院長の休日
学生さんへの想い
私は医学部6年間。
真面目に講義に出ました。
臨床科目の2年間は、
ほぼ指定席だった、
前から2列目あたりで、
胸部外科医になった、
田中くんと席を並べていました。
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正直に白状しますと…
これだけ真面目に聴いていたのに…
55歳になると…
覚えているのはわずかです。
講義の内容よりも、
先生が雑談で言われた、
ちょっとしたひと言を
よく記憶しています。
■ ■
私が今でも講義に行くのは、
学生さんに形成外科って何?
を伝えたいからです。
残念なことですが、
日本全国の医学部で、
まだ形成外科講座がないところが、
たくさんあります。
逆に言うと…
しっかり形成外科を教えている、
医学部の方が少ないのが現実です。
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私は学生さんへ…
形成外科は国家試験には出ないかもしれない…
でも私の講義を聴いて
いつか必ず役に立つことがある
困った時に、
形成外科へ相談してみよう!
と思うことが必ずある。
だから、一つでもいいから、
形成外科を覚えていて欲しい
と話しています。
■ ■
そもそも…
医学部でも、
看護学校でも、
どうしたらキズがキレイに治るか?
なんてことは、
意外と教えないのです。
私のスライドの一番最初には、
形成外科医はキズを治すプロです
と書いてあります。
■ ■
私の講義でも…
居眠りする人はいます。
でも、44人中…
一人でも私の考えを理解してくれて、
形成外科のことを覚えてくれれば…
私は満足です。
この院長日記も…
形成外科という
非常にマイナーな科を
何とか認知していただきたいという、
私の願いで続けています。