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電子申告
先日、電子申告のことを書きました。
税務署から、よく‘電子申告をしましょう!’
という書類が送られてきます。
‘簡単便利’
‘これからは電子申告’
ということばかり強調されたパンフレットです。
美容整形は簡単!
すぐにキレイになれます!
という‘誇大広告’に似ています。
■ ■
美容整形も電子申告も、
決して簡単ではありません。
まず、電子認証という、
聞いたこともないような言葉が登場します。
医者の言葉、
『予後6ヵ月』よりよほど難解です。
■ ■
一般的になったネットバンキングでは、
銀行から送られてきた、
ID、パスワード、乱数表などで、
比較的簡単にログインができます。
郵貯銀行の振込みも便利だと思います。
必要な書類は、すべて銀行が準備してくれます。
■ ■
電子納税は、
税務署から立派なケースに入ったCDが届きますが、
電子認証に必要なカードは、
自分で準備する必要があります。
つまり、銀行でしたら、
キャッシュカードは銀行が準備してくれますが、
電子申告に必要な、
個人認証カードは自分で準備します。
■ ■
まず、これが厄介です。
一番安く入手できるのが、
住民基本台帳カードです。
税務署から送られてきた書類には、
どこでこのカードを作るか書いていません。
自分で調べなさいというスタンスです。
市町村や都道府県によって、
料金や手続きが異なっているようです。
■ ■
愚かな私は、まず区役所に行きました。
住民登録は区役所で行います。
婚姻届も死亡届も区役所です。
住民に関するカードだから、
‘当然’区役所だろうと思いました。
そこが、そもそも間違いでした。
■ ■
札幌市の場合は、
札幌市役所本庁の2階でしか発行してくれません。
区役所に行っても、
取次ぎもしてくれません。
そんなこと、電子申告の書類に、
一枚、紙に書いて入れてくださいよぉ!
と言いたいところです。
税務署から来た書類には、
札幌市役所本庁行ってください
という紙は入っていません。
■ ■
市役所に行くと、親切に教えてくれました。
カードに貼る写真も必要です。
発行手数料は1,000円です。
500円とHPに書いてありますが、
電子申告をするためには、
追加で500円が必要だと言われます。
私の父(82歳)は、これを間違って、
2回も市役所に行く羽目になりました。
■ ■
電子申告をするための、
電子認証は、
2年毎に、
住民基本台帳カードを、
書き換えることも必要です。
ですから、2年に一度は
札幌市役所本庁2階へ行って、
500円の手数料を払い、
カードを更新する必要があります。
■ ■
いまどき、どこのクレジット会社でも、
2年ごとのカード更新なんてありません。
いかにもお役所仕事という感じです。
それでも、
税務署から来る書類には、
‘簡単便利’な電子申告という…
感じの広告が入ってきます。
■ ■
公正取引委員会の人に、
電子申告をしていただき、
‘簡単’かどうか確認していただきたいです。
電子申告の広告宣伝に
たくさんの税金が使われています。
その分を、ガソリン税から引いて、
道路を使わない、
漁業者に、
一刻も早く、
ガソリンを安く提供して欲しいです。
納税者は怒っています!