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ほくおう破産 負債43億円

 平成29年7月14日、北海道新聞夕刊の記事です。
 介護事業ほくおう破産 負債43億円 福岡の業者に譲渡
 介護施設運営のほくおうサービス(札幌)などグループ5社は7月14日午前、札幌地裁に自己破産を申請し、財産の保全命令を受けた。破産申立代理人の弁護士によると、連結の負債総額は約43億3千万円。5社と運営する全24施設は、福岡を拠点に介護施設を運営する創生事業団(福岡)に引き継ぎ、利用者や従業員の雇用に影響はないという。
 破産申請したのは、ほくおうサービスのほか、福祉用具販売のほくおうケアサービス(札幌)、高齢者住宅運営の福寿草(帯広)、施設利用者に食事を提供するほっとキッチン(江別)、4社を傘下に持つほくおうホールディングス(札幌)。
 札幌や旭川、函館などで 有料老人ホーム や サービス付き高齢者向け住宅 (サ高住)など計24施設56事業所を運営し、約1200人が利用している。このうち19施設を運営するほくおうサービスは2002年に設立。高齢化や介護保険制度導入を追い風にグループを拡大した。同社を中心に2014年から急速にグループ全体の施設数を増やし、2017年3月期の連結売上高は約43億7千万円となった。
 一方、事業所に支払われる 介護報酬 が2015年度に2.27%引き下げられ、9年ぶりのマイナス改定となったことが経営を圧迫。人手不足による人件費の高騰や、他業種の参入による競争激化も追い打ちをかけて資金繰りが悪化し、2017年3月期の連結純損益は約13億円の赤字となった。
 5社と施設は2017年9月に創生事業団が正式に引き継ぐ。ほくおうの利用者はそのまま入居でき、パートを含む従業員約1200人も全員雇用される。創生事業団は1998年設立。福岡や東京などで有料老人ホームなど26施設を運営している。

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 平成29年7月15日、北海道新聞朝刊の記事です。
 ほくおう入居者、生活維持 自己破産 介護職員雇用も
 7月14日に札幌地裁に自己破産を申請した介護施設運営のほくおうサービス(札幌)などグループ5社の破産申立代理人らが同日、札幌市内で記者会見し、「入居者の生活は現状のまま維持される。雇用も維持される」と述べた。運営する全23施設については9月にも、全国で老人ホームなど26施設を運営する創生事業団(福岡市)が引き継ぐ。
 5社はほくおうサービスのほか、福祉用品販売のほくおうケアサービス(札幌)、高齢者住宅運営の福寿草(帯広)、施設向け給食サービスのほっとキッチン(江別)、4社を傘下に持つほくおうホールディングス(札幌)。同地裁から同日、財産保全命令を受けた。破産申立代理人の神戸俊昭弁護士によると、連結の負債総額は約43億3千万円。当初、札幌や旭川などで運営する施設数を24としていたが、23施設に訂正した。計約1200人が利用する。
 ほくおう側は同日、創生事業団と事業譲渡に関する基本合意書を交わした。ほくおうサービスの矢内大介社長は会見で「利用者や家族、関係者の皆さんにご迷惑をおかけし申し訳ない。譲渡までの間、サービスを提供したい」と話した。
 5社の中核で、19施設を運営するほくおうサービスは2002年に設立。高齢化の進展や介護保険制度の導入を受けて事業を拡大してきたが、過大な 設備投資 や2015年度の 介護報酬 の引き下げ、他業種の参入に伴う競合激化などから収益が悪化。連結では2014年3月期から純損益が赤字に転じ、2017年3月期も約13億円の純損失を計上したという。
 介護業界では近年、人件費高騰や介護報酬引き下げなどを背景に倒産や休廃業が増えている。帝国データバンクによると、全国の老人福祉事業者の倒産は2016年に91件を数え、2000年以降では最多を更新。道内でも年約10~20件の倒産や休廃業があるという。同社札幌支店は「人手が足りず事業が立ちゆかなくなる小規模事業者が目立っている」としている。
 (以上、北海道新聞より引用)

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 2017年7月14日、帝国データバンクHPの記事です。
 株式会社ほくおうサービスなど5社
 老人向け介護施設の運営等
 自己破産を申請
 TDB企業コード:010743725
 「北海道」 (株)ほくおうサービス(資本金3500万円、札幌市西区八軒1条西1-3-15、代表鈴木裕一氏、従業員580名)は、7月14日に札幌地裁へ自己破産を申請した。
 申請代理人は神戸俊昭弁護士(札幌市中央区南1条西11、弁護士法人神戸・万字・福田法律事務所、電話011-241-7770)。保全管理人は窪田もとむ弁護士(札幌市中央区大通西10-4-16、弁護士法人ほくと総合法律事務所、電話011-207-1060)。
 当社は、2002年(平成14年)3月の設立。老人向け介護施設の運営を行い、グループホームや有料老人ホーム、高齢者向け賃貸住宅など要介護者を対象とした介護施設を、札幌・函館、帯広の各エリアを中心に展開、2015年3月期には年収入高約24億7400万円を計上していた。このほか、施設に併設して指定居宅介護支援センターやケアセンターの運営を行うほか、訪問介護や居宅介護、デイサービスなども手がけて業容を拡大、2016年3月期は年収入高27億6800万円と伸展していた。
 しかし、運営施設の増加に伴い職員の大幅な増加を図ったことなどから、人件費を中心とする固定費負担が収益を圧迫、同期において経常損失約4億100万円、当期純損失約4億8300万円と大幅な赤字に陥っていた。
 その後も新規施設の開設を行うなどしてきたが、人件費負担の抑制を図れず、収支面での赤字が続くなかで資金繰りは限界に達し、今回の措置となった。
 なお、関連会社の(株)ほくおうホールディングス、 (株)ほくおうケアサービス、(株)福寿草、(株)ほっとキッチンも同日、自己破産を申請している。
 負債は、(株)ほくおうサービスが2016年3月期で約26億7300万円であるが、その後、変動している可能性もある。
 なお、ほくおうグループの全ての事業については、(株)創生事業団(福岡市中央区)への譲渡を予定しており、事業譲渡までの間、裁判所の監督を受けながら、グループの全事業をこれまでと同様に継続していく意向。
 (以上、帝国データバンクHPより引用)

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 残念な倒産です。
 亡くなった私の父親
 こちらに入居させていただく予定でした。
 私のマンションのすぐ近くにウィルサイドほくおう札幌があります。
 竣工から1年以上経過していますが、
 あまり明かりがついていません。
 うちの奥さんと、
 なかなか埋まらないねぇ~
 …と話していました。
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 父親が亡くなる前にもお世話になりました。
 親父は、
 平成27年12月26日 自宅で尻もちをついて受傷しました。
 私は知りませんでした。
 お正月明けに、母親から連絡がありました。
 すぐにお願いしたのがほくおうさんでした。
 ケアマネの吉木さんが自宅マンションまで行ってくださり、
 平成28年1月4日夕方に小規模多機能ホームほくおう花に入所させていただきました。
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 夜に私が行ってみると、
 親父は車椅子に乗せていただいていました。
 ここの人たちはみんな親切だぁ~
 ありがたいなぁ~

 …ととても喜んでいました。
 吉木さんは、
 夕方に親父が入所したために、
 遅くまで残って書類を作成してくださっていました。
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 ケアマネの吉木さんから、
 左大腿骨を痛がっていること、
 骨折の可能性もあるので、
 翌日に整形外科を受診させてくださること、
 丁寧に説明していただきました。
 ほんとうにありがたかったです。
 吉木さんの傍らでは、
 子供さんがお母さんの仕事が終わるのを待っていました。
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 ウィルサイドほくおう札幌の一階には、
 ほくおうの保育施設があります。
 ほくおうで働く人たちの、
 子供さんがそこで生活しています。
 私は介護報酬 が2015年度に2.27%引き下げられたことが、
 ほくおうの倒産に影響したと思います。
 国の政策が悪いです
 サービス付き高齢者向け住宅 (サ高住)を次々と建てさせておいて、
 介護報酬引き下げはないです。
 ほくおうの介護職員の雇用が守られ、
 待遇悪化もないことを願っています。
 ほんとうに残念に思っています。
 吉木さんありがとうございました。

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