昔の記憶
第二志望
私は高校生の時から
北大に憧れ(あこがれ)を持っていました。
予備校で習った生物の矢野雋輔先生や、
高校一年で数学担当だった原田先生が、
北大のおおらかさ、
素晴らしさを何度も語ってくださったからです。
一浪しても、
北大(医)の合格レベルは高く、
理科で物理が必須だったこともあり、
私は最初から北大(医)を諦めていました。
■ ■
札幌医大を卒業して、
北大形成外科の研修医になることにしました。
2008年1月16日の経歴詐称
という日記に書いてあります。
札幌医大6年生の時に、
北大形成外科の大浦武彦教授の、
特別講義をお聴きして、
北大へ行くことに決めました。
北大の研修医になるのに、
試験はありませんでした。
■ ■
大浦武彦教授は、
北大の卒業生も、
札幌医大の卒業生も、
まったく差別することなく教育してくださいました。
私にとって、
医師免許証を取得してから、
晴れて第一志望の
北大(医)の研修医となれました。
■ ■
私の人生にとって、
大浦武彦先生の弟子にしていただいたことが、
貴重な財産となりました。
ご恩は一生忘れません。
今、こうして札幌美容形成外科で診療ができるのも、
大浦先生はじめ、
北大形成外科の諸先輩に教えていただいたからです。
免許取り立てのころは…
ほんとうに何もできませんでした。
■ ■
大学医学部で学ぶのは6年間です。
主として基礎医学や臨床医学の
知識を身につけて、
医師国家試験を受けます。
医師としての技術や能力は卒業してからです。
どんなに偏差値の高い大学を卒業しても、
卒業後に受けた教育が悪いと…
医療事故常習者になってしまいます。
■ ■
私はとてもラッキーでした。
大浦武彦先生や
吉田哲憲先生という、
素晴らしい先輩に、
医師としての基本を教えていただきました。
今春の入学試験で、
第一志望の大学を諦めて、
第二志望の大学に入学した方へのメッセージです。
■ ■
医師免許証はどこで取得しても同じです。
卒業後に第一志望の大学や病院で、
研修を受けることによって、
人生は変わります。
重要なのは、
よい指導者につくことです。
私の友人や先輩・後輩医師には、
有名国立大学卒以外で
素晴らしい先生が何人もいます。
入学した大学で人生が決まるのではありません。