昔の記憶

医者になったら…

 モテなかった青春時代の続きです。
 医師・歯科医師を紹介するという
 結婚相談所の宣伝を見ると、
 よくカッコいい先生の写真が出ています。
 こんな素敵な先生がいるのかなぁ~?
 というのが、
 何人もの研修医を指導してきた私の感想です。
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 私は結婚相談所には登録しませんでした。
 同期や友人でも、登録した人は知りません。
 お医者さんはモテる?のでしょうか?
 私の同僚や後輩を見ても、
 医師免許を取得して研修医になると、
 とにかく忙しい毎日です。
 ‘彼女’を見つける時間もないし、
 知り合うチャンスがないのが現実です。
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 病院には、たくさんの看護師さんや、
 女性スタッフがいるじゃない?
 と思われがちです。
 確かに看護師さんがいます。
 ただ、研修医より、
 慣れた看護師の方が仕事ができます。
 看護師の給料の方が高いこともあります。
 TV番組のように、甘くはありません。
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 病院にもよりますが、
 研修医⇔看護師の仲が悪いところもあります。
 私が就職した時は、
 仕事を覚えるのに精一杯で、
 とても‘彼女’を見つける余裕はありませんでした。
 給料も安く、
 5月から仕事をはじめて、
 5月と6月は、まったくのタダ働きでした。
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 当時は、4月に医師国家試験がありました。
 合格発表は5月。
 医師免許に相当する、
 医籍登録が5月26日。
 それまでは、無免許なので、
 いくら働いても無給。
 手続きを経て、7月からお給料が出ました。
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 初任給は日給3,300円程度。
 任期は一日。
 日々任期を更新して、
 翌年の3月30日までの期間雇用でした。
 こんな状態ですから、
 優雅に彼女を見つけることなんかできません。
 理想と現実は大きく解離していました。
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 たまたま、
 西宮市(にしのみやし)に住んでいた家内が、
 北海道旅行に来ました。
 私は、このチャンスを逃すと、
 一生結婚できないかも?
 という危機感を持っていました。
 北大構内のポプラ並木のところで、
 プロポーズした記憶があります。
 言葉はもう忘れました。

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