医学講座

日本形成外科学会2009-⑤

 今日の札幌は4月下旬なのに、
 なんと雪が降って寒い一日でした。
 日本形成外科学会報告の最終回です。
 今年の日本形成外科学会で、
 私が一番興味深かったのは、
 パネルディスカッションⅣ
 外形美へのこだわりと私の基準
 でした。
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 このパネルには、
 昨日、ご報告した
 京都の冨士森先生の他に、
 自治医科大学形成外科の菅原康志先生、
 ヴェリテクリニックの福田慶三先生、
 長崎大学形成外科の平野明喜先生、
 神戸大学形成外科の橋川和信先生
 がご発表になりました。
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 平野先生と橋川先生は、
 再建外科についてのご発表でした。
 菅原先生と福田先生が、
 美容外科に関係するご発表でした。
 菅原先生は自治医科大学の教授。
 福田先生はヴェリテクリニックの院長。
 どちらの先生も、
 美容外科医として超一流の先生です。
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 菅原先生はご自分でも、
 私は巷ではナチュラル派と呼ばれている
 講演中にお話しされていました。
 とても自然でキレイな輪郭を作られる…
 素晴らしい先生です。
 福田先生は、
 外人顔で有名な先生。
 日本人の顔を西洋人にしてしまうほどの、
 高度の技術をお持ちの先生です。
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 私自身は、
 札幌美容形成外科のHPに書いてあるように…
 イメージは自然
 自然な仕上がりを大切にします
 の
 超ナチュラル派だと、
 自分で勝手に思っています。
 時には、二重の幅が狭い!
 お叱りを受けることもあります。
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 福田先生が学会で見せてくださった症例は…
 どれも素晴らしい仕上がりでした。
 私は、福田先生のように、
 外人顔にする手術は、
 到底できません。
 外形美へのこだわりと私の基準が、
 福田先生とは違うからです。
 形成外科医・美容外科医としての基準が、
 一人ひとり違うのです。
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 福田先生は、
 患者さんのご希望があって、
 その希望を(技術的に)
 叶(かな)えてあげられるのでしたら…
 手術をお引き受けするとお話しされました。
 私は韓国の学会でも
 福田先生とご一緒でした。
 福田先生の技術は韓国でも認められています。
 ストレスの多い手術もあることと思います。
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 今回の日本形成外科学会では、
 こうしてさまざまな基準を持った先生が、
 討論を重ねて、
 とても興味深い内容でした。
 学会では、
 自由に意見を交換できて、
 それが学問としての
 形成外科学の発展につながることが理想です。
 学会長の東邦大学形成外科学講座、
 教授:丸山優先生、
 事務局長の大西清先生、
 有意義な学会をありがとうございました。

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