医学講座

頭髪の悩み【女性版】

 頭髪の悩みは男性だけではありません。
 若い女性から
 中年以降の女性まで
 頭髪に悩む女性は…
 想像以上に多いのです。
 悩んでいるのは…
 あなただけではありません。
      ■         ■
 札幌美容形成外科では…
 頭髪治療はしておりません。
 女性で頭髪に悩む方には、
 ROGEIN(ロゲイン)女性用をおすすめしています。
 上のリンクは英語なので、
 日本語のページは、
 [ロゲイン 女性用]と入力して、
 Googleなどで検索すると…
 たくさん出てきます。
      ■         ■
 ロゲインは男性用と女性用があります。
 同じミノキシジルというお薬が主成分です。
 もともと高血圧の薬として開発されたのに…
 内服すると…
 毛が濃くなった
 という副作用が出ました。
 これを商品化したのが米国です。
 日本のリアップも同じ成分です。
      ■         ■
 日本で売られている、
 リアップレディ
 ミノキシジルの成分が1%です。
 米国製の女性用ロゲインは2%です。
 単純なことですが、
 濃い方が効きます
 男性用ロゲインフォームは4%です。
 女性には使えないことになっていますが、
 この4%男性用ロゲインフォームで、
 著明に改善した女性を知っています。
      ■         ■
 日本国内で販売されている
 リアップは、
 OTC薬といって、
 医師が診察せずに、
 薬局で薬剤師が販売する薬です。
 ドラッグストアで、
 他人が見ているところで、
 毛生え薬を買うのは…
 男の私ですら抵抗があります。
      ■         ■
 あの人…
 リアップ買ってる!
 なんて思われるのは屈辱的です。
 ドラッグストアで、
 まだ20代と思われる、
 若い男性がリアップを買うのを見ると…
 気の毒に思います。
 深夜までやっているドラッグストアで…
 こっそり買おうと思っても…
 薬剤師さんがいないと買えません。
 薬剤師さんは22:00までなんて…ところもあります。 
     ■         ■
 男性用の4%ロゲインフォームを教えてくださったのは、
 横浜のヨコ美クリニック
 今川賢一郎先生です。
 札幌の有名皮膚科医にかかって、
 治らなかった若い女性が、
 今川先生の助言で改善しました。
 男性用の4%ロゲインフォームには、
 匂いがついているので、
 それだけが女性には難点でした。
 頭髪になやむ女性には、
 米国製の女性用ロゲインをおすすめします。
 ネットで見つけてください。

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医学講座

まつ毛が伸びてきました

 8月の院長日記でご紹介した、
 まつ毛育毛剤を、
 家内が毎日つけています。
 2010年8月9日
 緑内障とまつげ育毛剤
 2010年8月10日
 まつげ育毛剤
 2010年8月11日
 ラティースとルミガン
 2010年8月12日
 まつげ育毛剤の入手方法
      ■         ■
 アメリカの女優ブルックシールズさんや、
 山本モナさんも使っていらっしゃるそうです。
 私の考えでは…
 このまつ毛育毛剤は、
 まつ毛の根元の血流を良くします。
 まつ毛に肥料を与えて、
 まつ毛を育てるお薬です。
 他の美容液とは違い、
 医薬品です。
      ■         ■
 肥料という説明は…
 私の考えです。
 科学的な根拠はありません。
 もともとのまつ毛が、
 若いほど効果があります
 20台の女性と、
 家内のように50台の女性を比較すると、
 20台の方がよく効きます
      ■         ■
 でも…
 実際に困っているのは、
 年齢とともに…
 まつ毛力が弱くなった…
 50台以降の女性です。
 50台になると、
 妊娠する可能性もありませんから、
 ず~っと使えます。
      ■         ■
 20台の女性でも、
 毎日まいにちビューラーで、
 まつ毛をぐいぐい引っぱっていると、
 悲惨なまつ毛になります。
 まつ毛が下を向いている方など、
 若くても…
 貧毛になっている方を見かけます。
 弱ったまつ毛に、
 血流を良くする肥料は効果的です。
 まつ毛が濃くなり、
 長さも伸びます。
 お困りの方は是非お試しください。

lat
米国製ラティース3.0ml
14,000円(税込)
診察料・処方料込の価格です
ru
日本製ルミガン2.5ml
5,000円(税込)
診察料・処方料込の価格です

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昔の記憶

高橋先生の日記から〜不合格となった君に贈る言葉〜

 私がお世話になっている、
 弁護士の高橋智先生のブログに、
 捲土重来
 〜司法試験不合格となった君に贈る言葉〜
 が掲載されていました。
 捲土重来=けんどちょうらい、けんどじゅうらい、
 については先生のブログを読んでください。
 先生のHPは、
 弁護士さんを選ぶのに役立ちました
 HPに先生のお人柄が出ています。
      ■         ■
 医者にも…
 弁護士にも…
 いろいろな人がいます。
 信じてはいけない弁護士もいるようです。
 私が感銘を受けたのは、
 高橋智先生の
 北大法学部の給湯室の想い出です。
 司法試験合格をめざして、
 僕らは朝9時から夜10時まで、ひたすら勉強をした。
 です。
      ■         ■
 今回の先生の日記の中に、
 「くそー。絶対に来年は合格してやるぞ。」
 と心に決めることが大事です。
 その悔しさがあればこそのモチベーションです。
 深く沈み込んだ者だけが、
 高くジャンプすることが可能なのです。
 …と書かれていました。
 私はこの高橋弁護士のお言葉を、
 受験生のみなさんに贈ります。
      ■         ■
 受験生にとって、
 秋は勝負の季節です。
 モチベーションを維持するのは、
 容易ではありません。
 あぁ、また来年もか…
 と弱気になるのが秋です。
 私は、
 今は亡き矢野雋輔先生のお言葉を忘れません。
      ■         ■
 受験生の頃の想い出
 という2006年11月20日の院長日記に書いてあります。
 いいですか、
 木枯しがピューピュー吹いて
 寒くなってくると
 だれでも心細くなります。
 ああまた来年も(予備校)かと
 思ってはいけません。
 これからが勝負です。
      ■         ■
 医師や弁護士は、
 決して楽で儲かる職業ではありません。
 辛いこともたくさんあります。
 他人の弱み苦しみを取り除く仕事は、
 想像以上に疲れるものです。
 モチベーションを維持するのは、
 受験生以上に大変なこともあります。
 深く沈み込んだ経験は、
 今になっても役立っています。
 男性でも女性でも同じです。
 不合格となった経験は将来役に立ちます。

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院長の休日

涼しいというより『寒く』なりました

 今年は異常気象です。
 ついこの間まで猛暑と言われて、
 9月になっても暑かったのに…
 あっという間に…
 涼しさを通り越して…
 寒くなりました。
 さくらんぼさんの果樹園でも、
 今年はりんごが被害を受けたとお聞きし…
 とても残念に思っています。
 せっかく育てたりんごが、
 やけどをしてしまったそうです。
      ■         ■
 私は、
 平成7年1月から、
 平成10年3月まで、
 JA帯広厚生病院に勤務しました。
 JAがつくのは…
 農業団体が作った病院だからです。
 略して、JA北海道厚生連。
 農協法によって設立された…
 北海道厚生農業協同組合連合会が正式名称です。
      ■         ■
 私たち医師に辞令を発令するのは、
 病院長ではありません。
 代表理事会長という、
 農業団体の会長さんです。
 病院の中にあるのも…
 銀行のATMではありません。
 JAバンクのATMです。
      ■         ■
 病院としての機能は、
 他の病院と変わりませんが、
 農村医学会という学会がありました。
 農業従事者に多い病気や、
 農村特有の病気を研究して、
 発表していました。
 私が関係したのは、
 農機具による事故。
 農作業中の事故による外傷でした。
      ■         ■
 JAの病院に勤務していても、
 農業のことは…
 正直なところよく知りませんでした。
 りんごやけども、
 はじめてお聞きしました。
 自然相手の職業は、
 ほんとうに大変だと思います。
 実りの秋が、
 豊かなになってほしいと願っています。

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昔の記憶

何でも食べられる特技

 お医者さんの特技シリーズです。
 お医者さんは、
 毎日、美味しいものばかり…
 食べている?と…
 私自身が…
 医師になる前は思っていました。
 美食家の先生もいらっしゃいますが、
 大部分の先生は、
 何でも食べると思います。
      ■         ■
 当直の日は、
 病院の食事(給食といいます)の、
 検食(けんしょく)が、
 医師に義務づけられています。
 検食簿という書類があります。
 そこに、
 味は、
 鮮度は、
 などを○をつけて記入します。
      ■         ■
 私は、
 どこの病院へ行っても、
 病院の食事を美味しいと思いました。
 先生の中には、
 病院食なんか食えねぇ~という人もいました。
 私は…
 限られた予算で、
 よく献立を考えて、
 食事を作ってくださると思っていました。
      ■         ■
 大学病院の形成外科当直医には、
 検食がありませんでした。
 大学病院には、
 科ごとに当直医がいたので、
 おそらく内科の先生か
 他の誰かがなさったのだと思います。
 大学当直の時は、
 私は出前でした。
      ■         ■
 北大病院前の、
 味の広龍(あじのこうりゅう)の、
 中華飯と餃子(ぎょうざ)が、
 私の定番でした。
 今でも忘れられない味です。
 医師になると…
 いろいろな病院へ行きます。
 どこでも眠られて
 何でも食べられる特技は…
 医師としての必須条件…かも?です。

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昔の記憶

どこでも眠れる特技

 私は、高校生の頃から…
 徹夜が苦手でした。
 試験前で…
 まだ覚えなければいけないことが…
 山ほどあるのに…
 うとうとと…
 居眠りをしてしまい…
 気がついたらだった…
 …なんて経験はたくさんあります。
      ■         ■
 試験が終わったら…
 とにかく眠りたい…
 毎日、日曜日で…
 起きなくてもいい日だったら…
 どんなに心地よいことか…
 …と思っていました。
 その頃から、
 どこでも眠れる‘技(わざ)’が…
 自然と身についたようです。
      ■         ■
 高校生の頃ですら…
 わずか15分程度の通学バスの中で…
 帰りに…
 居眠りをして…
 乗り越したことがありました。
 JA帯広厚生病院に勤務していた時、
 札幌→帯広へJRで帰る時は、
 特に注意していました。
      ■         ■
 JRのスーパーおおぞら釧路行きは、
 帯広の次は…
 終点の釧路でした。
 乗り越すと大変なので…
 居眠りをしないように…
 起きていました。
 帯広終着の列車では…
 爆睡して…
 お客さん終点ですょ
 と車掌さんに起こしてもらったこともあります。
      ■         ■
 研修医の間は、
 居眠りをする暇はありませんでしたが、
 専門医になってからは、
 手術室の床に…
 体育すわりをして、
 手術と手術の合間や、
 他科再建がはじまるまでの、
 待ち時間によく居眠りをしました。
 (深夜0時過ぎの時間帯とかです)
      ■         ■
 私以外の先生でも、
 手術室の隅で、
 居眠りをする人はいました。
 ちょっとの時間を見つけて、
 居眠りをして、
 自分の番になったら、
 しゃきっと起きて、
 ぱっと手洗いをしに行ったものです。
 外科医には、
 どこでも眠れる特技を持った人が、
 多いと思います。

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医療問題

当直明けの事故

 昨日の朝日新聞の記事にあったような、
 激務の後の交通事故を、
 私も知っています。
 直接、面識があったのではありませんが、
 同僚の先生の同期でした。
 札幌市南区に、
 定山渓(じょうざんけい)という温泉があります。
 そこから先は山道で、
 中山峠という交通の難所です。
      ■         ■
 今でこそ道路が改良されていますが、
 昔はカーブが多く、
 トンネルもあり、
 死亡事故の多発地帯でした。
 その先生は、
 研修医時代に、
 当直明けに仕事をし、
 30時間以上の勤務後に、
 車を運転していました。
      ■         ■
 慎重な運転をする先生だったそうです。
 鳥取大学大学院生だった、
 前田伴幸先生(当時33歳)と同じように、
 対向車と衝突して亡くなりました。
 搬送されたのは、
 ご自分が勤務していた、
 救命救急センターでした。
      ■         ■
 私は、数多くの事故を見てから…
 衝突しても死なない車。
 安全性の高い車を選ぶようにしています。
 エアバッグも、
 オプションの時代から付けていました
 その代わりCDは無しでした。
 チャイルドシートも、
 25年以上前からつけていました。
      ■         ■
 若くても…
 当直明けは疲れます。
 救急の仕事は特に疲れます。
 疲れていると、 
 医療事故を起こす可能性もあります。
 当直明けで疲れている先生に、
 医療事故を起こされたら大変です。
 今の国の医療政策では、
 この辺の方針がまったくなっていません。
      ■         ■
 厚生労働省は、
 医療と労働を扱うお役所です。
 今の医師数では、
 絶対に労働基準法を守れないのに、
 都会も田舎も同じ基準で、
 医師に当直を義務づけています。
 緊急の患者さんを断れない、
 応召義務もあります。
 何とか考えてほしいものです。
      ■         ■ 
 私はお酒もあまり飲みません。
 風呂に入って寝るのが、
 唯一の楽しみです。
 当直明けに、 
 風呂にも入れずに、
 翌日の激務をこなすのが現実です。
 当直明けには、
 ゆっくり風呂に入って、
 熟睡できるようにしてくれると、
 救急医になる人も増えると思います。

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医療問題

高まる要求_疲れる医師

 平成22年9月21日、朝日新聞朝刊の記事です。
 興味深い内容だったので、長い文章ですが引用しました。
 医学部の学生さんや外科医に読んで欲しい内容です。
 働く_専門職エレジー①
 高まる要求_疲れる医師
 「悩み同じ」パイロットとシンポ
 「医師なら安心と思っていたのに」。鳥取県で飲食店を営む前田三女子(みなこ)さん(60)は、声をつまらせる。2003年、鳥取大の大学院生だった息子の外科医、伴幸さん(当時33)は運転中、対向してきたトラックに衝突して亡くなった。前日、同大大学病院で未明まで緊急手術の助手を務めた後、寝ずにアルバイト先の病院へ向かう途中だった。
 大学病院では実習として連日、早朝から夜9時ごろまで無給で診療や手術に携わり、さらに授業料や生活費を稼ぐため関連病院でアルバイト。事故前1週間の労働時間は約100時間。過労による居眠り運転だった。三女子さんらは損害賠償請求訴訟を起こし、昨秋、大学の安全配慮義務違反が認められた。
 事故後、大学院生の労働時間には気を使うようになったが、その分、医師の勤務が厳しくなったと間いた。裁判の過程で、研修医や麻酔科医、小児科医など、勤務医の過労死や過労自殺が各地で相次いでいることも知った。「現場がこんなに荒れていたとは」
  「このままでは体も家庭も危ないと思った」。今年春に外科医をやめた医師(33)は言う。週80~100時間労働は当たり前。夜中も頻繁に呼び出し電話がかかる。2006年、手術した患者が死亡したことで福島県の病院の医師が逮捕され、訴訟の不安が頭を離れなくなった。子どもが生まれたことをきっかけに他科に変わることにした。「人間らしい暮らしがしたかった」

 「医師の過重労働~小児科医療の現場から」の著者で医師の江原朗さんは、高齢化で医療の需要が増え、医療技術の高度化で患者の要求度が高まる一方、自治体の財政難や診療報酬の抑制で医師数は追いつかず、労働強化が進んだと分析する。医師にも労働基準法は適用されるが、医師法の「正当な理由がなければ応召を拒めない」との条項が壁になっているという。
 2005年の日本小児科学会報告書では、夜間の小児救急を行った医師の9割が翌日も引き続き勤務し、連続32時間働いていた地域もあることが示された。「米国では医師の長時間労働と医療ミスの相関関係を示す研究もある。安全な医療に必要な医療費負担を引きうける覚悟があるのか、社会が問われている」
 昨年、そんな医師たちが「全国医師ユニオン」を結成した。一人で加入できる初の医師のための全国労組だ。
 「医師も労働者として支えないと医療の安全も保てない」と楠山直人代表は話す。
 
 その動きに、思わぬ人々が注目した。大手航空会社の機長らが加入する日本乗員組合連絡会議だ。この7月、都内で「命と安全を守り労働のルールを考えるシンポジウム」を共催した。
 規制緩和で地方空港の開港時間が延び、今年10月からは羽田空港の24時開化も始まる。企画者の一人、全日空の機長(46)は「疲労がたまる24時間体制の職場で顧客の生命を守らなければならない仕事。技術の高度化で、顧客の間にできて当たり前という意識が強まっているのも医師と共通の悩みだ」と話す。
 機長はシンポの会場で、2000年、先輩機長が佐賀空港に着陸直前に操縦席内で脳出血で倒れ、着陸後に亡くなった事を思い出していた。
 先輩機長は倒れる前日、羽田から佐賀、佐賀から伊丹と飛んだ後、翌日の乗務をこなすため乗客として仙台に移動。仙台で1泊し、翌朝、仙台から名古屋、名古屋から青森、青森から名古屋へと飛び、さらに名古屋から佐賀に向かうところだった。
 前日の朝から翌日の夕方までの長い拘束に加え、名古屋空港では大型台風による風雨の中で着陸するという緊張を強いられた。名古屋で体調悪化を訴えたが交代要員がいないため、勤務を続けた結果だった。だが過労死に認定されるような残業はなかったとして労災申請は却下された。遺族は国に労災認定を求めて今も係争中だ。
 この事件のころから機長の欠勤発生率は上昇傾向をたどり、高止まり状態が続く。航空分野の規制緩和で、90年代半ばごろから機長の乗務時間の制限が緩和された。客室乗務員らの非正規化が進み、機長の負担は重くなっている。「一般の働き手とは異なるストレスがかかる機長という仕事に見合った疲労度テストや、労働時間制限が必要だ。専門職のやる気と責任感だけに依存し続ける時代ではない」と、機長は言う。
     ◇
 資格や技能で社会に貢献でき、不況にも強いといわれてきた専門職が、揺らいでいる。規制緩和や財政難で負担増に悩むその素顔を追う。
 (編集委員・竹信三恵子)


「いのち」の文字を背景に、人の生命を守る専門職の労働条件のあり方について、医師ユニオンと航空機の機長らの労組が共催したシンポジウム=7月31日、東京都内

 
 ご意見や「職場のホンネ」へのご投稿は連絡先を明記して〒104・8011朝日新聞経済グループ労働チームまで。ファクス03・5540・7354、メールt-rodo@asahi.com
      ■         ■
 

 パイロットへの夢という院長日記を、
 2009年1月6日書いています。
 私の夢はパイロットになることでした。
 私と高校の同期の友人は、
 大手航空会社の機長です。
 家内の友人のご主人にも、
 機長さんがいます。
      ■         ■
 機長さんに聞いたことがあります。
 ベテラン機長として、
 定年まで勤めるのは…
 大変なこと。
 航空身体検査があり、
 心身ともに健康でなければ、
 ストレスの多い機長は務まらないそうです。
      ■         ■
 何度も書いたことがありますが、
 医療の安全と航空機の安全には、
 共通することがあります。
 私が30代~40代で、
 総合病院の形成外科に勤務していた時です。
 緊急の手術が夜間に入って、
 次の日も、長い手術があると、
 とても困りました。
      ■         ■
 搬送された急患は断れないし…
 翌日にはまた長い手術です。
 56歳の今は、
 体力的に、到底無理です。
 医療とか…
 航空機とか…
 安全が最優先される職種では、
 格安とか激安は、
 合わないと思います。
      ■         ■
 最近は、
 アジア圏の航空会社に、
 格安のところが出ています。
 私は…
 いくら安くても
 当分の間は利用しないと思います。
 医療にかける国のお金の使い方も、
 もっと工夫すれば、
 お医者さんの将来も明るくなると思いますが…
 今の国の政策では…
 将来は暗いです。
 激安安全買えません

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院長の休日

「さようなら」に笑顔

 平成22年9月21日、朝日新聞朝刊、ひとときへの投稿です。
 「さようなら」に笑顔
 マンションの駐車場で、同年代の女性とすれ違った。ベビーカーを押したその人は、「こんばんは」と私が言うと、携帯電話を取り出し、下を向いた。
 一戸建ての家からマンションに引っ越して2年。一戸建てに住んでいたころはあり得なかったことだ。あいさつをするのは当たり前だと教えられて育った。ここではあいさつを無視する人が多い。私と同世代の、子を持つ親たちだ。私は未婚だが、そんな親にはなりたくないと思う。
 先日、エレベーターを待っている少年がいた。
 「こんばんは]。私は声をかけた。小学4年生くらいのその少年は、はにかんだように「こんばんは」と答えた。私は2階、少年は4階のボタンを押した。狭い空間に2人きり。数秒聞、エレベーター内は無言だった。
 2階に着くと、少年に軽く会釈し、私はエレベーターを降りた。その時、背後から「さようなら」という少年の声が聞こえた。私は振り向き、「さようなら」と笑顔で返した。
 最後に「さようなら」と言葉にしたのはいつだっただろう。友達が転校した日か、卒業式だったか。悲しいはずの「さようなら」の響き。しかし、少年と交わした「さようなら」は私の心を温かくした。10年後、20年後もあいさつのできる大人でいてほしいと願う。
 (千葉県 流山市 高橋いづみ 会社員34歳)
 (以上、朝日新聞より引用)
      ■         ■
 私が住んでいるマンションに、
 ご婦人と娘さんがいらっしゃいます。
 毎朝、小太郎くんという、
 黒と白のポメラニアンが、
 散歩へ出かけます。
 朝、エレベーターで、
 小太郎くんと会うのが楽しみです。
      ■         ■
 小太郎くんは元気なわんこです。
 通勤途中で会っても、
 「おはようございます」と挨拶をします。
 札幌市内のマンションでは、
 住人同士が挨拶をするところが多いです。
 あいさつは大切で、
 気分をよくしてくれます。
      ■         ■
 最近の子どもは、
 見知らぬ人にあいさつをしないように、
 学校で教育しているのかも知れません。
 一人だとあいさつは気恥ずかしいですが、
 ペットを連れていると…
 気軽
 あいさつができます。
 私は住人があいさつをする
 今のマンションを気に入っています。

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院長の休日

敬老の日2010

 今日は敬老の日です。
 私も、56歳になり、
 あと何年かしたら…
 敬老を祝ってもらう側になりそうです。
 私の父、本間寛(ほんまゆたか)84歳。
 私の母、本間瑞子(ほんまみずこ)82歳、
 家内の母、片寄登喜子(かたよせときこ)76歳。
 私の両親と家内の母は、
 札幌に住んでいます。
      ■         ■
 敬老の日に、
 一番欲しいものは…
 電話で声を聞けることだと、
 昨日の新聞に書いてありました。
 幸い、今日は休診日でした。
 私の両親と、
 家内の母へ電話をしました。
 健康であることが、
 親にも私たちにも一番です。
      ■         ■
 私はあまり親孝行な息子ではありません。
 両親を連れて旅行に行ったこともないですし、
 高価なものも買ってあげた記憶はありません。
 親孝行といえば、
 平凡に結婚して、
 孫が生まれて、
 ちゃんと仕事をしていることくらいです。
      ■         ■
 あたり前のことですが、
 元気で働いていることが、
 一番の親孝行のようにも思います。
 医者をしていると、
 親の死に目に会えない
 と先輩から言われたことがあります。
 確かに、
 自分の患者さんを放り出して、
 親の臨終に立ち会う先生はいませんでした。
      ■         ■
 私の院長日記は、
 両親もPCで見ています。
 毎日、朝から夜まで働いていると、
 なかなか親に電話することもありません。
 たまに電話をしても、
 用件だけで済ませます。
 親は高齢なのに、
 PCでメールを送ったり、
 写真を添付して送ったりしているようです。
 いつまでも元気でいて欲しいと願っています。

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