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電子申告

 先日、電子申告のことを書きました。
 税務署から、よく‘電子申告をしましょう!’
 という書類が送られてきます。
 ‘簡単便利’
 ‘これからは電子申告’
 ということばかり強調されたパンフレットです。
 美容整形は簡単!
 すぐにキレイになれます!
 という‘誇大広告’に似ています。
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 美容整形も電子申告も、
 決して簡単ではありません。
 まず、電子認証という、
 聞いたこともないような言葉が登場します。
 医者の言葉、
 『予後6ヵ月』よりよほど難解です。
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 一般的になったネットバンキングでは、
 銀行から送られてきた、
 ID、パスワード、乱数表などで、
 比較的簡単にログインができます。
 郵貯銀行の振込みも便利だと思います。
 必要な書類は、すべて銀行が準備してくれます。
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 電子納税は、
 税務署から立派なケースに入ったCDが届きますが、
 電子認証に必要なカードは、
 自分で準備する必要があります。
 つまり、銀行でしたら、
 キャッシュカードは銀行が準備してくれますが、
 電子申告に必要な、
 個人認証カードは自分で準備します。
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 まず、これが厄介です。
 一番安く入手できるのが、
 住民基本台帳カードです。
 税務署から送られてきた書類には、
 どこでこのカードを作るか書いていません。
 自分で調べなさいというスタンスです。
 市町村や都道府県によって、
 料金や手続きが異なっているようです。
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 愚かな私は、まず区役所に行きました。
 住民登録は区役所で行います。
 婚姻届も死亡届も区役所です。
 住民に関するカードだから、
 ‘当然’区役所だろうと思いました。
 そこが、そもそも間違いでした。
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 札幌市の場合は、
 札幌市役所本庁の2階でしか発行してくれません。
 区役所に行っても、
 取次ぎもしてくれません。
 そんなこと、電子申告の書類に、
 一枚、紙に書いて入れてくださいよぉ!
 と言いたいところです。
 税務署から来た書類には、
 札幌市役所本庁行ってください
 という紙は入っていません。
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 市役所に行くと、親切に教えてくれました。
 カードに貼る写真も必要です。
 発行手数料は1,000円です。
 500円とHPに書いてありますが、
 電子申告をするためには、
 追加で500円が必要だと言われます。
 私の父(82歳)は、これを間違って、
 2回も市役所に行く羽目になりました。
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 電子申告をするための、
 電子認証は、
 2年毎に、
 住民基本台帳カードを、
 書き換えることも必要です。
 ですから、2年に一度は
 札幌市役所本庁2階へ行って、
 500円の手数料を払い、
 カードを更新する必要があります。
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 いまどき、どこのクレジット会社でも、
 2年ごとのカード更新なんてありません。
 いかにもお役所仕事という感じです。
 それでも、
 税務署から来る書類には、
 ‘簡単便利’な電子申告という…
 感じの広告が入ってきます。
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 公正取引委員会の人に、
 電子申告をしていただき、
 ‘簡単’かどうか確認していただきたいです。
 電子申告の広告宣伝に
 たくさんの税金が使われています。
 その分を、ガソリン税から引いて、
 道路を使わない、
 漁業者に、
 一刻も早く、
 ガソリンを安く提供して欲しいです。
 納税者は怒っています!

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