昔の記憶
茶志内(ちゃしない)の今野先生
昨夜、北海道新聞夕刊を読んでいました。
美唄(びばい)の米作農家、阿部義一さんが、
『おぼろづきを育てて』という連載で、
今野巌(こんのいわお)先生のことを
書いていらっしゃいました。
今野先生は、
私が卒業した、
美唄市(びばいし)茶志内(ちゃしない)にあった、
日東美唄(にっとうびばい)小学校の
先生でした。
■ ■
今野先生のお宅は田んぼの中にあり、
昨日の新聞によると、
小学校の教員を定年退職されてから、
お米を作っていらしたと書かれていました。
今野先生は、
中国大陸で一時期を過ごされ、
美唄に戻ってから、
小学校の教員をなさったと伺っていました。
スケールの大きな考えの先生で、
他の先生が『今野先生は違う…』
と話されていたのを覚えています。
■ ■
今野先生のご子息は、
私の札幌医大の先輩です。
私が小学生の時に、
美唄東高校から、
札幌医大に進まれました。
今野先生が、
うちの息子は漢字を一つ間違えて
札幌医大の入学試験に失敗した。
漢字はしっかり覚えなさい。
と言われたのを覚えています。
■ ■
PTAの会合か何かで、
私の母親に、
息子さんはお医者さんにしなさい
と言っていただいたそうで、
母親は、
今野先生がおっしゃっていたと
美唄を離れた後も言っていました。
先生の何気ない一言が、
心に残ることがあるものです。
■ ■
北海道新聞に連載されている、
阿部義一さんも、
米の減反政策で、
一時期は米作りを減らされたそうです。
周囲の白い目を気にしながら、
阿部さんだけが米を作られました。
その時に、
頑張りなさいと言ってくださったのが、
今野先生だったそうです。
■ ■
私も北海道産の
おぼろづきを食べています。
昔は北海道の米は美味しくない!
といわれたそうですが、
とても美味しいお米です。
自分がお世話になった先生が、
新聞で取り上げられていると、
懐かしく嬉しく思います。
私は今野先生のおかげで…
しっかり漢字を覚えたので、
入学試験の漢字では困りませんでした。
今野先生、ありがとうございました。