院長の休日
ラベンダー畑
富良野地方ではかつて、
香水原料としてラベンダーを栽培していました。
ところが…
安価な合成香料や、
安価な輸入品のために、
ラベンダー栽培では、
農家の方の生活ができなくなりました。
最後に残ったのが、
ファーム富田の
富田忠雄さんの畑でした。
ファーム富田の歩みに記載されています。
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私が札幌西高校へ入学したのが、
昭和45年(1970年)でした。
この頃が富良野地方のラベンダー栽培のピークでした。
そのわずか3年後の
昭和48年(1973年)には、
香料会社がラベンダーオイルの買い上げを中止しました。
私が札幌西高校を卒業し、
札幌予備学院の医進コースで勉強をしていた頃です。
■ ■
高校生の時から、
NHKの趣味の園芸を見ていた私でも、
富良野のラベンダーは知りませんでした。
偶然にNHKラジオで、
ラベンダーのことを知り、
いつかラベンダーを見てみたいと思っていました。
その頃は、
富良野は冬にスキーに行くところで、
夏にラベンダーを見に行く人は、
いなかったと思います。
■ ■
今は完全に夏と冬が逆転しています。
つまり、
富良野が一番混むのが、
ラベンダーが開花する7月です。
ホテルは…ほぼ満室です。
冬のスキーは、
昔ほど人気がなくなっています。
こんな時代になるとは…
誰も予想していなかったと思います。
■ ■
北海道にできたテーマパークは、
芦別の『カナディアンワールド』
帯広の『グリュック王国』など
そのほとんどが消えてしまいました。
リピーターが少なかったと聞きます。
ラベンダーの魅力は、
テーマパークにはないものです。
ラベンダーを愛して、
丹精込めて育てている人の、
気持ちが伝わって来るからです。
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自分で育てていたのでわかります。
ラベンダーは育てやすい植物です。
虫もあまりつきません。
枝を切ってやると、
枯れたように見える枝でも…
ラベンダーの良い香りがします。
大変なのが…
草取りです。
斜面に植えられているラベンダーは、
特に大変だと思います。
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ラベンダー人気のおかげで、
富良野地方では、
ラベンダー園以外でも、
ドライフラワー用とか、
販売用のラベンダーが栽培されています。
ラベンダー園のラベンダーは、
写真に撮られたり、
来た人を楽しませるために、
刈り取りは一番最後です。
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先日ご紹介した、
ファーム富田のドライフラワーの作業場は、
他の畑で‘収穫’されたラベンダーを加工しています。
地図に載っていない、
ラベンダー畑を見つけるのも、
富良野に行く楽しみの一つです。
畑を探して…
作業の邪魔にならないように、
写真を撮らせていただいています。
地図に載っていない
ラベンダー畑
手前が刈り取られた後です