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芸能プロダクション提携
芸能プロダクション提携という派手な広告を、新聞の折込で出しているクリックがあります。全国展開しているクリニックで札幌にも分院があります。本当に芸能人が利用しているクリニックは‘絶対に’芸能人御用達とは書きません。そんなことをしたら、二度と芸能人は利用してくれなくなります。以下が折込広告に書かれている内容です。
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芸能プロダクション提携
無痛麻酔・無痛手術
傷痕のない高度な技術
丁寧なカウンセリング
丁寧な手術
このすべてが‘うさん臭い’のです。
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そのクリニックのHPの内容です。
◎芸能プロダクション提携◎
興味はあるけどちょっと不安、どんなところなんだろう?といった不安な方に・・・・
アクアクリニックは芸能プロダクションと提携しており、プロが求める高いニーズに答えるため、ハイレベルな技術、質、安全性を提供しております。
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カウンセリングは施術の過程で最も大事な要素の一つです。
アクアクリニックのポリシーは「できあがりの美しさ」と「手術を受けられた方の満足」、この両方を追求することにあります。
そのために、カウンセリングではあなたの希望やお悩みを充分に伺って、スペシャリストの立場から、あなたにとって最適の施術方法をアドバイスさせていただきます。
またできあがりの状態に不安が無い様に、特殊な器具を使用してご納得がいくまでシュミレーションをさせていただきます。
カウンセリングは全て無料です。
専門家のカウンセリングをぜひご体験ください。
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美容施術は技術とセンスが命
充分な経験と、培われた美的センスが術後の出来栄えを左右します。
美容外科手術では、ほんの数mmの違いでも仕上がりの印象が大きく変わってしまうことがあります。
そのため美容外科手術に精通した細密な“技術”が必要となります。
アクアクリニックは、今まで数万人以上の方々の「美しさ」を実現してきた確かな技術で、あなたに理想の体型を形成いたします。
また、体のスタイルを決めるバストの施術には、豊富な経験により培われた美的“センス”が大変重要になってきます。
あなただけでは決められない大事な仕上がり像を、スペシャリストの立場から詳しく親切にアドバイスいたします。
施術跡を他人に気づかせないのは当たり前。
あなた自身にも気づけないような施術・・・それがアクア品質です。
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このクリニックが過去に起こした医療事故です。
豊胸手術で植物状態、美容外科医に1億7000万円賠償命令(日経新聞)2003年11月28日(金) 22時00分
全身麻酔で豊胸手術を受けた後に植物状態になった埼玉県の女性(29)と元夫が、障害が残ったのは麻酔管理のミスが原因だとして東京都渋谷区の美容外科医院「アクアクリニック」の医師を相手に損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、東京地裁であった。前田順司裁判長は医師の責任を認め、計約1億7000万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は2001年4月に手術を受けたが、手術終了後も意識が回復しなかった。医師は約2時間40分後に119番通報し、女性は大学病院に運ばれて治療を受けたが、植物状態となった。
医師の記録では手術後約30分で119番通報したことになっていたが、前田裁判長は「記録は後日、自分に有利なように虚偽の内容を記載したもの」と断定。「手術後に適切な処置をし、早急に救急病院に運んでいれば、女性に重い障害は残らなかった」と結論付けた。
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テレビ朝日 ザ・スクープ 告発!恐怖の美容外科医 ~リピーター医師放置の実態~
去年5月スクープスペシャルでリピーター医師問題取り上げてから1年、厚生労働省は医道審議会の機能強化やリピーター医師の再教育などを検討する「医療事故対策緊急アピール」を発表した。しかし、リピーター医師野放しの実態はなんら変わっていない。例えば、今でも全国にチェーン展開し、女性誌などに大々的な広告を掲載しているある有名美容クリニックの場合・・・
去年11月、豊胸手術を行う際、ずさんな全身麻酔により患者を植物状態にしたとして、東京地裁は美容外科医A氏に1億7000万円の損害賠償を命じる判決を下した。インフォームド・コンセントを行わず、手術ミス後も患者を3時間近く放置、その事実を隠蔽するためカルテを捏造するなど「医師にあるまじき悪質な行為」であった。
さらに番組に寄せられた内部告発に基づいて取材を進めていくと、驚くべき事実が次々と浮かび上がってきた。
何とA氏は大学で内科を勉強してきたが、内科医としての研修をわずか2年で中断し、1998年に突然美容外科を開業。麻酔医や看護士は一切立ち会わせず、1人で麻酔と手術を行い、少なくとも2001年4月から6月の間に同様の麻酔事故を3件起こしていたという。さらに、クリニックは「無痛手術」「無傷手術」を謳い文句に派手な宣伝を行ってきたが、これらは医学上あり得ない虚偽広告であり、実際には余りに初歩的なミスによる被害者が続出。A氏は形成外科学会や保健所でも有名な問題医師であった。
ひとたび医師免許を取得すれば、何科でも自由に開業でき、誰でもメスを握れる危険な現実! 何度医療ミスを繰り返しても、誰もその暴走を止められない恐怖の実態!多くの被害者や医療関係者の証言により、リピーター天国と言われるこの国の医療制度の致命的欠陥を浮き彫りにする。
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現在、このクリニックを経営しているのが、裁判で有罪になった医師か別の人物かは知りません。ただ、札幌でもワキガ手術で100万円請求され、手術を受けてもよくならないと来院される患者様がいらっしゃいます。
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有名新聞に入っている折込チラシは、新聞に入っているというだけで信用されてしまうことがあります。
新聞社のチェック体制もあると思いますが、私に言わせると‘いい加減’です。
‘悪と闘う’新聞社が悪の味方をしてはいけません。上記のクリニックは、美容外科医の間では‘悪魔クリニック’と呼ばれています。
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そのクリニックで実際にカウンセリングと称して、ボッタクリが行われている様子がネットで出ています。誇大広告と悪徳美容外科にはくれぐれも気をつけてください。
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新聞折込広告
私は朝日新聞と北海道新聞の2紙を購読しています。朝日新聞は高校に入学した年からですから、かれこれもう38年になります。
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毎日たくさんの折込広告が入ってきます。金曜日・土曜日はマンションの広告が目に付きます。今日は月曜日なので、美容液や化粧品の広告が多いようです。
この美容液や化粧品の広告が実に‘うさん臭い’のです。
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「信じられませんでした。肌がこんなに輝くなんて…」
目元のくすみ、小じわもこんなにキレイ!
これがウワサの美容液ファンデーション
ここまでシワ・毛穴をカバー!! 5歳若く見える!?
しっとり すべすべで、ほうれい線も消えました!(千晶様 40歳)
これなら美容外科や美容皮膚科なんて要らない!私たちは廃業です。レーザーもアプトスもフェイスリフトも要らなくなってしまいます。
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もう一枚の別の広告には
《人工皮膚シート》待望の一般販売
貼るだけで毛穴もシワも完全修復
毛穴の開き・クレーター・小じわ・ほうれい線が30日で消えた!
最新医療レポート―メディカルコラム―
本来はヤケドの治療のために開発された人工皮膚成分「キチンキトサン」
『オーロラスキン』シリーズ主要成分「キチンキトサン」には、優れた生体親和性(体になじむ性質)があります。そのためこの物質で作られた人工皮膚を肌に貼ると、やがて自分の皮膚と同化してゆくという驚くべき特徴があるのです。この特殊な効果から、人工皮膚は火傷(ケロイド)治療や手術用の縫合糸に使用されるなど医学会で広く応用されています。
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この手の‘広告’に共通しているのは、キレイになった症例写真と‘喜びの声’が載っていることです。
あたかも最新医学を取り入れて、研究者がついているようなイメージの広告ですが、掲載されている‘先生’は、日本熱傷学会の役員でもなんでもありません。
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ヤケドの治療のために開発されたキチン膜は、ユニチカで開発された、ベスキチンという製品があります。ベスキチンはベニズワイガニなどの甲殻類の殻から抽出精製したアミノ多糖類キチンを不織布にした白い紙のような製品です。創傷被覆保護材と言われ、キズにつけるとキレイに治ります。でも、ベスキチンを肌に貼っても、皮膚には角層があるため効果は浸透しません。多少水分が吸収されることはありますが、厚手のティシュペーパーを貼ったの大差はありません。
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もし本当に効能効果があるのでしたら、薬事法に基づいた医薬品か医薬部外品、または化粧品に分類され、厚生労働省から認可をもらう必要があります。
正式に認可された製品でしたら、このような比較広告や過大広告は必ず問題になります。
美容外科でも‘広告’としてbefore→after を掲載することは禁止されています。
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このような新聞の折込広告は、新聞社としてもチェックしている筈なのですが、私に言わせると‘超いい加減’です。
厚生労働省のお役人も、保健所の職員も折込広告を読んでいる筈ですが、摘発したという話しは聞いたことがありません。警察も同じです。
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キレイになりたいと思って、フリーダイヤルに電話して申し込んで、ワクワクしながら商品の到着を待って、書いてある通りに30日間使用しても、何の変化もありません。
そこで初めて‘騙された’ことに気づきます。騙されたと思っても、せいぜい\5,250とか\23,520なら文句も言わないのでしょうか?
同じような‘嘘つき商品’に、痩せるダイエット食があります。高いお金を出して買っても痩せません。
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牛肉偽装問題は大きく取り上げている新聞各社は、自分たちが、折込広告で詐欺の片棒を担いでいることは承知しているのでしょうか?
美容外科でよく折込広告を使っているクリニックにはとんでもないところがあります。次回、書きたいと思います。誇大広告にはくれぐれも気をつけてください。
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従業員と信頼
苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」の従業員が「いつか表ざたになることは覚悟していた」と心情を吐露。「本当は不正をしたくなくて、みんな悩んでいたんだ」と消え入るような声で話した。という北海道新聞の記事が印象的でした。
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私のような小さなクリニックの経営者でも従業員との信頼関係を大切にしています。従業員から信頼されない院長はお客様からも信頼されないと考えています。自分の家族や職員にできない手術はお客様にはできません。当たり前のことですが、これが守られていない美容外科が実在します。
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どんなにお給料をいただいても、自分なら‘絶対に’受けない手術は他人に薦めることはできません。恒常的にウソをついて人を騙してお金儲けをしていると、まともな人は次第にイヤになってきます。
他の業種でも同じようなことがあると聞きました。消費者金融に勤務していた女性が、前に勤務していたクリニックに受付さんとしていらっしゃいました。どうして前職を辞めたの?ときいたところ、『お金を借りなくてもよいお客様に、電話で執拗に勧誘をしなくてはいけないのがイヤで辞めました』と聞きました。
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美容外科は自由診療です。ある程度の価格の幅は仕方がないことです。安売り店もあれば高級店もあります。
‘キレイになりたい’という夢を抱いていらした‘お客様’に、最高の技術とサービスを提供するのが、われわれの使命だと考えています。私はボッタクリも嘘つきもイヤです。
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ニトリの似鳥社長は『日本人の暮らしを米国並みに豊かにする』という夢とロマンを実現するために、ニトリをチェーン展開しています。
私の夢とロマンは、
①安心して信頼できる美容医療を、納得できる価格で提供すること。
②保険診療が可能な手術は保険を使って、誰でも手術を受けられるようにすることです。
これは札幌美容形成外科を開業した時から変わっていません。
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私は昔から自分にも他人にも厳しい人間でした。この日記も書くと決めたら、毎日まいにち更新しています。かなり根性がいります。
従業員にも当然厳しい院長です。 美容外科は最高の技術とサービスを提供するサービス業だと話しています。
看護師にも『航空会社のCA(キャビンアテンダント)以上のサービスを提供するように』求めています。当然、髪の毛は黒。茶髪は禁止です。茶髪のCAさんはいませんね。言葉遣いにも注意しています。
これは看護師としも大切なことだと信じています。普通の病院でしたら『○○さん、手術ですから手術室へ行きますよぉ』が
札幌美容形成外科では、『お待たせいたしました。手術の準備が整いましたので、ご案内いたします』と言うように指導しています。
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私にとって従業員は大切な宝物です。私が一人でどんなに頑張ったところで、診察も手術もできません。
美容外科という、ちょっと怖いけれど、とても興味がある魔法の国ような‘医療’を実現するために、優秀な従業員は大切なパートナーです。
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どんなに儲かっている美容外科でも、不正をしていると、いつかはバレます。過去に、何人もの美容外科医が内部告発されています。脱税で刑務所に入った人もいます。医師免許を取り上げられた人もいます。
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苫小牧の会社の従業員はお気の毒です。今朝、家内から『お父さんのお弁当に入れていたコロッケにも偽装牛肉が入っていたって』と聞きました。私は、そのコロッケが好きでしたし、美味しくいただいたので何も文句はありません。これで、おなかでもこわしていたら、文句の一つも言ったかもしれませんが、大丈夫でした。
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美容外科・形成外科という特殊な医療を生業(ナリワイ)として生きています。他人から見ると嘘つきの助っ人医師と見られているかも知れません。
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他人がどう思おうと、私は人をキレイにする仕事が好きです。札幌美容形成外科の従業員もこの仕事が好きで誇りを持って働いてくれていると信じています。
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食の安全と美容外科
平成19年6月23日(土)の新聞に、牛肉偽装問題が載っています。以下は北海道新聞の記事です。
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苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(田中稔社長)による牛ミンチ偽装問題で、苫小牧署と道警生活環境課は二十二日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、近く同社を強制捜査する方針を固めた。また、苫小牧署などは同日夜、田中稔社長ら同社幹部から任意で事情聴取した。 (06/23)(北海道新聞)
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「不良在庫でひき肉をつくれ」「色が悪いから脱色しろ」-。苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(田中稔社長)が牛ミンチを偽装していた問題で、同社の元従業員らが二十二日、偽装の手口について北海道新聞の取材に重い口を開いた。証言からは、田中社長がさまざまな手口で製品の偽装や賞味期限の改ざんを繰り返し、それに逆らえない雰囲気が社内を支配していた実態が浮かび上がった。
最近まで勤務していた元従業員はかつて、同市入船町のミート社の本社で、田中社長と中島正吉工場長ら同社幹部とのやりとりを頻繁に耳にした。
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ある時は、田中社長が古い肉を殺菌用のオゾン水に漬け、においを処理して出すよう指示。また、在庫担当者を呼んで「賞味期限が切れているから早いとこ出しちゃえ」と言い、指示通りになっていないと、担当者を怒鳴りつける場面も何度か目にした。
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さらに、元従業員は「食品メーカーで売れ残ったコロッケを引き取り、恒常的に再販売していた」と証言する。食品メーカーから「コロッケがあるから」と連絡が入ると、ミート社の社員が取りに行き、袋を詰め替えて飲食店や小売業者に販売した。
こうした売れ残りの商品は、複数の食品メーカーから引き取っていたという。
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一方、数年前に辞めたという別の元従業員は「社長は(古くなっても)決して肉を捨てることはしなかった」。においがきつくなった肉は、少量ずつひき肉に混ぜていたと明かす。
道警が二十二日、強制捜査に乗り出す方針を固めたことで、刑事事件に発展することが避けられない見通しとなった。
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現役従業員の一人は「いつか表ざたになることは覚悟していた」と心情を吐露。「社長は雲の上の存在で、逆らってはいけない雰囲気だった。本当は不正をしたくなくて、みんな悩んでいたんだ」と消え入るような声で話した。
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従業員が苦しんで作業をしていた様子がうかがわれます。美容外科でもこれに似たようなことをしているクリニックがあります。ワキガは超音波法で30分で治ります。通院は必要ありません。手術費用は30万円程度です。と派手に宣伝しています。全国紙の朝刊や北海道新聞朝刊の一面の下に書籍広告として‘広告’が出ています。
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私はたまたま、そこで働いていた従業員と話す機会がありました。
もう詐欺以外の何ものでもありません。『あなたは範囲が広いから100万円です』と手術代金は電話で伝えた費用の2倍が当たり前。
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ワキガが治っていないとクレームがきても、院長が‘再発’は絶対にないと言い張っておしまい。‘良心’がある従業員は次々と辞めて行きます。
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私は一形成外科医・美容外科医として、このクリニックが消滅して欲しいと思っています。
以前にも書きましたが、もしこのクリニックが国会などで取り上げられ、医業停止命令を受けたとします。
その時に‘わきが多汗症―超音波法’の書籍広告をたくさん掲載していた、全国紙各社はどのような報道をするのでしょうか?
偽装をしているのは食品加工卸会社ミートホープだけではありません。うさんくさい美容外科はたくさんあります。くれぐれも気をつけてください。賞味期限の切れたコロッケを食べても実害は少ないと思いますが、ひどい美容外科にかかるととんでもない目に遭います。
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非喫煙者を守る会
平成19年6月19日(火)の北海道新聞に、設立30年の「非喫煙者を守る会」代表理事黒木俊郎(クロキトシロウ)先生(66歳)が載っていました。以下が北海道新聞の記事です。
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国内初めての非喫煙者組織を札幌で立ち上げたのが1977年6月。飛行機の国内線は全席が喫煙席だった時代だ。「たばこを吸わない男は奇人か変人、虚弱体質のいずれかだと見られていた」と笑う。
設立当初、愛煙家天国の社会を変えるためには段階が三つあると考えた。一つ。国民の意識改革。二つ。喫煙者人口の減少と自主規制。三つ。喫煙の法的規制―。道内の成人男性の喫煙者率は当時の約8割から5割に下がった。「30年かかって、やっと最終段階が見えた。喫煙場所などの規制がないのは、先進国では日本くらいですよ」
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本業は弁護士。昨年、会社員の女性が職場での受動喫煙を理由に、会社側から示談金80万円を得た調停で代理人を務めた。「裁判ではなく調停という柔軟な手段で解決できたのが良かった。非喫煙者救済のために大きな武器になる」と話し、調停希望者への助言も行っている。
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会員数は、設立直後の1500人から現在は300人に減った。「喜ぶべきこと。会の最終目標は消滅することだから」。社会から受動喫煙の心配がなくなり、会が存在理由を失う日を待ちわびている。会を中心として実行委では、五月から六月初旬の「禁煙週間」に札幌でパネル展などを行った。
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愛媛県出身。裁判官として赴任した札幌で開業し39年。札幌市中央区で妻と二人暮らし。66歳。(阿部浩二)
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私は札幌医大の学生だった22歳の時に、この「非喫煙者を守る会」に入会しました。当時は札幌医大の教室でも、休み時間には煙がモウモウでした。さすがに授業中は禁煙でしたが、窓を開けてもタバコ臭かったのを覚えています。
私が患者様に厳しく禁煙指導をするのは、自分が吸わないからだという人がいます。確かに、その通りかも知れません。ただこの「守る会」はいわゆる嫌煙権の会ではありません。
タバコを吸いたい方はどうぞ吸ってください。でも私たち吸わない者にとって、タバコの煙は苦痛です。吸ってもよろしいですが、煙が来ないようにしてください。というのが黒木先生のご意見でした。
それから30年。いまや病院内どころか敷地内もすべて禁煙。こんな時代になるとは夢にも思っていませんでした。
私の好き嫌いにかかわらず、タバコはキズの治りを極端に悪くします。米国で実験した結果も出ています。
キズやお肌をキレイにしたい方は、タバコを吸わないでください。美容外科医としてのお願いです。
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品質の管理
今日は北海学園大学のニトリ寄附講座がありました。
5月末に、ニトリで販売したIH対応土鍋から鉛が出て製品を回収しました。新潟の業者が中国から輸入した製品で、ニトリの他、ホームセンターなどでも販売されていました。
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ニトリで販売したのは、24cmのIH土鍋2,490円 が4943個。28cmのIH土鍋3,490円 が4942個。輸入元のホリシン(新潟県)が輸入したのは22,000個。販売済みは17,600個だそうです。ニトリ以外で販売された商品数の方が多いのです。(ニトリ以外では製品の自主回収はしていません)
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ニトリは輸入元や他のホームセンターに先がけて製品の自主回収を決めました。ニトリで販売した以外の製品もニトリに持ち込まれることも十分に予想しての決断でした。
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今日、似鳥昭雄社長に伺ったところ、ニトリでは購入時の領収証を出さなくても返金に応じているそうです。さらに、回収対象商品を持参された方には、交通費として\500も支払われているそうです。社会保険庁が年金未受給者に、30年前の領収書を出すように求めたのとはエライ違いです。
ニトリ自社製品ではないのに、いち早く製品の自主回収を決められた似鳥昭雄社長を尊敬します。私が次に買うのは、ニトリの土鍋です。ニトリの株価もこの事件に何ら影響されず上がっています。コムスンや牛肉の偽装をした会社ともエライ違いです。
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製品の品質を管理するのは実に難しいことです。美容外科にはもっと難しいことです。以前にも書きましたが‘製品’をつくることができるのは医師だけです。同一の技量を持った医師を20人も30人も常時雇用することは不可能です。
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大手美容外科で不具合が生じても、製品の自主回収はできません。手術や注射は元に戻せません。美容室で髪を切ってもまた伸びてきますが、一度つけたキズは元に戻せません。
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私たち医師は、常に世界で一番安全で効果的な方法を考えて治療しています。人間のからだは一人ひとり異なるのでアレルギー反応がでることがあります。どんな化粧品やシャンプーにも‘お肌に合わない場合は使用を中止してください’と記載されてます。
エステで行ったレーザー脱毛で逮捕されたところもあります。自分のからだは自分で守るしかありません。
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チェリーの埋葬
チェリーの遺体を埋葬しました。早朝に私と息子、家内、私の両親、家内の母が‘参列’して行いました。
‘墓穴を掘る’という言葉があります。実際に掘ってみるとかなりの重労働です。殺人犯が屍体を埋めるというのは実に大変なことだと思いました。
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私は毎年花作りをしているので、この手の土木作業は得意です。今日は息子に手伝ってもらい穴を掘りました。
普通に球根を埋める程度に掘ると、もしスコップで耕した時に遺骨が出てきます。それより深く掘らなくてはいけません。今日は約1m掘りました。
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黒土が入っているのは約30㎝。そこから先は石がたくさん出てきます。石の混じった土をチェリーにかける訳にはいかないので、その土を篩(フルイ)にかけます。掘るのは息子の仕事、篩いは家内と私の父が担当しました。
額に汗して墓穴を掘るのは大変です。息子がフーフー言いながら‘まだ掘るの?’と訊いて(キイテ)きます。
‘まだまだ’と私。かなり掘ったところで私と交代。
息子‘まだ掘るの?’
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‘石でゴロゴロしたところにチェリーを埋めたら痛いだろう’
息子が掘ったところを、丁寧にまた掘って床をつくりました。
本当は死んでいるから痛いわけはないのですが、妙に納得されました。せっかく埋めるのでしたら、きれいに掘って、サラサラの土をかけてあげたいと思います。
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ようやく掘ったところで、チェリーに最後のお別れをしてお花と一緒に穴に埋めました。篩(フルイ)にかけたサラサラの土を少しずつ手でかけていって、しっぽの方から埋めました。最後はユリの花で顔を覆って、その上に土をかけました。
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私の家は近所の人のイヌの散歩コースにあります。私たちが墓穴を掘っている間にも、かわいいワンコがたくさん通りました。
家内が毎日朝と夜にオシッコをさせていた場所のすぐ横に埋めました。ラベンダーの中に入ると怒られるので、チェリーは駐車場の石の上でオシッコをしていました。
埋めている間にも元気だった頃のチェリーを想い出しました。
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人間が亡くなると、お通夜とお葬式をしてたくさんの人が集まります。故人を偲んで(シノンデ)想いをめぐらします。
私は宗教は特に信仰していません。両親もどちらかというと無宗教です。父方の祖父がクリスチャンだったので、本間家のお墓には十字架がついていますが、私は教会には行っていません。
私が死んだ時は‘コンピューターグラフィックで合成した私が、ビデオで会葬者にお礼を申し上げて、このHPに出しているビデオを上映して’と家族に話してあります。
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今日も皆様からお悔やみのメールをいただきました。
お悔やみをいただき、心から感謝しております。ペットとの別れは辛いですが、生きている間にたくさんの幸せをペットからもらうことができます。ペットとの生活を大切になさってください。本日はご会葬いただきありがとうございました。
チェリー最後の写真です。
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チェリーの棺
愛犬チェリーの棺(ヒツギ)を作りました。適当な箱を探しましたが、見つからなかったので自作しました。ネットで検索するとペット用棺も見つかりました。
私は解剖学教室で仕事をさせていただいたので、人間のお棺もたくさん見ました。大学で用意してある(葬儀社から購入する)お棺の他に、檜(ヒノキ)で立派な彫刻が施してあるお棺もありました。
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私が自作したチェリーの棺は、ダンボール箱に白い布を貼って作りました。棺の底にはビニールシートとペットシーツを敷いて、もし排泄物が出ても漏れないように工夫しました。人間を入れる棺にも防水加工をしてあります。
私は平成18年11月7日に書いたようにドナーカードを持っています。医師でドナーカードを持っている人は少ないようですが、私は組織すべてを提供するに○がついています。利用できるものは全部取ってください。脳死になったら全部あげますよ。と書いてあります。
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私が死んだら、皮膚も内臓も眼球もすべて差し上げます。どうせ火葬場で灰になってしまうので、利用できる状態でしたら何でも再利用してください!こんな私でもよかったら使ってください。というのが私の考えです。
皮膚を採取された部位が一番目立つと思います。顔や手など目立つ場所からは採皮しませんが、背中、お尻、下肢などからはすべて採取します。皮膚を上手に採取するのは意外と難しく、下手な先生がするとちぎれたり穴があいたりします。私の担当になった形成外科の先生はちょっと気の毒です。『こんな下手な取り方をして!』と化けて出そうですから。北大の後輩は嫌がるかもしれません。
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私のお棺はダンボールで結構です。檜(ヒノキ)の高級なお棺は要りません。どうせ燃やすのですから紙で構いません。それより死んでからも誰かの役に立って、誰かの体の一部として‘生きて’いたいと思っています。
できれば、私の体の一部でもキレイな女性の中で‘生きて’いたいというのがひそかな願いです。家内は『そんなこと言ったって無理ょ』と冷ややかに見ています。
形成外科医はあまり人の死に直面したり、死亡診断書を書いたりしません。私は市立札幌病院救命救急センターで多くの人の死を見ました。そこで私の死生観が変わりました。
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家内がチェリーのために、お花とメロンを買ってきました。ドライアイスも買ってきました。ラベンダーの生花はまだ入手できないので、ドライフラワーをお棺に入れてあります。
今日は仕事で時間がないので、水曜日の休診日に埋葬しようと思っています。
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動物は火葬する義務がないので、自分の敷地内のラベンダーの下に埋める予定です。毎年、ラベンダーの時期にチェリーを想い出せます。
お骨にして平岸霊園の墓地に埋葬しようかとも思いましたが、チェリーが毎日散歩してオシッコをしていた家の敷地内へ埋めようと考えました。
死んで土に帰るのが自然の摂理なように思えます。
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家族の一員として飼ってきたペットの死で、いろいろなことを考えました。
チェリーの最後の面倒は、私の両親と家内の母親がみてくれました。私の両親は苦しまないでポックリ死にたいといつも言っています。たとえ親の頼みでも安楽死させると医師免許停止になるのでできません。
私自身も楽に永遠にゆっくりと眠らせて欲しいと思っています。
チェリーも最後はオムツをしていました。私もオムツはしたくないと常々思っていますが、こればっかりはわかりません。
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皆様からお悔やみのメールをいただきました。
毎日つたない日記を読んでいただき、お悔やみまでいただき、心から感謝しております。ありがとうございました。
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チェリー天国へ
愛犬のチェリー今朝亡くなりました。平成4年3月16日生。15歳3ヵ月でした。苦しまずに眠ったまま呼吸が止まりました。直接死因:慢性腎不全。直接には死因に関係していないが、経過に影響を及ぼした病名:悪性リンパ腫。
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人が亡くなった時は死亡診断書を書きます。形成外科医は死亡診断書を書くことは少ないのですが、私も何十枚か書いています。
診断書の書き方は、法医学で習います。日本全国どこへ行っても同じ書式です。死因の種類や発病 (発症)から死亡までの期間、死亡した日時・場所などを記入します。記載を間違うと生命保険の支払金額に影響する場合があるので気をつけます。
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チェリーは6月16日(土)朝までは、エサを食べワンと言っていました。16日夕から急に状態が悪くなり、呼びかけても反応しなくなりました。
16日夕からは、水も飲まなくなりました。最後に尿が出たのが17日(日)の昼でした。人も動物も尿が出なくなると死期が近くなった証拠です。
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病院に入院していた患者様の容体が悪くなり、『ご家族を呼んでください』とか『会わせたい方を呼んでください』と言うことがあります。
事故や急病で亡くなる以外は、ある程度の経過があって亡くなります。この『危篤です』と申し上げるタイミングが難しいのです。
亡くなる30分前にお伝えすると、『間に合わない』方が出てきます。逆に3日前に伝えても『あと3日ですか?』ということになります。そもそもあと3日とか30分とか死期を正確に予測すること自体が極めて難しいのです。早く呼びすぎて『仕事の都合があるので、あとどの位でしょうか?』と聞かれたこともありました。死期を正確に予測できる先生はかなりの名医です。
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亡くなる直前は意識がなく、呼びかけても反応しないのが普通です。偶然、体を動かしたりすると、あっ何か動いた。と周りの人は思いますが、本人はわかっていません。
全身麻酔をかけてから、人によって手や足をバタバタ動かす方がいらっしゃいます。手術後に本人にお聞きしても、「まったく何も覚えていません」痛くありませんでしたと言われます。
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本人は意識がなくても、周りの人が見て苦しそうに見えることがあります。たとえば肺に合併症があって呼吸が苦しそうに見える時は、たとえ本人の意識がなくても周囲がかなり辛いものです。
ドクター・キリコではありませんが、死期の迫った人に薬や麻薬を上手に使って、本人も家族も苦しまない最期を迎えさせる技術は必要です。
‘安らかに死を迎える麻薬の使い方’なんて技術は、医学部では‘絶対に’教えません。もし教えたとすれば、マスコミに叩かれてひどい目にあいます。
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幸いチェリーは苦しんだりせず、眠るようにゆっくり呼吸が止まりました。
人間、誰しも苦しまず楽に最期を迎えたいと願っています。
私自身は安楽死が合法化されたら、真っ先にお願いします。楽に麻酔をかけられたように永遠にゆっくりと眠らせて欲しいと思います。
家族の一員として、私たちに安らぎと幸福を与えてくれたチェリーに感謝します。
ありがとうチェリー。安らかに眠ってください。
チェリーは、私の好きなラベンダーの下に葬ってやろうと考えています。
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チェリー危篤
愛犬のチェリーが危篤になりました。平成4年3月16日に北海道の紋別市で生まれたメスのシェルティです。平成4年5月に札幌市北区のホームセンター松崎という、今はもうなくなってしまったホームセンターで購入しました。ワンにゃんフェアーのチラシを見て家内と子供と見に行きました。
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そのころ流行っていた犬種はシベリアンハスキーでした。フェアーはホームセンターのレジ近くで、豊平区のフェニックスさんというお店が開いていました。シェルティは確か3匹いたと思います。その中で、一番人なつっこい犬がチェリーでした。
家内の『イヌの世話は誰がするの?お金もないしダメ』という一言で一度は諦めました。一日、その仔犬のことを考えながらボ~っと過ごし、嫌がる家内を何とか説得して夕方にもう一度イヌを見に行きました。もう売れてしまったかなぁ?と思っていたイヌは『売れ残って』いました。子どもの『お母さん、お金がないならボクたちおやつガマンするから買って!私もイヌのお世話をするから飼って!』という援護射撃もあって、私はそのイヌを買いました。
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家につれて帰ると、不安のためか?ガタガタ震えていました。その晩は私がイヌの傍に寝て様子を見ていました。一週間後、私が休日に北大で実験をしていると、『お父さん、チェリーが下痢をして止まらない』と家内から電話がありました。
ペットショップに指定されたドッグフードを与えていました。豊平区のフェニックスさんに連れて行き、大井動物病院を紹介していただき点滴をしました。最初はなかなか下痢が止まらず、もうダメか?と思いました。仔犬の時から点滴をしても吠えたり暴れたりせず、自分の子供(当時は小学生)よりよほどおとなしいイヌでした。(子供は注射や点滴が大嫌いでよく暴れていました) チェリーはガマン強いのか自分のためにしてくれる‘治療’だとわかっていたのでしょうか?自宅でも私が点滴をして治療し回復しました。その後は大きな病気もせず元気に過ごしました。
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私は昭和29年生れです。子どもの頃にテレビが普及しました。日曜日は朝の鉄腕アトムを楽しみにしていました。私が好きだったテレビ番組に『名犬ラッシー』がありました。テイミーという子供とラッシーを見て、私もティミーのように部屋でラッシーと暮らしたいと思っていました。
名犬ラッシーはミツワ石鹸が提供していました。番組の後で何回か「ラッシーの仔犬プレゼント」という懸賞をしていました。今から考えると、米国犬のラッシーの仔犬が日本で入手できる訳がないのですが、私はラッシーの仔犬が欲しくて何度も応募しました。
当時の少年雑誌(マガジンとかジャンプ)に浅草ケンネルという会社の広告がよく出ていました。そこではじめてシェルティーという犬種があるのを知りました。少年時代には犬の図鑑でコリーやシェルティをよく見ていました。
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私の子供の頃からの夢が、自分の家でシェルティかコリー、つまりラッシーを飼うことでした。
ホームセンターのワンにゃんフェアで買ったチェリーですが、実にかわいいワンコでした。シェルティは臆病なのでよく吠えると言われます。チェリーはあまり吠えませんでしたが、どういうわけか郵便屋さんが嫌いでした。散歩をしていても郵便屋さんには‘必ず’吠えていました。本当に申し訳ございません、といつも頭を下げて謝っていました。
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私の子供の頃からの‘夢’であったラッシーとの生活。ティミーとは違いましたが、チェリーがいて楽しい15年間でした。
飼うのを一番反対していた家内が結局一番世話をしました。子供は「ボクおやついらないから」と言っていたのに、散歩もウンチの世話もあまりしませんでした。
昨日からチェリーは何も食べなくなりました。大好きだった夕張メロンを奮発して買いましたが、口に入れても食べることができません。
平成18年10月22日(日)に胸にできた悪性リンパ腫を手術しました。今は数箇所に皮膚転移があります。10月に余命1~3ヵ月と言われました。それから8ヵ月です。よくがんばったものです。
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幸いチェリーは苦しんだりしていません。眠っているようにゆっくり呼吸をしています。
81歳になる私の父が、なんとかこのまま楽にしてやれないものか?と言いました。
苦しんでいるのでしたら安楽死も考えますが、このまま永遠にゆっくりと眠らせてやりたいと思います。
私の夢をかなえてくれ、家族の一員として、私たちに安らぎと幸福を与えてくれたチェリーに感謝します。
あと一週間生きてくれたら、私の好きなラベンダーが咲くのでラベンダーに包んで葬ることができますが、それは無理なようです。