医療問題
医療とパソコン
半年前から…
札幌美容形成外科でも、
電子カルテを導入しました。
導入のきっかけとなったのは…
カルテの保管場所です。
法律でカルテには、
5年間の保存が義務づけられています。
カルテなどの診療記録は、
医師としての貴重な財産です。
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開院して5年が経過して、
カルテの保管場所が少なくなってきました。
嬉しいことですが、
カルテは個人情報のかたまりです。
24時間SECOMの監視カメラで、
セキュリティーをチェックしています。
個人情報保護保険にも入っています。
それでも…
カルテの管理と保管は大変です。
信用にかかわる大問題です。
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電子カルテの導入に当たっては…
何社かの電子カルテを比較し、
東京のショールームまで行って、
現物を確認して慎重に選びました。
最終的に選んだのは、
札幌のアイレックスという会社の製品でした。
私が選んだのは、
製品自体の使い勝手もそうですが、
サポート体制でした。
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どんな大病院で導入している電子カルテでも、
完璧な製品はありません。
紙カルテの方が優れている点は、
たくさんあります。
電子カルテにして、
よかった点も
不便になった点もあります。
幸いなことに、
私が選んだ会社は、
困ったことがあっても、
すぐにサポートしてくださいます。
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私が若い頃の大学病院では、
処方箋や検査伝票の記載は、
すべて(新人)医師がしていました。
こうして先輩の仕事を見て覚えました。
地方病院へ行くと、
医師は指示簿に記入するだけで、
検査伝票へは看護婦さんがしてくれました。
名前を記入することや、
項目をチェックするのも、
看護婦さんがしてくれました。
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昔は…
指示簿や検査伝票を通じて、
医師⇔看護師の、
コミュニケーションがありました。
汚い字で書いても、
何とか判読してくれました。
看護記録も手書きだと、
誰の字か?
すぐにわかりました。
キレイな字で丁寧に書かれていると…
その人の性格までわかるようでした。
疲れているのに…
一生懸命書いたのもわかりました。
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私は医療分野にPCが導入されるのは、
時代の流れとして当然で、
避けては通れないものだと思います。
電子カルテへの入力が、
PC画面ではなく、
携帯端末のようなものから、
簡単に入力ができて、
同時に医師⇔看護師が、
チャットのようにできる電子カルテがあれば、
ずいぶん使いやすくなると思います。