院長の休日

トヨタ車の事故

 平成21年10月1日、朝日新聞朝刊の記事です。
 レクサス時速190キロ「アクセルが…」
 時速200キロ近い猛スピードで疾走する高級車から届いた悲痛な叫びが、運転席のフロアマットに潜む危険性を白日の下にさらけ出した。トヨタ自動車は、マットがずれてアクセルが戻らなくなる恐れから、同社にとって過去最大のリコール(回収、無償修理)を米国で実施する見通しとなった。同様の問題は日本でも、どんな車でも起こる可能性はある。
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 通信指令係「こちら緊急電話番号。どうしましたか」
 通報者「アクセルが動かない。トラブルが発生した。ブレーキも利かない」
 通信指令係「分かりました。車を止めることができないんですね」
 通報者「交差点が迫っている。交差点が迫っている。つかまって。祈って……」
 通信のやりとりを詳報した米ABCニュースなどによると、緊急通報があったのは8月28日。米カリフォルニア州サンディエゴ郊外を走行中のトヨタの高級車「レクサスES350」からだった。
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 運転者は州警察の高速隊員で、妻と13歳の娘、親族の男性の3人が同乗していた。事故直前には、操縦不能の状態で、時速は120マイル(約190キロ)に達していたとみられる。そのまま交差点に突入し、他車と衝突して大破し炎上。この4人が亡くなったという。通報がなければ、原因は何一つ分からずじまいになった可能性がある。
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 「緊急事態だ。対象の車に乗る人は、直ちにマットを取り外すよう強く要請する」
 トヨタが「カムリ」や「プリウス」など最大380万台をリコールする見通しを発表した9月29日、米運輸長官は異例のコメントをした。
 欧米メディアによると、同様の不具合の報告は100件以上あり、計5人が死亡したという。
 まだ、事故原因がフロアマットと特定されたわけではないが、トヨタはマットを固定する留め金を外したり、二重にマットを敷いたりすると事故につながりかねないと購入者に注意を促し始めた。
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 捜査当局は早い段階からマットに注目していたからだ。トヨタは2007年にも、事故車と同じ「レクサスES350」と「カムリ」の一部で、マットの不具合のため計約5万5千台をリコールしている。
 ただ、トヨタは「事故車には違うレクサス車用の純正マットが装着されていた」として、現段階では因果関係を否定している。社内には「普通のリコールとは少し違う。当局から指摘があったので対応策を考えたい」(幹部)との声もあり、米当局とは温度差を見せる。
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 最近の自動車では、アクセルが戻らない非常時の対処法が、わかりにくくなっているとの指摘もある。高級車を中心に普及してきたボタンでエンジンを始動・停止させる車では、走っている最中にエンジンを止めるには、ボタンを3秒以上押し続ける特殊な操作が必要だ。キーを回せばよかった従来の車に比べると、事前に知らなければ実行しにくい。この点が問題だという。
 国内ではフロアマットの危険性の指摘はあまり聞かれないが、アクセルペダルやフロアマットの構造は、日米で大差はない。(中川仁樹)
 (以上、朝日新聞より引用)
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 レクサスといえば…
 トヨタの最高級車です。
 知人の米国人の先生が、
 米国では、メルセデス(ベンツ)と同等か、
 それ以上の人気があると話されたことがありました。
 亡くなられた
 州警察の高速隊員ご一家の
 ご冥福をお祈りいたします。
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 私たち北国に住む者は、
 スノーマットと呼ばれるマットを使います。
 冬期間はどうしても靴に雪が付きます。
 雪がついたままで車に乗ると、
 車内の暖房で雪がとけます。
 そうすると、
 車内がびちゃびちゃになります。
 ズボンの裾が汚れます。
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 融けた雪が夜間に凍ります。
 朝、マットはガチガチになっています。
 スノーマットは、
 黒いゴムでできています。
 お皿のように、
 ふちが盛り上がっているために、
 融けた雪が流れないようになっています。
 ゴムは凍っても硬くならないので、
 マットを取り出して、
 ぽんぽん…とすると、
 簡単に氷が落ちます。
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 はじめてこのスノーマットを使った時に、
 マットがアクセルを押しているのに気付きました。
 アイドリング時に、
 微妙に回転数が上がります。
 ふつうの運転者は気付きます。
 ですから…
 私はマットが原因で…
 190㎞ものスピードが出るとは考えられません。
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 昔の寒冷地仕様の自動車は、
 カローラクラスでも、
 マットがアクセルを押さないように、
 上からアクセルペダルを吊り下げる形になっていました。
 朝日新聞の記事の図(下記参照)
 と同じ形です。
 今の車は、寒冷地仕様でも、
 朝日新聞の記事の図とは逆に
 床にアクセルペダルがついています。
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 190㎞ものスピードは、
 よほどペダルを強く踏み込まないと出ません。
 レクサスなら出るのかも知れませんが…
 ふつうの乗用車では出ません。
 私は、
 事故の原因はマットではないと推測します。
 もっと他に原因があるように思います。
 安全に関することです…
 しっかりと調べていただきたいものです。
 トヨタ車以外も同じ構造になっています。


朝日新聞より引用

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