医学講座

緑の術衣2019

 緑の術衣
 2015年11月14日の院長日記です。
 私が毎日着ている緑色の服は、
 術衣じゅついといいます。
 ナガイレーベンという会社の製品です。
 綿100%で日本製です。
 正直に言うと、
 かなりボロです。
 ところどころすり切れています。
 恥ずかしながらボロの術衣が好きです。
      ■         ■
 大きな病院の手術室には、
 更衣室があります。
 そこには、
 洗濯をした術衣がサイズごとにならんでいます。
 M、L、LLあたりの術衣が多いです。
 Sとかはあまり見ませんでした。
 この術衣は全員が着回します。
 院長も研修医も同じです。
      ■         ■
 更衣室に行ったら、
 自分の好きな術衣を選んで着ます。
 ごくまれに、
 真新しい術衣が並ぶこともあります。
 でも、、、
 私が選ぶのは古い術衣です。
 理由は、
 やわらかくて肌触りがいいからです。
 ちょっと古いのがいいです
      ■         ■
 病院によっては、
 つぎをあてた術衣もありました。
 今時つぎをあてた服を着る人はいないと思いますが、
 私が勤務した病院の中には、
 つぎをあてた術衣もありました。
 外観は立派な病院で、
 設備も整った病院でした。
 私はつぎをあてた術衣も好きでした。
      ■         ■
 札幌美容形成外科では、
 さすがにつぎはあてていません。
 つぎをあててくれる人がいません。
 この間、
 うちの奥さんから言われました。
 もう替えたら?
 穴があいている。
 よっぽどもうかってないって、
 患者さんに思われるょ。

      ■         ■
 はいはい、
 もうかってなくて結構
 …とは言ったものの、
 首周りにポケット、
 お尻にまで穴があいています
 何年着たか忘れました。
 2015年から替えていないとは思いませんが、
 お正月になったら、
 古い緑の術衣くんにさよならを言って、
 新しい術衣にします。
 2019年もあと2週間です。

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医学講座

プロによる歯のクリーニング

 昨日の休診日に、
 3ヵ月ごとにお願いしている、
 プロによる歯のお手入れ
 PMTCをしていただきました。
 札幌駅北口、四谷学院お隣の、
 パストラルデンタルクリニックです。
      ■         ■
 PMTCとは…
 Professional Mechanical Tooth Cleaning
 ピー・エム・ティー・シーと読みます。
 プロフェッショナル・メカニカル・ツゥース・クリーニングです。
 プロによる歯のクリーニング
 今から10年前2009年7月3日の院長日記です。
      ■         ■
 歯の定期検診とお手入れです。
 歯医者さんで歯石を取っていただき、
 歯科衛生士さんにブラッシング指導と
 歯のクリーニングをしていただきます。
 私は自宅近くの歯医者さんに、
 3ヵ月に一度通院しています。
 渡邊岳彰先生に10年以上診ていただいています。
 うちの奥さんも通院しています。
      ■         ■
 65歳になっても、
 自分の歯でかんで、
 ものを食べられるのはありがたいことです。
 歯が健康だと、
 元気で長生きできます。
 定期的に歯を診ていただき、
 お手入れをしてもらうことをすすめます。
 パストラルデンタルクリニックは痛くありません。
 優しくてていねいな衛生士さんです。

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紹介状なし5000円、200床以上の病院も

 今日は2019年12月12日(木)です。
 札幌は天気が悪く午後から雪になりました。
 また凍結していませんが、
 そのうち路面が凍結します。
 転倒に注意です。
 2019年の診療もあと2週間余りです。
      ■         ■
 2019年12月12日、北海道新聞朝刊の記事です。
 紹介状なしで受診、追加負担拡大 厚労省、200床以上の病院も
 厚生労働省は11日、紹介状なしで大きな病院を受診した患者に初診で5千円以上の追加負担を求める制度を巡り、2020年度から対象を現在のベッド数「400床以上」から「200床以上」の病院に拡大すると決めた。中央社会保険医療協議会(中医協、厚労相の諮問機関)で同日、了承された。対象は現在の全国420施設から約670施設へと増える。
 大病院は専門的な医療を担い、それ以外は地域の診療所などが担当するといった役割分担を進める狙い。厚労省は軽い症状の患者には、まずは身近なかかりつけ医に診てもらいたい考えだ。
 紹介状なしの患者への追加負担の対象拡大は、医療機関の規模などに応じ役割分担を進める施策の一環。来年4月から、200床以上の病院でも患者から原則1~3割の窓口負担に加え、初診料とは別に初診の際には5千円以上を、再診で2500円以上を徴収することが義務化される。
 厚労省によると、新たに対象に加わるのは、200床以上の病院のうち、地域の核となる機能を持つ「地域医療支援病院」(約250施設)に限定される。現在は全国420病院が対象で、内訳は高度な医療を提供する全国86の「特定機能病院」と、「地域医療支援病院」のうち334。対象拡大で約670となる。
 北海道厚生局によると、道内で現在、北大病院や札医大病院など12病院で追加負担の徴収が義務付けられている。道によると、9月現在で、病床数が200~399床の地域医療支援病院は、札幌北辰病院(札幌)、斗南病院(同)、JCHO北海道病院(同)、函館市医師会病院、旭川医療センター、北斗病院(帯広)の計6病院。追加負担の基準が見直されれば、対象に加わる可能性がある。
 (以上、北海道新聞より引用)

      ■         ■
 私はこの制度に反対です。
 いい病院があるから受診したいと思っても、
 5,000円もかかるんじゃ受診できません
 北海道で形成外科があるのは、
 大きな病院に限られています。
 地方には形成外科開業医がないところがたくさんあります。
      ■         ■
 私が市立札幌病院に勤務していた頃には、
 紹介状なしでも診てもらえました。
 市立札幌病院の職員も、
 市立札幌病院で診てもらえました。
 今は病院職員ですら、
 紹介状がないと5,000円も取られます
 来年からは斗南病院にかかるにも紹介状が必要になります。
 困ったことです。

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医療者としての志を捨てた先生

 今日は2019年12月11日(水)です。
 札幌は暖かいです。
 雪がとけています。
 暖かさは12日まで続いて、
 その後は寒くなるようです。
 お医者さんにも、
 あたたかい先生と、
 つめたい先生がいます。
      ■         ■
 昨日の院長日記、
 この肺みて手術する医者がいたら会ってみたいに、
 メガネさんからいただいたコメントです
 医療者としての志を捨て(忘れてではなく)、
 自身の技量向上と患者を良くすることを喜びとせず
 利潤の追求のみに転向してしまった先生が臨床を続けたら…。

 残念なことですが現実にそんな医者がいます。
      ■         ■
 美容外科で有名な言葉に、 
 悪魔に魂を売る
 …という表現があります。
 売上のために
 悪魔にたましいを売って、
 売上に貢献している先生がいます。
      ■         ■
 はっきり申し上げると、
 悪魔に魂を売っていたクリニックには、
 倒産してしまったところがあります。
 悪いことをしていても長くは続きません。
 美容外科ばかりではなく、
 保険診療の病院にも、
 老人の施設にも、
 医療者としての志を捨てたところがあります。
      ■         ■
 自分の専門外だったら、
 私でも
 いい先生
 いい病院
 いい施設
 …を見つけるのは難しいと思います。
 結局のところ、
 自分が患者になったら受けたい医療を提供するのが、
 長く続けられる理由だと思います。
 お金もうけをしたければ投資家をすすめます

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この肺みて手術する医者がいたら会ってみたい

 昨日の院長日記、
 インオペ手術不能に登場した、
 この肺みて、
 手術する医者がいたら会ってみたい、、、

 …と発言されたのは、
 消化器内科の先生でした。
 もう少し別の言い方があったと思います。
      ■         ■
 私が問題だと思ったのは、
 この発言の他にもありました。
 患者さんを消化器外科に紹介したり、
 麻酔科に紹介したりして、
 実際に手術を担当する先生が診ていないことでした。
 消化器内科の先生が、
 外科と麻酔科に相談して決めたそうです。
      ■         ■
 私が病院長に手紙を書いたので、
 担当の消化器内科部長も交えて、
 少し丁寧に説明してくれたそうですが、
 最後まで麻酔科や外科は受診していませんでした。
 これでは、
 患者さんも私も納得できませんでした。
 私が札幌医大に診療情報提供書を書いて、
 消化器外科と麻酔科に診ていただきました。
      ■         ■
 肺気腫で在宅酸素を使っている患者さんでも、
 手術の種類によって麻酔方法を選べます。
 札幌医大麻酔科は、
 私が最も信頼する麻酔科です。
 札幌医大には、
 高度救命救急センターや、
 集中治療部があります。
 最高のスタッフがそろっています。
      ■         ■
 麻酔科の担当医は、
 とても親切に患者さんを診てくださいました。
 手術ができるように麻酔方法を検討してみます
 …とても力強いお言葉をいただきました。
 札幌医大第一外科、
 消化器・総合、乳腺・内分泌外科のスタッフも最高でした。
 できるだけ患者さんに負担が少ない手術方法を検討してくださり、
 優秀なスタッフがついてくださいました。
 手術に反対する外科医は一人もいなかったそうです。
      ■         ■
 もちろん手術のリスクもあります。
 患者さんには丁寧に説明してくださいました。
 患者さんも私も、
 安心して手術日を迎えました。
 札幌医大の卒業生の一人として、
 私は母校をほんとうに誇らしく思いました。
 手術は無事に終了しました。
 手術から2年以上経過していますが、
 大腸癌の再発はありません。
      ■         ■
 『この肺みて手術する医者がいたら会ってみたい
 …と発言された先生は、
 手術をしてくださった先生には会っていません。
 世の中には、
 とんでもない医者もいれば、
 素晴らしい先生もたくさんいます。
 とんでもない医者はごく一部だと思いますが、
 自分が病気になった時にどう言われたいか、
 よく考えてほしいです。

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インオペ手術不能

 今日は2019年12月9日(月)です。
 未破裂動脈瘤
 …では手術が絶対必要ではないのに、
 先生から、
 すぐに家族を呼んでください
 手術が必要です

 …と言われた患者さんのことを書きました。
      ■         ■
 今日のタイトル、
 インオペは、
 英語のinoperable
 手術不可能
のことです。
 手術を受けたいのに、
 手術はできません
 …と言われた患者さんから相談を受けたことがあります。
 大腸癌でした。
 いい病院ランクに出るような大きな病院です。
      ■         ■
 患者さんは、
 肺気腫という病気でした。
 在宅酸素を使っていました。
 肺の状態さえ問題がなければ、
 ふつうに手術で切除できる大腸癌でした。
 消化器内科の担当医は、
 肺の状態が悪いので、
 手術はできません
 …と患者さんに説明しました。
      ■         ■
 手術で大腸癌を取り除かなければ、
 次第に大腸が狭くなって、
 便が通らなくなります。
 ちょっと便秘しただけでもつらいのに、
 最悪の場合は腸閉塞になります。
 とてもつらいです。
      ■         ■
 担当医の説明の仕方が下手でした。
 この肺みて
 手術する医者がいたら会ってみたい、、、

 …と患者さんに説明しました。
 その話しを聞いて、
 私の怒りが爆発しました
 なんてこと言うんだ(バカヤロー)
 私は患者さんが手術を受けられるように、、、
 いろいろ考えました。
      ■         ■
 まず、その病院の病院長に手紙を書きました。
 院長は専門は違いますが内科医です。
 私と同年代のいい先生です。
 院長に手紙を書いたら、
 少し丁寧に診てくれたようです。
 でも、
 残念なことに回答は同じでした。
 手術はできません
      ■         ■
 私は私が信頼する外科医に相談しました。
 たけまさ先生なら手術を引き受けてくれるかもしれない
 そう教えてもらいました。
 札幌医大第一外科、
 消化器・総合、乳腺・内分泌外科教授
 竹政伊知朗たけまさいちろう先生です。
 私は面識はありませんでしたが、
 紹介状を作成して診ていただきました。
      ■         ■
 札幌医大麻酔科にも紹介状を書いて、
 麻酔科の先生にも診ていただきました。
 札幌医大麻酔科には、
 とても優秀な麻酔科医がそろっています。
 私が札幌医大に在職中にも、
 難しい患者さんの麻酔をかけていただき、
 無事に手術ができました。
      ■         ■
 肺の状態が悪いので、
 札幌医大でも慎重に検討してくれました。
 リスクはあるけれども、
 手術をお引き受けします
 …と回答をいただきました。
 患者さんも私も、
 涙が出るほどうれしかったです。
 優秀な外科医は違いました。
 手術は無事に終了し、
 何のトラブルも起きませんでした。
      ■         ■
 患者さんは、
 無事に大腸癌を切除していただきました。
 手術から2年を過ぎた今でも、
 癌の再発はありません。
 医者選びは、
 ほんとうに難しいです。
 もし私が大腸癌になったら、
 迷わずに札幌医大の竹政伊知朗たけまさいちろう先生に手術をお願いします。
 

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未破裂動脈瘤

 今日は2019年12月8日です。
 形成外科医としての後悔から、
 信じてはいけない先生の話しになっています。
 未破裂動脈瘤のことを書きます。
 札幌美容形成外科を受診してくださった、
 患者さんから伺ったお話しです。
      ■         ■
 ある立派な病院で、
 脳神経外科の先生から言われました。
 すぐにご家族を呼んでください。
 未破裂の動脈瘤があります。
 できるだけ早く手術が必要です。

 患者さんは驚いて、
 すぐに家族を呼んで先生のお話しを聞きました。
 頭の中に動脈瘤があって、
 破裂するとくも膜下出血になります。
 …という説明でした。
      ■         ■
 設備が整った立派な病院でした。
 脳神経外科の先生から説明を受けました。 
 患者さんは不安になり、
 仕事を辞めて手術に備えました。
 頭の手術なので、
 家族のすすめもあって、
 別の病院でセカンドオピニオンを聞くことにしました。
      ■         ■ 
 2軒の脳神経外科専門の病院で診てもらいました。
 緊急手術が必要と言った病院はなく、
 経過観察でもいいのでは?
 …という意見でした。
 患者さんは私にも相談してくださったので、
 私は、
 さわむら脳神経クリニックをおすすめしました。
 澤村豊先生は私が信頼する脳神経外科医です。
      ■         ■
 澤村豊先生は、
 とても丁寧に診てくださいました。
 診察の結果は、
 手術の必要はないでした。
 患者さんは安心して、
 今まで通りの生活を送っています。
 すぐに家族を呼んでください
 …と言われた先生との違いは何なのかわかりません。
      ■         ■
 未破裂動脈瘤は怖い病気です。
 手術をするかどうかは、
 ガイドラインによって決められます。
 最終的に判断するのは、
 医師と患者さん本人です。
 未破裂動脈瘤の手術で、
 後遺障害が残ることもあります。
 先生を選ぶのは、
 ほんとうに難しいと思います。

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再手術が多い先生

 残念なことですが、
 再手術リオペが多い先生がいます。
 私たち形成外科医から見ると、
 最初から無理なんじゃないの?
 …と思う手術を平気でする先生がいます。 
 なんちゃって医ではありません。
      ■         ■
 私が患者さんから受けた相談です。
 足にできた悪性黒色腫を手術してもらい、
 植皮手術を受けました。
 通院で手術をしました。
 植皮をした部分が治りません。
 このままで治るのでしょうか?
 …という相談でした。
 他にも同じような患者さんがいらっしゃいます。
      ■         ■
 信じてはいけないクリニック
 …に書いた有名な先生です。
 ふつうの形成外科医は、
 外来通院で足に植皮手術はしません。
 植皮が生着するのが難しいからです。
 足は動きます。
 血流もよくありません。
 心ある形成外科医は外来通院で足に植皮はしません。
      ■         ■
 保険診療には審査があります。
 再手術が多い
 診療内容に疑問がある、
 残念なことですが、
 ふつうの人にはわからない情報です。
 ネットのクチコミにも出ません。
 形成外科に限らず、
 整形外科や脳神経外科でもあります。
      ■         ■
 地元の先生たちの評判が、
 きわめて悪い病院があります。
 また〇〇病院だょ
 やり直しの手術をするたびに、
 手術室で交わされる言葉です。
 失敗された患者さんがお気の毒なので、
 私たちは患者さんのために全力で手術をします。
 くれぐれも病院選びには気を付けてください。
 美容外科だけではなく、
 保険診療の病院にもよくないところがあります

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再手術リオペ

 再手術の手術代
 2019年12月5日の院長日記です。
 再手術のことを、
 業界用語でリオペと言います。
 英語のre-operationの略ですが、
 リオペと言って通じるかどうかはわかりません。
      ■         ■
 形成外科や美容外科に限らず、
 再手術や再々手術はあります。
 今の日本の保険医療制度では、
 再手術にも料金がかかります。
 再手術になったのは、
 先生のせいだから、、、
 (お金は)
 払いません!

 …となるとリスクがある手術は誰もやらなくなります
      ■         ■
 再手術になって困るのは患者さん本人ですが、
 何時間もかけて手術をした術者も、
 正直なところ困ります。
 とても疲れます。
 指の再接着手術は、
 とても細い血管を吻合します。
 損傷が強いと、
 吻合する静脈が見つからないこともあります。
      ■         ■
 一本でも多く指を残したいと、
 何時間もかけて手術をすることがあります。
 条件が良い指はつながりますが、
 条件が悪いと壊死になることもあります。
 再手術の代金が無料で、
 永久保証だったら、
 条件が悪い指の再接着手術は誰も引き受けなくなります。
      ■         ■
 苦労して再接着の手術をしたのに、
 患者さんがタバコを吸って、
 血流が悪くなって、
 指が壊死になることもあります。
 手術をした外科医はとても残念な思いになります。 
 リオペは外科医にとっても嫌なものです、
 再手術になるリスクがあっても難しい手術に挑戦できるのは、
 再手術の料金も健康保険で認められているからです。

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再手術の手術代

 昨日の院長日記、
 形成外科医としての後悔に、
 さくらんぼさんから、
 コメントをいただきました
 再手術は患者にとり嫌なことです。
 そういった時は2回目も手術代を払うのでしょうか?

 申し訳ございません。
 再手術の手術代は払っていただきます。
      ■         ■
 再手術になったんだから、
 手術代は先生が払ってちょうだい!
 かならずよくなるって言ったでしょ!

 ごもっともな疑問です。
 今の日本の医療制度では、
 再手術になっても手術代はかかります。
 健康保険の決まりです。
 むやみに無料で施術をすると罰せられます。
      ■         ■
 薄利多売」の歯科無料診療 
 2009年1月10日の院長日記です。
 札幌市内の歯科医院が、
 患者さんの自己負担を無料にして、
 薄利多売をしていたので、
 厚生労働省、北海道厚生局から
 健康保険法違反で指導を受けました。
      ■         ■
 医療者側に大きな過失があって、
 再手術になった場合は、
 医師賠償責任保険で、
 保険金が支払われる場合があります。
 保険金を払うかどうかを決めるのは、
 損害保険会社です。
 医師が勝手に、
 申し訳ございません。
 無料で再手術をします
 
 …と言うことはできません。
      ■         ■
 美容外科の広告によくある、
 保証付は、
 信用しないでください。
 私のところには、
 保証付で手術を受けたのに、
 不満足な結果だったという患者さんが受診されます。
 二度と行きたくないという声を
 よくお聞きします。

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