医学講座

正しい正確な情報2018

 私の院長日記の目的は、
 正しい正確な情報を私自身が発信することです。
 正しい情報を正確に得る
 正しい情報を正確に伝える
 2014年10月23日に書いています。
 形成外科という、
 世間一般になじみが薄い診療科目を、
 少しでも世の中の人に知ってもらいたい。
 …という思いでで書いています。
 時には私の独断もありますが、
 だまされないでください
 …という強い思いがあります。
      ■         ■
 情報があふれている世の中ですが、
 何を信じていいのかわかりません。
 高額なTVCMを流しているところは、
 法律事務所ですら、
 信じてはいけないところがあります。
 私が毎日読んでいる新聞ですら、
 信じてはいけない広告があります。
      ■         ■
 美容外科ホームページの広告規制がはじまりました
 私から見ると、
 信じてもいい美容外科
 …の先生が、
 ホームページ規制で指摘されたとFBで見ました。
 相変わらず、
 なんちゃって美容外科医も、
 なんちゃって美容皮膚医もいます。
      ■         ■
 ちゃら男先生も、
 ちゃら子先生もいます。
 うちの奥さんが、
 どうしてそんな大金を払う気になったのか?不思議、
 …というだまされた患者さんも、
 札幌美容形成外科に来ます。
 閉院してしまったクリニックで受けた治療で、
 鼻から膿が出た患者さんも来院されます。
      ■         ■
 私は、
 公立病院の形成外科に勤務していた時と同じように、
 形成外科医としてできる治療をしています。
 今週は日本美容外科学会が開催されます。
 私は、
 美容外科より形成外科が好きです。
 美容外科で健康被害を受けた人が、
 もう少し救済されやすくなるシステムが必要だと思っています。
 患者さんは美容外科を信頼して受診して手術を受けたのに、
 健康被害が起きても、
 手術を受けた本人が悪い
 …では、あまりにもお気の毒です。
 これからも形成外科医として、
 正しい正確な情報を発信します。

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昔の記憶

院長日記記念日2018

 今日は院長日記記念日です。
 院長日記の記念日は毎年あるのに、
 正直に白状すると、
 記念日を忘れます
 直前まで覚えていたのに、
 何か他のことがあると忘れます。
      ■         ■
 院長日記2014には、
 52歳ではじめて、
 還暦になりました。

 …と書いてあります。
 今は64歳になりました。
 ビルの立退きで、
 建物明渡訴訟の被告にもなりました。
 人生、想定外のことが起きるものです。
      ■         ■
 さくらんぼさんと知り合うきっかけになった、
 荻野利彦先生は、
 残念なことに2015年5月22日にご逝去されました。
 信州大学整形外科の加藤博之教授が書かれた追悼文です。
 荻野先生は実直な臨床家、
 曲がったことが嫌いな教育者でした。

 愛妻家で、
 海外での学会発表、
 講演会にはいつも奥様とご一緒でした。

 …と書かれています。
      ■         ■
 私は2012年に五十肩なりました
 幸運にも、
 荻野先生に治していただきました。
 ズボンの後ろポケットには手が届かないし、
 駐車場で駐車券を取れませんでした。
 無影灯に手を伸ばすことができなくなりました。
 このまま動かなくなったら、
 形成外科医は無理かな?
 …というほど深刻な状況でした。

      ■         ■
 何かのご縁で荻野先生とつながり、
 私の五十肩はよくなりました。
 不思議なご縁を感じました。
 私の院長日記を読んでくださり、
 遠くから患者さんがいらしてくださったこともあります
 つたない文章ですが、
 これからも続けたいと思っています。
 今日も最後まで読んでいただき、
 ありがとうございました。

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院長の休日

忘れる

 平成30年10月21日(日)、北海道新聞朝刊、いずみへの投稿です。
 忘れる
 年々、いろいろと忘れることが多くなり、買い物などもメモをするが、そのメモ用紙を持つのを忘れてしまう。過日、引き出しを開けたら、小さな紙袋が出てきた。見ると「アサガオの種」と書いてあり、おまけに「来年は絶対早く植えよう」と、絶対のところに丸印まで付けてあったが、あら、まあ、忘れていた。
 遅くなったが、植えたら芽が出てきて、双葉から本葉に、成長の早い物はつるが伸びてきた。心なしか、今年は花を咲かせるのは無理でしょうと言っているようだった。それが、自然の恵みを受け、小さいながらもアサガオ独特の鮮やかな青紫や濃いピンクの花を咲かせてくれた。うれしかった。
 私が忘れる物の中に携帯がある。ちょっと置いた場所を忘れる。でも携帯は家の電話からかけると、呼び出し音が鳴るので、音を頼りに捜すとすぐに見つけられた。
 先日、また携帯がない。電話をかけたが、ウンともスンとも音がしない。あちこち捜したが、見つからない。きっと地下鉄に乗った時、マナーモードにして解除するのを忘れていたのだ。夫も一緒に捜してくれた。「あったぞ」。「えっ、どこに」。くずかごの中にあったという。どうして、何で、信じられない。
 11月で80歳になる。すっかりさぴ付き、鈍くなった脳に活を入れても駄目だろうか。どこかで、「無理かもね」とささやく声がする。
 岡田和子おかだかずこ(79歳・主婦)=札幌市南区
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 まるで私やうちの奥さんのことのようです。
 携帯を忘れて、
 家の中で鳴らすことがあります。
 11月で80歳になられる、
 札幌市南区の岡田和子さんは、
 きっと素敵な女性です。
 これだけの文章が書けるのは素晴らしいです。
      ■         ■
 私も毎日院長日記を書いています。
 明日が院長日記記念日です
 2006年10月22日からはじめています。
 確か日曜日だったと記憶しています。
 備忘録のためと思ってはじめました。
 まさか12年も続けるとは、
 考えてもみませんでした。
      ■         ■
 岡田さんが書かれた、
 脳に活を入れる意味で、
 ものを書くのはいい方法だと(私は)思っています。
 つたない文章を読んでいただきありがとうございます。
 私が院長日記を続けられるのは、
 さくらんぼさんをはじめとして、
 みなさまのあたたかいコメントのおかげです。
 感謝しています。

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医学講座

第27回日本形成外科学会基礎学術集会(東京)③

 昨夜、札幌に戻りました。
 北海道は寒いです。
 夏は東京から戻ると、
 北海道は涼しくていいなぁ~
 …と思いますが、
 10月下旬ともなると、
 毎年、寒いなぁ~です。
      ■         ■ 
 第27回日本形成外科学会基礎学術集会の報告です。
 形成外科以外のことはわかりませんが、
 学会ではためになる勉強がたくさんあります。
 私が今回の学会で、
 一番勉強になった講演です。
 今までたくさんの講演を聴きましたが、
 現役の新聞記者さんのご講演ははじめてでした。
      ■         ■
 10月19日(金)11:10~12:10(第2会場)
 教育講演3
 現代医療と医療安全
 ~群馬大学病院での手術死続発
  取材から見えてきた課題
~ 
 高梨ゆき子
 読売新聞東京本社
 編集局医療部
 司会:細川 亙(JCHO大阪みなと中央病院 病院長)

      ■         ■
 読売新聞の高梨ゆき子さんは、
 群馬大学病院で起きた、
 医療事故を取材され、
 社会に大きな貢献をされました。
 医療安全に必要なこと、
 医療安全に影響を与えていることを、
 実に簡潔明瞭に説明してくれました。
 この院長日記で、
 講演内容を全部記載したいくらいです。
      ■         ■
 こちらの読売新聞のサイトで、
 高梨ゆき子さんの署名記事が読めます。
 群大手術死25歳で逝った妹・美早へ
 遺志継ぎ、患者参加の医療を
 …遺族会代表・小野里和孝さん実名で誓い
 群馬大学病院で2014年に発覚した手術死の続発。不十分な体制で無理な手術が繰り返された問題を教訓に病院改革を進める群馬大学病院は、患者と医療者が協力して医療の安全などに取り組む「患者参加型推進委員会」を新たに設け、遺族会代表の2人を委員に迎える。2018年6月22日に初会合が開かれる予定だ。それを前に、これまで匿名で活動していた代表の一人、妹を亡くした小野里和孝さん(38)が読売新聞のインタビューに応じ、初めて実名を明かして、今後の抱負や妹・美早さん(当時25歳)への思いを語った。
 高梨ゆき子 医療部

 (以上、読売新聞yomiDr.ヨミドクターより引用)
      ■         ■
 高梨ゆき子さんは、
 群馬大病院の腹腔鏡手術をめぐる一連のスクープにより、
 2015年度新聞協会賞を受賞されました。
 すごいところは、
 一人の医師の問題でとしてではなく、
 大学病院の独立行政法人化や、
 大学病院の収支、
 大学の講座間の競争やしがらみまで、
 実に詳しく調べられ記事にされたところです。
 美容医療の医療事故につながるところがあります。
 ぜひ美容医療業界の暗部にも、
 鋭い視線でスクープ記事をお願いしたいです。

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医学講座

第27回日本形成外科学会基礎学術集会(東京)②

 第27回日本形成外科学会基礎学術集会の報告です。
 毎年春に開催される日本形成外科学会は、
 形成外科の臨床に関する発表が大部分です。
 私のような開業医は通院でできる手術しかしておらず、
 大きな再建手術をすることはありません。
 唇裂の手術もすることがありません。
 それでも学会に参加すると勉強になります。
      ■         ■
 はっきり白状します。
 日本形成外科学会基礎学術集会に参加しても、
 私は分子生物学はわかりません。
 難しい略号もわかりません。
 発表を聴いていても眠くなります。
 今年の基礎学術集会のテーマです。
 未知への挑戦まだ見ぬ世界へ
 次世代の新しい治療の開発に向けて、
 日々の基礎的研究が行われておりますが、
 新しい技術、方法を生み出すには、大きな挑戦が必要となります。
 このような研究を行っている先生方のご発表をいただきたく、
 シンポジウム、パネルディスカッションを企画しました。

      ■         ■
 さすが仲沢教授はすごいです。
 パネルディスカッション3
 ケロイドへの挑戦

 …を聞きました。
 内容を聞いてもちんぷんかんぷんでした。
 司会の日本医大形成外科、
 小川令教授が、
 私のような形成外科医にもわかるように、
 親切に説明をしてくださいました。
      ■         ■
 ケロイドは炎症で、
 真皮網状層付近の炎症が発生に関与している。
 高血圧などの疾患と関連がある
 炎症をおさえることで、
 ケロイドの症状が改善する。
 私のように分子生物学が苦手な医師にもわかりました。
 将来はケロイドを治す薬ができるといいです。
      ■         ■
 他にはレーザーの発表を聞きました。
 美容外科を開業している先生とも情報交換ができました。
 分子生物学は苦手でわかりませんが、
 学会に参加すると勉強になります。
 来週は日本美容外科学会があります。
 今は羽田空港です。これから札幌に戻ります。

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医学講座

第27回日本形成外科学会基礎学術集会(東京)①

 第27回日本形成外科学会基礎学術集会に参加するために、
 東京に来ています。
 2018年10月18日(木)~19日(金)の2日間、
 新宿の京王プラザホテルで開催されます。
 昨年は裁判で学会に参加することができませんでした。
 今年はその分も学会に参加しています。
 学会長は日本大学医学部形成外科の、
 仲沢弘明教授です。
      ■         ■
 仲沢弘明教授は私と同年代で、
 私が最も信頼する形成外科医の一人です。
 仲沢先生は、
 東京女子医大形成外科のご出身です。
 私と同じ時代に形成外科を修行されました。
 熱傷も、
 ティッシュエクスパンダー
 同じ研究分野でした。
      ■         ■
 私たちが30代の頃に、
 学会で友だちになった先生です。
 仲沢先生とはかれこれ30年以上のお付き合いです。
 30年の間に形成外科は大きく進歩しました。
 形成外科で行っていた研究をテーマに、
 形成外科リサーチフォーラムという研究会ができたのが、
 日本形成外科学会基礎学術集会のはじまりです。
 私は形成外科が好きなので、
 2日間の学会でしっかり勉強します。
 学会報告は明日以降に書きます。

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二重・眼瞼下垂

眼瞼下垂症手術の麻酔

 昨日の院長日記、
 唇裂手術と口腔外科に、
 若い先生からご質問をいただきました
 今年の4月から形成外科の後期研修を開始した3年目の医師です。いつも本間先生の院長日記を読んで勉強させていただいております。
 院長日記の内容と関係ない話で申し訳ないのですが、本間先生は眼瞼下垂の手術の際、麻酔はどのくらい打たれるのでしょうか?私が現在所属している施設の上司は、片目5ccくらい打ちます。
 打ちすぎではないのかなと思ったのですが、手術中に痛がられると目の開きの左右差を調節しにくくなるから多めに打っているとのことでした。
 最小量の麻酔を最小範囲に打つ方が目もよく開き、術後の腫れも少ないと個人的には思うのですが、本間先生はどうお考えでしょうか。企業秘密であれば申し訳ないのですが、何かご回答いただけると嬉しいです。

      ■         ■
 前途有望な若い先生からご質問をいただきうれしいです。
 特別に企業秘密を公開いたします。
 学会発表を見ていて感じることです。
 出血が多いのレーザーを使うという先生のご発表で、
 麻酔をしただけで、
 皮下出血が広がっているケースがあります。
 こりゃ腫れるわけだ
 …と妙に納得します。
      ■         ■
 なんちゃって美容外科医でも、
 まず先輩の元なんちゃって先生から、
 一番最初に教わるのは、
 埋没法の麻酔です。
 麻酔の針を刺して、
 皮下出血ができるようでは、
 なんちゃってにもなれません。
 受付主任から、
 業務停止命令が出ます。
      ■         ■
 ベテランの形成外科医でも、
 眼瞼下垂症手術の局所麻酔で、
 ぶすぶす刺す先生がいます。
 ちょっと残念なことです。
 上手な先生は、
 麻酔が丁寧です。
 もう少し言うと、
 麻酔をする前から丁寧です。
 なるべく患者さんを緊張させないようします。
      ■         ■
 ふつうの病院にある、
 ふつうの注射針は、
 美容外科より太いです。
 一番細い針でも、
 27G(にじゅうななげーじという太さです。
 豆注射の時に使う針の太さです。
 少しいい病院になると、
 30G(さんじゅうげーじという太さの針があります。
      ■         ■
 私が昔、コラーゲン注入剤の臨床試験を担当した時に、
 30G針(さんじゅうげーじしん)を、
 はじめて見ました。
 米国から来た針は細いなぁ~と思いました。
 今はもっと細い針があります。
 札幌美容形成外科では、
 保険診療の手術でも、
 高価な細い針を使っています。
      ■         ■
 大きな病院では、
 医療材料委員会という会議があります。
 保険請求できない高価な材料は、
 たとえ注射針でも買ってもらえません。
 委員長や病院長から、
 先生その(高価な高い)針がないと、
 どうしても手術ができませんか?

 …と聞かれます。
 保険請求できないと買ってもらえません。
      ■         ■
 高い針を買ってもらえない時は、
 丁寧に麻酔をします
 皮下の血管をよく見て、
 血管のないところに、
 そっと針を刺して、
 ゆっくりと麻酔液を注射します。
 注射液で皮膚が少し膨らんだところを、
 少しずつ丁寧に麻酔を追加します。
 そうすると麻酔だけで皮下出血になることは少ないです。
      ■         ■
 他にも局所麻酔の極意があります。
 上手な先生の手術ビデオを見て、
 麻酔法から勉強することをおすすめします。
 ライブサージェーリーを見ると
 出血する様子も見ることができます。
 下手な先生の手術と、
 上手な先生の手術を比較して見て、
 自分で手術をする時は、
 上手な先生の真似をしてください。
 勉強熱心な若い先生はきっと上手な形成外科になれます。
 がんばってください。

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医学講座

唇裂手術と口腔外科

 昨日の院長日記、
 唇裂の手術法2018
 …の続きです。
 唇裂の手術は、
 医師も歯科医師も手術をすることができます。

 今(2018年10月16日)の日本の法律では、
 歯科医師も唇裂の手術ができます。
      ■         ■
 私の個人的な意見です。
 自分の身内だったら、
 医師免許を持った、
 唇裂手術が上手な先生に手術をしてもらいます
 正確な統計はわかりませんが、
 歯科医師免許の口腔外科の先生が、
 赤ちゃんの唇裂手術をしている施設があります。
      ■         ■
 口腔外科こうくうげか
 …というと、
 医師免許を持ったお医者さんのイメージがありますが、
 歯科医師免許を持った歯医者さんが大部分です。
 まれに、
 歯科医師免許と、
 医師免許を両方持っている先生がいます。
 医師免許だけで、
 歯科医師免許を持たずに、
 口腔外科教授になった先生はお一人だけ知っています。
      ■         ■
 もう少し説明すると、
 歯科医師免許を持った歯科麻酔科の先生が、
 唇裂の赤ちゃんの麻酔を担当できます。
 でも、
 赤ちゃんが肺炎になった時は、
 医師免許を持った小児科医でなければ、
 肺炎の治療はできません。
      ■         ■
 逆に、
 医師免許しか持っていない私でも、
 患者さんの抜歯をしても違法ではありません。
 でも私は絶対に抜歯はしません。
 抜歯をした後に、
 入歯を作ったり歯の治療ができないからです。
 日本の唇顎口蓋裂手術には長い歴史があります。
 歯科医師が活躍した時代もありました。
      ■         ■
 私は今の時代は、
 医師免許を持った形成外科医で、
 唇裂手術が上手な医師が、
 赤ちゃんの手術をするべきだと思います。
 もし自分の身内が唇裂の手術を受けるのだったら、
 医師免許を持った麻酔科医がいて、
 小児科医のいる病院で手術を受けます。
 私の個人的な意見です。

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医学講座

唇裂の手術法2018

 第36回日本頭蓋顎顔面外科学会札幌
 …で勉強したことの続きです。
 形成外科で扱う疾患に、
 唇裂、
 唇顎裂、
 口蓋裂、
 唇顎口蓋裂
 …があります。
      ■         ■
 赤ちゃんに異常があったら
 第56回日本形成外科学会②
 …などの院長日記でご紹介しています。
 私のように開業した形成外科医が手術をすることはありません。
 大きな病院の先生が入院して手術をします。
 赤ちゃんの一生を左右する大切な手術です。
 誰にどんな手術法で手術してもらうかで、
 結果が大きく違います。
      ■         ■
 2013年4月3日の院長日記に書きました。
 私が唇裂の手術をしていた頃は、
 Millard法(ミラード法)でした。
 今はFisher法(フィッシャー法)の施設が増えているようです。

 2018年10月の
 第36回日本頭蓋顎顔面外科学会で発表を聞いたところ、
 フィッシャー法の施設が増えていました。
      ■         ■
 2013年4月に心配されていたことです。
 Fisher法では組織切除量が多く…
 将来、変形を起こす原因となる

 私が今年見た結果では、
 患側の鼻孔が小さい患者さんが多く、
 将来、鼻を治す時に、
 組織量が足りなくなると思いました。
      ■         ■
 フィッシャー法
 …を改良して、
 きれいな結果を出している先生もいました。
 唇裂の赤ちゃんが生まれたお母さんは大変です。
 ネットでたくさん検索されることと思います。
 私が学会で見つけた、
 上手な先生は、
 意外なところにいらっしゃいました。
      ■         ■
 院長日記でご紹介はしませんが、
 もし私が見つけた、
 上手な先生を知りたければ、
 相談フォームから送信してください。
 唇裂の手術は、
 医師も歯科医師も手術をすることができます。
 私は歯科医師ではなく、
 医師で日本形成外科学会専門医をおすすめします。
 意外なところに上手な先生がいらっしゃいました。

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医学講座

第36回日本頭蓋顎顔面外科学会(札幌)③

 今日は2018年10月14日(日)です。
 札幌は寒くなりました。 
 今朝、通勤途中で雪虫ゆきむしを見ました。
 たまたま2011年10月14日にも雪虫を見たと書いてあります。
 これから北海道は寒くなってきます。
 10月下旬には山に雪が降ります。
      ■         ■ 
 第36回日本頭蓋顎顔面外科学会(札幌)は、
 学会長の山本有平教授のユニークな発案で、
 興味深いテーマがありました。
 教育パネルディスカッションⅣ
 しくじりシリーズ
 〜貴重なUnfavorable result caseから学ぶ

 どんな名人でも、
 しくじりがあります。
 『私、失敗しないので』
 …はドラマの中だけです
      ■         ■
 札幌美容形成外科で多い眼瞼下垂症手術も、
 思わぬトラブルになることがあります。
 私が一番苦労しているのは、
 アレルギーによるかぶれです
 かぶれを治す薬で、
 かぶれる人もいます。
 注意していますが避けられません。
 どんなに高価な化粧品にも、
 お肌に合わない時は使用を中止してください
 …と書いてあります。
      ■         ■
 今年の第36回日本頭蓋顎顔面外科学会では、
 かぶれ以外にもトラブルになる原因を教えていただきました。
 学会に参加しないとわからないことです。
 診療にすぐに役立つことです。
 今月は学会が3つもあります。
 休診でご迷惑をおかけしますが、
 最新の知識を仕入れて、
 いつも新しい医療を提供するためです。
 しくじりを避けるための勉強です。

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