二重・眼瞼下垂

眼瞼下垂の診断基準2017

 建物明渡訴訟の裁判から、
 ようやく平穏な日常診療に戻りました。
 私は手術が好きな形成外科医です。
 便利な世の中になりました。
 ネットで、
 手術ビデオを見ることができます。
 同時中継で手術ビデオを見ることもできます。
 とても勉強になります。
      ■         ■
 同じ動画でも、
 PCで見るより、
 最新のiPadで見るときれいに鮮明に見えます。
 鮮明な動画で見ると、
 おや?
 …っと思うことがあります。
 眼瞼下垂症の診断基準もその一つです。
      ■         ■
 私は若い人でも、
 眼瞼下垂症として手術をすることがよくあります
 目をこするくせがある人、
 もともと挙筋機能が弱い人など、
 原因はさまざまです。
 少しでも、 
 見やすい目
 きれいな目
 …を目指して丁寧に手術をしてます。
      ■         ■
 同じ形成外科専門医でも、
 額にシワがあって、
 黒目が半分しか出ていなくても、
 二重全切開
 …の手術をすすめる先生がいます。
 もちろん【保険外】です。
 何十万円もするクリニックもあります。
      ■         ■
 私だったら、
 保険適応の眼瞼下垂症手術なのになぁ~と思います。
 保険適応の手術でも、
 余分な脂肪を取ることもありますし、
 埋没法の糸を抜去することもあります。
 もちろん【保険内】なので、
 【追加料金】はありません。
 時間がかかってもうかりませんが、
 丁寧に手術をしています
      ■         ■
 第55回日本形成外科学会(東京)②
 日本形成外科学会として、
 眼瞼下垂症の治療指針を作成するため討論会です。
 2012年4月11日(水)9:00から、
 信州大学形成外科の松尾清先生が座長で、
 眼瞼下垂症ガイドラインシンポジウムがありました
 シンポジウムを聴いた感想…
 眼瞼下垂がんけんかすいの診断一つにしても、
 難しいです。
 診断基準を決めることすら…
 かなり難しいです。
      ■         ■
 ガイドラインを決めるには…
 エビデンス証拠が確かな論文が必要です。
 このエビデンスがある論文がないのです。
 シンポジストの先生は、
 全員、大変苦労して調査されました。
 世界中探しても…
 しっかりとした証拠がある論文がありません。
      ■         ■
 ですから…
 眼瞼下垂症の診断には…
 これこれの検査で…
 瞳孔と瞼(まぶた)の距離が…
 何ミリ以下だったら…
 眼瞼下垂症ですという診断基準がありません

 保険適応になるかどうかも、
 クリニックや医師によって違います。
 大手美容外科は保険医療機関ではないので、
 最初から保険適応の手術はできません。
      ■         ■
 札幌美容形成外科のFAQです
 眼瞼下垂症の診断には、眼科へ行かなければなりませんか?
 眼瞼下垂症の診断は、形成外科でできます。形成外科で眼瞼下垂症と診断されれば保険適応になります。
 眼瞼下垂症の診断基準はありますか?
 厚生労働省が定めた、眼瞼下垂症の診断基準はありません。保険医(形成外科医)が手術を必要と診断すれば保険適応になります。美容目的の手術は保険適応になりません。
 大手美容外科でも保険適応になりますか?
 保険適応で手術をするには、保険医療機関としての届出が必要です。厚生労働省の都道府県厚生局から承認を得ている医療機関は保険適応になります。
 手術後は腫れますか?
 メスを使って切る手術なので、手術後の腫れはあります。切る長さ、皮膚切除の有無、年齢によって腫れは異なります。腫れを少なくするためには、手術後の安静が大切です。
C24_20170129
C25_20170129

“眼瞼下垂の診断基準2017”へのコメントを見る

TEL 011-231-6666ご相談ご予約このページのトップへ