医学講座
毛を抜かないで!
わきが手術をしていて、
困るのが…
毛を抜く習慣の方です。
剃ったってすぐに生えてくるし…
剃った後は青くなるし…
抜いたら生えてこないし…
楽だから…
という理由もわかります。
■ ■
でも…
よ~く、よ~く、
毛を抜いたワキを見てください。
皮膚の下に埋もれた毛がありませんか?
皮膚の下で、
斜めになって、
皮膚の下に生えている毛がありませんか?
そんなの平気!
ほじって抜いちゃえばいい!
というお嬢さんもいらっしゃいます。
■ ■
われわれ男性には、
考えにくいことですが、
ワキの毛に限らず、
ご自分の毛を抜いて処理される女性が、
たくさんいらっしゃるようです。
お気持ちはわかります
でも…
毛は抜かないでください
■ ■
毛を抜いた後には、
毛根が残ります。
何度も抜いていると、
皮膚の下で毛がかたまって、
腫瘤(しゅりゅう)【しこりのこと】になり、
そこにバイ菌が入ると、
感染して治らなくなります。
病院で切開手術が必要になることもあります。
■ ■
わきが手術をする時に、
毛を抜いている方には、
高率に毛の腫瘤(しゅりゅう)ができています。
大きな粉瘤(ふんりゅう)という、
皮膚の腫瘍(しゅよう)になることもあります。
抜かれた無数の毛の残骸は、
瘢痕(はんこん)という固い組織となり、
手術の邪魔になります。
■ ■
手術後に粉瘤(ふんりゅう)という、
しこりができて、
その粉瘤をとる手術が必要になることもあります。
わきがでない方でも、
毛を抜く習慣がある方は、
将来、残った毛根が悪さをすることがあるので、
毛は抜かずに剃ってください。
できれば…
お金を貯めて、
医療機関でレーザー脱毛を受けてください。