医学講座

チンの皮で気管を作る

 包茎手術についての日記が続いています。
 今日のお話しは、少し学問的な話しです。
 包茎手術から得たアイデアで、私が考えた独創的な手術法です。
      ■         ■
 タイトルは、チンの皮と書きましたが、包茎手術で切除した皮膚のことです。
 この余分な皮膚を使って、気管に穴が開いてしまった人の手術法を考案しました。
 この研究は、私が札幌医大に在籍していた時に考えたものです。
 日本形成外科学会でも発表しました。
 PRSという、米国の権威ある雑誌にも掲載されました。
 私が死んでも、後世に残る手術法だと考えています。
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 次の写真は、甲状腺ガンの手術で気管に穴が開いてしまった方です。
 手術が失敗したのではなく、気管にガンが浸潤(シンジュン:入り込むこと)していたので、気管も取る必要がありました。
 ガンは手術で治りましたが、首に穴が開いているため声が出ません。
 お風呂に入っても、水が入ってしまいます。

手術前です

手術後です

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 この穴をふさぐ手術は、一見簡単そうで、とても難しい手術です。
 なぜ?難しいかというと、気管という空気の通り道だからです。
 呼吸をする時は、肺に空気を吸い込みます。
 息を出す時には、肺から空気が出て、それが声帯を通る時に声が出ます。
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 気管は気管軟骨という軟骨と粘膜でできています。
 かなり頑丈に作らないと、圧で空気が漏れます。
 薄い皮膚だけでふさいでも、圧がかかると漏れたり破れたりします。
 気管の内面には、粘膜があります。
 すべすべの粘膜がついていないと、痰がうまく出ません。
      ■         ■
 ですから、気管を再建する時には、硬い骨と薄い粘膜を使う必要があります。
 もともと、この気管再建は耳鼻科の先生の分野でした。
 耳鼻科の先生は、気管再建につかう粘膜を鼻や口から採取していました。
 ちょっと口の中にキズができても痛いですね。
 風邪をひいて、鼻水が出るだけで具合が悪いものです。
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 気管を再建するのに、鼻や口をキズつけないでできないでしょうか?
 と耳鼻科の優しい女の先生から相談を受けたのがきっかけでした。
 気管粘膜の代わりに皮膚を使うと、毛が生える恐れがありました。
 皮膚を採取した部位にもキズが残ってしまいます。
      ■         ■
 たまたま、気管再建を予定していた方は男性でした。
 最初に私が考えたのは、どこかに毛が生えない皮膚はないか?
 ということでした。
 鼻や口の中を切ると、かなり辛いものです。
 毛の生えない皮膚として、私の頭に浮かんだのが、包茎の皮でした。
      ■         ■
 チンの皮で気管を再建するのは、私が世界ではじめてでした。
 私は、この話しを、主治医の優しい先生にお話ししました。
 その後、耳鼻咽喉科の氷見(ヒミ)教授にお話ししました。
 主治医の先生も氷見教授も賛成してくれました。
      ■         ■
 患者様とご家族にもお話しし、ご説明いたしました。
 世界ではじめての手術でしたが、十分に成功する見込みがありました。
 鼻や口を切らなくてもよいので、患者様にもメリットがありました。
 こうして、チンの皮を使って、気管に開いた穴をふさぐ手術は成功しました。
      ■         ■
 日本形成外科学会で発表した時に、女性はどうしますか?と質問されました。
 女性でしたら、小陰唇の皮膚を使うと毛が生えません。
 包茎手術も小陰唇縮小手術も美容外科医でなければ生まれない発想です。
 鼻や口にキズをつけるより、患者様はずっと快適に手術を受けられます。
 次の英文が、PRSに掲載されたタイトルと要約です。
 気管に穴が開くことはめったにないことです。
 今はもう自分ですることはありませんが、
 私の手術法は、後世に残る手術法だと思っています。
      ■         ■
 A Prefabricated Osteocutaneous Flap for Tracheal Reconstruction
Homma, Ken-ichi M.D.; Himi, Tetsuo M.D.; Shintani, Tomoko M.D.
Plastic and Reconstructive Surgery:Volume 111(5)15 April 2003pp 1688-1692
Sapporo, Japan
From the Chuoh Clinic of Cosmetic and Plastic Surgery, the Department of Otolaryngology, Sapporo Medical University.

Reconstruction of tracheal defects is a challenging problem for plastic surgeons and ear, nose, and throat surgeons. There should be a stable framework that is tolerant of negative pressure. The tracheal surface should be epithelialized to prevent granulation tissue growth and wound infection, and a stable and supportive framework is necessary to provide an airtight seal and normal phonation. We grafted penile skin on the periosteum of the clavicle to function as a tracheal surface epithelium. After a 4-week interval, the composite skin-periosteum-bone-muscle flap was used as the material of the tracheal reconstruction. The aim of this article is to present our operative procedures and the results.

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医学講座

包茎手術のキズ

 昨日は、包茎手術の価格について記載しました。
 ネットで検索すると、包茎手術でキズが残り、被害に遭ったという情報があります。
 しっかりしたクリニックで、腕の良い‘先生’に手術を受けると、包茎手術のキズはほとんどわからなくなります。
      ■         ■
 ‘被害に遭った方’の状況をネットで拝見すると、
 通院不要
 溶ける糸で縫合
 キズが残らない手術法
 などという、広告に問題があると思います。
      ■         ■
 私が包茎手術をしても、トラブルになるリスクがある方はいらっしゃいます。
 一番、キズが治りにくいのが糖尿病です。
 一度も定期健康診断を受けたことがない方がいらっしゃいます。
 自分で気づかないうちに、糖尿病になっていて、包茎手術の血液検査で見つかった方もいらっしゃいました。
 その方は、手術後に糖尿病の治療もして、キズが問題なく治りました。
      ■         ■
 『急に包皮に炎症を起こし勃起できなくなった』
 と、受診された方が、何人かいらっしゃいました。
 手術をせずに検査をして糖尿病が見つかりました。
 糖尿病を治療しないと、治りません。
      ■         ■
 通院不要は手術を受ける側にとって、魅力的な言葉です。
 恥ずかしい思いをするのは、一度でたくさん。
 通院が不要なくらい、‘簡単’な手術だと考えてしまいます。
      ■         ■
 指をナイフで切ったことを考えてください。
 縫合しなければならないほど切ったら、必ず抜糸には通院します。
 溶ける糸で縫合し、通院もしないとは考えません。
 どんなに丁寧に手術をしても、軽度の出血はあります。
 指を切った時も、指を動かすと痛いですし、じっと安静にしています。
 自分の大切な部分を切るのです。
 手術の後は、安静にして半日くらいは休むべきです。
      ■         ■
 形成外科で顔のキズを縫う時に使うのが、ナイロン糸という溶けない糸です。
 このナイロン糸で縫合するのが、一番キレイに治る縫合法です。
 HPに記載したように、‘溶ける糸’で縫合しても、糸は溶けないものです。
 糸が溶けなかったところは、しこりになって固くなります。
      ■         ■
 ネットで見る、問題があるキズは、たいてい瘢痕(ハンコン)という状態です。
 縫い方がわるかったり、手術後の管理が悪いと瘢痕になります。
 手術後の局所処置は、ご自分でも可能です。
 ただ、手術事体が雑だったり、下手だったりすると、手術後に痛みも腫れも強くなります。
      ■         ■
 包茎手術は、上手に手術をすると、手術から2~3日こそ少し痛いものの、
 その後は痛み止めを内服する必要もないくらいになります。
 私は、本人が気になるなら、包茎手術を受けるべきだと思います。
 そして、どうせ手術を受けるなら早いうちに受けるべきだと思います。
 一生に一度手術を受ければ、世界中どこへ行っても恥ずかしくありません。
 ただ、慎重にクリニックを選んで手術を受けてください。

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医療問題

包茎手術の価格

 昨年1月16日にも、包茎手術について書きました。
 同じことの繰り返しになりますが、女性にはわからない悩みが包茎です。
 スポーツクラブや温泉に行っても、包茎の男性は必ずタオルで隠しているものです。
 男同士でも、見られると恥ずかしいのです。
      ■         ■
 包茎には、仮性包茎と真性包茎があります。
 真性包茎の人が、無理に包皮をむいて、戻らなくなった状態を嵌頓(カントン)包茎といいます。
 日本人男性の半数以上が仮性包茎といわれています。
 半数以上が、仮性包茎なのだから、気にしなければそれでよいのです。
      ■         ■
 ただ、気にしなければよいと言っても、気になるものです。
 ネットで調べると、たくさんのサイトが出てきます。
 スポーツ新聞には包茎手術の広告が掲載されています。
 包茎手術○万円~
 ※軽微な仮性包茎に限ると小さな字で書かれています
 この○万円~の『~』が問題です。
      ■         ■
 ○万円だと思って、受診してみると…
 あなたは‘嵌頓包茎だから’と料金が倍になったりします。
 私も雇われ院長だった時代には、同じようなことをしていたので、偉そうなことは言えません。
 正直に申し上げると、本当に申し訳ないことをしたと反省しています。
 業界の内情曝露になりますが、この○万円~の○万円で済むことは、まずありません。
      ■         ■
 もともと、軽微な仮性包茎だったら手術を受ける必要もないのです。
 本当に手術が必要なのは、真性包茎や嵌頓包茎です。
 札幌美容形成外科では、開院して2年目までは、真性包茎や嵌頓包茎を保険診療で手術していました。
      ■         ■
 保険診療で包茎手術をすると、驚くほど安くできます。
 正直なところ、包茎手術は赤字でした。
 罪滅ぼしのつもりで、保険診療で手術をしていました。
 ところが、ここで問題が生じました。
 他院で、‘嵌頓包茎(カントンホウケイ)’と‘診断’された方の中に、かなり仮性包茎がありました。
      ■         ■
 一般的には、仮性包茎→真性包茎→嵌頓包茎と料金が高くなります。
 スポーツ新聞の包茎広告に、小さな字で※軽微な仮性包茎に限る
 と書いてあるのは、このためです。
 ちょっとでも‘くびれ’があると、皮がむけても‘嵌頓包茎’になってしまい、料金が高くなります。
 実際は、ちょっときつくても皮が剥ければ仮性包茎です。
 仮性包茎は保険で手術はできません。
      ■         ■
 このトラブルが増えたため、2006年8月で包茎手術の保険診療は中止いたしました。
 厚生労働省は、医療費の削減に躍起です。
 包茎手術の手術点数(手術料金)を上げると、医療費が増えるので、包茎手術の保険点数は上がりません。
 今後も、包茎手術を積極的に保険診療で手術する診療所や病院はないと思います。
      ■         ■
 包茎専門クリニックにもいろいろなところがあります。
 平日は閉院していて、手術のある日だけ、東京から‘先生’とスタッフが来る診療所。
 高いけれど、先生の腕や技術はあるところ。
 高いし、‘先生’もアルバイトの‘先生’が手術をするところ。
 広告や料金だけではわかりません。
 一生に一度の手術です。
 慎重にクリニックを選んで手術をうけてください。

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医療問題

博士号をお金で買う?

 平成20年1月6日、朝日新聞朝刊の記事です。
 ニセモノ社会5
 売られる博士号
      ■         ■
 文部科学省が昨年末、奇妙な調査結果を発表した。
 実態の伴わない博士号や修士号を発行する機関があり、
 そこから得た「ニセ学位」をもとに2004~2006年度に採用されたり昇進したりした教員が、全国4大学に4人いたという。
      ■         ■
 社会的に通用しない学位を発行するビジネスを「学位商法」と名付けて研究してきた静岡県立大の小島茂教授によると、
 発行機関は少なくとも数十ヵ所ある。
 一つの例はイオンド大学だという。
 その日本校のホームページには「文科省の所管する大学ではない」とある。
 総合学部や国際関係学部のほか、未知現象研究学部や催眠学部を置く。 
      ■         ■
 日本校を訪ねると、本部は、東京都杉並区の環状7号線沿いの雑居ビル内にあった。
 4階が事務所で、5階に応接室があった。
 「小島教授から誹謗中傷を浴びせられ、迷惑しているんだ」。
 高橋斎代表は激しい口調で切り出した。
 高橋代表らによると、日本校は1999年に株式会社として設立し、
 籍を置く学生約100人の大半は働きながら学ぶ社会人だという。
 「キヤリアアップを目指す社会人に門戸を開くのが狙いだ」
      ■         ■
 学生が社会で培った経験を査定評価し、単位に置き換える。
 名誉学士号や名誉修士号、名誉博士号を与えているという。
 「学位商法」との非難に対し、
 高橋代表は「非認定校と知ったうえで学位を受けて何が悪いのか。
 いろんな大学の形があっていい」と話した。
      ■         ■
 「非認定校」。この言葉には解説が必要だ。
 日本では、学位は基本的に文科省の認可した大学が発行する。
 米国では原則として、州当局から認証された民間団体が、学位を保証する。
 日米ともに、公式の認証を受けていない大学は「非認定校」として扱われ、
 学位に疑わしい点があるとされる。
 小島教授によると、非認定校は米国には300近くある。
 州が認証していない団体による「認定」をホンモノと信用させ、
 学位を売りさばくことが社会問題化した。
      ■         ■
 「ディプロマ・ミル」
 「ディグリー・ミル」
 などと呼ばれる。
 「学位工場」といった意味だ。 
      ■         ■
 日本の教育界では数年前から問題視されるようになった。
 たとえば九州産業大では昨年、博士号などを与える立場にある商学部の教授(64)が、非認定校のひとつで学位を取得していた疑いが浮上し、内部調査をした。
 大学の説明によると、この教授は、農協流通研究所主任研究員だった1989年、 雑誌広告で通信教育制の「クレイトン大学」を知った。
 3年間週1回程度、都内の日本人教官のもとへ通い、日本語で経営学の論文を書いた。
 授業料は年60万円。学位を得るまでに資料代を含め240万円かかった。
      ■         ■
 農協流通研の同僚の多くが博士号を持ち、大学などの教員に転職していた。
 この教授は「将来に備え自分も博士号を取っておいた方がよいと思った」と説明している。
 しかし、九州産業大が米国大使館などに確かめたところ、
 クレイトン大学は米国で非認定校として扱われていた。
      ■         ■
 考古学が専門の早大客員教授(64)の場合、
 同大の助教授だった1995年、パシフィック・ウエスタン大学」の博士号を取得した。
 長く非認定校と気づかなかったという。
 「当時は英語の論文力を試したかった。学費を30万円ほど納め、論文審査を受けた。インチキとか学位を金で買ったとか疑いもしなかった」
      ■         ■
 米国では、学位論文やリポート類に他人の書いたものを盗用する「ニセ論文」も横行している。
 盗用の有無を自動探知する事業を始めたジョン・ベリー氏によると、盗用かどうかの問い合わせは、
 日本を含む約90カ国から1日平均12万5千件寄せられる。
 全文の25%以上に「他人の文章」を含むものをニセ論文とすると、その数は約3割に上るという。
 「学位を勝手にプリントアウトしているようなものだよ」とベリー氏は話す。
      ■         ■
 学位は、中世ヨーロッパの大学における教授職の資格が起源とされる。
 「日本では90年代、大学院の充実を図ろうとしたことから、学位の氾濫が始まった。
 学位を持っていることが当然になり、学位を出す側の教員が博士号や修士号を持っていないと、周囲は認めてくれなくなった」
 札幌学院大の佐々木冠准教授は、学位商法の横行をそう分析する。
      ■         ■
 佐々木氏は昨年、この問題をゼミで取り上げた。
 安易に学位が取れることがどういうことか学生たちに考えてほしかった。
 「カタカナ名だと外国のちゃんとした大学と思われがちで、人物を見ない傾向がある」
 「ニセ学位は、何でもお金で買える風潮を反映している」。
 学生からはそんな反応が返ってきた。(松永住伸、田中久稔)
 (以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■
 私は、平成6年3月に北海道大学から博士(医学)の学位をいただきました。
 私は大学院へは進学せず、北海道大学の研究生となりました。
 市立札幌病院の仕事が終わった後や、土日に北大に通い動物実験をしました。
      ■         ■
 私が使った実験動物はラット。
 体重が200~300g程度の白いネズミです。
 目が赤くて、真っ白でキレイなネズミでした 。
 そのネズミに麻酔をかけて、手術をして実験をしました。
      ■         ■
 大学の教授になろうと思っていたのはありません。
 私は頭が悪くて、北大医学部へ入学できなかったので、
 せめて博士号は北大からいただきたいと思ったのです。
 大学院へ進む道もありましたが、
 当時は私のように研究生となって働きながら勉強して、博士号を取得する人もいました。
      ■         ■
 私が知っている‘先生’でも、お金で博士号を取得した人がいます。
 自分なら、そこまでしなくても…と思います。
 しっかりとした研究をした人か、お金で買ったかは、意外とわかるものです。
 整形した二重よりも、バレやすいです。
      ■         ■
 その人の価値観の問題なので、
 お金で買った博士号で満足できるのでしたらそれもよいと思います。
 ただ、大学の教員となるのはどうかと思います。
 大学教員になるには、文科省の審査があったはずです。
      ■         ■
 私にとって、博士号を取得して一番よかったのは
 英語で論文を書くことを身につけたことでしょうか?
 博士号を持っていない‘先生’にも、立派な方はたくさんいらっしゃいます。
 肩書きや学位で惑わされないことも大切です。

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昔の記憶

新年家族会

 私が医師免許を取得したのが、昭和55年5月です。
 私は、北大形成外科に入局し、大浦武彦先生の門下に入りました。
 当時の北大形成外科は、まだ少人数で、実に家族的な医局でした。
      ■         ■
 教授が、一家の大黒柱。
 お父さんのような存在です。
 その下に、お父さんの弟レベルの先生が数人。
 私たちは、ちょうど息子くらいの年代でした。
      ■         ■
 毎年、お正月には医局の新年家族会がありました。
 医局員の奥さんや子供たちが全員ホテルに集合します。
 その前年に結婚した医局員は、奥さんを紹介するのが家族会でした。
      ■         ■
 昭和57年(1982年)1月4日、札幌グランドホテルで、
 第3回北大形成外科新年家族会が開かれました。
 私は、その前年に結婚したので、この時にはじめて家内を連れて参加しました。
      ■         ■
 私たちの仲人は、大浦武彦教授ご夫妻です。
 大浦教授婦人には、お会いしていますが、他の先生の奥様にお会いするのははじめてです。
 家内も、緊張して参加しました。
 写真で判別できるかどうかわかりませんが、
 最後列、左から2人目が私(当時27歳)。
 その、左下が家内(当時25歳)です。
      ■         ■
 最前列が、大浦武彦教授ご夫妻。
 その左が、皮膚科の三浦祐晶教授ご夫妻。
 右が、形成外科の濱本淳二助教授ご夫妻です。
      ■         ■
 最後列は、左から、現在、北海道がんセンター形成外科の皆川英彦 (みなかわ ひでひこ)先生
 私。
 元、北海道大学病院長の杉原平樹(すぎはらつねき)先生。
 蘇春堂形成外科、理事長の新冨芳尚(しんとみよしひさ)先生。
      ■         ■
 前から、2列目、左から、みなかわ眼科の皆川玲子先生(皆川英彦先生の奥様)。
 札幌市病院事業管理者、市立札幌病院長の吉田哲憲(よしだてつのり)先生と奥様。
 現在、北海道で有名な形成外科医はほとんどこの写真に写っています。
      ■         ■
 写真に写っている先生で、残念なことに故人となられてしまった先生もいらっしゃいます。
 最後列、右から5人目が、野崎敏彦先生です。
 野崎先生は、栃木県でお父様の病院を継いで、形成外科を開業していらっしゃいました。
 北大航空部に所属し、グライダーの名手でした。
 残念なことに、平成11年(1999年)にグライダーが墜落して亡くなってしまわれました。
 野崎敏彦先生が作られたHPは、亡くなってから10年近くも経つのに、まだ健在です。
      ■         ■
 大学病院の医局制度については、とかく悪い面ばかりが強調されています。
 私は、医療技術の継承。
 地域医療に対する貢献。
 など、良い面もたくさんあったと思います。
 私が、現在こうして開業医として生活できるのも諸先輩の教えのおかげです。
 もう一度、若い日に戻って、新年家族会に参加できたら…と思います。
      ■         ■

昭和57年1月4日
北大形成外科新年家族会

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勝ち組?負け組み?

 平成20年1月4日、朝日新聞朝刊の記事です。
 超える境界その3 成功
 足りないものは「普通」
      ■         ■
 先行き不透明な時代。あなたが重視するのは?
 収人、 職業、 学歴、 容姿……
      ■         ■
 「私って負け組?」。関東地方のマンションで一人暮らしする女性医師(29)がそう意識し始めたのは大学卒業後からだ。
 端から見れば、「勝ち組」かもしれない。都内の中高一貫の女子校から現役で国立大医学部に入り、付属病院の医師に。
 父は会社員、母は公務員の共働き家庭で育った。医師になるのは幼い頃から漠然と抱いていた夢だった。
      ■         ■
 童顔で、実年齢より若くみられる。「医師に見えない」と患者に言われることもままある。
 3年前、医学部時代から5年間付き合った彼に振られた。理由はよく分からない。
 自分より魅力的な女性を見つけたのではないかと思う。
 お互い医師になってから、2人で会う時間も日を追って減っていた。
      ■         ■
 その頃、「20代で結婚しないと負け組じゃないの?」。
 飲み会で、男性の先輩の言葉が胸に刺さった。
 他人からどう見られているか、神経質になった。
 1年前、高校の同窓会で久しぶりに級友と会った。
 結婚して子育て、仕事一直線のキャリアウーマン。
 自分よりオーラのある「大人の女性」に見えた。
      ■         ■
 書店で偶然、「かっこいい大人の女」を目指す本を見つけた。
 昨春、著者が東京・渋谷で開くマナースクールに入学。
 4ヵ月間、美しい話し方、立ち居振る舞いなどを学んだ。
 「他人と比較しても意味がない。 自分のライバルは明日の自分」。
 そんな講師の言葉に、プラス発想へと転換した。
 「将来は結婚もしたいし、仕事も続けたい。
 医師という職業だけで見れば勝ち組、恋愛では負け組かもしれない」
      ■         ■
 31歳、IT会社経営「でも負け組かも」 
 昨年12月下旬、川崎市の雑居ビルにあるIT会社が、新しい携帯電話サイトを立ち上げた。
 社員2人と事業を進める社長、岩崎聖侍さん(31)は2年前までは、東京簡易裁判所の書記官だった。 
      ■         ■
 3年前、古本屋で100円で買った一冊の本で人生が変わった。
 「金持ち父さん貧乏父さん」。安定した会社で定年まで働くより、不労所得で自由な毎日を過ごして独立するべきだと説く。
 「トンカチで頭をがつんと殴られたような衝撃を受けた」
 不動産業を営んでいた父親が病気で他界し、バブル崩壊で膨れあがった借金数千万円を残していた。
 年収は約400万円。弁護士などにステップアップしない限り、将来は開けないと考えた。
      ■         ■
 ホリエモンや村上ファンドが株式市場を席巻し、マスコミを騒がせていた。
 「株で成功すれば『勝ち組』になれる」
 株の本を読みあさり、起業セミナーに片っ端から出た。
 在職中に副収入を得てから辞めようと決意したが、掛け持ちでできるほど器用ではなかった。
 「自分のやりたいことをやりなよ。応援するから」。
 背中を押してくれたのは結婚を決めていた彼女(29)だった。
 2006年春、辞職直前に結婚して自分を追い込んだ。
      ■         ■
 連日、朝から夜中まで、株式売買や先物取引でパソコンをにらむ。
 だが、貯蓄は減るばかり。
 一時は起業をあきらめかけたが、夏から、ホームページで証券会社の投資商品を紹介して得る手数料収入が増え始めた。
 秋には会社を設立し、年商3千万円を超すまでになった。
 書記官時代の同期、山形英世さん(32)は
 「辞める時はバカじゃないかと思った。人生が2度経験できるならまねしてみたいとは思うけど」
      ■         ■
 ただ、岩崎さんは、いま得ている収人は単なる「ブーム」と気付いている。
 借金返済にあてられる収益も上がっていない。
 「一流企業や国家公務員、金持ち……。
 勝ち組とは、安定あればこそと思われている。
 世間の社会的価値観から見れば、自分は負け組に見えるかもしれない」(上田学)
(以上、朝日新聞から引用)
      ■         ■
 医師や弁護士は社会的な地位が高く、高収入で「勝ち組」と思われているかもしれません。
 確かに、「普通の人」よりは、一見よさそうに見えます。
 ただ、実際のところは、決して楽な仕事ではありません。
      ■         ■
 もし、ほんとうの「金持ち父さん」になりたいのでしたら、医師はおすすめしません。
 私の札幌西高校450人の同期生の中で、一番のお金持ちは阿部修平さんです。
 スパークス・グループ株式会社 代表取締役社長 。
 資産運用の会社です。
 創業1989年7月1日
 資本金 118億601万円(2007年3月末現在)
      ■         ■
 一介の開業医など足元にも及びません。
 医師や弁護士のよいところは、困っている人の手助けができて、
 他人に喜んでいただける職業だということです。
 喜んでいただけることばかりではありません。
 こちらはよかれと思っていることでも、
 ‘お客様’のご満足をいただけないと、お叱りを受けることもあります。
 それでも、私がこの仕事を続けているのは、人をキレイにするのが好きだからです。
 

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医学講座

コンブで毛が生える?

 平成20年1月3日、北海道新聞朝刊の記事です。
 コンブ仮根に発毛促進効果
 半年服用で76%が抜け毛・白髪減
 東京農大網走などが確認
      ■         ■
 【網走】植物の根に似た役割を果たすコンブの「仮根(かこん)」に、
 抜け毛を減らしたり、発毛を促す効果のあることが
 網走市の東京農業大学生物産業学部などのグループの研究で分かった。
      ■         ■
 仮根に含まれる豊富なミネラルなどが発毛を促している可能性があり、
 研究グループは有効成分を特定し、発毛剤の開発に乗り出したい考えだ。
      ■         ■
 研究グループは、
 東農大網走の西沢信教授(天然物化学)と
 製薬会社カイゲン(大阪)、
 毛髪製品製造・販売アートネイチャー(東京)。
      ■         ■
 仮根は、海底の岩場に張り付いて、
 マコンブなどのコンブの本体を支える器官で、
 カニの足に似ていることから「ガニアシ」とも呼ばれる。
 固くて食用には向かず、従来は廃棄されていた。
      ■         ■
 仮根にはコンブ本体の2.5-4倍のカリウムや
 3-4倍のカルシウムに加え、
 抗がん作用があるとされる
 ぬめり成分・フコイダンも含まれていることから、
 カイゲンは2001年から仮根を乾燥粉末にし、
 健康食品として販売していた。
      ■         ■
 ところが2006年、これを服用していた人から
 「頭髪が生えた」
 「白髪が黒くなった」
 などの事例が報告された。
      ■         ■
 カイゲンの志多伯(したはく)良博・食品事業部長代理は
 「思わぬ事例に驚いた」としている。
 カイゲンは以前、関連企業の研究員だった
 西沢教授に検証への協力を依頼し、
 さらに興味を持ったアートネイチャーも研究グループに加わった。
      ■         ■
 グループは2006年10月から、
 抜け毛や白髪を気にしている30-70歳代の男女111人に、
 仮根の粉末1グラムを毎日服用してもらった。
 この結果、1カ月で効果が出始め、
 6カ月間服用を継続した107人のうち76%の81人に、
 発毛促進や抜け毛・白髪の減少などの効果が確認された。
      ■         ■
 西沢教授は「仮根のどの成分が作用しているのか、まだ不明だ。
 豊富なミネラルなどで新陳代謝が高まり、
 末梢(まっしょう)血管の血行が改善されるなどして、
 髪が生えるのかもしれない」と話し、さらに研究を続けている。
      ■         ■

北海道新聞より引用
マコンブの仮根(ガニアシ)と
東京農大網走、西沢信教授

     ■         ■
 昔から、毛生え薬を発明したら、ノーベル賞と言われていました。
 コンブを食べると、髪が黒くなったり、濃くなるという話しも有名です。
 カイゲンという会社は、一流の製薬メーカーで、信用度も高い会社です。
 春から、縁起のいい話し…と北海道新聞社が掲載したと思います。
 ただ、私はこの話にすぐは同意できません。
 北海道新聞社も正直なのでしょう…
 西沢教授の頭に毛がありません…
      ■         ■
 カイゲンのHPを見ました。
 キングオブコンブ(3瓶セット)
 内容量 120カプセル×3瓶(3ヶ月分)
 通常価格 37,800円(本体価格 36,000円)
 ※3か月分トライアル価格 10%OFF 34,020円
 これは高い!
 1カプセル100円
 一日4カプセルで、一ヵ月12,000円です。
 しかも、医薬品ではなく健康食品です。
 一般的に健康食品や市販の薬は、医科向けに比べると割高です。
      ■         ■
 私のような、おじさんだけではなく、
 若い人も薄毛や抜毛で悩んでいます。
 男性だけではなく、女性にも多い悩みです。
 誤った、‘治療’を受けて、
 数百万円もかけて毛が生えない人もいます。
      ■         ■
 私は植毛など、毛の治療はしておりませんが
 毛で悩む方からご相談を受けて、
 専門医をご紹介することがあります。
 現在、明らかに効果が認められるのは
 ロゲインという、米国の薬です。
      ■         ■
 成分は、ミノキシジルと言います。
 日本国内でも、リアップという製品名で発売されています。
 リアップは濃度が2%です。
 米国で発売されている、ロゲイン(男性用)は5%です。
 特に、フォームタイプのロゲインがおすすめです。
 この、ネットのビデオに出てくる宣伝『使う?それともはげる?』
 というコピーが上手だと思います。
      ■         ■
 ロゲインフォームを3万円分も買えば、1年は使えます。
 安い市販薬(cheapotc.com)というサイトが安心です。
 私はここから購入することを、お客様にご紹介しました。
 6ヵ月で見事に生えました。
      ■         ■
 このロゲインフォーム(5%)は、男性専用で女性には使えないことになっています。
 ただ、米国の学会では、女性に使って効果が出ているという発表が出ているそうです。
 私は、頭髪専門医の先生に伺いました。
 効果が不確実な健康食品よりも、
 効果が確実でFDAに認可されている薬をおすすめします。
 ただ、ロゲインには副作用もありますので、
 注意をよくお読みになり、
 自己責任でお使いください。
 確実に効果があります。

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院長の休日

年賀状

 今年もたくさんの年賀状をいただきました。
 ありがとうございました。
 昨年は、遅配や誤配が目立ちましたが、今年はしっかり届いています。
 民営化前は、1月2日はお休みだったと記憶しています。
 今年は、2日の今日も、しっかり届けていただきました。
 ありがとうございます。
      ■         ■
 新聞で、たくさんの高校生が活躍してくれている様子が報道されていました。
 お正月も返上で、郵便局でアルバイトをしてくれた、高校生に感謝です!
 私が高校生の時は、受験勉強でアルバイトどころではありませんでした。
 成人式も、予備校で迎えました。
 今より、ずっと雪が多かったので、家の前の雪かきは私の仕事でした。
      ■         ■
 昨年も書きましたが、昔、治療した患者様から年賀状をいただくと嬉しいものです。
 特に、ガンの治療をした方からのお便りは、‘お元気でよかった’と嬉しくなります。
 ガンも早期発見、早期治療で治るようになりました。
 また、決して諦めないことも大切です。
      ■         ■
 赤ちゃんの時に手術した方のお母さんから、
 『結婚することになりました』
 とお便りをいただきました。
 ほんとうによかったと思います。
 形成外科医をしていて、よかったと思います。
      ■         ■
 札幌美容形成外科のお客様からもいただきました。
 私が直接手術をしたのではなく、他の先生をご紹介しただけの方もいらっしゃいます。
 治療がうまくいって、お元気になられたと知ると、こちらも元気をいただきます。
      ■         ■
 美容外科医仲間の先生からもいただきました。
 どの先生も、『大変です!』と書かれています。
 景気が悪くなると、美容外科の‘売り上げ’は減ります。
 特に、北海道は灯油の値上がりで打撃を受けました。
 灯油が1㍑100円では、
 形成外科や美容外科のように‘急がない手術’は敬遠されます。
 道職員の給与削減も響いています。
      ■         ■
 札幌美容形成外科も経営は楽ではありません。
 競合店が増えて、競争が激しくなる一方です。
 大手、美容外科のチェーン店では、美容外科が儲からないので、眼科のレーシックに資本を集中しているようです。
      ■         ■
 先日ジャミックジャーナルという、医師向けの転職情報誌が届きました。
 ある、大手美容外科チェーン店の美容皮膚科医の年俸が2,000万円~。
 同じチェーン店が経営する、レーシック専門の眼科医の年俸が4,000万円~でした。
 お金儲けを目指している、医学生は、美容外科医ではなく、眼科医を目指しなさいということでしょうか?
      ■         ■
 私は、お金儲けを目指すつもりも、
 レーシックの眼科を経営するつもりもありません。
 自分の、形成外科医・美容外科医としての技術で、
 一人でも多くの方に喜んでいただければ…
 と思って手術をしています。
      ■         ■
 北海学園大学経営学部のニトリ講座で学びました。
 お客様を大切にして…
 お客様に喜んでいただけるクリニックは潰れないと…。
 今年も精一杯頑張りたいと思っています。
 何卒よろしくお願い申し上げます。

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院長の休日

謹賀新年

 皆様、あけましておめでとうございます。
 2008年の元旦は、穏やかな一日でした。
 札幌の天気は、快晴。
 積雪はほぼゼロです。
      ■         ■
 本間家は、
 私の父、本間寛(ホンマユタカ)、大正15年生、81歳。
 私の母、本間瑞子(ホンマミズコ)、昭和3年生、79歳。
 家内の母、片寄登喜子(カタヨセトキコ)、昭和9年生、73歳。
 私、本間賢一(ホンマケンイチ)、昭和29年生、53歳。
 私の妻、本間和子(ホンマカズコ)、昭和31年生、51歳。
 この5人で、新年を迎えました。
      ■         ■
 5人の年齢を合計すると、なんと337歳。
 平均67.4歳。
 高齢化社会を象徴するような、日本の家族です。
      ■         ■
 私の父は、12月31日に稲積記念病院を退院させていただきました。
 急性胆嚢炎で、『死ぬかもしれない!』と思ったほど苦しんでいたのが、何とか退院させていただきました。
 担当の、長岡先生と院長の松嶋先生には、本当にお世話になりました。
 ありがとうございました。
      ■         ■
 お正月は、日本人にとって特別な行事です。
 家族が揃って、『あけましておめでとう』と、無事に新年を迎えられたことを喜び合います。
 今年も、無病息災。
 無事に、一年間を過ごすことができるように祈って、食事をします。
 特に、私の父のように、高齢になると、その気持ちが強くなります。
      ■         ■
 31日は、紅白を見ながら過ごしました。
 私は、ふだんあまりTVを見ないのですが、今年は紅白を楽しませていただきました。
 レコード大賞のコブクロ。
 先日、NHKのトップランナー再放送で、たまたま、2007年4月7日に放送された、コブクロを見ました。
 宮崎出身でサニックスという会社のセールスマンだった小渕健太郎さん。
 堺市の堺東銀座通り商店街でストリート・ミュージシャンをしていた黒田俊介さん。
 黒田さんが、小渕さんに必死の思いで声をかけて、グループを結成したことを知りました。
      ■         ■
 コブクロは、息子が車のCDで聴いているのを、そのまま私と家内が聴いています。
 いい曲だと思います。
 ストリートミュージシャンから成功したというのも好きです。
      ■         ■
 ZARD(ザード)の坂井泉水(サカイ イズミ)さん。
 亡くなってしまったのは残念ですが、亡くなった後で紅白初出場。
 生きている間に出演できていたら…どんなに喜んだことだったでしょうか。
 一青窈(ヒトト ヨウ)さんのハナミズキ。
 この曲もよかったと思います。
      ■         ■
 年末にゆっくり紅白を見ることができたので、楽しめました。
 笑福亭鶴瓶(ツルベ)さんの司会もよかったと思います。
 
 今年も一年よろしくお願い申し上げます。
 元日から日記を読んでいただきありがとうございました。

本間家のお正月です

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2007年を振返り

 今日は大晦日です。
 最後まで、つたない日記を読んでいただき、ありがとうございます。
 昨年も書きましたが、美容外科は年末が一年で一番忙しい時期です。
 お正月休みという、年に一度の長期休暇を利用して、たくさんの方が手術を受けてくださいます。
 札幌美容形成外科も、31日は手術はありませんでしたが、手術後の抜糸や診察をいたしました。
      ■         ■
 とうとう、日記を毎日更新して、365日、一日も休みませんでした。
 ‘継続は力なり’は、代々木ゼミナールの玄関に大きく書かれている言葉です。
 私は、予備校時代から、この‘継続は力なり’を座右の銘としてきました。
 皆様のアクセス数に励まされて、忙しくても、疲れていても、毎日欠かさず更新しました。
 実は、かなり苦労して書いています。
      ■         ■
 平成19年12月18日からは、新しいフォームを、クロスロードの須崎克之さんに制作していただきました。
 携帯から読む時に、読みやすくなったと好評をいただいています。
 2008年からは、新しいフォームだけになります。
      ■         ■
 今年は、マスコミの方にも読んでいただきました。
 私が、今年、一番嬉しかったのは、週刊文春の取材を受けたことでした。
 自分が愛読している、週刊文春から取材申し込みのお電話を受けた時には、まさかと思いました。
 ライターの恵原さんは、医師以上に医学知識に富んだ方でした。
 私が、知らない‘医学常識’をたくさん教えていただきました。
 平成19年9月30日の日記に書いた、自殺予防ケアは、患者さんの家族にFAXして差し上げ、自殺予防に役立ちました。
      ■         ■
 この日記の目的は、私の考えや夢・ロマンなどを書き残すためです。
 形成外科の専門雑誌に、いくら論文を書いたところで、一般の方の目にとまることはありません。
 日記は、世界中の方にリアルタイムで読んでいただけます。
 コピー&ペーストでどこかに貼り付けられる可能性もあります。
 それだけ、私の考えが広く伝わるのでよいことだと思っています。
 ホームページの良いところは、自分の考えをダイレクトに伝えることができる点です。
 私のような‘変人’でも、信用して手術を受けていただくには、日記を読んでくださるのが一番の早道です。
      ■         ■
 2007年は、皆様にとって、どんな年でしたでしょうか?
 私にとっては、‘厄年か?’と思うような、実に多難な年でした。
 家庭内のゴタゴタから、多難な年のはじまりでした。
 札幌美容形成外科が入居している、スノー会舘ビルの建替え問題もありました。
      ■         ■
 どちらも、解決はしておりません。
 ビルの建替えは、当初の計画より、大幅に遅れそうです。
 他テナントの問題もあり、最低でもあと一年は現在地で診療を続けられる見込みです。
 大家さんとの関係は良好です。
 トラブルもありません。
 ただ、交渉は私が診療の合間にできるほど簡単ではないので、弁護士さんにお願いしました。
      ■         ■
 弁護士さんに交渉をお願いしたのは、スムーズに交渉を進めるためです。
 補償など、お金が絡む問題は、法律の専門家に論理的に公正に対処していただくのが一番だと思っています。
 もし、仮店舗での診療になったとしても、札幌駅から徒歩5分以内という立地条件は厳守したいと思います。
 医療業を営む者としては、患者様の利便性を第一に考えたいと思います。
      ■         ■
 今年もたくさんの方に助けていただき、一年が終わりました。
 この場をお借りして、心から御礼申し上げます。
 本当にありがとうございました。
      ■         ■
 私自身は、どの位の方のお役に立ったか?わかりません。
 ご迷惑をおかけしたり、苦情を申し立てられた方もいらっしゃいました。
 この場をお借りして、お詫び申し上げます。
 本当に申し訳ございませんでした。
 来年も、微力ながら少しでも社会のお役に立ちたいと思っています。
 どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
      ■         ■
 最後に、お正月も返上して頑張っていらっしゃる受験生の皆さん。
 努力は必ず報(ムク)われます。
 体調に気をつけて頑張ってください。
 皆様、よいお年をお迎えください。

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