医療問題
さくらんぼさんのご意見
平成20年7月27日に書いた、
不必要な検査について、
さくらんぼさんからご意見をいただきました。
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さくらんぼさんのお母様の具合が悪くなり、
急患で病院へ連れていったところ、
検査も 血圧測定もなかったです。
もちろんCTもです。
ただの暑さによる水分不足だから
こんな事くらいで…
と思われました。
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母は 夕方 お風呂に入った後
頭が締め付けられるように
冠をかけられてるようだと訴えました。
痛くはなく
なんとか歩けたし
話もできました。
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脈も取って下さらなかったので
水分不足なら点滴をしてもらえませんか?
と頼みましたが
ポカリスエットでも飲んで
寝ててくださいと言われ
帰されました。
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そういった 頼みも
わがままな患者の頼み なんでしょうか?
日記の脳外科の先生も
私や母のような人の立場に立って
書いて欲しかったと思います。
患者間では
検査されすぎて困ったと言う人はいません。
十分な検査が行われず ・・
という方の方が多いです。
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次の日
個人の先生に診ていだだき
そこのCTスキャンで
くも膜下出血している事がわかり
結局昨夜 受診した病院に移され
すぐ手術でした。
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昨夜、検査さえしてくださっていたらなあ~とよく思います。
幸い母は少しの出血で、
二度 三度 破れなかったので
瞼が垂れたくらいで 元気になりましたが、
昨夜すぐ手術していただいていたら
瞼も垂れなかったかもと思う事もあります。
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私は、さくらんぼさんの地域の
医療体制がわかりません。
さくらんぼさんのお母さんの場合は、
夜間に診察した‘先生’の
診立てに問題がありました。
頭痛で来院した患者さんの
クモ膜下出血を見落とした可能性があります。
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見落としていなかったとしても、
『頭が締め付けられるように』
『冠をかけられてるようだ』と訴えた
患者さんへの対応が不適切でした。
結果的にお母さんは
翌日に緊急手術で助かって、
軽度の後遺障害で済みました。
ほんとうによかったと思います。
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同じ医療者の一人として、
お母様には大変申し訳なく思います。
心からお詫びいたします。
私は、お母さんが受診なさったと思われる、
地域の総合病院と
同規模の病院に勤務していました。
形成外科主任部長でした。
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正直な話しです。
私は菓子折りを持って、
患者さんのご自宅まで、
研修医と一緒に
謝りに行ったことがあります。
研修医は真面目な医師でしたが、
やってはいけないミスを
救急外来でしてしまいました。
私が‘こうしてはいけない’と
口うるさく注意していた医療ミスをしました。
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私は脳神経外科が専門ではないので、
お母さんが救急外来でCT検査を受けたら、
くも膜下出血が見つかっていたかどうか?は
わかりません。
ただ、
担当医がせめてもう少し親切に対応していれば…
と残念に思います。
救急医や当直医は万能ではありません。
大学病院の教授ですら誤診をすることはあります。
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検査をすべて否定するつもりはありません。
私や朝日新聞へ投稿した、
脳神経外科の先生が指摘したいのは、
営利目的でなされている検査です。
患者側からできることは、
信頼できる医師を見つけて、
その先生からアドバイスをいただくことです。
よい先生には、よいネットワークがあります。
大切なのは、
検査ではなく、
適切な検査を適切に指示してくれる先生です。
わかりやすく、
優しく説明してくれる先生です。