院長の休日
あげまん
‘あげまん’というDVDを借りて見ました。
伊丹十三 さんが1990年に作られた映画です。
主演は宮本信子さん。
ナヨコという名の芸者さんです。
7月4日に捨て子として見つかったので、
七(なな)四(よん)子
でナヨコという設定でした。
■ ■
準主演で、
瑛子という資産家の令嬢を演じた、
石井苗子 (いしいみつこ)さんが、
先週と先々週の朝日新聞、
be on Saturday
に掲載されていたので、
急に‘あげまん’を見たくなりました。
■ ■
ウィキペディア(Wikipedia)によると、
あげまんの語源は、
芸人などの隠語で、
運気が上向くこと(あげまん)
もしくは下降すること(さげまん)。
また、その状態を指す。
「まん」は潮目・運気の意。
と記載されています。
■ ■
また、ネットの語源由来辞典によると
あげまんの「まん」は漢字で「間」と書き、巡り合わせや運という意味で運を上げることから、あげまんになったとする説が多い。
これは不運を幸運に転ずることや縁起直しを「間直し(まんなおし)」と言い、同じ「まん」で意味的にも近いことから、このような俗説が一般的な説となった。
また、伊丹監督が映画「あげまん」の制作発表の際、作品として観てもらうために「間」の説を持ち出したことから、この説を信じる人が増えたとも考えられる。
「間直し」が多く使われていた時代と、「あげまん」が使われ始めた時代に大きな開きがあること。映画が発表される以前から、俗語として「あげまん」や「さげまん」が広く使われていたこと。
あげまんが女性のみをさし、男性に使われた例がないことなどを考慮すると、あげまんのまんは女性器の隠語を略したとするのが妥当である。
とも書かれています。
■ ■
いずれにしても、
男性に運を運んでくれる女性はいらっしゃいます。
この映画を見て思ったことは、
主人公のナヨコという名の芸者さんは、
自分が捨て子だったという境遇を、
一度も嘆いたり悲観したりしていません。
自分に与えられた運命を、
必死に生きていらっしゃいました。
■ ■
映画の最後の方で、
ナヨコが銀行の支店長をクビになった
恋人の鈴木主水(津川雅彦 )に言います。
そうよ、
やりたいこと、
全部やってごらんなさいょ。
ダメだっていいじゃないの、
あなたくらい、私が養ってあげるわょ。
あぁ、お賽銭あげてこよう…
と言って、
自分が捨てられていた、
小さなお宮にお参りをします。
■ ■
私はこのシーンが気に入ったので、
英語の字幕スーパーも見ました。
Good for you.
Do what you’ve always wanted to do.
If it doesn’t work out, I will support you.
Oh, I’ll make a wish.
男性や女性に限らず、
人生の岐路に立って困ることがあります。
■ ■
そういう、自分が窮地に陥った時に、
大丈夫ょ。
あなたなら、大丈夫ょ。
必ず成功するゎ。
イザとなれば、私がついているわょ。
と言ってくれる女性が、
運を上げてくれるのだと思います。
■ ■
同じことが医者にも言えると思います。
ガンの宣告を受けた人に、
大丈夫ですよ。
しっかりなさってください。
必ず元気になれますよ。
私も全力を尽くしますので、
ご一緒にガンと闘いましょう。
と言ってくれるような医者が、
あげ医者
なのかなぁ~???
と思いました。
■ ■
私も、
大丈夫ですよ、
必ずキレイになれますよ。
頑張ってください。
とあげ美容外科医
なれたらいいなぁ~
と思いました。
先生・・・あげ美容外科医って・・・。何だか字余りだし・・・ちょっと変かも。『あげまん』も『あげ医者』も『あげ美容外科医』もすべて出逢いから始まると思います。私は今までの人生を振り返ってみた所、あまりサゲサゲの人との出逢いはない様に思えます。私は恵まれた人生を送っているのかもしれません。
『一緒にガンと戦いましょう!』なぁんて言ってくれる医者はドラマの中だけの様な気がします。実際、言われると引いてしまうかもしれません。言葉はいらないのかも・・・真摯な態度が相手(患者)に伝わればアゲアゲではないのでしょうか。もちろんインフォームド・コンセントは必須ですが。
初めてコメントさせて頂きました。 byおたんこナース
あげまん ですか?てっきり あげ饅頭の事かと思いました。 こちらでは 饅頭を油であげた物を揚げマンといいます(笑) そんな 女性になりたいような なりたくないような・・・だって気が強そうで・・ でも伊丹監督なんで自殺なんか されたのでしょうか? 映画は観てませんが・・奥さんの宮本信子さんを残して・・ あと 伯父が癌で62歳で他界しましたが 余命宣告され 名取の癌センターに入院していたので 何回かお見舞いにいきました。伯母さん(オジサンのおくさん)から言われたことです。
「けして 頑張れとは言わないでくださいね。本人は 十分頑張っているんです。これ以上何を頑張ればよいのですか?」 治る見込みがある方や いくらかでも延命できるかたなら 頑張れもよいかも知れませんが、死期が近付いた方には使って欲しくないそうです。
今先生のブログを読んで、人生の窮地に立たされている自分がとても励まされました。自営業を辞め(私がだれかは先生わかるでしょうか?)夫とともに失業したとき夫に言った言葉は私は看護師であんたの妻よ!!あんたが失業してもどうにかしてあげるから・・・と言って先月開き直って札幌へ行ったので、自分がどれだけできるかわからなくて毎日本当は不安でしょうがないのが本心でいたので私もあげまんのあげ妻であげ看護婦でいれたらいいなあと少し励まされました。
先生のブログで私のメンタルが少し勇気を取り戻せたのですでに先生はあげ先生ですよ!!
すみませ〜んf^_^; どうして ゛あげまん゛の題目は赤なんですか? 女性のイメージからでしょうか? では明日は親孝行してくださいね。気をつけて行ってらしてください。
私もよく 頑張ってください!とか 使いますが、私自身も頑張ってといわれるのは好きでありません。手術室に入る前はすごく不安です。親族や家族が頑張って!と言ってくれます。でも何を頑張れるかわかりません。執刀してくださる先生を信じて 必ず治ってやる!と言う気持ちが大切なのです。だから手術前は頑張ってじゃなく 先生を信じて気をしっかり持ってね。がいいと思います。
さくらんぼさんへ
さくらんぼさんのご意見私も医療従事者としてとても参考になります。ただ、状況によりけりで逆に先生にがんばってと言ってほしい時もあるのではないかと思います。私もながく病院で治療しているので正直先生にがんばってと言われ何をがんばればいいの?と辛かったり逆に頑張っての一言に先生もがんばっているのだから私も頑張ろうと思うこともありそれはとても難しいことだなあと思います。でもきっと医療従事者としてはその患者さんのことを思っていない先生の口からは頑張っての一言もありません。使い方によって患者さんを傷つけてしまうこともあるのだと思いますが、逆にその方の病気や状態によっては頑張っての一言も必要なのでは?とも思います。ただ死期が近い方や頑張っての言葉を使うべきではないと思うのですが、たとえば美容形成やその患者さんの努力がどうしても必要な疾患の方には頑張ってではなくて一緒に頑張ろうという言葉がいいのかな?とおもいます。でも看護師としてもさくらんぼさんのご意見は参考になりました。ありがとうございます。(函館の看護師より)
本間先生・・・先生のコメント欄でさくらんぼさんにコメントさせていただきました(ちなみに毎日先生のブログとともに最近はさくらんぼさんのコメントも読ませていただいております。)(笑)
函館の看護師さんへ
ありがとうございます。がんばって!は病気の程度や年齢にもよると思います。盲腸とかなら 頑張ってね!でいいと思います。私の場合素直でないし 10万に1人とか言われた脊髄腫瘍の病気では なんで 私がこんな病気になったのかとか 私の気持ちなど 誰もわかるはずがないのにとか 思ってしまった時期もありました。 皮膚科に入院中見つかった のですが 先生や看護師さんは病名を聞いてからご飯も食べなくなり 泣いてばかりいた私にほんとに 気を使ってくださり 暖かい励ましの言葉をかけてくださり 今は素直にありがとうございましたと思ってます。看護師さんは ここの大学病院には 腕のいい脊髄班の先生方がみんなで 話あって 手術してくださるから 大丈夫だからねと・・ 二回目に頸椎の手術を脊髄腫瘍手術後9か月でする事になった時 整形の主治医のT先生に「もう一度、がんばれますか?」と言われた時は 先生との信頼関係もあり 「頑張りますので宜しくおねがいします」と言ったと思います。
看護師さんにはほんとにわがままを言って感謝しております。脚が痺れると言っては湯たんぽを 苦しくて10分おきに体位交換のナースコールを押したり本当にありがとうございました。函館の看護師さんも お体に留意され 頑張って?ください。この場をお借りして返事させていただきました。