医学講座
日焼けマシンの危険性
朝日新聞のWEBページ、
asahi.comからの引用です。
同じ内容の記事が平成21年7月31日の
北海道新聞朝刊にも掲載されていました。
日焼けマシン、発がんリスク最高レベル
世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、日焼けサロンやスポーツジムで使われ、人工的に紫外線を出す「日焼けマシン」の使用は発がんリスクを確実に高めるとして、発がんリスク分類でもっとも危険性の高い「グループ1」に引き上げた。
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IARCは、日焼けマシンと皮膚がん(メラノーマ)との関係を調べた19論文を分析。30歳未満で日焼けマシンを使った経験のある人は、使ったことのない人より75%もリスクが高いことがわかった。日焼けマシンの使用による、眼球の色素細胞にできるがんのリスクも高かった。
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従来、紫外線のうちB紫外線(UVB)にだけ発がん性があると考えられていたが、A紫外線(UVA)もUVBと同じように発がん性があることもわかったという。地上に降り注ぐ紫外線の95%がUVAだ。
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日焼けマシンは5段階の発がんリスク分類で危険性が2番目に高いグループだった。危険性が一番高いグループにはアスベストやたばこ、X線、太陽光などがある。
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紫外線に詳しい名古屋市立大の森田明理(あきみち)教授(皮膚科)は、「黄色人種は白人に比べて紫外線によるがんのリスクは数分の1だとされるが、油断はできない。屋外で浴びる紫外線の量が、欧米の多くの都市よりもかなり多いからだ。外出のときは、皮膚が赤くなるような日焼けをしないように、日焼け止めや日傘で予防すべきだ」と警告する。(大岩ゆり)
(以上、朝日新聞より引用)
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2008年7月5日の日記にも書きました。
私は平成7年(1995年)1月から平成10年(1998年)3月まで、
3年3ヵ月間、
JA帯広厚生病院形成外科に勤務しました。
帯広がある、
北海道十勝地方は、
日照時間が長く、
北海道の穀倉地帯の一つです。
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十勝地方で長い間、農業に従事された方、
漁業で長い間、紫外線にあたった方には、
皮膚がんができることがありました。
お仕事で紫外線にあたったためにできた癌でも、
労災保険の適応もなく、
年をとってから、
顔の皮膚を切除する手術は、
ほんとうにお気の毒でした。
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農業や漁業、
ゴルフ場に勤務される方は、
くれぐれも紫外線防御対策をしっかりなさってください。
カバーマークも効果的です。
小麦色の肌にあこがれて…
お金を払って日焼けサロンに行かれる方が、
今でもいらっしゃいます。
皮膚科医の管理下にする、
治療としての紫外線は別として、
素人が安易に日焼けマシンを使うのは危険です。
くれぐれも日焼けには注意してください。