医学講座
姿勢に気をつけています
私の五十肩の原因は、
姿勢に原因がありました。
毎日、手術用顕微鏡を見ながら、
ルーペを見ながら、
手先だけ動かすのが私の仕事です。
力はあまりかかりませんが、
同じ姿勢で長時間手術をしています。
■ ■
小学校以来、
姿勢に気をつけなさい
…なんて言われたことがありませんでした。
背筋を伸ばして
背伸びの運動
ラジオ体操でよく聞いた言葉です。
気にしたこともありませんでした。
■ ■
日常生活でも、
両手でスマホを持って、
家でも、
電車の中でも、
前かがみになって、
背中を丸めた人をよく見かけます。
スマホを見る時に
姿勢に注意しましょう!
…も聞いたことがありません。
■ ■
私のリハビリを担当してくださったのが、
整形外科北新東病院の理学療法士、吉野先生でした。
医師の私が言うのもなんですが…
吉野先生は素晴らしい理学療法士の先生でした。
吉野先生は私がリハビリ室に入るところから、
私の姿勢をよく見ていらっしゃいました。
私の背中は丸まり、
前かがみで背筋が伸びていませんでした。
■ ■
五十肩のリハビリ治療は、
肩ではなく背中から始まりました。
背骨を中心として、
肩から背中の筋肉は連続しています。
痛い五十肩を治すのに…
まず痛くない背中の筋肉を鍛える治療が始まりました。
■ ■
吉野先生のご指導で、
肩甲骨を動かす訓練がはじまりました。
特筆すべきことは、
リハビリはまったく痛くありませんでした。
無理矢理、
痛い肩を動かすことはありませんでした。
肩の動きを良くするには、
肩甲骨や背骨の動きなのだそうです。
■ ■
私は痛み止めも使わず、
仕事中も、
通勤途中も、
常に肩甲骨を寄せる運動を続けました。
おかげさまで、
時間はかかりましたが、
無影灯も動かせるようになりました。
駐車券も取れます。
■ ■
今では肩は痛くないですし、
前と同じように生活ができます。
理学療法士の吉野先生にほんとうに感謝しています。
小学校以来はじめて自分の姿勢の悪さがわかりました。
今のところ五十肩は再発していません。
もう61歳ですが、
背筋を伸ばして、
姿勢に気をつけています。
毎日のことなのでとても参考になりました。
私は理学療法士や作業療法士の仕事に、
もっと高い保険点数をつけて差し上げたいです。
“姿勢に気をつけています”へのコメント
コメントをどうぞ
五十肩で背中、姿勢とは気づきませんでした。
私は姿勢が悪いです。
整形外科の先生にも
なっちゅんさん、姿勢を正しましょう
と優しく言われました。
スマホの姿勢ですが
テレビで気をつけるようにやってましたよ。
あとスマホの放つ光が
人体に悪いか、
まだ解明されてないとのことでした。
理学療法士さんは凄いですよね。
お医者様と同じ診断でした。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。理学療法士・作業療法士は国家資格です。今の医療制度では理学療法士や作業療法士のに対する診療報酬点数が低いと思います。国は総医療費を削減したいならリハビリに対する評価を高めるべきだと思います。
荻野先生がお元気なうちに本間先生の肩が治ってよかったです。 私も首の手術後 第5頸椎の腕が挙がらなくなった時 神経学を勉強されている若い整形外科医師に上腕の外側面を刺激する事で腕は挙がると思うと教えていただきトイレに行く時も腕を壁に押し付けながらでみんなから、さくらんぼは犬が壁におしっこしてるみたいだと言われましたが、根気よくリハビリを続けた結果 一年はかかると言われましたが二週間で挙がるようになり半年で元にもどりました。何回か入院してリハビリを受けましたが、私の場合あまり手をかけなくてもよい患者だったせいかリハビリの先生が同じ時間に三人も担当していて、私なんかは 平行棒往復20回とか言われたことをこなすだけで10回しかしなくても終わりましたといってもわからず、次に指示された事をするだけだったので、患者のためにもリハビリの先生方のためにも1人に1人でじっくりリハビリして欲しいです。 患者に対してリハビリの先生が少ないと思いました。 これから膝の運動をします(笑)
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。私は荻野利彦先生の北新東病院にかかる前に別の整形外科を受診しました。そこでは痛み止めの処方だけで理学療法士の先生によるリハビリはありませんでした。知り合いの看護師さんが腰痛になりかかった整形外科も最初は痛み止めだけでしたが、別の整形外科でリハビリをしていただきよくなりました。今の医療制度では痛み止めを処方するとか注射をするという治療にはそこそこの診療報酬が支払われますが、リハビリをしていただいても驚くほど安いのです。リハビリが充実している整形外科はいいと思います。