
最高だと思って結婚しました。
でも、このありさまです。
自分で選んだ…
自己責任だからね。
■ ■
いい夫婦でいることは、
なかなか大変なことです。
片目どころか…
両目をつぶって…
お互いに見て見ぬふりは…
いい考えだと思います。
いまさら言ったって…
変わるわけないでしょ…
■ ■
自分で選んだんだから…
のーくれーむ
のーりたーん
ですよ。
健康で、
病気もしていないなら、
いいじゃないですか。
新しい相手を見つけるのも大変だから、
なんとかがまんして生きましょう。
院長の休日
『そら』は雑種です
娘の愛犬『そら』は、
ポメラニアンと
ミニチュアダックスの雑種です。
どちらがお父さんで、
お母さんかは、わかりません。
うちの奥さんは…
娘に…
『あんた、雑種の犬を…』
『お金出して買うなんて…』
『ばかじゃないの…』
…なんて言ってました。
■ ■
私は、
最初に見た時から気に入りました。
生物学的にはF1(エフワン)と言います。
雑種第一代とか一代雑種とも言われます。
昔、生物で習ったあれです。
両親の良いところだけ似ることがあります。
古くから家畜や農作物の、
品種改良に利用されてきました。
■ ■
そらは、
ミニチュアダックスの顔に似ています。
大きな目が特徴です。
脚は、
ポメラニアンに似ています。
ミニチュアダックスより少し長いです。
胴は、
ミニチュアダックスより短いです。
■ ■
体重は2㎏ちょっとです。
うちに来ると太ると娘に怒られます。
癒し犬(いやしけん)ですが、
卑しい犬(いやしいけん)でもあります。
油断すると何でも食べてしまいます。
私は怖い飼い主なので、
私がいると悪いことはしませんが、
目を離すとティッシュでも食べます。
■ ■
犬がいると…
家に帰るのが楽しみです。
たまに借りてくるだけなので、
自分の犬を飼いたいと言いますが、
奥さんから、
そらがいるからと断られます。
お金出して雑種を買うなんて…
…と言っていた人が、
一番気に入っているように見えます。
雑種はいいとこ取り犬です。
いいとこ取り犬のそらです
医学講座
幅広の平行二重
女性誌の表紙モデルのように…
幅広の平行二重になりたい。
お気持ちは理解できます。
でも…
アイプチと付けまつ毛で、
上手にメイクができても…
手術で同じようにできるとは限りません。
メイクと手術は違います。
■ ■
蒙古(もうこ)ひだという、
目頭の被さった皮膚があるのに…
無理矢理幅広でとめると…
蒙古ひだがつっぱります。
もともと皮膚がつっぱっているのに、
幅広二重のために…
かえって蒙古ひだが目立ちます。
■ ■
じゃあ…
蒙古ひだを切ればいいじゃん!
…と目頭切開を受けて…
無残な傷が残っただけの人もいます。
いくらお金をかけて…
God Hand(ごっとはんど=神の手)の先生にお願いしても…
一度つけたキズは元に戻せません。
私は神の手ではないので、
到底できません。
■ ■
札幌美容形成外科の‘売り’は…
イメージは自然
自然な仕上がりを大切にしますです。
私は…
その人の顔に合った、
自然な手術しかしません。
過去にも何度か書いたことがあります。
■ ■
2007年1月19日
二重埋没法
2007年1月28日
二重手術
2008年8月8日
二重手術のプロセス
幅広の平行二重にできる方は、
鼻が高くて目が大きな方です。
ばりばりの日本人には合いません。
昔の記憶
結婚してから2年間
以前にも書いたことがあります。
結婚した時に、
北大の先輩から言われました。
本間君
2年間くらいは…
子どもをつくらないで…
奥さんと二人の生活を楽しんだらいいょ。
私は26歳で結婚し、
長女が生まれたのが29歳でした。
■ ■
研修医の頃は、
よく転勤がありました。
北大→
形成外科メモリアル病院→
美唄労災病院→
北大→
釧路労災病院→
北大→
札幌医大麻酔科→
北大→
函館中央病院
■ ■
履歴書に書くのが大変です。
転勤の度に、
釧路では…
阿寒や知床、根室。
函館では、
青森の酸ヶ湯温泉など、
奥さんと二人で、
喧嘩もせずに…
いろいろなところへ行きました。
■ ■
どの先輩から言われたか…?
定かではありませんが…
吉田哲憲先生だったような気がします。
私は、
先輩のアドバイスに従って…
北海道内のいろいろなところへ行けました。
赤ちゃんは可愛いですが、
♡二人だけの時間♡
を楽しむのもよいと思います。
若い人へのアドバイスです。
院長の休日
孫が1歳9ヵ月になりました
札幌美容形成外科の職員の子どもさん、
私の初孫、
光希(こうき)くんが、
1歳9ヵ月になりました。
お母さんは…
産休→育休を取り、
今年の春から職場復帰してくれました。
■ ■
お母さんのお腹の中で、
毎日、私の声を聞いていてくれた、
初孫が生まれたのが、
2009年2月でした。
2009年1月までは、
お母さんのお腹の中で…
ほぼ毎日、私と過ごしていました。
■ ■
自分の子どもの時には、
大学や病院が忙しくて、
正直イクメンにはなれませんでした。
イクジイを目指していますが、
私に孫ができる…
…かどうか、わかりません。
長男の光希くんにつづき、
長女や次男の、
誕生をともに祝い、
元気で働きたいと思います。
■ ■
光希くんと私
私の今年最高の笑顔
医学講座
論文投稿の意義
昨日の院長日記に…
まみ子師長さんから、
コメントをいただきました。
自分の勉強になる事が一番ですね・・・先生。
自分が得た知識はお金では買えない貴重な宝です。
その通りです。
どんなに高価な買い物をしても、
時間とともに価値が下がります。
■ ■
自分の頭の中に得られた知識は、
価値が下がることはありません。
日常診療にも役立ちます。
勉強をする習慣は、
学会へ参加する意欲にもつながります。
学会を通じて…
たくさんの友人ができます。
■ ■
お金では買えない交友関係ができます。
学会発表はその時だけですが…
論文にしてあると…
後世まで残ります。
まみ子師長さんの論文は、
他の先生の論文にも引用されています。
価値があるデーターです。
■ ■
まみ子師長さんの論文は、
当診療所における7年間の熱傷患者の統計的検討
熱傷 25(1), 22-27, 1999
…とネットで検索すると出てきます。
一つの皮膚科診療所で、
7年間もの長期間、
熱傷患者さんのデーターを集めたのは、
他になかなかありません。
■ ■
これだけのデーターを集めるのは大変です。
診療が終わった後や、
休日に古いカルテを引っぱり出して調べます。
統計学の勉強も必要です。
受験の時以来…
何十年ぶりに統計学なんて言葉と再会します。
お金にはなりませんが、
後世に残るデーターを調べられました。
これから研修医になる医学生、
研修中の先生にも、
一度は学会発表→論文投稿をおすすめします。
昔の記憶
はじめての論文投稿
私がはじめて書いた論文です。
本間賢一,小野一郎,吉田哲憲,真部正志,浅見謙二,石川隆夫,
糖尿病を基礎疾患にもった老人熱傷の1例,
熱傷,10,237-243,1985
↑こんなふうに書きます。
最初に著者の名前を並べます。
一番最初が筆頭執筆者(ひっとうしっぴつしゃ)です。
次に治療にかかわった人を、
順番に並べて書きます。
■ ■
小野一郎先生は当時の函館中央病院形成外科医長。
吉田哲憲先生は、
北海道大学形成外科講師として…
函館中央病院へ応援に来ていただいていました。
真部正志先生は、
小野一郎先生の前任の医長。
浅見謙二先生は私の前任。
石川隆夫先生は小野先生の後任医長。
■ ■
当時、函館中央病院形成外科で、
糖尿病のおばあちゃんの治療にかかわった先生たちです。
次の…
糖尿病を基礎疾患にもった老人熱傷の1例
が論文の題名です。
熱傷は、
日本熱傷学会の機関誌です。
大学図書館などで読めます。
■ ■
熱傷,10,237-243,1985
熱傷の横の数字は、
10巻、237ページから243ページまで、
1985年に発行されたことを示します。
1984年に学会発表したことを…
一年間かかって論文にしました。
論文としての価値は低いですし、
他に引用されることもありません。
■ ■
でも…
糖尿病が苦手だった私が、
糖尿病の本を何冊も買って…
隅からすみまで読んで勉強しました。
わからないところは、
糖尿病の大家である、
中川昌一先生のところまで伺って質問しました。
この論文を書いたことで、
私の糖尿病苦手意識は消えました。
■ ■
論文を書いても…
一円ももうからないし…
寝る時間は少なくなります。
本を買うお金もかかるし、
遊ぶ時間もなくなります。
医学論文の投稿は原則無料ですが、
別刷(べつずり)という、
自分の論文だけを印刷してもらうのに、
お金がかかることもあります。
論文執筆の一番のメリットは、
自分の勉強になることです。
昔の記憶
はじめての学会発表
私の全国学会デビューは、
卒後4年目。
第10回日本熱傷学会。
1984年(昭和59年)5月23日(水)・24日(木)。
東京でした。
学会長は、
防衛医科大学校皮膚科教授。
藤田恵一先生でした。
■ ■
その日本熱傷学会で、
昨日の院長日記に書いた、
糖尿病を持った老人熱傷の一例を、
発表しました。
当時はPCはありません。
発表はすべてスライド。
原稿は手書きでした。
何度も書き直しました。
■ ■
はじめての学会発表。
学会一週間前の月曜日夕方のカンファレンス。
大浦先生以下、
北大形成外科の先輩から、
厳しくチェックしていただきました。
スライドを作り直して…
発表原稿も訂正して…
小野一郎先生に何度も直していただきました。
それでも、
発表前は超緊張していました。
■ ■
新人が学会で発表する時には、
必ず上の先生がついています。
医者のことばで、
オーベンがつくと言います。
発表そのものも大切ですが、
発表後の質疑応答が難関です。
この時に、
ちゃんと答えられるかどうか…が心配です。
■ ■
演者(えんじゃ:発表した人)が答えられないと…
心配そうに聞いていたオーベンが、
さっと席を立って…
マイクへ向います。
共同演者の○○ですが…
ただいまのご質問にお答えいたします。
とお助けマンになってくれます。
とても心強いものです。
■ ■
私の発表は、
北大でチェックしていただいたおかげで…
無事に終えることができました。
今までに何十回と学会発表をしましたが、
最初の全国学会のことはよく覚えています。
私は…
共同演者の小野一郎先生に
お助けマンになっていただくこともなく、
無事に発表を終えました。
小野一郎先生は会場で聞いていてくださいました。
心強かったのを覚えています。
医学講座
世界糖尿病デー
今日、11月14日(日)は、
世界糖尿病デーです。
世界の成人の約5~6%が糖尿病。
日本でも
40歳以上の
3人に1 人が
糖尿病または糖尿病予備群です。
学生時代の私は…
糖尿病は苦手でした。
■ ■
内科の教科書は…
細かい字ばかりで…
一生、勉強を続ける気持ち
…にはなれませんでした。
手に職をつけて…
技術で生きる医師
…としての道を目指しました。
■ ■
その…糖尿病が苦手だった私が、
卒後3年目に…
函館中央病院形成外科で、
糖尿病のおばあちゃんの担当になりました。
糖尿病のおばあちゃんが、
全身に大やけどをして、
函館中央病院形成外科へ入院しました。
■ ■
当時の私の上司は、
小野一郎先生でした。
小野先生からは、
形成外科の基本を…
たくさん教えていただきました。
パソコンをすすめてくださったのも、
小野一郎先生でした。
■ ■
小野一郎先生の奥様が、
小野百合先生です。
奥様は糖尿病専門医。
私と同年代で卒業は一期上です。
糖尿病のおばあちゃんは、
小野百合先生が…
札幌から電話で指導してくださり、
みごとに回復されました。
■ ■
私のはじめての学会発表が…
糖尿病を基礎疾患に持った老人熱傷の一例
今でこそ…
英語で学会発表もできますが、
卒後4年目で、
はじめての全国学会デビューでした。
ほぼ徹夜で、
発表原稿を準備して、
千歳発の飛行機に搭乗しました。
■ ■
その学会発表を、
論文として投稿することになりました。
糖尿病を徹底的に勉強しました。
当時、北大第二内科教授で、
糖尿病の権威、
中川昌一先生のところにも伺いました。
はっきり言って…
学位論文より苦労しました。
このおかげで、
今でも糖尿病患者さんの手術ができます。
小野先生ご夫妻に感謝しています。
医学講座
インフルエンザ特効薬(イナビル)
とも耳鼻科クリニックの、
新谷朋子(しんたにともこ)先生から、
教えていただきました。
インフルエンザ特効薬が、
2010年9月10日に発売されました。
イナビルという日本の薬です。
痛い注射ではありません。
口から吸う薬です。
■ ■
間違いなく…
ヒット商品になります。
劇的に効きます!
高熱や関節痛で…
インフルエンザかなぁ~?
と思ったら…
一刻も早くイナビルです。
as soon as possibleです。
■ ■
イナビルは、
インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬です。
1個のウイルスが1日で…
約100万個に増えると言われています。
処方されたら…
できるだけ早く吸入します。
2本処方されます。
1本を2吸入で吸います。
■ ■
容器に粉が入っています。
その粉を、
す~す~と…
①→②と指示の通りに…
2回吸うとなくなります。
それを2本吸うだけです。
苦くもありません。
楽です。
これで終わりです。
■ ■
製造メーカーである、
第一三共株式会社HPから引用しました。
イナビルは、
当社が創製した純国産の長時間作用型ノイラミニダーゼ阻害剤で、
本剤による治療は1回で完結します。
オセルタミビル(タミフルのことです:本間注)の
5日間投与と同等の効果を示します。
本剤が、今後のインフルエンザ治療における新たな選択肢となり、
患者さん、更には社会に広く貢献できるものと確信しております。
■ ■
インフルエンザかなぁ…?
…と思ったら、
すぐにとも耳鼻科クリニックへ行きましょう。
鼻の中からちょっと検査するだけで、
すぐにインフルエンザがわかる検査があります。
インフルエンザだったら…
すぐにイナビルです。
これからのインフルエンザ治療の定番です。
タミフルより効きます。
YouTubeには使い方の動画があります。