医学講座
ヒグマ駆除萎縮_逆転敗訴にハンター衝撃
今日は2024年10月19日(土)です。
札幌は雨です。
自転車通勤は諦めました。
明日は冷え込む予報です。
とても残念なニュースが道新に載っていました。
2024年10月19日、北海道新聞の記事です。
「ヒグマ駆除萎縮」猟銃訴訟逆転敗訴にハンター衝撃 安全な使用、議論求める声も
北海道公安委員会から違法に猟銃の所持許可を取り消されたとして、処分の取り消しを求めていた北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん(75)が控訴審判決で18日に逆転敗訴し、ヒグマの有害駆除を担う道内のハンターに衝撃が広がった。人里近くでのクマの出没件数が増加する中、道猟友会幹部は「判決は駆除活動の萎縮を招く」と危機感を強め、近く緊急の理事会を開いて対応を協議する考えだ。
砂川市は2018年8月、住宅が点在する山間部でヒグマの出没が続いたため、危険と判断し、池上さんら道猟友会砂川支部のメンバーに駆除を依頼した。同市の野田勉経済部長は札幌高裁で傍聴し、「一審で認められた内容と違う結果となり、残念としか言いようがない」と述べた。
砂川市内ではヒグマの目撃や足跡の発見が20年を境に急増。以前は年間10~30件ほどだったが、20年以降は70~80件ほどで高止まりが続く。道猟友会砂川支部砂川部会の田村義男部会長(81)は「ハンターが問題ないと判断した上で撃って許可が取り消されるならば、誰も撃ちたがらない。われわれがリスクを負い、命懸けでクマに対応する必要はあるのか」と指摘する。
今回の判決では、クマの後方にあった斜面が、弾を遮る安土(あづち)(バックストップ)として機能しないとし、「クマに弾が命中したとしても、跳弾する可能性があった」とみなされた。
裁判を注視してきた猟友会関係者も、判決の影響を懸念する。道猟友会の堀江篤会長(76)は「完全に囲われた状況でしか撃てないと言われているようなものだが、有害駆除の現場で絶対に跳弾しない場所などない」と話す。道猟友会新函館支部ではクマの出没時の対応をパトロールにとどめ、発砲を控えるなど影響が続く。控訴審判決を受け、道猟友会は近く緊急に理事会を開き、自治体の駆除要請への協力の可否を協議する方針だ。
クマの出没時の対応を巡っては、環境省が市街地での猟銃による駆除を原則禁じている鳥獣保護管理法を改正し、市街地での発砲の要件を緩和する方針を示している。一方、今回は山林内であっても、建物に弾が当たる危険性がないか厳しく問われた格好だ。
道内のクマの駆除頭数は23年度(速報値)に1422頭と過去最多を更新。道は、ヒグマの推定生息数を34年末に22年末と比べて35%減らすため、捕獲数を増やす方針だ。ただ、道猟友会の会員は、2023年度に30年前から4割減の5470人まで減り、担い手不足に歯止めがかかっていない。
一方、今回の判決では、撃った弾が「周辺の5軒に到達する恐れがあった」と指摘。さらに同行者の証言を基に、弾が別のハンターの猟銃に当たったとし、危険性を認めた。証言は一審判決では、当たったかどうか不確実性があるとして採用せず、判断が分かれた。
クマの出没時に対応する警察官は「適切な駆除が必要であることは言うまでもない。ただ、安全に猟銃を使うことは別問題として議論していく必要がある」と指摘した。
■道民の安全 誰が守る
酪農学園大・佐藤喜和教授(野生動物生態学)の話 市街地周辺に定着するヒグマが増えている中、ハンターは危険な状況で駆除を行っている。行政からの依頼で発砲したにもかかわらず、責任を問われるとなると、誰もやらなくなってしまう。
今回のような例は砂川だけでなく、どこでも起こり得る。2021年に札幌市東区の住宅街にクマが出没し、郊外で駆除したような事態がまた起きたとしても、行政がハンターに駆除を頼めなくなりかねない。
■危険性考慮 判決妥当
東京都立大の星周一郎教授(刑法)の話 砂川市の発砲現場は、警察官の指示が必要な市街地と異なり、ハンター自身が安全性を確認しなければならない、難しい判断が求められる場所だった。札幌高裁は、原告が建物に向けて撃ったという事実を認定しており、市の要請や警察官の臨場があったとしても、こうした行為を違反とする鳥獣保護管理法に照らし合わせれば、妥当な判決だった。
北海道ではクマの増加が問題となっている。冷たい判決だと感じる人がいるかもしれないが、銃器の扱いは人命に関わることであり、判決は危険性を考え淡々と出されたものだと考える。(宇田川創良 、田中うた乃 、岩崎志帆)
■ ■
砂川猟銃許可取り消し ハンター逆転敗訴 札幌高裁
北海道公安委員会から違法に猟銃の所持許可を取り消されたとして、北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん(75)=砂川市=が道を相手取り、処分の取り消しを求めた行政訴訟の控訴審判決が18日、札幌高裁であった。小河原寧裁判長は、公安委による処分を違法とした一審札幌地裁判決を取り消し、池上さん側の請求を棄却した。池上さん側は判決を不服として上告する。
判決によると、池上さんは2018年8月、砂川市からの駆除要請を受けて同市内でクマに発砲。北海道警察は、池上さんが弾の届く恐れのある建物の方向に撃ったとして、鳥獣保護管理法違反容疑などで書類送検した。池上さんは起訴猶予となったが、公安委は19年4月、猟銃の所持許可を取り消した。
判決理由で小河原裁判長は、池上さんがクマを撃った現場周辺は弾が跳ね返る可能性があり、弾がクマに命中しても、弾道が変われば周辺の建物5軒に到達する恐れがあったと判断。池上さんの発砲は、建物などに向かって銃猟をしてはならないとする同法や銃刀法に違反していると認定した。
21年12月の一審判決は、現場の警察官から制止や警告がされなかったことなどから「発砲が不当だったとは言えない」として、公安委の処分を取り消した。二審判決は、警察官はクマや発砲する位置を認識していなかったと指摘。その上で、発砲は現場付近にいた警察官ら3人を危険にさらしたとし、違反を繰り返す恐れもあるとして、所持許可の取り消しは妥当だと結論付けた。
池上さん側は、処分は駆除を担うハンターを萎縮させるとも訴えたが、小河原裁判長は「猟友会の献身的活動に公的機関が依存してきた実態は否定できず、駆除について議論の余地はあるが、処分が違法かどうかの問題とは別だ」と退けた。
判決後に記者会見した池上さんは「現場を理解しない不当な判決だ。駆除が処罰の対象になるのならば、全道のハンターはクマを撃てなくなるだろう」と憤った。公安委の事務を扱う道警は「当方の主張が認められたものと考えております」とした。( 古田裕之 )
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
私は札幌高裁の判決にとても不満です。
裁判所は現場の困難さがわかっていません。
小河原寧裁判長はヒグマのこわさを知らないだけです。
行政にも、裁判所にも、
猟友会に守っていただいているという認識がないです。
高校生のコンビニのバイトみたいな金額で守っていただいているのです。
札幌市東区で男性が襲われた事件を忘れないでほしいです。
札幌高裁の判決に従うとクマがいても撃てないのです。
おことわり ヒグマが男性に何度もかみついたりする様子が動画に写っていますが、重要な記録と考え、本人や撮影者の同意を得て掲載します。
(以上、北海道新聞より引用)
医学講座
患者さんと医師が一緒に考える美容外科医の選び方
今日は2024年10月18日(金)です。
俳優の西田敏行さんが76歳でご逝去されました。
今朝のTVでたくさん放送していました。
福島県のご出身だと知りました。
とても残念です。
私と6歳しか違いません。
心からご冥福をお祈りいたします。
■ ■
2024年9月に開催された、
第47回日本美容外科学会の時に行われた、
美容外科市民公開講座が10月25日までの期間限定で、
YouTubeで公開されています。
とてもいい内容です。
ぜひあと一週間の間にご覧になっていただきたいです。
下の写真をクリックするとYouTubeが開きます。
■ ■
「患者さんと医師が一緒に考える美容外科医の選び方」美容外科市民公開講座
司会の原岡剛一先生は神戸大学で美容外科を担当されていました。
神戸大学大学院 医学研究科 形成外科 客員教授
日本美容医療協会 理事・市民公開講座委員長
日本美容外科学会(JSAPS)理事・広報委員長
日本形成外科学会 美容医療に関する委員長
RE_CELL CLINIC2024
舟山恵美先生は北大形成外科准教授です。
今も北大形成外科でご活躍なさっています。
■ ■
原岡剛一先生が日本にある2つの日本美容外科学会について、
詳しく解説してくださいました。
直美ちょくびの先生についても解説してくださっています。
うちの奥さんが違いがよくわかったと言ってます。
井上義一先生は、
藤田医科大学形成外科教授です。
藤田医科大学羽田クリニックリジュビネーションセンターで美容医療を担当されています。
期間限定のYouTubeなのでぜひご覧になってください。
医学講座
今週末は一気に寒くなります
今日は2024年10月17日(木)です。
私は納骨で疲れて家にいます。
なぜか?葬儀よりもくたびれました。
年齢のせいなのかなぁ~?
これで一区切りついたからかなぁ~?と思っています。
さくらんぼさんからいただいたりんごで元気になります。
■ ■
今日のYahoo!天気です。
週末の雨で秋深まる 東京も厚手のコートの準備を
時季外れの暑さが続いています。10月も折り返したのに、東京はきょう(木)で6日連続の夏日になる見通しで、まるで夏のような暑さです。しかし週末の雨をきっかけに季節は大きく前へと進みそうです。
この先は気温の変化が大きくなるでしょう。関東は19日(土)は極端に暑く、東京は予想最高気温が28℃で内陸は30℃くらいまで上がる所も出てくるかもしれません。しかし20日(日)からは気温が急降下します。21日(月)にかけて最低気温も平年を下回り、東京は朝は10℃くらいと厚手のコートの出番がありそうです。準備をしておくと良いでしょう。
あす(金)はきょう(木)よりも雲の広がる地域が増えて、西日本、東日本、東北の所々で傘が必要になりそうです。そして19日(土)は列島を低気圧と前線が通過します。雨だけでなく風も強まり荒れた天気になるおそれがあります。関東は雨の降る時間は短い可能性がありますが、南風が強いでしょう。
この19日(土)の雨をきっかけにして、20日(日)にかけて上空には今季初めての強い寒気が流れ込む予想です。いよいよ秋の深まりを実感できそうですが気温が急降下する所も出てきそうです。
この先は旭川にも雪のマークがつくなど、北海道は平地でも初雪の可能性があります。峠道は積もるおそれがあるので、車の運転などはお気をつけください。また、東北の標高の高い山でも雪が舞うかもしれません。紅葉が見ごろを迎えていて紅葉狩りを予定されている方は、服装選びや無理のない計画をするのが良さそうです。(気象予報士・菊池真以)
(以上、Yahoo!天気、ウェザーマップより引用)
■ ■
今週末に旭川で初雪が降りそうです。
今日の道新には旭岳の初冠雪が記録が、
1888年(明治21年)の観測開始以来、
最も遅くなることが確実と書いてありました。
これまでの記録は2004年の10月15日だそうです。
温暖化の影響だと思います。
上の気温を見ると19日(土)の最高気温は16℃です。
冬用のコートと手袋を準備します。
医学講座
衆院選公示2024
今日は2024年10月16日(水)です。
衆院選が公示されました。
私の通勤路にも選挙ポスターの掲示板が設置されています。
道新には裏金 政権の信問うという大きな見出しが載っています。
どうなるのかなぁ~?です。
私は物価高を何とかしてほしいです。
円安で灯油価格が心配です。
北海道に住む者にとって原油高は大変です。
■ ■
裏金は確かに腹立たしいですが、
それ以上に物価高をなんとかしてほしいです。
最低賃金を1500円にするというのもあるらしいですが、、、
働く人が少なくなるというのも困ります。
外国人の助けを借りないと、
コンビニも営業できないようです。
日本が少子化でほろびてしまったら大変です。
■ ■
10月の選挙でまだよかったと(私は思っています)。
11月になると寒くて大変です。
短命とかもたないとか言われています。
どうなるのかなぁ~?です。
私は無党派層です。
日本を安心して暮らせる国にしてほしいです。
昔の記憶
やれやれです
今日は2024年10月15日(火)です。
昨日、母親の納骨が終わりました。
私と弟の他に親戚も来てくれました。
最年少は2歳、
最高齢は90歳でした。
70歳になった私が、
66歳の弟いっしょに納骨をしました。
ある意味しあわせなことです。
■ ■
昨日は北大形成外科の先輩、
故濱本淳二先生のことを思い出していました。
濱本先生は札幌市衛生局理事として、
霊園管理の責任者もなさっていらっしゃいました。
『お墓も衛生局なんだょ』と教えていただきました。
今は機構が変わって札幌市保健福祉局 施設管理課 墓園管理係です。
■ ■
2009年に濱本淳二先生のご子息様から、
濱本先生のお言葉を教えていただきました。
亡くなると灰になり無になるが、
残された人の心の中に生き続ける。
だから、亡くなった人を思い出し語るのが一番の供養
あらためてその通りだと感じています。
昨日も親戚とバアさんのことを話していました。
親戚も来てくれてバアさんがよろこんでいると思います。
昔の記憶
母親の納骨
今日は2024年10月14日(月)です。
昨年11月7日に亡くなった母親の納骨をしました。
本間家の墓は札幌市の平岸霊園にあります。
私の祖父、
本間紀一が47歳の時、
昭和10年(1935年)に札幌市の山鼻墓地やまはなぼちに建立。
札幌市の事業により平岸霊園に移転しました。
■ ■
先祖からいただいたものはこのお墓だけです。
家も土地もありません。
本間家は、
私の祖父のおかげで、
札幌市でもお墓の一等地である、
平岸霊園にお墓があります。
■ ■
私は先祖が建立したお墓を、
形や大きさはできるだけそのままにして、
2013年10月に、
四国の島本石材工業の島本壽さまに建て直していただきました。
花壇も昔のままにして、
私がラベンダーを植えました。
■ ■
残念なことに島本壽ひさし様は2016年にお亡くなりになってしまいました。
ご子息の島本健一郎様に、
母親の骨壺に死亡年月日を彫刻していただきました。
今日は弟もきていっしょに納骨をしました。
今日の納骨でようやく一区切りです。
次に納骨されるのは私の番です。
もう少し長生きして働くつもりです。
医学講座
リンゴの結果樹面積と収穫量2024
今日は2024年10月13日(日)です。
札幌は秋晴れのいいお天気です。
さくらんぼさんは収穫時期で毎日お忙しいです。
私はりんごのおかげで元気です。
風邪をひかなくなりました。
うちの奥さんも風邪をひきません。
an apple a day 一日一個のりんごは、
どんな薬よりもサプリメントよりも効きます。
■ ■
今日の北海道新聞に私が大好きなりんごが大変だと載っていました。
原因は担い手不足だそうです。
機械化が難しい高度な作業技術が必要だからです。
日本全国の収穫量は30年前から3割減少、
北海道はもっと深刻で6割も減少しています。
北海道は1戸あたりの栽培面積が広く、
他作物への転換もすすんでいるそうです。
■ ■
2023年産リンゴの結果樹面積(栽培面積のうち実を結んだ面積)と収穫量は、
1位 青森
2位 長野
3位 岩手
4位 山形
5位 福島
6位 秋田
7位 北海道
これもはじめて知りました。
■ ■
山形の他、青森、長野は知っていましたが、
岩手が山形より上とは知りませんでした。
私にとってとても大切なりんごは、
とても手間がかかります。
さくらんぼさんと知り合ってからわかりました。
今年は思わぬヒョウの被害がありました。
このまま台風が来ないで無時に収穫時期を終わってほしいです。
さくらんぼさんにはお身体に気をつけて収穫時期を乗り切っていただきたいです。
(以上、北海道新聞より引用)
医学講座
市立札幌病院の累積赤字50億円超
今日は2024年10月12日(土)です。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞しました。
すばらしいことだと思います。
世界中から戦争が無くなり、
核兵器が廃絶されることを願っています。
戦争でいいことは何もないです。
ウクライナにもパレスチナにも平和が来てほしいです。
■ ■
2024年10月12日、北海道新聞朝刊の記事です。
市立札幌病院の累積赤字50億円超_1995年度以降_コロナ後も患者戻らず
札幌市は10月11日の市議会決算特別委員会で、赤字経営が続く市立札幌病院について、移転新築した1995年度から2023年度までの累積赤字が約50億2千万円に上ると報告した。新型コロナウイルス禍で一般患者の受け入れを制限した影響で、現在も患者数が戻りきっていないという。
市によると、同病院は1995年度にJR桑園駅近くに移転新築した。コロナ禍で一般患者の診察を制限したため、他の病院に患者が流れたという。市は2025年度以降の中期経営計画の策定作業を進めており、担当者は「引き続き地域医療機関からの患者の紹介や、手術室の運用見直しで手術件数を増やし、持続可能な医療の提供を目指す」とした。
また、市はスーパーなどで市民に有料の指定ごみ袋をばら売りし、買い物袋として活用してもらう実証実験を来年2月に始める考えを示した。プラスチックごみの削減が目的で、自宅に持ち帰った後は通常のごみ袋として利用できる。
定例市議会は同日、本会議を開き、15日公示、27日投開票の衆院選の執行費7億7600万円を追加する本年度一般会計補正予算案を可決した。(五十地隆造 、若林彩)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
残念なことです。
私は市立札幌病院だけのせいではないと考えています。
赤字の原因は国の政策のせいもあります。
私が市立札幌病院に勤務していた頃は、
職員が病院でみてもらうことができました。
今は職員でも紹介状がないと、
初診時に5400円も取られます。
■ ■
市立札幌病院に実習に来ている学生さんも同じです。
実習中に具合が悪くなっても、
紹介状がないと5400円です。
市立札幌病院の近くに住んでいる人も、
とにかく紹介状がないと受診できません。
こんなにかかりにく病院にしたのは国の方針です。
私はとてもいい病院だと思っています。
申し訳ございません。訂正です
2022年10月から7700円になっていました。
医学講座
年俸3000万円のわな
今日は2024年10月11日(金)です。
札幌は秋晴れのいいお天気です。
昨日の院長日記タイパやコスパ重視で美容外科医師約3倍の続きです。
私が年俸3000万円で美容外科に入職する若い先生に伝えたいことです。
どのくらいの先生が1年後に残っているか?
よく調べてから就職してください。
■ ■
昔から大手美容外科に入職した先生のうち、
最終的に残れるのは10%未満と言われています。
だから毎年100人以上も採用するのです。
もし離職率が低いと、
10年で1000人以上の美容外科医が在職することになります。
美容外科はそんなに甘くありません。
ストレスも多いし、
心が折れることもあります。
■ ■
私は若い先生に大浦紀彦教授が言われた、
誰に習ったかというのがとても大切ですという言葉を伝えたいです。
形成外科の世界は、
誰に習ったかというのがとても大切です。
手技だけでなく、
患者に対する対応や、
患者に対する姿勢、
疾患に対する謙虚さ、
軟部組織に対しておごらなさ。
失敗したときの姿勢、反省、
周囲の医師に対する態度。
医師として責任をいかに取るかという医師としての基本的な態度。
さまざまなものを、良いことも悪いことも含めて見ることが大切です。
■ ■
形成外科も美容外科も甘くありません。
年収3000万円に惹かれて入職したものの、
あっという間に倒産する可能性もあります。
初期研修を終えただけで、
誰にでもできることしかできない先生は、
倒産してもどこも雇ってくれません。
『直美ねぇ~』
…と言われるだけです。
■ ■
事故でも起こしたら大変です。
美容医療を100%カバーしてくれる医師賠償責任保険はありません。
自分が一生かかって支払わなくてならなくなります。
裁判所には美容医療の損害賠償請求事件がたくさんあります。
形成外科専門医や
大手美容外科が被告の事件もあります。
年俸3000万円のところに入職する前によく考えてほしいです。
70歳の美容形成外科医からの忠告です。
医学講座
美容外科医師の数が約3倍
今日は2024年10月10日(木)です。
寒くなりました。
北海道新聞によると道内104地点で今季一番の冷え込みです。
昨日のYahoo!ニュースです。
タイパやコスパ重視も「美容系医師」増加の”実態”
現役医師が匿名で語る「若手の働き方」のリアル
君塚 靖:えむでぶ倶楽部ニュース編集部 記者
医師の数「美容外科」が約3倍に
今、美容医療を志向する若手医師が増えている。
クリニックで美容医療に関連する診療科(美容外科、形成外科、皮膚科)に従事する医師数を2022年と2008年で比較すると、美容外科が3.2倍、形成外科は2.0倍、皮膚科は1.3倍に増えた。内科は微減で、外科は4割減っているのとは対照的だ。
年齢別に見ると、特に美容外科の20代、30代の医師数の占める割合が増加している(厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」より。外部配信先では閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
SNSなどできらびやかなライフスタイルが喧伝され、高収入のイメージが先行する美容医療の世界。「直美(ちょくび)」といわれ、臨床研修を終えた直後から、一般的な医療機関で働かず、美容医療のクリニックで働き始める若手医師も一定数いる。
そこで首都圏にある大学医学部のベテラン医師(教授・60歳)、中堅医師(准教授・56歳)、臨床研修を終えた若手医師(28歳)で匿名座談会を開催。美容医療に医師が流れる背景、変わりつつある医師の働き方について語ってもらった。
診療科をコスパで選ぶ時代
ベテラン医師:最近、自身の専門を選ぶときに、コスパを気にする若手医師がいる。学生が「先生の診療科はコスパがいいですか?」と、平気で聞いてくる。昭和の時代に鍛えられてきた我々の世代には考えられないことだけれど。
コスパだけでなく、ワークライフバランスを主張する若手もいる。以前から外科系は3K(きつい、汚い、危険)といって嫌われていたが、内科系もいまや一緒。自分の生活を基準に診療科を選ぶようになっている。
私と准教授(中堅医師)は、研修医時代に同じ大学病院で苦労をともにした。あの当時、2人とも比喩ではなく24時間ずっと働いていたよね。
家に帰った記憶もあまりない。通勤時間が惜しいから、病院にずっと寝泊まりしていた。給料だって、いつ振り込まれたかどうかも知らなかったし、気にしていなかった。遊びに行くなんてという発想自体がなかった。
最近は、仕事が終わっていないのに午後5時になるとサッと帰る医師がいる。むかつくんだよな(笑)。外来診療の時間が終わっても、病棟には患者さんが待っている。インフォームドコンセントもあるし、翌日の準備もある。医師の仕事は定時では終わらない。
もちろん、定時に帰る医師がいても、“何やってるんだよ”とは言わないように我慢しているけれどね。
中堅医師:臨床研修後の若手から、将来の専門領域をどうすればいいかと聞かれる立場にある。
最近、ヒアリングをする機会があって、将来の専門について聞いたら、「経済的(収入面)に豊かになりたい」と言う。多数派ではないかもしれないが、私たちの若い頃に、そういったことを正面切って言う人はいなかったので、時代の違いを感じた。
先ほど5時に帰るという話があったけれど、現場で接している若手に、タイパを重視している傾向が強まっていて、終業時刻になったらサッと帰るのが当たり前になっている。という私も、最近はタイパについては意識し始めているけれどね。
年収は大学病院の2倍以上
若手医師:「直美」に関しては、私の同級生にも、友人にもいる。年収は私の給料やバイト代を全部含めた額の2倍以上だと聞いた。美容医療をしている知り合いに聞くと、始業時間は午前10時スタートだそうで、終業は午後5時から6時だという。私は午前7時には大学病院にいるので、ずいぶんと環境が違うなと思う。
そういうことを言うと上の世代の医師は直美を毛嫌いするかもしれないが、私たちの世代は比較的寛容というか、普通に受け入れている。
若手医師:収入や勤務時間だけを聞けば、そっち(美容医療)に向かっても仕方ないと思う。
ただ、今は過渡期だと思っている。美容医療も実は厳しい世界で、約6000億円程度の市場規模の中でパイを奪い合っていて、医師も営業をしなくてはいけないし、甘い話ばかりではないとも聞く。
授業料などが免除される代わりに、卒業後に僻地で診療する義務のある医師が、その義務をスルーして美容医療で診療するためのノウハウが、SNSで配信されている。
また、奨学金を支給するなどして、地域医療の担い手を確保するための入学者選抜枠、いわゆる「地域枠」で卒業した医師が、卒業後に課される地方での診療義務をどのように回避できるかが、若手の間で話題に上ったりもしている。
きっかけは「大野病院事件」?
中堅医師:話はタイパに戻るけど、私たちが経験してきたような昔の医師像に医師の多くが疑問を持ち、タイパを気にするようになった背景には、福島県の大野病院事件(下記参照)があったのではないかと思う。
■大野病院事件
2004年12月17日、福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた産婦が死亡したことに対して、手術を執刀した産婦人科医が「業務上過失致死罪」と「異状死」の届出義務違反の疑いで2006年2月18日に福島県警に逮捕され、翌月に起訴された。
これまで、それこそ寝食を忘れて診療に没頭し、自分の人生を捧げて患者を治療していたのに、この事件のように医師が逮捕されてしまうことに、徒労感というかガッカリした感じがあったのは間違いない。
それまでは医師としての使命感でやってきたのに、「(医師が逮捕されたら)これまでのようにはやっていられない」「このままでは割に合わない」という感情が芽生えてきた医師が増えてきた。
それなら、ワークライフバランスを重視して、医師として働く時間を生活の中でしっかり区切って、医師という仕事を経済的にも追い求めてもいいのではないかという下地ができたのではないだろうか。
ベテラン医師: 准教授の言う通りだ。
要するに、医師が一生懸命、患者や家族のために尽くしても、訴えられて裁判などで負けて人生がぐちゃぐちゃになってしまうこともある。「もうやってられないな」という思いで、大野病院事件のニュースを見ていた。その事件の辺りから、医師の仕事のあり方を見つめ直した記憶がある。
患者の姿勢にも問題があり!?
若手医師:教授や准教授の昭和の時代には、医師はこうあるべきという考えはあった。私の親も外科医なので、そうだった。
医師だけなぜか世間から、「患者を優先して、時間や家族を犠牲にすべきだ」といった過度なモラルを求められていることに違和感を覚える。ただ、「それっておかしいのではないか」という考えが、私たちくらいの世代から出てきている。私自身、お金を稼ぐ目的で医療をするという選択について、それってダメなのかと疑問を持ったりする。
ベテラン医師:医師とはどんな存在なのかという哲学が、我々と若手との間で根底から違っていて、しんどい。
お金は不浄なもの、医療でお金を稼ぐことなんてあり得ないというのは、外科医だった私の父の頃からあった考えだ。医療をやっていれば、お金は付いてくるものだと考えていた。
中堅医師:タイパの弊害として、若手の手技的な経験値は圧倒的に、私たちの頃よりも低い。一方で、知識に関しては、デジタルネイティブだけにインターネットなどの情報を駆使して効率性を追求できている。リサーチ力もものすごく高い。図書館で資料を探して、読んでいた時代とはまったく違う。
ベテラン医師:若手の残念な面ばかりを指摘してきたが、知識の面では、私たちは負けているかもしれない。カンファレンス向けのスライドも、私たちには到底、つくれないような質の高いものを仕上げてくる。その点では、今の若手はすごい。
少し違った切り口でも考えてみたい。
政府は「医師の働き方改革」を打ち出しているが、長時間労働が当たり前の医療現場を抜本的に変えるのは難しい。その要因には、患者やその家族にもあると考えている。
例えば「主治医制」。この国では、医師が一度、患者の主治医になると、ずっと主治医であり続ける。しかし、これは世界でも珍しい。特に、チーム医療が確立しているアメリカなどでは絶対にあり得ない。
ベテラン医師:大学病院では、病棟主治医がいるにもかかわらず、私を指名する患者がいる。頼られているのかもしれないが、病棟主治医が本来は診るべきもの。
医師の働き方改革の解決策の1つとして、複数主治医制が提案されているが、患者自身の意識を変えるのは容易なことではない。
医療が今後、どうなるか不安も
若手医師:主治医制については同意見。最近、アメリカの病院の総合内科で研修をする機会があった。驚いたのが、入院して2週間経つと、主治医が変わること。患者には、別の医師が「今日から私が担当です」と名乗る。
それまで主治医だった医師は担当を外れて、プライベートに時間を費やしたり、研究をしたりする。そのために、医療チームは患者の引き継ぎを徹底していた。
医師の働き方改革について言えば、ただ単に時間しか見ていなくて、質には重点が置かれていない。これから20年、30年経って医療がどのような形になっているかはとても不安でもある。
ベテラン医師:日本の医療は、医師の権限が強すぎる。
強いだけに責任もあるのだが、それが医師の過重労働につながっている側面がある。チーム医療というが、今のままでは真のチーム医療の実現は難しい。医師の権限を見直して、他職種に権限を移譲しなくてはいけないと思う。
■美容医療の実態
美容医療の市場は新型コロナの影響など一時的に2020年こそ前年割れしたが、以降拡大している。
「コロナ禍のマスク生活で目元回りの施術を受けたい、あるいは人との接触が少なくなった間にしみ・たるみを改善する施術を受けたいと考える人が増え、需要は増加を続けている」(矢野経済研究所)
■ ■
最近、私たちの間でもよく話題になります。
大学病院で形成外科を専攻しても、
専門医取得前に辞めてしまう先生。
形成外科専門医を取得するとすぐに、
美容外科に就職する先生がいます。
ある程度、形成外科を勉強した先生はまだいいです。
問題なのが直美ちょくびの先生です。
■ ■
医師免許を持って医業を行うということは、
運転免許を持ってタクシーを運転するのと同じです。
事故を起こしたら、
医師個人が訴えられます
チェーン店の本部やなんちゃっての先輩は助けてくれません。
美容皮膚科でホクロだと思ったのが悪性黒色腫だった時も同じです。
形成外科や美容外科はそんなに甘くないです。