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バレンタインデー

 今日はバレンタインデー。私は中学・高校と不遇な青春時代を過ごし、バレンタインデーとは無縁の生活でした。
 イケメンの友人は一人で何個もチョコをもらうヤツがいたのに私はゼロでした。もてない男には残酷な日々でした。私が思春期を迎えた昭和40年代半ばには、すでにバレンタインデーが一般化していました。
 今ほど華々しくチョコを売っていたかどうか?の記憶は定かではありませんが、チョコをいっぱいもらった友人を正直うらやましく思っていました。
 私が通っていた札幌西高校は当時一学年が450人でした。男子が約300弱、女子が200人はいなかったと思います。必然的にチョコをもらえない男子生徒はたくさんいました。一人で何枚ももらう男がいましたので…。
 3年生になると、医学部に進学希望の子は国立理系クラスになり、ますます女子は少なくなりました。もらえない男子もたくさんいましたので、それほど苦にはなりませんでしたが…。一学級45人中、女子は10人ちょっとだったような気がします。もちろん彼女もいなかったです。普通の頭の私が医学部に入るには、とにかく勉強をしないと入れませんでした。予備校時代も、もちろん勉強一筋でした。3月3日が入学試験日だったので、バレンタインデーどころではありませんでした。
 今日は札幌美容形成外科の女性職員からお花と果物をいただきました。平均年齢24歳の若い職員からプレゼントをいただきとても嬉しい日でした。

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試験問題

 非常勤講師をしているので、毎年、この時期になると試験問題の作成をしています。私が担当しているのは形成外科学です。医師国家試験でも形成外科に関係する出題は数題です。
 はじめて非常勤講師をしたのは釧路労災病院に勤務していた時代に附属の看護学校で教えた時でした。講義よりも試験問題の作成の方が大変です。今はコンピューターで採点するため、試験問題自体が評価されます。
 不適切な問題を作成すると、コンピューターに‘採点’され、大学によっては注意を受けることもあります。全員が満点でも全員が零点でもダメです。勉強した人としていない人を適切に振り分ける必要があります。
 医師国家試験、看護師国家試験、保健師国家試験、理学療法士国家試験、作業療法士国家試験のいずれも選択式のペーパーテストで実技試験はありません。
 定期試験の問題も国家試験形式で出題します。問題作成時には過去の国家試験問題を参考にして、必要に応じて専門医試験問題なども参考にします。
 学生さんにとってイヤな試験は教員にとってもイヤなものです。ただ、試験が無いと勉強をしないのが学生であり人間です。これから過去問や過去の国試を調べて試験問題を作成します。試験を受ける方は先輩から過去問をいただいて勉強しておいてください。

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医学講座

ヒルドイドローション

 冬になると手がカサカサになって、ひどいときはひび割れたり、血が出たりする方がいらっしゃいます。
 皮膚の保湿機能が低下し乾燥しているためです。この「皮脂欠乏症」という病気に効果があるのがヒルドイドローションです。
 メーカーのマルホ㈱のHPによると、この薬の主成分である ヘパリン類似物質は、1949 年(昭和24 年)にドイツで発売されています。このお薬は高い保湿能を有し、血行促進・皮膚保湿外用剤として発売されました。日本国内ではマルホ株式会社が1958年8月(昭和33年8月)に輸入承認を取得して発売されました。2001年1月(平成13年1月)に、さらっとした使用感のヒルドイドローションが承認されました。
 私が医者になった昭和55年にはヒルドイド軟膏という軟膏しかありませんでしたが、その後、ローションができました。医者になりたての頃に、ヒルドイドをヒルロイドと処方箋に間違って書いて、先輩から叱られた思い出がある薬です。
 子供さんのアトピー性皮膚炎のお薬として処方された経験がある方も多いと思います。
 このヒルドイドローション、実は乳液の代わりに顔に塗るとお肌がツルツル・スベスベになります。私の正直な感想を言うと、3万円の高級乳液より効果があると思います。
 化粧品はどんなに高価な製品でも、薬事法という法律で入れてもいい成分が決められています。ですから、厳密に言うと外国製の高級化粧品でも、海外の免税品店で売っている商品と日本国内の商品は内容が異なる場合があります。
 がっかりするかも知れませんが、化粧品は夢を売る商品です。デパートの一階の一番立派な売り場でキレイなお姉さんが売っているので高いのです。中身の化学成分を価格に換算すると1/100の価値しかないと言われる製品もあります。
 逆に病院で処方する医薬品は医師免許や薬剤師免許がないと売れない製品もあります。化粧品とは入れてもよい成分が各段に違います。
 まれにお肌に合わない方もいらっしゃいますので、ご心配でしたら耳の後ろなど目立たない場所で一度試してからお顔につけてみてください。
 ヒルドイドローションは保険医薬品なので、皮膚科や形成外科の他、内科などで他のお薬と一緒にいただくことも可能です。是非一度試してみてください。

ヒルドイドローション

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メロゴールド

 先日、さっぽろ青果館の中野商店(電話:011-622-7817。メール:fruits-nakano1515@bridge.ocn.ne.jp)へ行ったときのことです。社長の中野功さんに、今おいしい果物は何ですか?と伺ったところ、お薦めしていただいたのがカリフォルニア産メロゴールドです。
 メロゴールドで検索するといくつかのサイトが出てきます。カリフォルニア大学で1958年に4倍体グレープフルーツとポメロを交配して作られた品種である。大きさはポメロより小さいがグレープフルーツより大きく、果皮はグレープフルーツより厚く、緑色から黄色である。果肉は柔らかくジューシーですが、大変甘く濃厚な美味しさである。と記載してあったサイトもありました。
 このメロゴールド、生まれてはじめて食べたのですがとても美味しい果物です。4倍体とは遺伝学の用語で通常の個体の2倍の染色体のことを意味します。形はグレープフルーツを4倍にしたような大きくて黄色い果物です。甘みもグレープフルーツの4倍、苦味や酸味が少なく美味しいのです。
 大学生の息子いわく『こんなうまいもの、くったことがない!』。2月までしか店頭に出ない貴重な果物らしいです。一個\500円とちょっと高めですが、一家3人で食べて十分に楽しめました。ケーキよりビタミンも多く健康的です。さっぽろ青果館でも中野商店にしかありませんでした。是非、一度食べてみてください。

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綾小路きみまろ

 今日のスマステで綾小路きみまろさんが出演なさっていました。私はテレビはあまり見ないのですが、きみまろさんの毒舌漫談は好きです。
 中高年のことを実によく観察していらっしゃいます。私も今年53歳、家内は51歳になりますので、きみまろさんの漫談を聞いて、自分たちに実にピッタリだと笑っています。
 きみまろさんは、苦節30年。高速道路のパーキングで観光バスにカセットを持参して、町内会などの団体客に聞いていただきファンを少しずつ増やしたのだそうです。苦労があったからこそ、今の成功があるのだと思います。
 サラリーマン川柳の盗作疑惑が出て潔く(いさぎよく)認めてピンチを乗り切った話。カツラ疑惑が出てラジオで認めた話。など興味深くお聞きしました。
 医師という職業はストレスの多い仕事です。私の大先輩の先生にも、落語を聞くのが趣味の先生がいらっしゃいます。ストレス解消にきみまろさんの漫談は最適です。いつかライブでお聞きしたいと思っています。

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ホタテの味

 もう20年以上も前のことです。私が道内の病院に勤務していた時、夜に病院から呼び出されました。顔に大ケガをした女の子が管内の救急隊から搬送されると連絡が入りました。
 私はまだ若く、自分の子供がまだ生まれて間もないころでした。その子供さんは、お父さんの運転する車の助手席でおばあちゃんが抱っこしていたと思いました。
 車同士の衝突で、その女の子はフロントガラスに顔をぶつけ、血だらけになって救急車で搬送されてきました。
 意識ははっきりしていましたので、レントゲンを撮って手術の準備をしました。右の目の横から頭にかけて大きなキズがあり、ガラスが突き刺さっていました。
 麻酔科の先生にお願いして全身麻酔をかけていただき、キズの処置をはじめました。外来で診察した時には泣いていたので、ガラスには触らずガーゼを当てて手術室に入りました。
 消毒をして手術用の布をかけて、キズを生理的食塩水で洗い、処置をはじめました。簡単に取れるだろうと考えていたガラスは引っ張ってもびくともしませんでした。
 イヤな予感がして、おそるおそるガラスを取り除いてみると、なんとガラスは骨を突き破って脳に達していました。大人だったら骨が硬く、ガラスが頭蓋骨を突き破ることはめったにありませんが、子供の柔らかな骨はガラスで破られていました。
 さらに悪いことには、ガラスは脳硬膜という白くて硬い膜まで破り、ガラスを取り除くと脳脊髄液という透明な液が流れてきました。
 こうなると形成外科ではなく脳外科になります。不幸にもその病院には脳神経外科がなかったため、私はいつもお世話になっていた近隣の病院の脳外科の先生に電話をしました。
 深夜にもかかわらず、その脳外科の先生は私の勤務していた病院まで来てくださり、脳の処置をしてくださいました。
 その子のお父さんは腕の良い漁師さんでした。娘さんのキズが脳にまで達していたこと。私の判断の甘さからガラスが脳に達していることがわからなかったこと。脳の処置は専門の先生にきていただき、顔のキズは私が処置をしたことをお話ししました。
 お父さんは、深夜に他の病院から先生を呼んでまで娘を助けてくれたことにとても感謝してくれました。
 幸いにも、その娘さんは脳の後遺障害もなく、顔のケガもキズが目立たずに治りました。今でも、お父さんからも結婚して子供さんができた娘さんからも年賀状をいただきます。
 お父さんからは、毎年自分が採ったホタテを20年以上も送っていただいています。私は、その日本一美味しいホタテをいただく度に、自分の判断が甘かったことを反省し、深夜にいらしていただいた脳外科の先生に感謝しています。

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クリニックの香り

 以前、雑誌の女性編集者の方にご来院いただいた時のことです。「今日は仕事で参りましたが、美容外科へ来るのははじめてでどんなところか?とドキドキして参りました」「玄関に入るとよい香りがして、病院らしくなく安心いたしました」と印象を述べていただきました。
 お仕事でいらしてもドキドキするのですから、これから手術を受けようといらっしゃる方はどんなに緊張していることでしょうか?正直なところ、私も普通の‘病院’勤務をしていた時代に、はじめて美容外科を訪れた時はドキドキでした。
 ‘病院’のイメージとして、消毒の臭いがプ~んとして、注射の針が怖くて、私も小さい頃は注射が大嫌いでした。針を見ただけで逃げ出していました。
 札幌美容形成外科の玄関に入るとラベンダーの香りがします。私がラベンダー好きなので自分で育てた花を飾り、院内にはラベンダーオイルでラベンダーの香りを流しています。
 私がラベンダーを知ったのは高校生の時です。偶然、NHKラジオでラベンダーのことを放送していました。当時はラベンダーを見たこともありませんでしたが、いつか見て嗅いで育ててみたいと思っていました。
 前にも書きましたが、高校生の頃のからNHKの趣味の園芸をみていました。高校生の頃に育てていたのは白いユリとスズランでした。狭い庭でしたが花を育てるのが好きでした。
 今、クリニックに飾ってある花は、私が育てて、家内、私の両親と家内の母が束ねて乾燥したドライフラワーです。ラベンダーは今は雪の下ですが、春になって芽を出し、7月に開花します。皆様がご来院いただいた時に少しでもリラックスしていただけると幸いです。

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医療問題

お辞めなさい!

 柳澤伯夫(やなぎさわはくお)厚生労働大臣がまた問題発言をしました。若者が「結婚し、子どもは2人以上持ちたいという健全な状況にある」と言ったそうです。
 朝日新聞の記事によると、心理学者の小倉千加子さんは「結婚したい、子供が2人以上ほしい、というのを健全とすること自体、古い道徳観からくる発言で、年齢的な限界を感じる」と言う。「こういう発言が止まらない人が厚生労働大臣をしているから、ピントのずれた政策が続き、少子化が止まらないのだと思う。(夫の発言をメディアでしかった)奥さんはずっとまともな方のようだから、これからは外で何か発言する前に、奥さんにチェックしてもらった方がいい」と話した。
 この人には厚生行政を担当する能力がありません。はっきり言って大臣を辞任すべきです。奥さんに代わってもらった方がまだまともな行政ができます。
 医学常識として、普通に結婚して、普通に性生活を送っている夫婦の10組に1組は子供ができないと言われています。子供が欲しくてもできない夫婦が10%もあるのです。
 運良く、子供ができたとしても、北海道の地方都市では産婦人科が次々となくなっています。お産ができる病院がなくなってきているのです。こんなことを知っているのでしょうか?タレントから知事になった方の方が、東大法学部を卒業してエリートコースを歩んだ議員さんよりよほど庶民的です。
 産婦人科が敬遠されるのは日本だけではありません。私がお隣の国、韓国に‘二重埋没法’の講師として招かれて実技指導に行った時のことです。韓国でも、産婦人科を辞めて美容外科になりたい先生がたくさんいらっしゃいました。リスクの高いお産を扱うのは、どこの国でも嫌がられているようです。ある先生が言っていました。『美容外科はたとえ失敗しても患者さんが死ぬことはないが(注:脂肪吸引などで死亡事故があります)、お産は下手をするとお母さんと赤ちゃんの2人を失うことになる』
 また、ある都会の病院(札幌ではありません)の先生が言っていました。最近の妊婦さんは病院を選ぶので、和食・洋食・中華とそれぞれシェフを雇い、自分が食べたこともないような‘生きた鮎(アユ)’なんて食材を購入しなければならない。と嘆いていました。その先生も、産婦人科は大変なので辞めたいと言われていました。安心して子供を生んで育てられる国づくりをしないと日本の将来はありません。

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白樺文学館

 昨日(平成19年2月5日)から北海道新聞夕刊で白樺文学館長 佐野力(さのちから)さんの連載が始まりました。
 私は偶然にも北海道が生んだ偉大な社長、佐野さんと知り合いました。佐野さんは1941年栗山町生まれ。お父様は佐野弘さん。佐野家は奥州白石城主片倉家の家臣で、明治の初め、薩長土肥に仕えることを潔し(いさぎよし)とせず、津軽海峡を渡って来道されたそうです。
 お父様はシンガポールで写真術を学び栗山で写真館を開かれました。佐野さんは4人兄弟の末っ子で、高校まで栗山で過ごされ、小樽商大に進まれました。
 1963年に小樽商大を卒業後、日本IBMに入社され、26才で課長に昇進後、米国IBM(ニューヨーク)出向、中国事業開発部長、西部支社営業本部長などを歴任。1990年に日本オラクルの代表取締役社長に就任。CEO、米国オラクル上級副社長兼務を歴任されました。
 恥ずかしながら、私は佐野さんと知り合うまで、IBMは知っていましたが、オラクルはまったく知りませんでした。オラクルは手短に言うと、データーベースソフトの会社。データーベースと言えば、dBaseⅡやファイルメーカー程度しか知らない私は、佐野さんからオラクル?データーベース?と聞いてもオラクルがどんな会社かまったく知りませんでした。
 さまざまな企業がITのおかげで発展しました。セブンイレブンが成功したのは、商品管理をいち早くコンピューターで行ったからだと言われています。このセブンイレブンの商品管理に役立っているのがオラクルなのです。
 佐野さんは1990年に日本オラクルを立ち上げ、2000年に会長就任後、経営を退かれました。今でも日本オラクルの大株主です。著書『辞めた 起こした 成功した!そしてロマン』(こうき社刊)の中でIBMを退社し、新しい日本オラクルを立ち上げた思いを述べていらっしゃいます。今日の道新の記事では小学校時代に世界文学全集を読破したことで成績が上がり、後に世界を相手にするビジネスで役に立ったことが紹介されています。道新の連載を是非読んでください。私からのお薦めです。

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医療問題

女性は産む機械

 柳澤伯夫厚生労働大臣(やなぎさわはくお:昭和10年8月18日生、本籍 静岡県。 昭和36年3月東京大学法学部卒業)が女性は産む機械と発言したことが問題になっています 。はっきり言って、この人は厚生労働大臣を辞任すべきです。大臣をやめさせられないのなら、安倍首相も今年限りでおしまいでしょう。
 妊娠・出産が女性にとってどれほど重大で大変なことかは、厚生労働大臣たる者はしっかり認識しなくてはいけません。医師免許証にも、助産師免許証にも、看護師免許証にも厚生労働大臣の名前が入るのですから。
 産婦人科の先生でなくても、妊娠・出産が危険を伴うことは周知の事実です。どんなに医学が進歩しても、100%安全なお産などあり得ません。一般の人はお産は普通に生まれて当たり前と思っていらっしゃるかもしれませんが、異常分娩は珍しいことではありません。
 ニワトリがタマゴを産むときだって、タマゴが詰まって親鳥が死んでしまうこともあります。人間が一人の赤ちゃんを産んで育てるのは大変なことです。子供を生んで、おっぱいをあげて、赤ちゃんを愛しみ(いつくしみ)育てるのは女性に与えられた特権です。男はどんなに頑張っても子供は生めませんし、おっぱいもあげれません。愛している人の子供だから危険があっても産み育てられるのです。
 女性はか弱いと思われている方が多いと思います。神様は子供を生む女性を強く作られました。重症の外傷で出血多量になったとします。同じ条件で出血したとすると、男と女では助かるのは女性です。これは救急医療を経験した医師であれば‘常識’として知っています。女性は赤ちゃんを産むために、出血や貧血に強くできています。
 お産が大変で、リスクも高いので産婦人科(特に産科)の医師になる医学生が減っています。北海道でもお産ができる病院が極端に少なくなってきています。少子高齢化対策を講じないと日本は滅びます。その担当大臣が生む機械発言をして、それに内閣総理大臣が何もできないのでは日本も終わりです。美しい国どころではありません。
 女性が安心して子供を生んで育てられる国づくりが、一番の少子高齢化対策だと思います。

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