院長の休日
母娘で挑戦_♥看護師・保健師合格♥
平成21年4月28日、北海道新聞『いずみ』への投稿です。
母娘で挑戦
この春、娘と私はそれぞれ保健師、看護師の国家試験を受験しました。合格発表の日、なかなか回線のつながらないネツトの中に二人の受験番号を確認した時、抱き合って喜びました。一番ほっとしたのは陰の応援者、夫かもしれません。
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2年前のことです。娘は東京での病院勤めを辞め、保健師を目指して大学の看護学科への編入試験を受験。「お母さんも勉強してみたら。今しかないよ」と背中を押してくれました。
私は40年近く准看護師の仕事をしてきましたが、自分の年齢も顧みず、通信制看護学科を受験しました。仕事を続けながら2年間で資格を取得しようと放送大学、通信看護学、面接授業、病院見学実習、リポート提出、認定試験など62単位の取得に努めました。
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この2年間は、私の人生でかけがえのないものになりました。苦労も良き思い出となり、実習で学習センターに宿泊した時は、一緒に学ぶ若い方たちとは目標が同じということもあり、年の差を感じることもなく仲良くさせていただきました。
娘も大学生活を楽しみながら訪問看護のアルバイトを両立させ、自宅から学校へ毎日往復100㌔、車を運転して頑張りました。
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プラス思考の娘は念願の離島での保健師として不安と希望をいだいて第一歩を踏み出しています。携帯からの明るい声が私たちを安心させてくれます。頑張ってね。
北井純子(59歳・看護師)=空知管内妹背牛町
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北井様、親子に心からおめでとうございますと
祝福のメッセージをお送りいたします。
大学生のお嬢様はともかく…
お母様がすごい!
59歳で看護師の国家試験合格は、
快挙です。
私が、もし今年の看護師国家試験を受けたとしても、
到底合格点はもらえないと思います。
(医師国家試験ではありません)
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私は看護学校の非常勤講師を数年勤めました。
看護師さんに教育するために…
看護師国家試験問題をよく検討しました。
自分が専門とする分野はともかく…
内科、循環器科、呼吸器科、
公衆衛生学、
産婦人科(母性)、
その他たくさんの科目。
私が医師国家試験を受験してから、
30年間の医学の進歩は著しいものです。
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20歳代に比べて、
50歳代になると、
記憶力は衰えています。
20代の若い人ですら苦労する、
看護師国家試験に、
59歳のお母さんが合格は、
ほんとうに素晴らしいことです。
サポート役のご主人にも、
心からおめでとうございますと申し上げます。
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40年もの間、准看護師として働かれたお母様は、
卒業したての…
大卒で、
看護師・保健師の免許取得者より、
よほど仕事ができる看護師さんです。
准看護師でも…
看護師でも…
仕事の内容に大差はありません。
私がお世話になった准看護師さんも、
たくさんいらっしゃいます。
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59歳のお母さんが、
お仕事を続けながら、
放送大学を受講し、
レポートを提出し、
もちろん試験も受けて合格は素晴らしいことです。
どんなに大変だったことかと思います。
ほんとうにご苦労様でした。
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私が尊敬する
まみ子師長さんも、
同じように看護師免許証を取得されました。
合格のお知らせをいただいた時…
とても嬉しかったのを覚えています。
まみ子師長さんの勤務先の理事長先生も
どんなに嬉しかったことと思います。
北井様にはこれからも地域医療のために、
いつまでもご活躍なさっていただきたいと思います。