医学講座

毛を抜かないで!

 わきが手術をしていて、
 困るのが…
 毛を抜く習慣の方です。
 剃ったってすぐに生えてくるし…
 剃った後は青くなるし…
 抜いたら生えてこないし…
 楽だから…
 という理由もわかります。
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 でも…
 よ~く、よ~く、
 毛を抜いたワキを見てください。
 皮膚の下に埋もれた毛がありませんか?
 皮膚の下で、
 斜めになって、
 皮膚の下に生えている毛がありませんか?
 そんなの平気!
 ほじって抜いちゃえばいい!
 というお嬢さんもいらっしゃいます。
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 われわれ男性には、
 考えにくいことですが、
 ワキの毛に限らず、
 ご自分の毛を抜いて処理される女性が、
 たくさんいらっしゃるようです。
 お気持ちはわかります
 でも…
 毛は抜かないでください
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 毛を抜いた後には、
 毛根が残ります。
 何度も抜いていると、
 皮膚の下で毛がかたまって、
 腫瘤(しゅりゅう)【しこりのこと】になり、
 そこにバイ菌が入ると、
 感染して治らなくなります。
 病院で切開手術が必要になることもあります。
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 わきが手術をする時に、
 毛を抜いている方には、
 高率に毛の腫瘤(しゅりゅう)ができています。
 大きな粉瘤(ふんりゅう)という、
 皮膚の腫瘍(しゅよう)になることもあります。
 抜かれた無数の毛の残骸は、
 瘢痕(はんこん)という固い組織となり、
 手術の邪魔になります。
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 手術後に粉瘤(ふんりゅう)という、
 しこりができて、
 その粉瘤をとる手術が必要になることもあります。
 わきがでない方でも、
 毛を抜く習慣がある方は、
 将来、残った毛根が悪さをすることがあるので、
 毛は抜かずに剃ってください。
 できれば…
 お金を貯めて、
 医療機関でレーザー脱毛を受けてください。

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