医学講座
指先の感覚
昨日の院長日記、
手足の多汗症とボトックス注射に、
なっちゅんさんからコメントをいただきました。
手足はそんなに痛いのですか。
脇や眉間のシワのボトックスは痛くないのでしょうか?
手足と顔の感覚は違います。
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手のぬくもり
2007年10月28日の院長日記です。
私たちの手は、さまざまな作業をするため、
実に精密に作られています。
目以外に字が読めるのは手だけです。
ホッペに点字を当てても読めません。
指先には神経のセンサーがたくさんついているので、
細かな違いも読み取れるのです。
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指のけが
2012年6月13日の院長日記です。
指先は…
点字が読めるほど神経が発達しています。
ものをつかんでも…
皮膚が破れないように…
とても丈夫にできています。
爪があるのも…
指先を丈夫にするためです。
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私が手掌発汗や足底の発汗にボトックス注射をしないのは、
保険適応外ということもありますが、
痛みを上手にコントロールして、
精密に注射をするのが難しいからです。
ボトックス注射は細い針でします。
手掌や足底は皮膚が厚いので、
細い注射針ではうまく注射ができません。
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指の手術をする時には、
ふつうの局所麻酔ではなく、
神経ブロックという麻酔を使います。
鋭敏な感覚を上手にコントロールするには、
指神経ブロックという麻酔や、
腋窩神経ブロックを使います。
手掌にボトックスを注射するのは、
かなり痛いと想像します。
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昔、ある先生が、
手掌多汗のボトックス注射に、
全身麻酔をしていたのを知っています。
汗で手掌が濡れるのも困ります。
どうしても困る人には、
私は胸部交感神経の手術を検討するように説明します。
今はNTT札幌病院麻酔科をご紹介しています。
“指先の感覚”へのコメント
コメントをどうぞ
先生の説明はわかりやすいですね。
点字が読める程、指は繊細なんですね。
神経ブロックとは私がペインクリニックで受けているブロック注射と同じでしょうか?
機械で患部を抑えて、もうちょっと右、上、切ってと言い
看護師さんがキャップを取って、先生が注射して下さいます。
首なんですが、液が流れてる間が痛いんです。
お年寄りの患者さんは痛がって、看護師さんが大丈夫?我慢出来る?
と聞いてました。
膝なんでしょうか?
きっと私より痛いのだと思います。
私も呼吸を止めてます。
止めないと痛いんですよ。
眉間にいつもシワを寄せて我慢してます。
頭痛が良くなる事を願って。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。麻酔科の先生や整形外科の先生がなさる神経ブロックは深いところに打つので大変です。先生が『切って』と看護師さんに言われるのは、アンプルを切って薬剤を準備してくださいという意味のように感じます。注射液が入ってくる間は痛いですね。
指はかなり痛いです。巻き爪の手術を山形大学病院でしていただきました。が、局部麻酔だけで痛い痛い(≧∇≦) 何回も刺されて まだ痛いので大酒飲みですか?と言われたほど、、次に爪を剥ぐ時は全身麻酔でお願いします。体中汗びっしょりでした! 指はほんとに痛いです。
【札幌美容形成外科@本間賢一です】
コメントをいただきありがとうございます。さくらんぼさんは大酒飲みではないです。知覚は人それぞれなので、同じ麻酔薬でも効き方が違います。荻野先生は麻酔も注射も上手です。私の痛い五十肩(ほんとうは六十に近い五十肩)の激痛も一発で治してくださいました。今は元通り痛くない肩になり感謝しています。