医学講座
101年ぶりに記録更新の猛暑2025
今日は2025年9月2日(火)です。
札幌の最高気温25℃、
さくらんぼさんの山形は最高気温35℃です。
9月なのに、、、猛暑お見舞い申し上げます。
札幌も朝の気温が22℃なのに、、、
蒸し暑い気がします。
クリニックでは冷房を入れています。
■ ■
今日の北海道新聞の記事です。
北海道の主要21地点、夏の平均気温史上最高 全道の猛暑日12日、札幌は真夏日35日観測
札幌管区気象台によると、今夏(6~8月)の北海道内は主要22観測地点のうち、檜山管内江差町を除く21地点で3カ月間の平均気温が観測史上最高を記録した。この間、道内全174観測地点では最高気温が35度以上となる猛暑日が計12日に上り、昨年の5日から2倍以上に増えた。北見市と帯広市で40度に迫る最高気温を観測するなど、各地で危険な暑さが続いた。
今夏は全国で異例の猛暑となっており、気象庁が温暖化の影響など詳細な原因を分析している。
札幌管区気象台によると、道内各地域に指定された主要22地点のうち、6~8月の平均気温が平年値を大幅に上回ったのは、オホーツク管内雄武町の20.6度(平年差プラス4.7度)や、宗谷管内枝幸町の20.6度(同4.6度)、十勝管内広尾町の20.5度(同4.5度)など。
道内全174地点で猛暑日となった日は観測史上最多だった21年の21日、23年の16日に迫る高い水準となった。
北見市では7月24日に道内観測史上2位となる最高気温39.0度を記録。同市は7月21~25日にかけ史上初めて5日連続で猛暑日となった。帯広市でも7月24日に同観測地点としては過去最高の38.8度を記録した。
このほか札幌市中央区で最高気温が30度以上の真夏日を計35日観測し、1924年(大正13年)の31日を101年ぶりに更新した。
月別では、高気圧に覆われた7月が平年に比べて特に暑くなり、主要22観測地点の全てで平均気温が観測史上最高となった。8月は前線を伴う低気圧の影響で全道的に曇りの日が多くなり、暑さが緩んだ。
今夏は日本の東海上に張り出した太平洋高気圧と西側にあるチベット高気圧の勢力がともに強い状態が続き、晴れの日が多くなった。また日本の上空を流れる偏西風が北側に蛇行した影響で、道内上空に南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなった。
北海道大大学院の佐藤友徳教授(気象学)は、例年夏に冷涼な空気を道内にもたらしてきたオホーツク海高気圧に着目。「今夏はほぼ出現せず、北日本の気温上昇に影響した」とみる。
道内は9月以降も暖かい空気に覆われやすく、11月ごろまで平年より暖かい日が続く見通し。札幌管区気象台は「気温の上昇要因が大きく変わる見込みはなく、季節の進行が遅くなると予想される」と説明する。(山岸章利)


6~8月に最高気温が30度以上の真夏日が計35日観測され、101年ぶりに記録を更新した札幌市中心部=8月27日(中本翔撮影)

(以上、北海道新聞より引用)
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101年前に猛暑があったことを知りませんでした。
1924年(大正13年)は関東大震災の翌年です。
さくらんぼさんの日記には、
2023年に38℃が記録してあったそうです。
今朝のTVで、温暖化で宮城県で伊勢エビが獲れるようになったとか、
とにかく異常気象です。
101年前の猛暑はどうして起きたのかなぁ~?
…と考えてしまいました。
医学講座
防災の日2025
今日は2025年9月1日(月)です。
防災の日です。
今日の北海道新聞、卓上四季です。
<卓上四季>防災の日
きょうは「防災の日」だ。1923年9月1日に発生した関東大震災の記憶を継承し、災害への備えを点検する日だと理解していたが、創設は震災から37年後の60年である。
▼意外な経緯を水出幸輝(みずいでこうき)著「<災後>の記憶史」(人文書院)で知った。前年9月26日に発生し死者・行方不明者約5千人が出た伊勢湾台風を機に科学技術庁は台風対策を検討し、当時の中曽根康弘長官が「防災デー」を提案して閣議了解された。
▼9月1日としたのは関東大震災のほかに、立春から数えて「二百十日」、台風襲来の時季を迎える厄日であることも理由とされる。
▼それにしてもこの災害大国で脳裏に刻まねばならない日付は増える一方だ。阪神・淡路に東日本、能登半島。北海道では胆振東部地震から6日で7年となる。かててくわえて夏に常態化した猛暑と豪雨。災害は忘れる間もなく常にそこにある危機となった。
▼寺田寅彦は随筆「天災と国防」でこう記している。「戦争はぜひとも避けようと思えば人間の力で避けられなくはないであろうが、天災ばかりは科学の力でもその襲来を中止させるわけには行かない」。
▼確かに地震と津波は今もそうだ。しかし猛暑や豪雨をもたらす気候変動には人類の英知によってまだ対処のしようがあろう。いや、戦争さえやめられぬ人間に多くを期待するのは酷なのか。

(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
伊勢湾台風の後で、
中曽根康弘科学技術庁長官が「防災デー」を提案したのは知りませんでした。
科学技術庁という名前を聞かなくなりました。
2001年に中央省庁再編で、
文部省と統合され、文部科学省なったことも再認識しました。
卓上四季に書かれているように、
阪神・淡路、東日本、能登半島と大きな地震がありました。
温暖化も大変です。
■ ■
立春から数えて「二百十日」、
台風襲来も困ります。
防災の日に、
胆振東部地震で困った水をチェックします。
戦争も終わってほしいです。
防災の日にすることがたくさんありそうです。
災難はいつも身近にあるが、
私の座右の銘です。
休診日のご案内
2025年11月の休診日
11月の休診日は以下のとおりです。
5日(水)6日(木)
13日(木)
19日(水)20日(木)21日(金)日本頭蓋顎顔面外科学会のため休診させていただきます
24日(月)振替休日
27日(木)
医学講座
北海道マラソン2025
今日は2025年8月31日(日)です。
8月の最終日曜日は北海道マラソンです。
朝の気温は24℃、
最高気温は27℃です。
お天気は曇りです。
さくらんぼさんの山形は最高気温33℃なのに、
北海道だけ涼しくなって申し訳ございません。
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北海道マラソン2011
北海道マラソン2012
北海道マラソン2013
北海道マラソン2014
北海道マラソン2017
北海道マラソン2018
北海道マラソン2019
北海道マラソン2022
北海道マラソン2023
北海道マラソン2024
2020年と2021年はコロナ禍で開催されませんでした。
今年は第37回です。
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朝からヘリが上空を飛んでいました。
下の写真は札幌美容形成外科の前の南1条通りです。
この先をランナーが走っています。
右側に見えるのが市電です。
折り返し運転になっています。
2017年までは前のビルでした。
早いもので移転してから8年になりました。
私はマラソンは無理ですが、
健康に気をつけて診療を続けます。
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優勝は
男子:上門大祐(大塚製薬)2時間11分36秒
女子:坂口愛和(ベアーズ)2時間31分50秒
でした。

医学講座
北海道猟友会_ハンター判断で発砲中止も可
今日は2025年8月30日(土)です。
8月もあと2日、
東京では39℃の猛暑です。
さくらんぼさんの山形は今日も31℃です。
札幌は涼しくなりました。
今日の最高気温は23℃です。
明日は北海道マラソンです。
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今日の北海道新聞の記事です。

クマ緊急銃猟「ハンター判断で発砲中止も可」北海道猟友会、支部に通知
市街地に出没したヒグマを市町村の判断で、猟銃駆除できる「緊急銃猟」の9月1日からの実施を前に、北海道猟友会(札幌)は29日、市町村から発砲要請があった場合でも、現場の状況を踏まえてハンターが猟銃駆除を中止できるとする通知を全71支部に出した。ハンターの安全確保が不十分な状況や法的責任を負うリスクがあった場合、発砲を取りやめる。
通知では、市町村が発砲が可能と判断した場合でも、ハンターが現場で「(弾止めとなる)バックストップの状態、跳弾の判断、ヒグマの反撃などを自分で確認」するよう要求。市町村の判断に疑念がある場合は「銃猟を中断、または中止し、速やかに市町村職員に伝達する必要がある」と明記した。
道猟友会は、市街地での猟銃駆除は危険性が極めて高いとし、駆除の要請に応じるかどうかを判断する上で「補償措置は重要な要因」とし、事前に各市町村や民間保険の補償対象になっているか、確認を求めている。
緊急銃猟は9月1日施行の改正鳥獣保護管理法に基づく制度で、クマが市街地に侵入し、猟銃以外での捕獲が難しい場合など、一定の条件を満たした場合、市町村の判断で駆除できる。
自治体からの駆除要請を巡っては、道猟友会が今年1月、駆除に応じる場合は自治体や警察との連携強化を求める通知を出していた。(菊池真理子)

ハンター、不安拭えず 道猟友会「中止可」通知 緊急銃猟、事故時の指針なし
市街地での猟銃駆除が市町村の判断で可能になる「緊急銃猟」を巡り、北海道猟友会(札幌)が、ハンターの最終判断で発砲を中止できると全支部に通知した。「強い表現」による通知で慎重な対応を促した格好で、法的責任を問われかねない現状への懸念を表明し、ハンターの負担軽減を訴える狙いがある。
緊急銃猟で人身事故などが起きた場合の刑事責任は、発砲する際の手順を定めた環境省のガイドラインなどで明確になっていない。道猟友会の堀江篤会長は、ハンターの刑事責任が免責される具体例を示すべきだとし、「われわれが求めていた不安を払拭する制度になったとは言いがたい」と話す。
緊急銃猟を実施する際には、周辺住民の避難や交通規制などの安全確保策が市町村に義務づけられている。その上で自治体職員が発砲の可否を判断するが、猟銃駆除の知識がある市町村職員は少ないため、猟友会は「跳弾のリスクなど職員だけで適切な判断を下せるとは考えにくく、市町村の判断を過信できない」と危惧する。
猟友会札幌支部の玉木康雄理事は「緊急銃猟の導入で法的根拠をもって駆除ができるようになったのは前進」と歓迎する一方で「ハンターの安全確保といった課題は残っている」と指摘する。
札幌市内で今月中旬に開いた緊急銃猟の訓練では、市職員が50メートル先でクマを確認したと想定し、発砲時に着用が必要な腕章をハンター4人に手渡したが、その後、猟銃の専用カバーから取り出し、発砲の準備を整えるまで5分近くかかった。参加したハンターからは「クマがこちらに向かってきかねない」と懸念の声が上がっていた。
新函館支部は緊急銃猟には応じない考えだ。水島隆支部長は「環境省のガイドラインでは建物に銃弾が当たった場合の国による金銭補償が明記されたが、ハンターの法的責任については触れていない。猟友会はあくまで趣味で狩猟を楽しむための団体なのに、リスクが大きすぎる」と訴える。
道猟友会が懸念を強める背景には、砂川市の要請により山林でクマを猟銃駆除した同市のハンターが2019年、建物に弾が到達する危険があったとし、猟銃所持の許可を取り消された「前例」がある。
緊急銃猟で発砲する市街地は山中より格段に障害物が多く、弾丸が建物の壁などに当たって軌道が変わる「跳弾」も起きやすい。道猟友会の堀江会長は「発砲判断の危険性を問われる可能性がある以上、ハンターの立場を守るため慎重な姿勢をとらざるを得ない」とし、国に駆除の専門知識のある自治体職員の養成を求める。
◇9月1日から市街地での猟銃駆除が可能になる新制度が始まり、ヒグマとの向き合い方は新たな段階に入ります。北海道新聞では「ヒグマ危機」をリニューアルし、事故防止の取り組みや共生の課題について、より積極的に報じていきます。(尹順平 、高木乃梨子)

ヒグマ緊急銃猟保険、市町村に補助検討 北海道知事表明
鈴木直道知事は29日の記者会見で、ヒグマが市街地に出没した際の「緊急銃猟」による物損事故の補償に備え、市町村が保険に加入する際にかかる費用の補助を検討すると明らかにした。
環境省は緊急銃猟のガイドラインで、発砲による物損事故に備え、市町村に保険の加入を推奨している。保険加入による市町村の新たな財政負担を軽減するため、道は国の交付金の活用も視野に、具体的な補助割合などを今後詰める。
鈴木知事は会見で、ハンターや市町村の間で物損事故などに対する不安があることを念頭に「不安解消に向けてしっかりと対応していきたい」と述べた。(久保耕平)

(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
北海道新聞社がヒグマ危機クライシス問題を取り上げてくださり、
70歳の形成外科医は感謝しています。
クマに襲われると、
ドクターヘリで搬送しても救命できないことがあります。
それほど恐ろしい猛獣です。
私はハンターをみなし公務員として、
ケガをした場合は公務災害
損害が出た場合は国が補償
これくらいは国がするべきだと考えます。
猟友会は趣味で狩猟を楽しむための団体なのに、
リスクが大きすぎます。
医学講座
北海道医療大学病院_北広島移転を当面見送り
今日は2025年8月29日(金)です。
札幌は涼しくなりました。
最高気温25℃です。
さくらんぼさんの山形は最高気温30℃、
まだまだ暑い日が続いています。
関東では猛暑が続いています。
異常気象です。
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今日の北海道新聞の記事です。
北海道医療大学病院 北広島移転を当面見送り 資材高騰で費用増 キャンパスのみ移転
北海道医療大(石狩管内当別町)が、2028年4月に予定していた北広島市のプロ野球北海道日本ハムの本拠地「北海道ボールパークFビレッジ」(BP)へのキャンパスと大学病院の全面移転について、大学病院の移転を当面見送る方針を固めたことが28日、同大関係者への取材で分かった。資材高騰などで移転費用が当初予想より大きく膨らむ見通しのため。キャンパスのみ移し、今秋にも着工する。
近く正式決定する。当初計画では当別キャンパス、札幌あいの里キャンパス(札幌市北区)、大学病院(同)を集約してBP内に移転する予定だったが、同大関係者によると、移転に向けた総事業費420億円を数十億円程度上回る見通しとなった。このため、計画を見直す必要が生じた。
現在24床の大学病院の移転は現キャンパスの売却などで資金調達のめどが付いた段階で実施するという。移転時期は未定で、それまで病院を存続させるが、18科ある診療科の縮小も検討する。
28年4月開校のBP内の新キャンパスは事務室などを備えた4階建て公共棟、学生の教室や実習室が入る12階建て大学棟、運動施設となるアリーナ棟の3棟。大学病院の移転予定地は当面、空き地などになる見込み。
同大はキャンパスと大学病院の移転に向けた総事業費420億円のうち、350億円を借り入れる。予定地は、BP近くに建設されるJR新駅から約200~300メートル離れた北広島高の北側。敷地面積は1万7700平方メートル。(矢野 旦)
■ ■
建設コスト膨張で方針転換 北海道医療大学病院、移転見送り
<解説>北海道医療大(石狩管内当別町)が、2028年4月に北広島市の「北海道ボールパークFビレッジ」(BP)へ大学病院を移転するのを当面見送るのは、費用が想定以上に膨らんだことが大きい。またBPへの移転時、大学病院はスポーツ医療に特化する予定だったが、体制構築に向けた作業が難航していることも背景にあるとみられる。
当初計画では当別キャンパス、札幌あいの里キャンパス(札幌市北区)、大学病院(同)の移転に伴う総事業費は、借り入れ350億円を含む420億円。しかし、資材価格の高騰などで事業費が数十億円オーバーすることが判明した。
費用捻出のために学費の値上げなどを行うのは現実的ではなく、総事業費の範囲で移転を進めるにはキャンパスの移転に限定するのが最適と判断。大学病院は、現キャンパスの売却費など、資金のめどがついた段階で移すもようだ。
さらに同大は大学病院をBP内に設置するにあたり、スポーツ医療に強い大学病院像を描いていた。スポーツ選手のケアなど専門医の獲得が不可欠だが、現時点でめどは立っていない。調整は長期化する可能性もあり、大学病院の移転時期は見通せない。(矢野 旦)


(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
私は賢明な判断だと思います。
今の北海道医療大学病院(札幌市北区)は24床です。
24床の大学病院を黒字にするのは大変です。
前の資料では1日平均の外来患者数が440人、
病床稼働率が36%で赤字と書いてありました。
大学と大学病院が離れているのは大変ですが、
経営難になるともっと大変です。
病院経営は大学経営以上に大変です。
医学講座
病院は社会にとって、なくてはならないもの
今日は2025年8月28日(木)です。
札幌は昨日よりは涼しいです。
さくらんぼさんの山形は最高気温30℃です。
連日の猛暑で屋外作業は大変です。
お身体に気をつけてください。
昨日の院長日記小児科医・産婦人科医不足が危険水準に、
えりーさんからコメントをいただきました。
■ ■
国立病院も消防や警察などと同じく社会にとって、なくてはならないものだと思うので、
物価高、人手不足、職員の給料等、国にしっかり考えてもらって、
病院がなくならないようにしてほしいと思いました。
おっしゃる通りです。
コロナ禍で病院経営が大変になった時、
コロナ患者さんを引き受けてくれる病院には、
莫大な補助金が出ました。
患者数が激減しても黒字になりました。
■ ■
それがコロナが5類になって一変しました。
潤沢だった補助金が一気にゼロになりました。
そこに物価高、人手不足、最低賃金上昇です。
石狩市が皮膚科を開業してくれる先生に、
2500万円の補助金を提示しています。
2500万円では開業できないと(私は)思います。
■ ■
建築費高騰でテナントで入居するにしても、
内装費だけでも2500万円以上かかると思います。
それにオンライン資格確認の回線や機器など、
よほど資金力がなければ開業できません。
2025年は国が経営する国立の医療センターで看護師さんがストしています。
しかも賃上ではなく、
いい医療を提供するための増員を求めています。
■ ■
こんな状態を冷めた眼で見ている、
若い先生が直美ちょくびになってしまいます。
国によく考えてもらわないと、
日本の医療が崩壊します。
あちこちの病院で給料が払えなくなって、
倒産してからでは遅すぎます。
何とかしてほしいです。
医学講座
関東近郊の小児科医・産婦人科医不足が危険水準
今日は2025年8月27日(水)です。
8月下旬なのに暑いです。
札幌の最高気温は30℃、
さくらんぼさんの山形も30℃です。
昨夜は雷が聞こえました。
今朝は晴れてていましたが雨になりました。
早く涼しくなってほしいです。
■ ■
昨日のYahoo!ニュースです。
“自治体病院9割赤字”で“関東近郊”の「小児科医・産婦人科医」不足が危険水準に 「このままでは病院がなくなるのでは」という声も
先ごろ、全国自治体病院協議会(全自病)は自治体が運営する公立病院の2024年度決算を調査し、結果を公表した。調査で明らかになったのはその衝撃的な経営状況だ。調査に対して回答のあった自治体病院は8割を超えたが、そのうち86%が経常赤字、95%が医業赤字を出したというのだ。全自病などの関連団体は総務省・厚労省に緊急要望書を提出するなど焦りをにじませるが、自治体病院の赤字は我々の生活にどのような影響を与えるのか。社会学者で流通科学大学准教授の新雅史氏に聞いた。
今、ここまで自治体病院の赤字が明るみに出ている背景の一つには、新型コロナが終息したことがあります。コロナ禍では自治体病院が積極的に病床を提供し、その分病床確保費などの形で多額の補助金を政府から受けていました。そのためコロナ禍が明けた今、補助金で黒字になっていた自治体病院の多くが再び赤字に転落し、注目を浴びているのです。
ただし、自治体病院の86%が経常赤字、95%が医業赤字という数字の裏には、新型コロナ禍における補助金が無くなったこと以外に人件費などの問題などが隠れています。
2024年の人事院勧告によると国家公務員の給与を平均で4.4%引き上げる方針が示されており、自治体職員である公立病院職員もこれに準じた給与引き上げが求められます。一方で、2024年の診療報酬改定で増額されたのは2.5%程度。病院は人件費支出が上がったからといって勝手に医療費収入を引き上げるわけにはいきません。人事院から求められる人件費の引き上げを行うには必然的に自治体病院の財布から持ち出しをするしかなくなり、負担が増加しているのです。
さらに電気代や水道代といった光熱費に加えて、医療資材の高騰も続いており、支出増が収入増に追いつかない状況です。
このままでは病院がなくなるのでは……
このように、人件費をはじめとした支出増や補助金の終了などによる収入減によって自治体病院は過去最悪の赤字率を叩き出しています。ただ、自治体病院の赤字体質そのものは何も今に始まったものではありません。2019年度(コロナ前)でも約63%の公立病院が経常赤字でした。多くの公立病院が慢性的に赤字経営を続けてきたことからも、構造的な問題といわざるを得ません。今回の86%という数字は、この長年の赤字体質にコロナ補助金の終了と物価高騰が重なった結果といえます。
「自治体病院」と聞くと多くの人は地方にある病院のことを想像するかと思いますが、実際には地方部にも大都市にもあります。赤字幅にしても地方ばかりが厳しいかと思いきや、2024年の都立病院の医業赤字は680億円に上っています。
地域にかかわらず赤字が常態化している背景にあるのは、自治体病院が不採算な分野を受け入れていることです。例えば、感染症指定医療機関、災害拠点病院、救命救急センターなどの多くは自治体病院が担っています。ただ、全国自治体病院機構の調査によると、これらの病院の経常損失による赤字割合は、感染症指定医療機関は94%、災害拠点病院は94%、救命救急センターは93%と極めて高い割合です。
このような専門的な病院では設備費用などの支出もかさみますが患者さんはいつでもいるわけではない。民間病院であれば不採算分野を持ち続けていれば倒産してしまうため維持は難しい。不採算だけどいざというときに無いと困る、という分野を自治体病院が担っていることが赤字体質の原因の1つといえます。
首都圏郊外のある自治体病院の関係者によれば、今年度の決算見込みでも赤字は数億円規模に達する見通しで、職員のあいだでは「このままでは病院がなくなるのでは」と不安の声が上がっているそうです。
統廃合のあおりを受けるのは地方よりも都市部?
自治体病院を減らすという議論になると地方の地域医療が崩壊するという視点で見られがちです。しかし、地方以上に自治体病院の統廃合のあおりを受けるのは大都市やその近郊だと考えています。
例えば、小児科や産婦人科です。小児科は成人医療に比べてケアする項目が多く、産科は分娩などに際して対応が長時間にわたることもあり、医師の負担が大きい割に収入が低い採算性の悪い分野と言われます。それゆえに小児科専門病院や周産期母子医療センターなどは民間病院ではなく自治体病院が担うケースが多い。
ここで各都道府県における小児科や産婦人科医の数を見てみましょう。厚労省発表「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(2022)」によると、15歳未満10万人当たりの小児科専門医の数は、鳥取県が148.5人と最も多く、千葉県が66.1人と最も少ない。また、15歳〜49歳女性10万人当たりの産婦人科専門医の数は、徳島県が66.7人と最も多く、埼玉県が32.4人と最も少ない。データから、千葉県や埼玉県などの大都市近郊における小児科医や産婦人科医の少なさが分かります。これらの地域は高度成長期以降、急速にベッドタウン化が進み、若い世代が流入しましたが、大学の医学部をはじめ、医療インフラの整備が人口増に追いつかなかったのです。
つまり、小児科や産婦人科などの不採算になりがちな分野を支えている自治体病院が赤字拡大によって無くなれば、そもそもこうした部門を担う医師の少ない大都市近郊こそ今後危機的な状況に陥りかねないということです。
これは新型コロナや災害などの突発的な事例にも当てはまります。先ほど述べた通り、感染症指定医療機関や災害拠点病院は、その多くを自治体病院が担っていますが、東京都などの大都市ほど自治体病院率が低く、民間病院率が高い。例えば、2021年時点で、各都道府県内の全病床数における公立病院の病床数の割合は、山形県などでは40%を超える一方、東京都では8.3%になっています。
今後、災害やパンデミックで大量の病床が必要になった際、感染症医療や災害医療の中心となる自治体病院が縮小して困るのは地方よりも東京都などの大都市だといえます。
自治体病院の赤字問題はどうしても医療関係者たちの中での議論になりがちです。しかし、赤字化した自治体病院が潰れないように支えるのは紛れもなく公金です。本質的に自治体病院の経営状況や赤字問題は、医療関係者のみならず医療費を捻出する国民全員が議論に参加して合意形成をしていくべきことなのではないでしょうか。
デイリー新潮編集部
(以上、Yahoo!ニュース、デイリー新潮より引用)
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北海道の民間病院が8月25日のお給料日に、
職員給与を2ヵ月連続で払えなかったことがニュースになっています。
大変なことです。
デイリー新潮に書いてあるように、
2024年の診療報酬改定で増額されたのは2.5%程度、
これでは物価上昇や人件費増に追いつけません。
国立病院も大変です。
小児科や産婦人科が無くなると困ります。
無くなる前に何とかしていただきたいです。
医学講座
住民不安_クマ出没多発の北海道
今日は2025年8月26日(火)です。
今朝は風が強く自転車通勤は大変でした。
夜には雨の予報です。
さくらんぼさんの山形は、
今日も最高気温34℃です。
猛暑が続いてお身体が心配です。
果樹園も心配です。
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全国でクマが出没しています。
昨日のMSNニュースです。
【住民不安】クマ出没多発の北海道・江差町と初山別村 ハンター発砲も… 電気柵や生徒送迎で警戒強化
北海道の江差町や初山別村で相次ぐクマの出没。警戒が続く中、自治体が対応に追われています。
(撮影者)
「子グマだね。いやいや~ちょっと」。
8月23日、初山別村の墓地に現れた1頭のクマ。寺の中にあるお墓のまわりを歩く姿が撮影されていました。
(真秀寺住職 菊井真証さん)
「クマも生き物であるのは間違いないのですが、やはり住宅地の近くに出るということは住んでいる者としてはかなり不安の材料になる。住んでいる者としては早く捕まってほしい」。
同じ個体とみられるクマは今月20日、寺のすぐそばにある初山別中学校の中庭にも出没していました。
8月23日、寺にクマが出没したおよそ2時間後、同じ個体とみられるクマはまたしても中学校の中庭に姿を現しました。出動したハンターが中庭にいたクマに1発発砲。弾は尻付近に当たりましたが、クマはそのまま山の方向に立ち去ったということです。
相次ぐクマの出没。25日午後1時、村は中学校を囲むようにおよそ800メートルにわたって電気柵を設置。周辺にはカメラも3つ設置しました。
(初山別村 経済課農林畜産係・籾山幸久係長)
「確実に人里に近づいてきているという認識でおります。人身被害の防止や近隣住民の方もいるので被害が出ないような形での対策をと思っている」。
この地区では20日から23日にかけてクマの目撃情報が4件寄せられていて、すべて同じ個体とみられています。道は来月23日までこの地区に「ヒグマ注意報」を出し、夜間や薄暗い時間帯の不要不急の外出を控えるよう注意を呼びかけています。
(前田愛奈記者)
「クマ出没の影響で保護者が入り口の前まで送迎を行っています」。
8月25日に始業式が行われた江差町の江差高校。相次ぐクマの出没を受け、保護者の付き添いやスクールバスで校舎の入り口前まで生徒を送迎する措置をとりました。
(江差高校 藤本純一教頭)
「どこに出るかわからない状況なので生徒の安全を考えると、登校時それから下校時中心に不安は結構あります」。
警戒が続く中、25日もクマの目撃情報が。江差町橋本町では午前2時半ごろ、住人の女性が窓から家の外にいるクマを目撃。同じ場所にはクマの糞もありました。
クマが目撃されたのは江差町橋本町の住宅街。付近には飲食店やスーパーがある町の中心部です。市街地でのクマの出没に近隣住民からは不安の声が。
(町民)
「毎日出ているから散歩できないしどうしようかなと」。
「人が怪我する前に駆除してもらいたいですね」。
江差町ではクマによる食害が相次いでいることから、ハンターによる巡回の強化や箱わなの設置を進めています。

(以上、MSNニュース、HTB北海道ニュースより引用)
■ ■
初山別村しょさんべつむらと読みます。
道北の村です。
江差町えさしちょうは道南の町です。
北海道中でクマが出ています。
札幌にもいます。
1990年3月に当時の横路孝弘知事が春グマ駆除を廃止したのが原因です。
私は北海道として責任を持ってクマの頭数を減らすべきだと思います。
北海道開拓の時代に熊と闘った先人の苦労を思い出すべきです。
人がクマに殺されてからでは遅すぎます。
医学講座
ハンターの身分と安全の保証を
今日は2025年8月25日(月)です。
全国的に猛暑が続いています。
今朝のTVで昨日の東京が映っていました。
熱中症で倒れている人がいました。
37℃は大変な暑さです。
さくらんぼさんの果樹園も大変です。
果物にも影響がでているようです。
■ ■
猛暑で餌がなくなっているので、
北海道ではクマが畑のスイカを食べたり、
トウモロコシを食べたりしています。
悲惨な事故が起きています。
うちの奥さんは知床はこわいと言います。
昔はこんなにクマはいませんでした。
私は頭数管理を徹底すべきだと思います。
■ ■
まずハンターの身分と安全を保証すべきです。
ボランティア精神だけでは無理です。
もし駆除で事故が起きたら、
行政が責任を持つべきです。
ハンターが駆除でケガをしたら、
労災保険の適応にすべきです。
それくらいのことをしないと、
クマの頭数は減らせません。
北海道知事が国と協力して実行してほしいです。