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手術室へのこだわり
札幌美容形成外科の設計で私がこだわったのが手術室です。形成外科医として、四半世紀を手術室で過ごしてきました。手術室には窓がなく、朝、手術室に入ると外が晴天だろうが猛吹雪であろうが一切わかりません。
空調完備で夏でも冬でも一年中半袖の術衣を着ています。市立札幌病院で生後間もない未熟児の手術をした時は、患児の体温低下を防ぐため、手術室の室温を36℃にまで上げて手術をしました。
一度だけの体験で手術時間も2時間程度でしたが、全身汗だらけ、麻酔科医も看護師も全員汗だくで手術をしました。患者様に快適に手術を受けていただくのが手術室です。
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医療法で手術室の設備基準が詳しく決められています。3年前は手術用手洗い装置などが義務付けられていました。
変な話しですが、‘手術’は手術室でなくてもできるのです。一般の方には『???』、何の話しか見当がつかないと思います。病室で手術をする病院はないと思いますが、大部分の美容外科クリニックで手術をしているのは、実は処置室です。処置室で手術をしても違法ではありません。
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処置室は手術室と比べると、設備基準がゆるく保健所の検査でも特別な問題がなければ許可されます。
手術室を備えるには、それなりの設備が必要でお金もかかります。ビル内の診療所では前に書いた、給排水の問題があるため、手術室はおかずに処置室で手術をするところが大部分です。処置室で手術をしても、ちゃんとした先生がすれば‘手術’自体に問題はありません。
HPで‘宣伝’している手術室は、私がいままでに勤務していた総合病院の手術室をできる限り再現しました。
手術室は外科医の間では、術場(ジュツバ)とも呼ばれます。英語ではoperating theaterと言います。まさに外科医にとっては自分の技(ワザ)を披露する‘劇場’です。
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札幌美容形成外科は、たくさんの医療関係者にご利用していただいています。
どんなベテランの先生に、ベテランの師長さんに見ていただいても恥ずかしくない手術室です。私の自慢です。
ビルの改築でこの立派な手術室を壊すのはとてもとても残念です。でも、この次はもっと立派で快適な手術室を作ります。
自慢の手術室です
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イメージは自然
3年前に札幌美容形成外科を開業する時に困ったのが‘広告’でした。前の勤務先では、本部と広告代理店が全国の広告から地方の広告まで、細かく分けて出してくれていました。広告宣伝費もかなりかけていました。
個人経営のクリニックはどう頑張っても、広告で大手チェーン店にかないません。
有名女性誌に広告を出すだけで、私の給料が吹き飛んでしまいます。北海道の小さなクリニックが全国誌に出したところで、効果はありません。
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医療法で診療所や病院の広告は厳しく規制されています。有名女性誌に出ている‘広告’は、診療所(クリニック)の‘広告’ではなく、本やビデオの‘広告’として出されています。
クリニックの広告として出せるのは、NTTタウンページに出ている内容程度しか出せません。
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私はHPなどで使う、広告のキャッチコピーを考えていました。
広告のデザインはデザイナーにお願いしましたが、内容は私が考えました。
このHPに出ている‘イメージは自然。自然な仕上がりを大切にします’は私が考えました。
毎日、いろいろな案を考えていました。ボ~っとしながら大通り公園を歩いていた時に、突然ひらめいたのが‘イメージは自然’でした。
受験生の時に、ずっと解けなかった数学の問題が、ある時突然ひらめいて解けた感覚に似ていました。
さっそくデザイン事務所にメールして、最初の広告ができました。
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下の広告が最初にできた札幌美容形成外科の広告です。地味な広告ですが、私なりに満足していました。
ラベンダーの形が札幌のSの形をデザインしています。ちょうどラベンダーが咲く頃にこの広告を出しました。
それから、あっという間に3年が経ちました。おかげさまで病気もせず元気に診療を続けています。
私は、いかにも整形しましたという目や鼻は嫌いです。開院の時からずっと自然な仕上がりを大切にしています。
2004年最初の広告です
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北海道臨床創傷治癒研究会
昨夜、札幌パークホテルで第4回北海道臨床創傷治癒研究会がありました。私の恩師である、市立札幌病院吉田哲憲院長が代表幹事をなさっていらっしゃる研究会です。
形成外科医は以前にも書いたように、キズを治すプロです。糖尿病や閉塞性(ヘイソクセイ)動脈硬化症で下肢(特に足指)が黒く壊死になってしまう病気があります。
重症の方は、膝から下を切断という、最悪の事態になることがあります。私は市立札幌病院や札幌医大に在籍していた時に、よく内科の先生とご一緒に足の難治性潰瘍(ナンチセイカイヨウ)の治療をしました。
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一番厄介なのが、糖尿病から腎不全になり、人工透析を受けていらっしゃる方です。動脈硬化症を合併していることが多く、血管も石灰化しているため、とにかくキズが治りません。
さすがの私も諦めて、足指や下腿で切断したことがありました。血流が悪いとどんなに軟膏を塗ったり、足を洗ったりしてもキズが治らないのです。
何とか、足を切断して欲しくないと願う患者様に「切断しなければ治りません」と言うのはとても辛いことでした。
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昨日は、時計台記念病院、循環器センター長の浦澤一史先生の特別講演がありました。
浦澤先生は、北海道大学をご卒業後、循環器内科を専攻、北海道大学講師を歴任され、平成18年4月から、時計台記念病院の循環器センター長にご就任されました。
浦澤先生は血管に細いカテーテルという管を刺して、詰まった血管をあの手この手で開通させるという得意技をもっていらっしゃいます。
血管が詰まって、枯れそうになっていた足が見事に生き返っていました。
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時計台記念病院では、キズを治すプロである形成外科医と、詰まった血管を再開通させる循環器内科医がチームを組んで、従来は切断を免れないような、枯れかけた足を見事に治していました。
私の81歳になる父も、足の血管が詰まってうまく歩けなくなりました。従来でしたら、治療は難しかったので、だましだまし使うしかないと思っていました。
昨日の特別講演をお聞きして、さっそく父にも治療を受けさせようと思いました。
医学の進歩はすごいものです。従来は治らないと思っていた病気でも、いつかは必ず治ることを信じて治療を受けるべきだと思いました。なにごとにも決して諦めないことが大切です。
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医療と観察・分析・判断
私は昭和57年に札幌医科大学麻酔学教室で麻酔科研修をさせていただきました。北大から札幌医大へ研修へ行くのは珍しいことでした。恩師である大浦武彦教授と札幌医大の高橋長雄教授のトップ会談で‘特例’として認められました。
私が札幌医大の卒業生だったことも幸いしたようです。当時、私を指導してくださった先生は、現在も日本麻酔学会の要職に就かれ、現役の麻酔学教授もたくさんいらっしゃいます。
私の医師としての四半世紀にわたる人生の中で、札幌医大麻酔科で研修を受けたことはとても意義深く、私の貴重な財産となっています。
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昨日の日記で、医療でも観察・分析・判断が必要と書きました。麻酔学は手術の麻酔をかけて、手術を安全・快適に受けていただくための学問です。
私は麻酔科研修で、この観察・分析・判断の重要性をしっかり叩き込まれました。
麻酔をかけた後も、常に患者さんの状態を観察し、モニターの音、血圧、脈拍数、酸素飽和度などをしっかり観察します。何か異常があれば、即座に分析し、麻酔濃度の調節などの判断をします。
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医療のどの分野でも、この観察・分析・判断をしっかり行わないと医療事故が起こります。
全身麻酔で豊胸手術を受けた後に植物状態になった医療事故の例を書きました。これは典型的に観察・分析・判断が悪かった例です。
美容外科では医療事故なんて起こらないとお考えかもしれません。確かに産科などよりリスクは少ないと思います。でも実際にこのような事故が起こっています。
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観察するには、観察できる目が必要です。医師免許をとって日が浅い先生では、観察力が不足していることも考えられます。
厚生労働省の決めた2年間の臨床研修だけでは、的確に観察できる目はできません。
流通業でも、店長クラスになるには本人の努力と10年近い経験が必要と伺いました。もちろん教育も大切です。
医療は航空業界と同じで、安全・快適に‘飛行’することが何よりも大切です。免許取立てのパイロットには大型旅客機は操縦できません。ところが医療では卒後数年の先生がジャンボジェットを操縦しているようなこともあります。
観察・分析・判断が的確にできる‘先生’を選ぶことが、安全に手術を受ける上でとても大切なのです。
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観察→分析→判断
今日は北海学園大学のニトリ寄附講座に行ってきました。講師は安孫子尋美先生です。5月末から6月末まで、約1ヵ月間、米国ロサンゼルス地区で調査・セミナーをなさって、帰国されたばかりでした。お忙しいのに、札幌までいらしていただきありがとうございました。
米国では、成人女性の86%近くが就業しており、夫婦ともに働いている家庭が多くなっています。必然的に、買い物にかける時間が短くなり、short time shoppingという、短時間で楽しく買い物ができるショッピングセンターが増えています。
従来のショッピングセンターと比較して、駐車場が整備されています。自分の行きたい店の前に車をとめて、すぐにお店に入れる環境作りがされています。
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今日のテーマは観察→分析→判断の手法です。流通業では、効率的に業務を遂行し、それを数字として業績に反映させることが大切です。
毎日、同じような仕事をしていても、その中から問題点を発見し、改善することで、業績も収益も改善します。
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常にメモとボールペンを持ち歩き、気付いたことをメモすることで観察ができます。
毎日、A4の日報に観察(問題点、不明な点)をできるだけ具体的に記入します。
さらに、問題点について原因と思われることを‘分析’し、箇条書きに記入します。
最後に、改善・改革のための提案として‘判断’を記載します。そしてその期限を具体的に記載します。この日報を毎日記入します。慣れてくると5分以内で記入できるそうです。
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例として寝坊をして遅刻した例が紹介されました。
×悪い例
観察:遅刻をした。
分析:寝坊をしたからだ。
判断:今後、絶対に寝坊はしません。
この例では具体的な改善策がないため、また寝坊をして遅刻する可能性が大です。
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◎良い例
観察:寝坊をして30分遅刻をした。
分析:目覚ましが壊れていた。それに気がつかなかった。
判断:新しい目覚ましを今日中に買う(期限がついている)。
具体的な対策が期限付きで出来ているので、もう、寝坊をして遅刻する可能性は少ない。
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この観察→分析→判断は流通業に限らず、日常診療や受験生にも応用できそうです。
毎日の生活を見直して、問題点を発見し、それを分析して、応急措置と制度変更計画を立てる。
似鳥社長のように夢とロマンを実現するため、自分たちの生活を改善するために、私も今日から観察→分析→判断にチャレンジしてみます。
院長の休日
ラベンダー刈取り
今日は休診日だったので、ラベンダーの刈取りを行いました。私と81歳になる私の父でしました。昨日は家内と家内の母がしてくれました。家族で分業です。
ラベンダーの刈取りというと、優雅な仕事のように思えますが、5分か10分で刈取れる量ではないので、結構な重労働です。
中腰でかがみながらするため、腰が痛くなります。鋏でチョキチョキちょきちょきと切るため、手も疲れます。
ラベンダーを刈る鋏は、園芸用の少し大きめの鋏を使います。6年前に植えた時は小さな株でしたが、毎年どんどん大きくなり、今では植えた時の何十倍にもなっています。
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本数は数えていませんが、約2時間程度刈取りました。刈取った後にまた作業があります。
刈取った後の作業は、家内と家内の母、私の両親がそれぞれ分業でしてくれています。
ラベンダーの茎についている葉を手で落とします。ちょうど焼き鳥の串に花がついたようになります。それを親指の太さ程度に集めて束ね、輪ゴムをかけます。束ねたラベンダーを逆さに吊るして乾燥させます。
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家の中に吊るすので、ラベンダーの香りが部屋の中に充満します。
一週間くらいでカラカラに乾燥します。乾燥したら透明な袋に入れてリボンをつけて完成です。
札幌美容形成外科に飾ってあるラベンダーはこうして身内で作ったものです。
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私の仕事は、ラベンダーに肥料をやったり、毎年少しずつ植え替えたり、土をかけたりする栽培の方です。
肥料をやって、木が大きくなって、キレイな花を咲かせてくれて、よい香りをくれるラベンダーが好きです。
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美容外科医を辞めたら、ラベンダーや花を育てて優雅に暮らしてみたいと思っています。外国の花を見に行ってみたいとも思っています。
今年、私が手術を担当させていただいたご婦人は、今頃スイスを優雅に旅行されていらっしゃいます。
その方は、結構なお年なのですが、とてもお若く見え毎年スイスに滞在なさるのだそうです。
『スイスはね、とってもお花がキレイでね、とってもいいところよ。先生も行ってごらんなさい。日本からの飛行機はいつも満席なのよ。』
そのお話を伺って、いつか私も行ってみたいと思うようになりました。
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美容外科と園芸はまったく異なりますが、私にとっては、失礼ながら、どちらも自分の手でキレイな‘作品’を作っているつもりです。
手術をできる年齢には限界がありますが、花つくりは元気であれば続けられそうです。
キレイな花を作って鑑賞して、楽しみながら暮らすのが私の老後の夢です。
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デザインとイメージ
札幌美容形成外科を開業する時は、たくさんの人に助けていただきました。特に高校や中学の同級生は、さまざまな分野で活躍している人がいて助けられました。そのうちの一人がデザイナーでした。
『本間、病院のマークとかイメージとか決まってんの?』
私『???』
『名刺でも、広告でも、病院をイメージするデザインって大事だょ』
私『フ~ん、でも病院のマークなんてあったかな?』
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私が勤務したのは、市立札幌病院、帯広厚生病院、函館中央病院などの総合病院が長く、その地域でその病院を知らない人はいない位有名でした。
タクシーに乗って「市立病院までお願いします」と言えば住所を言わなくても乗せてもらえます。
病院のマークについては、市立札幌病院には独自のマークがあった筈ですが、私の名刺には札幌市のマークを入れていました。帯広厚生病院ではJAのマークでした。
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開業前に勤務していた中央クリニックにマークやロゴがあったか?定かではありませんが、確かに看板は黄色で目立つ色でした。
有名なリッツ美容外科や聖心美容外科には素敵なデザインのロゴやイメージカラーがあります。
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友人のデザイナーの事務所へ行き、彼がデザインしたさまざまな作品を見せてもらいました。
『この中で、本間が気に入ったデザインがあれば、それを応用することもできるょ』と言われました。私が気に入ったデザインは札幌交響楽団コンサートのパンフレットでした。
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ちょうどこのHPの両サイドにある、緑の葉っぱの帯がついたデザインの札幌交響楽団(札響)の定期演奏会のポスターがありました。
友人『本間は植物が好きだったんだ』
私『そう、オレ趣味は園芸だし』
その友人が何種類かデザインしてくれた名刺の中から、私が選んだのが、葉っぱのマークが入った名刺でした。
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下の名刺が私が開業以来使用している名刺です(正確には開業前の方が名刺を多く使います)。
外国の先生には、裏に英語表記をした名刺を差し上げています。
葉っぱのマークがついた名刺は珍しいので、一度名刺を差し上げた方からは、『あぁ、あの葉っぱの名刺いただきました』とよく覚えていただけます。
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開業前には、医業とは別のさまざまなことを経験し、少しずつクリニックができました。
医学部や研修医時代に先輩から教わることはありません。これから開業なさる先生は、自分が知らないことは謙虚に教えていただき、信頼できる専門家に助けていただくのがよいと思います。
私の名刺です
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ラベンダー開花
札幌では7月の声を聞いてラベンダーが開花しました。私が育てているのは、オカムラサキと濃紫早咲の2品種です。中富良野のファーム富田で購入した苗と知人から分けていただいた苗を育てました。
最初に咲くのは、名前の通り濃紫早咲なのですが、日当たりや場所によって微妙に開花時期が違います。
札幌美容形成外科に飾ってあるラベンダーのドライフラワーは、私が育てて、家内と家内の母、私の両親が乾燥させて作ったものです。
ドライフラワーにするには、まだ開花しきらない時期に刈り取って乾燥させます。完全に開花してからでは、乾燥すると花がポロポロと落ちてしまいます。
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昨日、仕事を終わってから、ラベンダーを刈り取りました。今日クリニックに飾ってある花は、今年咲いた生花です。
ラベンダーは花だけではなく、茎も葉もよい香りがします。ですから刈り取る時も香りに包まれて、とてもよい気分です。ラベンダーを手入れしていると、春でも秋でも手にラベンダーの香りがつきます。
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ラベンダーは草のように見えますが、かなり太くなる木です。太い幹は私の親指より太くなります。たまに枯れる枝もあるので、枯れた枝は切ってやります。
花を楽しんだ後は、必ず枝を切ってやります。よく公園などに植えられらラベンダーが、花の後もそのままになっているのを見るととてもかわいそうに思います。
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病害虫もあまりつかず、開花時期だけハチがたくさんやって来るのが難点といえば難点です。
日が昇ってからはハチがたくさん来るので、家内は朝や夕方によく刈り取っています。
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私がラベンダーを知ったのは高校生の時に偶然聴いたNHKラジオの放送でした。昭和47年頃だったと思います。
内容は忘れてしまいましたが、合成香料の普及と輸入自由化でラベンダー栽培が苦境に立たされている。北海道が主産地だというような内容だった気がします。その頃から、いつかラベンダーを育ててみたいと思っていました。
結婚した頃(昭和56年)から、毎年家内と中富良野の富田ファームへラベンダーを見に行ってました。
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札幌美容形成外科を開業した時に、クリニックのイメージとしてラベンダーを選びました。
紫のキレイな色と香りが好きだったので選びました。ちょうど、自宅のラベンダーがたくさん咲いて、家内と両親がドライフラワーを作ってくれたので院内に飾りました。HPのデザインもラベンダーにしました。
院内に入るとラベンダーの香りが年中いたします。今の季節だけ本物の花がご覧いただけます。
開花したラベンダー
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光る看板
札幌美容形成外科を開業する前に、悩んだのが看板でした。看板を掲示できるスペースが限られていたため、おしゃれでキレイな看板がないか探しました。
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3年前に一番にぎやかだったのが、札幌駅前のステラプレイスと大丸周辺でした。札幌駅周辺のビルを何度も見た帰りに、ステラやアピアあたりの看板を見て歩きました。上ばかり見る変なおじさんにみられたと思います。
私の目にとまったのが光る看板でした。ネオンサインのようにキラキラした看板ではないのに、上品できれいな看板が印象的でした。
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残念なことに看板を何度見ても製作会社の名前は書いていませんでした。また看板は高い位置に取り付けられているので、たとえ書いてあっても読めません。
建築業者や看板屋さんに聞いていましたがわかりませんでした。アピアの防災センターでも聞いてみましたが、わかりませんでした。そこで、ネットで検索してみました。
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ネットで検索してもなかなか見つかりませんでした。苦労してくろうして見つけたのがノグチ工芸さんでした。
JR札幌駅の時計。大丸。ビックカメラ。私が探していた光る看板はノグチ工芸さんの‘作品’でした。
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早速、札幌市東区にあるノグチ工芸さんの本社・工場に伺いました。建物は工場で、その横に階段がありました。階段を上がって‘本社’のある3階へ行きました。
階段には、ノグチ工芸の‘作品’である光るサインがたくさん展示されていました。
社長さんにお会いしました。実に実直そうな、看板一筋という感じの社長さんでした。
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ノグチ工芸の看板はLEDという最先端の技術を使った光る看板でした。LEDは日本が生んだ世界の技術、中村修二先生(米国カリフォルニア大学(UCSB)教授)の発光青色ダイオードを使った技術です。5月20日の日記に書いた、中村先生が発明した技術でできた明かりです。
野口社長は苦労して、LED技術を使った看板を開発し、日本全国に販売していると教えてくださいました。
私が札幌駅で見つけた、光る看板はノグチ工芸さんの技術でした。
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札幌美容形成外科HPのビデオで、最初に写るマルチカラーの光る看板はこうしてできました。
看板の設置では、スノー会舘ビルのオーナー様に多大なご協力をいただきました。
こうして、たくさんの方のご協力で札幌美容形成外科が開院できたのが3年前でした。
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建築デザイン
札幌美容形成外科の内装工事はちょうど3年前の今日、竣工・引渡しがありました。建物の賃貸契約をして、家賃を払い始めてから6ヵ月かかりました。まず、目指す建物を探して、空室があるか確認。不動産賃貸契約を結びます。ビルの空室はそう何件もありませんので、気に入った建物であれば開業前から押さえる必要があります。
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これから美容外科・形成外科の診療所を開業なさる先生は、今までに経験したことがない、さまざまな契約をしなければ開業できません。昨日の日記にも書いたように、診療所向きのビルは多くはありません。
‘これダ!’と決めたビルがあれば、他の先生に契約される前に契約なさることをお薦めします。
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私の場合は、たまたまビルの下見に来た時に、㈱スノー会舘の担当の方が、とても親切に案内してくださったので決めました。
札幌美容形成外科が入居した3Fは、雪印パーラーの宴会場だったため、奥に厨房設備がありました。そのため、昨日記載した、水・排水の問題はクリアーできました。
ある先生が見学にいらして、厨房用のシンクをご覧になりました。とても使いやすそうなので、ご自分のクリニックを開業する時にマネさせてもらいますと言われました。
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飲食店などの店舗デザインは専門の建築家が多数いらしゃるようです。新しいビルの飲食店に入ると実に洗練されたデザインで、照明にも凝っています。
美容外科専門の建築家が札幌にいらっしゃるかどうか?私は存じませんが、私は自分の家を建てる時にお世話になった建築家に依頼しました。
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私が依頼した建築家は萩原淳一さんです。北海学園大学工学部をご卒業後、札幌市内の有名な建築デザイン事務所で腕を磨かれました。
私が自宅を建てた時は、まだその建築デザイン事務所にいらしたのですが、その後独立し開業されていました。
私はうるさい施主なのに、細かい注文を文句も言わずに何度も図面を引き直してくれたのが気に入っていました。
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独立された後、どこに行かれたかわからなかったので、電話帳を頼りに片っ端から探しました。20~30軒目でようやく見つかりました。先輩の事務所の横の小さなスペースでこじんまりと事務所を開いていました。彼はとても喜んでくれ、設計を引き受けてくれました。
私には、私なりのこだわりがありました。待合スペースは隣の人が見えないように。カウンセリング室は完全個室に。
手術室は手洗い装置をつけて、麻酔の余剰ガス排出装置もつけて。などなど、萩原建築士は実に良く私の意見を反映してくれました。
私の仕事が終わった後で、デパートで弁当を買って彼の事務所へ行き、弁当を食べながら何回も打ち合わせをしました。
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そうしてできたのが札幌美容形成外科です。私がはじめて持ったMyクリニックです。
時代の流れとはいえ、この札幌美容形成外科を壊してしまうのはとても残念です。
萩原淳一一級建築士は、まじめで信頼できる方です。‘絶対に’偽装なんかしない人です。
ここがHPです。札幌美容形成外科も掲載されています。一度クリックしてみてください。