昔の記憶
アカディ
私は子どもの頃からお腹が弱く、
中学校時代は、
よく保健室のお世話になっていました。
保健室の堀先生はやさしく、
お腹が弱い私に…
正露丸をくださいました。
高校生から予備校生時代には、
ヤクルトを買って飲んでいました。
■ ■
いつ頃からだったか覚えていませんが…
お腹の弱い私は、
アカディという雪印乳業が作った『牛乳』しか
飲みませんでした。
ふつうの『牛乳』を飲む時は、
温めたり、紅茶に混ぜて飲んでいました。
本間家の冷蔵庫には、
いつもアカディが入っていました。
■ ■
アカディはふつうの『牛乳』とは違い、
ちょっと甘みがありました。
乳糖が分解されているので、
甘いのだと思っていました。
愛犬のチェリーを飼ってから、
犬に『牛乳』を与えてはいけないと
本で読みました。
未熟児だったチェリーの仔犬には、
犬用ミルクを買って与えました。
■ ■
アカディを犬に与えてもよかったのか?
悪かったのか?
今でもよくわかりませんが、
愛犬のチェリーはアカディが大好きでした。
私が『チェリー、アカディ飲もうか…?』
と声をかけただけで、
わんわんと冷蔵庫の方へ行きました。
アカディは私とチェリーの『牛乳』でした。
■ ■
チェリーが亡くなってからは、
アカディの減る量が少なくなりました。
それでも常に冷蔵庫に入っていました。
アカディは売っているスーパーが限られていました。
ヨーカドーにはありません。
ダイエー
マックスバリュー(旧札幌フードセンター)
生協
にしかありませんでした。
■ ■
先週から、
家内が『お父さん、アカディが見当たらない…』
と言っていました。
『今度、生協に行ってみるね』
代わりに
「おなかにやさしく」という、
赤いパッケージの牛乳が冷蔵庫にありました。
その「おなかにやさしく」を飲んだら、
夜に私のお腹が…
ごろごろゴロゴロと大騒ぎしていました。
■ ■
昨夜、ネットで検索して…
ようやくアカディが
「おなかにやさしく」になったことを知りました。
スーパーでも、
アカディがなくなるというお知らせは見ませんでした。
お世話になったアカディありがとう。
無くなるのだったら…
チェリーとの想い出の味を
ゆっくりと味わっておけばよかったです。