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士気を高める女性の力
東京都の石原慎太郎知事が、
東京消防庁の隊員が長時間連続の放水を強制され
『実施しなければ処分する』
と言われたと
菅首相に抗議していました。
石原知事が言われるように…
隊員は命がけで取り組んでいます。
『処分』などと言ってはいけません。
■ ■
今も危険な、
福島原発で、
懸命に作業をしてくださっているみなさん。
被災地で、
遺体の収容作業や、
検死活動をしてくださっているみなさん。
ほんとうにご苦労様です。
女性の方も大勢がんばっていらっしゃいますが、
一番、危険なところにいるのは、
男性です。
■ ■
東京消防庁に限らず、
業務命令だから、
処分が怖いから、
危険な任務に就いているのではありません。
俺がやらなければ、
日本が危ない。
日本を助けなければ…
という高い使命感が、
隊員や作業する人の士気を高めます。
■ ■
内閣総理大臣から任命されたから、
国民栄誉賞が欲しいから、
危険な任務を、
命をかけてできるのではありません。
日本の救世主になってくださいという、
奥さんからのメールが士気を高めます。
恋人や彼女からの、
がんばってというメッセージが、
男の士気を高めます。
■ ■
私だけかも知れませんが…
男なんて単純なものです。
男を励ます、
女性の力がなければ、
命がけの作業はできません。
奥さんや彼女がいない隊員もいます。
危険な作業から帰って来たら、
飲みに出かけて、
女性から、
お疲れさまでしたと
慰労していただいてください。
■ ■
私たち日本人にできることは、
力を合わせてピンチを乗り切ることです。
詐欺と泥棒以外は、
どんな職種の人も
できるだけ仕事を続けることです。
これから日本を再建するには、
士気を高めてくれる女性の力が必要です。
夜の街で働く女性にも、
大切な役割があります。
医学講座
残された人への支援
東日本大震災の死者・不明が
2万人を超えています。
遺体安置所へ足を運んで、
親族を確認する映像が放送されています。
一瞬の天災で、
親族を失い、
茫然としている人に、
遺体の確認はつらいものです。
■ ■
不謹慎な言い方ですが、
ご遺体も傷みます。
生のお肉を、
10日間も放置したことを考えてください。
TVからはわかりませんが、
遺体安置所は、
とても臭いがきついと思います。
■ ■
変わり果てた姿といっても、
あまりに残酷すぎます。
中には妊婦さんもいらっしゃいます。
ご遺体を処置したことがある、
私たちですら…
思わず目をそらして…
涙が出ることもあります。
■ ■
任務にあたる、
警察の鑑識官や、
自衛隊員、消防の捜索隊の方。
がれきの下から見つかった遺体は、
とても見ることができないと思います。
そのご遺体を、
親族が確認するのは、
ほんとうにつらいことです。
■ ■
残された人が、
回復なさるのは大変です。
時間がかかります。
仕事も手につかないと思います。
がんばろうなんて、禁句です。
考えただけで涙が出ます。
残された人への支援は…
私たちの心のあたたかさです。
■ ■
元気な私たちは、
今まで以上の働いて、
元気をなくしている人の分もがんばります。
災害救助で疲れた人が帰っていらしたら、
あたたかく迎えてあげて、
ゆっくり休んでいただきます。
その分…
私たちががんばります。
日本を救うのは相互扶助(そうごふじょ)
の精神です。
医学講座
再建方法
形成外科は、
再建外科です。
交通事故などで…
原型をとどめないほど…
ぐちゃぐちゃになってしまった顔を、
なんとか再建するのが、
形成外科医です。
■ ■
30年も形成外科をしていると、
どうしよう…
…と思ったことも何度かありました。
車が壊れた時は、
部品の交換ができます。
人間の顔が壊れた時は、
今までの医学では、
他人の顔をもってくることはできません。
■ ■
瞼(まぶた)の皮膚が失われた時は、
反対側の瞼の皮膚を移植します。
そうすると…
一番きずが目立ちません。
同じ組織を使って、
再建するのが一番よい方法です。
元気な組織を使って、
壊れた部位を再建します。
■ ■
癌などで…
組織が大きく欠損してしまった場合は、
組織を採取しても、
障害が残りにくい部位から採取します。
背中やおなかなど、
組織にゆとりがある部位から採取して、
その組織を移植します。
■ ■
今回の日本の大災害は、
想像を絶する規模です。
ただ幸いなことに、
東北地方以外の、
北海道、
東海、
関西、
中国、
四国、
九州は元気です。
■ ■
人間の再建方法とは違いますが、
元気なところに住んでいる人は、
今まで以上に働いて、
災害に遭った東北地方の再建に、
自分たちの力を発揮すべきです。
どの職種の人も、
自分たちができることを、
最大限にやるべきです。
■ ■
活躍してほしくないのは…
泥棒や詐欺だけです。
義援金をだましたり、
泥棒をすると罰(ばち)があたります。
みんなで力を合わせて、
壊れた日本を再建しましょう。
やればできるものです。
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日本の救世主に感謝
TVで東京消防庁、
ハイパーレスキュー隊の記者会見を見ました。
危険な任務を遂行して…
みごとに放水を命中させてくださった、
隊員の皆様に感謝します。
危険な原発で、
作業をしてくださっている、
すべての方に感謝します。
■ ■
隊長の奥様がメールなさった、
日本の救世主という言葉に感動しました。
若い部下に、
危険な任務を命じて、
確実に遂行してくれる。
任務を命じる隊長の気持ちが、
実によくわかります。
この記者会見で、
多くの国民が勇気づけられました。
■ ■
TVには出ていませんが、
地震以来、
原発に残って作業をしてくださっている、
東京電力の方、
関連会社の方、
原発関連の日立、東芝の方、
自衛隊、警察、消防の方。
全員が必死で作業してくださっています。
危険だった温度も下がってきました。
もう少しです。
■ ■
日本は必ず助かります。
今回の地震と津波でできた傷は深いです。
この深い傷から、
いかに回復するかが勝負です。
歴史に残る出来事です。
原発事故からの回復は、
世界中に役立ちます。
チェルノブイリの教訓も役立ちます。
■ ■
灯油も電力もなくて、
寒い避難所暮らしを続けている皆様。
さぞお疲れのことと思います。
3月も下旬になりました。
これから寒い冬に向かうのではなく、
あたたかい春がやってきます。
もう少しの辛抱です。
知恵を出して、
力を合わせて、
がんばる時です。
日本の救世主が助けてくれます。
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日本は必ず復興します
福島原発で懸命の作業が続いています。
命がけで作業をしてくださっている、
すべての方に感謝します。
あらためて…
非常時への備えが、
いかに大切であるか知りました。
■ ■
平和に電気を使えて、
水道から水が出て、
水洗トイレが使えることが、
どんなに贅沢なことか知りました。
日本の電気の3割は、
原子力発電所で作られています。
■ ■
原発が良いとか悪いとかは、
今は論議の対象から外すべきです。
現実に、
原発があり、
そこから電力を得ています。
事故が起きた時に…
どう対処するかが問題です。
■ ■
形成外科学は、
再建外科学です。
ぐちゃぐちゃになってしまった顔でも…
癌で切除してしまった部位も…
何とか再建するのが…
形成外科です。
■ ■
形成外科が発展したのは、
戦争があったからです。
負傷した兵隊さんを…
懸命に治療して…
何とか治そうとして、
再建術が進歩しました。
■ ■
今回の災害は、
想像を超えた規模と被害です。
原発の事故も想定外です。
ここが日本人の力の見せどころです。
日本人には…
知識も…
技術も…
勇気も…
あります。
■ ■
日本は必ず復興します。
この復興で得られた知識と技術は、
世界で役立ちます。
後世のためになります。
今はつらい時ですが、
じっと辛抱しましょう。
お互いに助け合いましょう。
■ ■
日本人には、
ノーベル賞の頭脳があり、
すべての国民が読み書きができ、
勤勉で、
隣近所が助け合うという、
素晴らしい国民性があります。
日本を復興させるために、
一致団結してがんばる時です。
医学講座
こわがらないでください
東京電力福島原子力発電所では、
懸命の作業が続いています。
命がけで作業に従事していらっしゃる、
すべての方に感謝いたします。
一刻も早く…
回復させていただきたです。
■ ■
今は…
世界中が…
FUKUSHIMAを注目しています。
海外へ脱出する人、
帰国する留学生、
外国から、
日本は危険だと思われています。
■ ■
放射線は、
確かにこわいですが、
医学は放射線によって進歩しました。
毎日、報道されている、
各地の放射線量を見てください。
マイクロシーベルトという単位です。
福島県内でも、
正常値のところがあります。
■ ■
病院で行われるCT(しーてぃー)検査。
私が医師になった30年前は、
大きな病院でも…
一台あればいいほうでした。
CT検査に、2週間待ちなんて…
ざらにありました。
昔のCTは頭部だけでした。
それも今は考えられないほど劣悪な画質でした。
■ ■
このCT検査…
ふつうのX線撮影に比べると…
被曝線量が多いのです。
CT検査の被曝線量は、
ミリシーベルトの単位です。
CTが普及して何十年にもなりますが、
CTで癌になったとは聞きません。
妊婦さんでも…
必要があればCTを撮ります。
■ ■
そう考えると…
福島から来た人が危険だなんて…
失礼なことです。
困った時はお互いさまです。
私は、
避難された方がいらしたら、
北海道のあたたかい温泉に入っていただき、
あたたかいご飯を差し上げたいです。
医療が必要な方には、
喜んで治療して差し上げます。
■ ■
原発で作業をしていらっしゃるみなさん。
ほんとうにお疲れ様です。
もう少しです。
最後まであきらめないで、
日本を守ってください。
もし万一事故にあわれて、
治療が必要になれば、
私は真っ先にお手伝いしたいと思います。
札幌から、
みなさんのご無事をお祈りしています。
医学講座
被災された妊娠・授乳中の女性へ
日本産婦人科学会HPに掲載された、
福島原発事故による放射線被曝について
心配しておられる
妊娠・授乳中女性へのご案内
(特に母乳とヨウ化カリウムについて)
というPDFファイルがあります。
■ ■
携帯から読めない場合もありますので、
一部、私が抜粋して、
以下に掲載します。
形成外科医と熱傷専門医として、
私自身の意見も入れてあります。
青字は産婦人科学会HPの文です。
■ ■
福島原発事故放射線被曝による、ご本人、胎児(お腹の中の児)、母乳なら
びに乳幼児への悪影響について心配する必要はありません。
実際に受けた被曝量は人体に影響を与えない低レベルのものです。
したがって、ヨウ化カリウムを服用する必要はありませんし、母乳をあきらめる必要もありません。
■ ■
外出はできるだけ避け、窓も閉めておくことをお勧めします。
妊娠中ならびに授乳中の女性は、特に被曝量を少なくする工夫が重要です。線源(ここでは福島原発)から離れること(遠隔地への移動)が可能な状況であれば、それをお勧めします。
■ ■
ヨウ化カリウム服用を考慮したほうがいい妊娠・授乳中女性は50,000 マイクロシーベルト(50 ミリシーベルトと同じ量)以上、被曝したと考えられる方に限ります。
この場合のヨウ化カリウムの効能は母体の甲状腺保護作用であり、放射線によるその他の影響をすべて防止するものではありません。
■ ■
50ミリシーベルトという量は、
今までの報道では、
原発から5km以内に、
長時間滞在したなど、
特殊な環境にいた女性だけです。
福島県に住んでいたとか、
福島県を通った、
という場合は大丈夫です。
■ ■
福島県から避難して来た人と接触しても、
被曝する危険はありません。
かつて、
茨城県で原子炉の事故がありました。
その時は、
東京の大学病院で治療しましたが、
治療を担当した医師も看護師も元気です。
■ ■
大切なのは、
いい加減な情報で、
おびえないことです。
余計な心配をすることが、
かえってお腹の赤ちゃんによくありません。
避難所で生活なさっている女性は、
トイレをがまんせず、
寒ければ身体を寄せ合ってください。
■ ■
私は北海道に住んでいて、
災害で困っている方に何もできません。
寒くて、
灯油もガソリンもない東北地方へ、
何とか届けたいと思います。
もし北海道へ避難される方がいらっしゃれば、
是非お力になりたいと思います。
もう少しで救助の手が届きます。
じっと辛抱してください。
医学講座
正しい知識と情報を得る
福島原子力発電所の危機が報道されています。
正しい知識と情報を得て、
しっかりと行動することが大切です。
ネット上には、
誤った情報もあります。
落ち着いて行動することです。
■ ■
放射線医学総合研究所の情報が、
役に立ちます。
最悪の事態は、
核の灰(フォールアウト)が降ってくることです。
放射性降下物、
第五福竜丸の
死の灰が有名です。
1954年3月1日に起きた事件です。
■ ■
マーシャル諸島近海において操業中に、
ビキニ環礁で水爆実験が行われました。
その降灰を数時間浴びて、
被曝しました。
漁船の無線長だった久保山愛吉さんが、
半年後の1954年9月23日に亡くなりました。
私たちの世代は覚えている事件です。
■ ■
今回の福島原発の事故で、
ここまでの被害が出るとは…
今の時点では考えられません。
ただ、
火災が鎮火できなければ、
放射能汚染が拡大する可能性があります。
■ ■
死の灰が降るのは…
最悪の時です。
死の灰は、
砂粒に似ています。
ブラシで落としたり、
洗い落とすことができます。
■ ■
最悪の時は、
外に出ないことです。
屋内で待避します
窓やドアを全て閉め
換気扇を止めます。
外からの空気が入らないようにします。
■ ■
死の灰でなくても…
放射性物質を含んだ雨にあたったら、
除染(じょせん)という
放射性物質を取り除く作業が有効です。
身体についた場合は
シャワーで洗い流します。
■ ■
髪をシャンプーする。
顔を洗う。
体を洗う。
耳の中、爪の間も洗う(石鹸、ボディソープ)。
とにかく洗い流すことです。
それも…少しでも早く。
■ ■
シャワーや水が使えない場合
洋服、靴をぬいでビニール袋に入れる。
布やウェットティッシュなどで拭いとる。
ふきとった布などはビニール袋に入れて捨てる。
布も何も無ければ…
ほうきやブラシで払いのける。
最悪の事態にならないように、
早く原発を何とかしてほしいです。
未分類
原発被爆国になりたくない
東京電力の福島原子力発電所で、
事故が起こっています。
作業員のミスと報道されていますが、
私は、作業員、一個人の問題ではないと思います。
一人で、
いくつもの作業をしなければならない、
東京電力の重い責任です。
■ ■
この事故で、
若い自衛隊員や警察官が被曝しました。
専門家の治療を受けて、
一日も早く回復していただきたいです。
何の罪もない、
若い人が、
東京電力のために被曝するのは許せません。
■ ■
私たちにできることで、
若い先生の邪魔になるので、
私は被災地へは行かないと言いましたが、
被曝する恐れがある作業でしたら、
前途ある若い人にはさせず、
残された人生が少ない私がします。
■ ■
東京電力の役員が、
現地へ行って、
原子炉の作業をすべきです。
真っ先に被曝する作業をするのは、
会社の責任者の役割です。
役員なんか…
私と同じで残された人生が少ない人たちです。
■ ■
誰が悪いと批判している時ではありません。
一刻も早く、
有効な対策を立てて、
日本を、
原発_被爆国にしないよう、
日本人の英知を集めてください。
目に見えない放射能は脅威です。
医療問題
私たちにできること
未曾有(みぞう)の大災害に…
言葉を失っています。
こんな非常時に、
美容整形かょ。
そんな場合じゃないだろう…
というご意見の方もいらっしゃることと思います。
■ ■
私たちのクリニックは、
美容形成外科が専門です。
今から…
災害救急病院にはできません。
設計も違います。
札幌には…
負傷者もいらっしゃいません。
■ ■
今回の地震と津波は、
想像を絶する規模です。
何と言葉をかけたらよいかわかりません。
私たちにできることは何か…?
考えてみました。
この年齢で…
被災地へボランティアで行っても…
若い先生の邪魔になるだけです。
■ ■
自分の体調を崩したら…
それこそ周囲に迷惑をかけてしまいます。
私にできることは、
できる限り今までの診療を継続する。
真面目に一生懸命働く、
それが自分にできることだと思います。
■ ■
避難所生活では、
お風呂もシャワーもありません。
飲み水の確保も大変です。
そんな時に…
わきの汗が多い人は大変です。
ただでさえ落ち込んでいるのに…
ますます落ち込んでしまいます。
■ ■
この災害の復興には、
人手も時間もかかります。
被災地以外の札幌で、
わきの汗の手術をすることで…
将来、その人が快適に生活できるようになる。
間接的に…
復興のお手伝いができることになる。
…と考えています。
■ ■
厚生労働省にお願いしたいことがあります。
今の制度では、
保険証を持たない人の治療はできません。
災害で保険証を紛失した人の治療は、
保険証無しでできるようにしてください。
自己負担分免除も、
今の制度では違法です。
■ ■
被災したお年寄りが、
お金がなくて、
お薬をもらえない場合…
自己負担分免除にすると…
歯科無料診療で、
処罰された札幌の歯医者さんのようになってしまいます。
■ ■
今回の地震の後で、
厚生労働省から…
正式の通達は何もありません。
この非常時に、
何が必要なのかを考えて…
弾力的な規則の運用を行ってほしいです。
被災者には、
自己負担分免除を認めてください。