医学講座
63歳の存在価値
今日は2017年12月28日です。
今年も残すところ4日です。
私は63歳の形成外科医です。
まだ現役で手術をしています。
もうそろそろ引退しようかなぁ~?
…と思うことも正直なところあります。
■ ■
63歳の存在価値は何かなぁ~?
…と考えてみました。
昨日の院長日記に書いた、
美容外科死亡事故の情報開示
…など、
私にしかできないことがあります。
私しか知らないこともあります。
他の誰も情報を発信しなこともあります。
■ ■
少しくたびれてはいますが、
まだ存在価値があるかなぁ~?
…と自分では思っています。
私の同級生には会社を卒業した人がいます。
もう卒業してもいいかなぁ~?
…と思うこともあります。
でも、
自分にしかできないことがあるので、
もう少し形成外科医を続けようと思っています。
あと3日間、今年の診療を続けます。
医学講座
美容外科死亡事故の情報開示
脂肪吸引の手術後に女性死亡
豊胸手術後に死亡、司法解剖では死因判明せず
2017年には、
残念なことに、
美容外科で亡くなった、
若い女性がいらっしゃいます。
心からご冥福をお祈りしています。
■ ■
2017年12月24日の院長日記に書いた、
名古屋市中区の美容整形クリニックで、
脂肪吸引の手術を受けた、
同市中村区の20代女性が、
手術後に自宅で死亡していた事故
…は現在も捜査中です。
司法解剖でも死因は判明しませんでした。
■ ■
私はどこのクリニックか知りません。
私の想像ですが、
今も診療や手術を続けていると思います。
過去に、
札幌市内の美容外科で死亡事故がありました。
死亡事故を起こした先生
2017年6月21日の院長日記に書きました。
クリニックの名前も事故を起こした先生の名前も知っています。
■ ■
とても残念なことです。
不思議に思うかもしれませんが、
死亡事故を起こした先生は、
その後も医師を続けていました。
さすがにクリニックは閉院されましたが、
医師免許停止はなく、
行政処分も
刑事処分も受けていません。
警察が捜査をしたかどうかは知りません。
■ ■
私は、
厚生労働省や消費者庁が、
もっと情報開示をするべきだと思います。
ふつうの教育を受けた日本国民は、
まさか、
美容整形で死ぬなんて!
考えてもいません。
こんな事故があったと知るだけで慎重になります。
脂肪吸引で簡単に細くなれるなんて、
絶対に思わないことです。
■ ■
若い先生への助言です。
他人が起こした事故は、
いつか自分も起こす可能性があります。
自分だけは事故を起こさないなんて、
絶対に思わないことです。
原因をしっかり解明して、
二度と同じような事故が起こらないでほしいです。
亡くなった女性のご冥福を、
心からお祈りしています。
昔の記憶
本間家の墓
今日は2017年12月26日です。
今年も残すところあと5日です。
年末は忙しい美容形成外科ですが、
今年は曜日の並び方のためか?
繁忙期のピークがずれています。
年末の手術がキャンセルになったこともあり、
例年より少し余裕があります。
時間ができたのでクリニック内の整理整頓をしています。
■ ■
山形のさくらんぼさんから、
お墓のことをお聞きしました。
本間家もお墓でもめました。
親父が亡くなる前に、
用意周到な私は、
墓の準備をしたら!
…と父親に言っていましたが、
一向に腰を上げませんでした。
■ ■
本間家の墓は、
札幌市の平岸霊園にあります。
私の祖父、
本間紀一が47歳の時、
昭和10年(1935年)に札幌市の山鼻墓地やまはなぼちに建立。
札幌市の事業により平岸霊園に移転しました。
私が父親から聞いた話しですと、
家庭内で、
食べるお金もないのに!
お墓なんて!
…と喧嘩になったそうです。
■ ■
5人も子供がいて、
祖父の本間紀一は当時の国鉄に勤務していました。
とてもお墓を建てるお金があったとは思えません。
奥さんの本間環さんもきつい女性でした。
きっと、
本間家伝統の、
夫婦喧嘩になったと、
子孫の私は想像しています。
■ ■
私が想像するに、
私の祖父、
本間紀一は、
自分の母親のお墓を建てたかったのだと思います。
本間家は、
私の祖父のおかげで、
札幌市でもお墓の一等地である、
平岸霊園にお墓があります。
■ ■
私がお墓を改修する時に、
できるだけ、
祖父が建てたお墓を残したいと思いました。
残念なことに、
地元の墓石屋さんに見てもらったところ、
墓石も、
基礎のコンクリートも、
老朽化しており、
全面建替えが必要だと診断されました。
■ ■
ネットでお墓を検索したところ、
たくさんのお墓屋さんがヒットしました。
資料を取り寄せてみましたが、
どうも、
販売している会社と、
墓石を作るところと、
お墓を組み立てる人が違うことに気付きました。
もう少しよく調べて、
Made in JAPANのお墓が少ないこともわかりました。
■ ■
私はブランド物にはこだわりません。
服も時計もふつうのものです。
でも、
自分が入るお墓はmade in JAPANにこだわりました。
ネットで見つけたのが、
私の院長日記のような…
親子で石屋日記でした。
私はこの石屋日記のファンになり、
FaceBookでも友だちにしていただき…
とうとう札幌までいらしていただきました。
石屋の親方こと、
島本石材工業の島本壽さまは、
後光がさすような素敵な職人さんでした。

■ ■
そうして四国の島本様に建てていただいたのが、
本間家の墓です。
お墓の形や、
キリスト教の十字架は、
祖父が建てたままにしました。
花を植えるスペースも、
祖父が建てたままにしました。
ラベンダーだけは私が選んで植えました。
草取りが大変ですが、
とても気に入っているお墓です。
残念なことに、
島本石材工業の島本壽さまは亡くなってしまいました。
お墓に行って島本壽さまのことを思い出して感謝しています。

平岸霊園のラベンダーが咲くお墓です
院長の休日
「今日のほっこり」は
平成29年12月25日、朝日新聞朝刊、ひとときへの投稿です。
「今日のほっこり」は
昼時。「今日のほっこりな記事」がLINE(ライン)を通じて私に届く。夫が仕事の昼休みに新聞各紙から選んだ心にしみ込む、癒やしてくれる投稿記事だ。ここ8カ月ほど、毎日続いている。
犬を飼ったことのない私が「犬を飼いたい」と言った時は、ペットをどんな覚悟で飼うのかを教えてくれる記事。客の落とした1円玉を大切に扱う店員さんの思いやりの記事や、実のなる木を庭に植えるのが好きな夫とそっくりな人の記事が届く日もある。どれも共感できて、その時その時を、私たち2人で共に生きていることを確認させてくれる内容だ。
30年以上一緒に暮らしていても時折すれ違ってしまう心を、ほっこりな記事は「こっちだよ!」と引き寄せてくれる気がしてうれしくなる。私も毎回、メッセージを返す。それは「夫に優しくできているかな。思いやりを持って接しているかな」と振り返る、大切なひとときでもある。
多くの記事から教えてもらった生き方をスパイスに、よりいい味を出し、自分らしく、人にも尽くせる未来を歩んでいきたいと思う。さて、今日のほっこりは何だろう。
(山梨県山梨市 志村妙子 主婦 58歳)
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
思わず、
私の院長日記みたいなご主人がいらっしゃるんだなぁ~
…と思いました。
私はよくひとときや、
声の欄への投稿を引用します。
もともとは、
新聞を読まない自分の子供や若い人に、
新聞を読もう!
…とはじめました。
■ ■
58歳の奥様のご主人は、
ほぼ私と同年代だと想像します。
30年以上一緒に暮らしていても
時折すれ違ってしまう心
これもよくわかります。
本間家は、
時折どころか、
よくすれ違ってしまう心です。
LINEで伝えてくださるなんて、
素敵はご主人です。
■ ■
本間家のLINEは、
これから帰ります
お疲れ様でした
…この程度です。
一円玉の記事は、
2回も引用しました。
なかなかほっこりする記事はありません。
今日のほっこりに感謝いたします。
医学講座
脂肪吸引の手術後に女性死亡
平成29年12月24日、朝日新聞デジタル版の記事です。
脂肪吸引の手術後に女性死亡 名古屋の美容クリニック
名古屋市中区の美容整形クリニックで脂肪吸引の手術を受けた同市中村区の20代女性が今月、手術後に自宅で死亡しているのが見つかった。捜査関係者への取材でわかった。愛知県警は、執刀医らから任意で事情を聴くなどし、手術方法や術後の処置などと、死亡との因果関係について慎重に調べている。
捜査関係者によると、女性は2017年12月12日に手術を受け、その日のうちに帰宅。3日後の12月15日、家族が女性と連絡が取れないため警察へ通報し、自宅で亡くなっているのが見つかった。女性に重い持病はなかったといい、司法解剖でも死因は判明しなかった。県警は今後、病理解剖などで死因の特定を進める。クリニック側は取材に対し「患者のことに関しては、何も答えることができない」としている。
美容整形手術を巡っては2017年2月、名古屋市内の別のクリニックで豊胸手術を受けた30代の女性が意識不明になり搬送先の病院で死亡。県警が業務上過失致死の疑いで捜査している。
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
残念な事故です。
亡くなった女性のご冥福をお祈りいたします。
報道によると、
2017年12月12日に手術を受け、
その日のうちに帰宅。
3日後の12月15日、
家族が女性と連絡が取れないため警察へ通報し、
自宅で亡くなっているのが見つかった。
■ ■
脂肪吸引の死亡事故
脂肪吸引の医療事故2016
脂肪吸引をやめた理由
脂肪吸引のトラブル
過去の院長日記で何度も取り上げています。
女子高生でも知っている脂肪吸引、
死亡事故があります。
■ ■
なんちゃって美容外科医だけではなく、
経験を積んだ美容外科医の事故もあります。
私が脂肪吸引をやめた理由です。
美容外科手術でも、
脂肪吸引の手術は体力勝負です。
術者がとても疲れる手術です。
超音波を使った機器など、
最新の機器を使っても疲れます。
■ ■
脂肪吸引で一番大切なのは、
事故を起こさないこと
死亡吸引にしないことです。
脂肪吸引は身体の彫刻です。
余っている皮下脂肪を、
脂肪吸引の管で彫刻します。
吸引管を使って、
身体の脂肪を削る手術です。
どんなに丁寧に手術をしても血が出ます。
■ ■
彫刻の時に、
間違って管をお腹に突き刺すと、
死亡吸引
脂肪吸引を一日に2件もやると、
右手も左手もくたくたになります。
ふつうは、
利き手の右手で脂肪吸引管をがっちり握ります。
左手で脂肪をがっちりつかみます。
左手でつかんだ脂肪層に右手の管を入れて吸引します。
■ ■
手もとが狂って、
お腹に突き刺すとアウトです。
範囲が広いと、
だんだん疲れてきます。
脂肪吸引の手術ビデオを見ると、
術者の術衣が汗だらけになっていることがあります。
大変だなぁ~と思います。
ある先生が、
脂肪吸引は形成外科の手術じゃない
…と言われたのを覚えています。
■ ■
一番こわい合併症は、
脂肪塞栓しぼうそくせんです。
吸引でこわれた脂肪のつぶが、
肺につまってしまいます。
大腿骨骨折などで起こることがあります。
脂肪吸引でも起こる可能性があります。
こんなことをHPに書いている美容外科はないと思います。
脂肪注入で、
目の血管に脂肪が入って失明もあります。
簡単に細くなれると思うととんでもないことになります。
裁判事例もあります。
私が脂肪吸引をやめた理由です。
■ ■
私は脂肪吸引の事故など、
美容外科関連の事故を、
もっと、
厚生労働省や、
消費者庁が、
情報開示すべきだと思います。
マスコミの力も必要です。
日本という国で、
20代の若い女性が、
美容外科手術で命を落とすことが無くなってほしいです。
心からご冥福をお祈りしています。
医学講座
奥さんと働いています
昨日の院長日記、
貴女たちの働きぶりに脱帽です
とても他人事とは思えませんでした。
医療法人札幌美容形成外科は零細企業です。
少人数で美容形成外科をしています。
最近は♡美容♡の手術はなく、
ほぼ保険診療の手術だけです。
それでも大変です。
■ ■
弁当の晩ご飯
2009年8月4日の院長日記です。
昨日の開院5周年記念日、
晩ご飯は…
ほっともっとの…
お弁当でした。
家内が…
とり天丼350円。
私がサーロインステーキ重和風520円。
合計870円。
これに自家製サラダでした。
お弁当は仲良く半分ずつです。
■ ■
あぁ~らぁ…
先生、可愛そうに…
なんて思わないで下さい。
ほっともっとのお弁当は美味しいです。
昔より美味しくなったと思います。
従業員が辞めて欠員になったり…
病気で休んだりすると…
頼りになるのは奥さんです。
夜、8時過ぎまで働いていると…
夕ご飯の支度はできません。
■ ■
開業した5年前も…
夕ご飯は、よくお弁当になりました。
当時は、
イトーヨーカドーのお弁当が、
閉店間際になって割引になっていたのを買ったりしました。
美容外科の先生は…
毎日、ホテルで豪華な夕食…?
なんてイメージがあるかも?知れませんが…
私の知っている先生にそんな人はいません。
■ ■
そうなんです。
ほっともっとが遠くなったので、
最近はイオンのお弁当や、
デパ地下の値下がりしたお弁当もあります。
昨今は開業以来はじめて経験する、
驚異的な人手不足です。
札幌美容形成外科のように、
土日勤務の診療所は嫌われます。
なかなか人が集まりません。
■ ■
レーザー脱毛もできなくて、
大変ご迷惑をおかけしています。
奥さんも貴重な労働力です。
私に奥さんと働くことをすすめてくださったのが、
美容外科の恩師、
故武藤靖夫先生です。
札幌中央形成外科に、
奥さんとセットで採用していただきました。
■ ■
いまや世界的大企業になった、
ニトリさんですら、
会社存亡の機を救ってくださったのは、
♡奥様♡でした。
豊かさを追って_ニトリの挑戦①
…に書いてあります。
ニトリさんには遠く及びませんが、
札幌美容形成外科も喧嘩しながら、
奥さんと働いています。
昔の記憶
貴女たちの働きぶりに脱帽です
平成29年12月22日、朝日新聞朝刊、声の欄への投稿です。
貴女あなたたちの働きぶりに脱帽です
製陶業 廣田芳樹(茨城県 66)
最近、妻を亡くした。生前、「食前、食後にケンカしています」と冗談めかして人に言っていたのだが、いなくなってしまうと、情けないくらい悲しく落ち込む日々である。
子がないので、高齢者の独居老人となってしまったが、生活は続く。妻がやっていた家事一切と、個人経営の焼き物屋なので、妻が分担していた成形の手仕事も私がする。ところがどっこい、これが大変な労務なのである。頭では分かっていたつもりだが、妻の働きは驚くばかりのものだった。
主婦業とひとくくりにされる、賃金には換算されぬ世の多くの女性たちの偉大な働きに、本当に頭のさがる思いだ。「そうよ、大変なのよ。仕事をしながら料理を作り、掃除・洗濯をし、その合間に子育てをやってんだから!」と、妻の友人が言っていたっけ。
昨今の大企業の不正にしても、20年前の金融危機にしても、男社会のなれの果て。まだまだ政治経済は男中心に動いている。だからこそ、女性方に心の中で最敬礼している。男性の一部からチッという舌打ちが聞こえてきそうだが、最愛の相方を失って得た実感だ。女性の皆さん、貴女(あなた)方は偉い!
(以上、朝日新聞より引用)
■ ■
茨城県の製陶業、廣田芳樹さん66歳の投稿に、
思わず、
そうですね、
脱帽ですね、
…と思いました。
私より3歳年上のご主人が、
奥様を亡くされ、
さぞ悲しいことと思います。
心からご冥福をお祈りいたします。
■ ■
私の恩師、大浦武彦先生が、
涙を流しているのを、
一度だけ見ました。
奥様の葬儀でした。
恩師、大浦武彦先生のお言葉です。
奥さんを大切にしなさい
今朝の朝日新聞を読んで思い出しました。
■ ■
本間家も、
食前食後にケンカ以上に、
よく喧嘩をします。
本間家は、
子育ては終了しました。
奥さんと犬と私だけです。
貴女あなた方は偉い!
…と、
女性に心の中で最敬礼しています。
廣田芳樹様の奥様のご冥福をお祈りしています。
院長の休日
散布の高級養殖ウニ③
平成29年12月15日、北海道新聞朝刊の記事です。
散布の高級養殖ウニ③
フル生産へ 体制も着々
「ようやく被害から回復し、フル生産に移れる。無事に育ってほしい」。2017年11月10日。釧路管内浜中町の火散布(ひちりっぷ)沼で、散布漁協うに養殖部会の野呂憲一さん(57)は、次男の健二さん(27)らと根室管内別海町から搬入したウニの種苗2万粒を籠に入れながら願った。
■豪雨対策研究
急がれる集中豪雨対策。部会員の一部は2015年と2016年の大雨時、沼の中ほどにある塩分濃度の下がりにくい水域に籠を避難させ、切り抜けた。これを受け、部会や町などは昨年、大阪府立大大学院工学研究科の二瓶泰範准教授(38)=船舶海洋工学=、神戸大大学院海事科学研究科の中田聡史特命助教(41)=海洋物理学=と共同研究を始めた。
大雨の際、沼内部の各地点で塩分濃度がどう変化するか、実測値と気象データを基に試算して、避難に適した水域を正確に割り出すのが狙いだ。2人は「だいぶ正確に試算できる時代。養殖業の役に立てるはず」と力を込める。
避難に適した水域は流れが緩やかだと予想されるため、適した水域全体をオイルフェンスなどで囲い、塩分濃度の低下を防ぐ構想も描く。被害に備え、共済制度の対象に養殖ウニを加えてもらうよう国などへ要請活動を展開したところ、2014年度に加入できた。
「毎年1月上旬ごろ、ほとんど品切れになってしまう。作れば売れるのだが」。部会長の村田準逸(じゅんいつ)さん(63)は現状を語る。養殖ウニへの参入を希望する組合員は増えたが、養殖に適した水域は満杯で、ほとんど規模が拡大できなかった。
しかし2015年度、沼内部の航路に堆積した土砂を取り除く工事が始まり、状況が変わった。新たな空きスペースを活用し、2018、2019年度に各8戸分の養殖場所を確保できる見通しになった。
■生産量倍増へ
「生産量が増えれば、市場での存在感が高まる」。散布産養殖ウニの大部分を加工する小川水産(浜中町)の小川雅弘社長(43)は、増産の意義を強調する。
町も「地域の活力につながっており、支援したい」(松本博町長)と動きだした。現在は種苗の全量を道内各地からの供給に頼っているが、町内2漁協(散布、浜中)の養殖や放流用に、町は約5億円かけて種苗センターの建設を計画。2021年度から、2漁協の現在の必要量の約4割に当たる年間300万粒を生産する。
センターの種苗を得て散布漁協がフル生産する2024年度には水揚げ量・高とも現在の2倍の40トン、1億6千万円を見込み、主力のコンブ漁(昨年度取扱高5億5千万円)、秋サケ漁(同2億円)に次ぐ柱となる。
四半世紀前、有志11戸が手探りで始めた事業は、都市のグルメをうならせ、町を支える存在に成長した。

火散布沼でコンブの入った籠に稚ウニを放す野呂健二さん
11月10日、浜中町(加藤哲朗撮影)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
北海道新聞社、厚岸支局の村岡健一記者が書かれた、
ちりっぷ散布漁協(釧路管内浜中町)の高級うに
同業の先生が、
銀座久兵衛きゅうべいでうにを召し上がる時に、
ちりっぷという地名を思い出してください。
籠に昆布を入れて、
そこにうにの稚貝を入れて養殖するなんて、
考えてもみませんでした。
■ ■
釧路管内浜中町の火散布沼ひちりっぷ沼
…も知りませんでした。
私は浜中のうには、
浜中の昆布森こんぶもりで、
海の中で育ったうにだと思っていました。
北海道新聞に掲載された写真を見て、
これは全国の人に知ってほしいと思いました。
北海道新聞社、厚岸支局の村岡健一さん
いい記事をありがとうございました。
今年、私が北海道新聞で読んだ記事の中で一番でした。
来年もためになる記事を書いてください。
ありがとうございました。
院長の休日
散布の高級養殖ウニ②
平成29年12月13日、北海道新聞朝刊の記事です。
散布の高級養殖ウニ②
浜中 先駆的漁業 荒波越えて
東京・築地市場のウニの卸値は、中華圏の需要拡大などを背景に、年々上昇傾向だ。特に産地間の端境期となる9月と、宴会需要が増える年末年始は高くなる。築地の仲卸「美濃桂(みのけい)」の伊藤晃彦専務(48)は「4~5年前は、この時期でも大箱1枚1万円だと『高い』と思ったが、今は当たり前になった」と話す。
■機動的に出荷
散布(ちりっぷ)漁協(釧路管内浜中町)の養殖ウニはエゾバフンウニ。出荷シーズンは9月1日から翌年3月で、ちょうど高値が期待できる時期と重なる。養殖場所は荒海を避け、町の南部に広がる火散布沼の河口付近。水深1~3メートル程度で、水質はほぼ海水だ。冬でも静穏で結氷しないため、市場で高値が予想される時を狙って機動的に水揚げできる。
こうした好条件も生かし、今季の浜値(平均1キロ約5200円)は、10年前の1.5倍になった。うに養殖部会長の村田準逸(じゅんいつ)さん(63)は「いい値段がつき、部会員の励みになる」と喜ぶ。今季の養殖ウニ水揚げ高を8千万円と見込む散布漁協の秋森新二組合長(69)は「高級イメージが定着してきた。養殖ウニの安定収入は、後継者確保の大きな力になる」と強調する。
ウニ養殖漁業者は、冬場の本州への出稼ぎが必要なくなった。道内各地の漁協から視察が訪れるたび、養殖施設を見せて説明。水温の高い時期にウニを触ると弱って死にやすいので極力避ける―などの知識や技術を惜しみなく伝えてきた。
隣の浜中漁協も散布から技術を学び、53戸が比較的穏やかな琵琶瀬(びわせ)湾や浜中湾を使って散布と同様に最高級のウニを養殖。昨年度の水揚げ高は1億6700万円と、散布を大きく上回る。山崎貞夫組合長(66)は「既存のコンブ漁と養殖ウニを組み合わせて収入が見込めるため、Uターンしてきた後継者もいる。散布のおかげ」と感謝する。
■大雨で大量死
2014年にはコープさっぽろ(札幌)の漁業賞大賞を受賞。育てる漁業の成功例と言える散布の養殖ウニだが、1992年、有志11戸で始めた25年間の歩みは順風満帆ではなかった。
養殖を始めて2年後の1994年10月、北海道東方沖地震の津波で養殖施設がぐちゃぐちゃに壊れ、初出荷間近のウニが大量死した。
2008年と2013年、2015年には台風や集中豪雨で壊滅的な打撃を受け、被害額は13年が1億5千万円、2015年は1億7千億円に上った。
大雨が続くと沼の周囲から大量に真水が流れ込み、養殖場所の河口付近の塩分濃度が大幅に低下し、死滅に至ったことが分かった。村田さんは「3年分のウニが一気に死んでしまう。自然には勝てない」。好調な時はいいが、沼特有の大きなリスクも抱える。

火散布沼で行われた養殖ウニの水揚げと選別作業。左が村田準逸さん
=11月10日、浜中町(加藤哲朗撮影)
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
昨日の散布の高級養殖ウニ①
…の続きです。
ちりっぷのえぞばふんうにが、
銀座の久兵衛きゅうべいで出されます。
北海道の美味しいうには、
夏がシーズンです。
■ ■
夏でも海がしけると、
入荷しません。
すべてお天気しだいです。
うにとり名人が、
磯舟で海の中からうにをとります。
とったうにを、
浜で待っている女性が、
丁寧に殻から出して並べます。
♡芸術作品♡です。
■ ■
散布の高級養殖ウニのすごいところは、
うにを、
かごの中で養殖しているので、
ちょうど天然物が品薄になる時期に、
高い価格で出荷できることです。
北海道の漁業者はすごいです。
大雨や地震で被害を受けても、
めげずにがんばったところがすごいです。
院長の休日
散布の高級養殖ウニ①
平成29年12月12日、北海道新聞朝刊の記事です。
散布の高級養殖ウニ①
浜中 天然物しのぐ味、身入り
2017年11月17日午前3時。東京・築地市場のウニ競り場。室温10度に設定された室内で、北方四島産や米国産などの折り詰めを、卸会社の担当者が慎重に台の上に並べていく。その傍らに、散布(ちりっぷ)漁協(釧路管内浜中町)の手掛ける散布産養殖ウニの折り詰めが「小川のうに浜中産」の名称で並ぶ。
■浜値最高水準
ウニを籠の中で育て上げる「完全養殖」の先駆け・散布漁協が、過去最高水準の浜値に沸いている。今季(9月1日~来年3月31日)は高値で1キロ6千円。平均で前年同期より千円ほど高い約5200円で推移する。
前浜のコンブだけを食べて育つため、味や身入りがよく、身の美しい黄色も高い評価を得ている。浜値は生息環境などで品質が左右される天然物の1.5倍。大半を町内の生ウニ加工全国大手「小川水産」が折り詰めなどに加工し、最高級品として東京などに出荷する。
「身が柔らかくて日もちしない弱点はあるが、甘みがあって雑味がなく、味は一番いい。見た目もよく、築地ではブランドになっている」。築地の卸会社「中央魚類」(東京)のウニチームリーダー木村有希さん(42)は、こう評価する。
高級すし店向けの大箱(約340グラム)は通常1枚1万円前後、高い時は1枚2万円超と、築地でトップクラスの値段がつくという。
午前5時。競りが始まるとすぐに大箱の順番が回ってきた。居並ぶ仲買人が指でサインを出して競り落とす。この日は築地全体でいつもより少なめの約6千枚が競りにかけられ、大箱は1枚1万円前後をつけた。
大箱を6枚競り落とした高級鮮魚・すし種仲卸「美濃桂(みのけい)」の伊藤晃彦専務(48)は「このところずっと高かったが、ちょっと落ち着いてきた。まずまずいいところを取れた」と満足そうな表情を浮かべる。
■一流店が評価
その美濃桂から午前中に大箱を納入された東京都内の高級すし店「銀座久兵衛(きゅうべい) ホテルニューオータニタワー店」。その日、状態のいい国産を使うという銀座久兵衛の三原忠彦社長(80)は、散布産養殖ウニについて「身が柔らかくて流れやすいが、甘みがあって味がいい」と太鼓判を押す。
西岡辰己店長(52)が軍艦巻きを作ってくれた。客からよく見えるよう、折り詰めをカウンター上のまな板に置いてから、小さなしゃりを握り、周囲にノリを巻く。ウニを折り詰めの一区画分丸ごと、さじで底からすくって載せて完成だ。
一個一個の身が美しく折り重なる。「きれいな折りはお客さんの食欲をそそり、軍艦の出来にも直結する」。折り詰めは美しさも大切だと西岡店長は強調した。(厚岸支局の村岡健一が担当し、3回連載します)

散布産養殖ウニを使って軍艦巻きを作る西岡辰己店長
銀座久兵衛ホテルニューオータニタワー店
(以上、北海道新聞より引用)
■ ■
北海道生まれで、
北海道で育って、
北海道で仕事をしていた私でも、
散布ちりっぷ
…は読めませんでした。
2017年12月12日から、
北海道新聞朝刊に3回連載された、
北海道新聞厚岸支局の村岡健一さんの記事をご紹介いたします。
■ ■
私の院長日記は、
同業の先生にもよく読んでいただいています。
同業の先生に連れられて、
一度だけ銀座久兵衛に行ったことがあります。
とても高級なお店でした。
そこで出されるうにが、
北海道の散布ちりっぷで、
こんなふうに育てられています。
■ ■
漁業者の苦労がわかります。
私はすごいことだと思います。
北海道では、
通称浜中はまなかのうに
…と呼ばれています。
めったに食べることはありませんが、
とても甘くて美味しいうにです。
■ ■
うにの種類は、
エゾバフンウニ
…というあまり美味しくなさそうな名前です。
うにのとげが短くて、
形状が馬糞に似ているので、
不名誉な、
エゾバフンウニ
…という名前なのです。
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北海道のウニには、
とげの長い、
エゾムラサキウニ
…と、
とげが短い、
エゾバフンウニ
…の2種類があります。
エゾムラサキウニ
…の身は白っぽく、
エゾバフンウニ
…の身はオレンジ色です。
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北海道の一部では、
エゾムラサキウニ
…をノナ
エゾバフンウニ
…をガンゼ
…と呼びます。
どちらのウニも美味しいです。
ポイントは食べている餌の昆布です。
コンブが美味しい地域でとれるうにが美味しいです。