昔の記憶
でべそ【臍ヘルニア】
私は赤ちゃんの時に、
一時期、でべそになったらしいです。
赤ちゃんの頃のアルバムに、
そのでべその写真がありました。
子ども心に…
少年けんちゃんは…
そのでべその写真を見るのがイヤでした。
■ ■
両親は出てきた臍を、
懸命に治したのでしょう…
記録の一つとして撮っておいたと思います。
今だから…
こうして公開しても、
恥ずかしくも何ともありませんが、
少年けんちゃんだった頃は、
この写真を捨てたいと思っていました。
■ ■
赤ちゃんのでべそを、
医学的には、
臍(さい)ヘルニアといいます。
多くは私のように…
手術をしなくても治ります。
今の私の臍は…
ふつうです。
何の異常もありません。
ですから…
特に心配することがないのが、
赤ちゃんのでべそです。
■ ■
ところが…
形が悪くなるでべそがあります。
小児科や
小児外科の先生は
これは問題ないので…
手術の必要はありませんょ
というでべそでも、
幼稚園のお泊り会やプールで
おへそを出すのが…
絶対にイヤという子どもさんがいます。
■ ■
幼稚園児といえど…
傷ついて親にも話さない子もいます。
おへそのちょっとした、
出っ張りをでべそと言われて、
はじめて気付く子もいます。
大人になっても、
ビキニの水着は着れずに…
ボディピアスで
でべそを隠そうとする女性もいます。
■ ■
あるチェーン店の美容外科のHPには、
でべそは簡単に治ると書いてあります。
確かに、
出っ張っているところを切除するだけで、
簡単に治るでべそもあります。
ところが…
簡単には治らないでべそもたくさんあります。
特に難しいのが、
臍が無い状態から、
深い臍を作る技術です。
■ ■
小児外科の専門家ですら…
難しいことがあります。
深い、
形の良い臍を作るには、
皮弁(ひべん)という技術が必要になります。
形成外科専門医でも、
経験が豊富で、
技術力がある先生でなければできません。
深い臍を維持するためには、
手術後のケアーが必要になります。
■ ■
見えない場所にある臍(へそ)ですが、
見えないところで…
人知れず悩んでいる方は…
意外と多いものです。
でべそで困ったら、
形成外科医に相談してください。
多くは健康保険で手術ができます。
でべそで悩んだことがある、
おじさん先生からのアドバイスです。
生後3ヵ月頃の私です