昔の記憶

でべそ【臍ヘルニア】

 私は赤ちゃんの時に、
 一時期、でべそになったらしいです。
 赤ちゃんの頃のアルバムに、
 そのでべその写真がありました。
 子ども心に…
 少年けんちゃんは…
 そのでべその写真を見るのがイヤでした。
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 両親は出てきた臍を、
 懸命に治したのでしょう…
 記録の一つとして撮っておいたと思います。
 今だから… 
 こうして公開しても、
 恥ずかしくも何ともありませんが、
 少年けんちゃんだった頃は、
 この写真を捨てたいと思っていました。
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 赤ちゃんのでべそを、
 医学的には、
 臍(さい)ヘルニアといいます。
 多くは私のように…
 手術をしなくても治ります。
 今の私の臍は…
 ふつうです。
 何の異常もありません。
 ですから…
 特に心配することがないのが、
 赤ちゃんのでべそです。
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 ところが…
 形が悪くなるでべそがあります。
 小児科や
 小児外科の先生は
 これは問題ないので…
 手術の必要はありませんょ
 というでべそでも、
 幼稚園のお泊り会やプールで
 おへそを出すのが…
 絶対にイヤという子どもさんがいます。
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 幼稚園児といえど…
 傷ついて親にも話さない子もいます。
 おへそのちょっとした、
 出っ張りをでべそと言われて、
 はじめて気付く子もいます。
 大人になっても、
 ビキニの水着は着れずに…
 ボディピアスで
 でべそを隠そうとする女性もいます。
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 あるチェーン店の美容外科のHPには、
 でべそは簡単に治ると書いてあります。
 確かに、
 出っ張っているところを切除するだけで、
 簡単に治るでべそもあります。
 ところが…
 簡単には治らないでべそもたくさんあります。
 特に難しいのが、
 臍が無い状態から、
 深い臍を作る技術です。
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 小児外科の専門家ですら…
 難しいことがあります。
 深い、
 形の良い臍を作るには、
 皮弁(ひべん)という技術が必要になります。
 形成外科専門医でも、
 経験が豊富で、
 技術力がある先生でなければできません。
 深い臍を維持するためには、
 手術後のケアーが必要になります。
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 見えない場所にある臍(へそ)ですが、
 見えないところで…
 人知れず悩んでいる方は…
 意外と多いものです。
 でべそで困ったら、
 形成外科医に相談してください。
 多くは健康保険で手術ができます。
 でべそで悩んだことがある、
 おじさん先生からのアドバイスです。


生後3ヵ月頃の私です

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