医学講座

目頭切開の手術法

 目頭切開の手術法には、
 何通りかの有名な方法があります。
 何通りもあるということは…
 どれにも長所も短所もあるということです。
 傷の形から、
 Z(ぜっと)法、
 W(だぶりゅ)法、
 などといわれます。
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 昨日の日記に書いたように、
 目頭というのは目立つ場所です。
 ちょっとした赤味や凹凸でも…
 気になるものです。
 目頭切開手術のコツは、
 切りすぎないことです。
 足りなければ、
 追加して切ることはできます。
 でも…切りすぎた目頭を、
 元に戻すのは容易ではありません。
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 私が行っている、
 目頭切開の手術法については、
 2007年4月17日の日記に書いてあります。
 2002年7月に、
 米国形成外科学会雑誌(PRS)に発表された、
 韓国テグ市の形成外科医、
 Cho先生の
 Medial Epicanthoplasty Combined with Plication of the Medial Canthal Tendon in Asian Eyelids
 という手術法です。
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 この手術法のポイントは、
 ただ目頭の皮膚を切るのではなく、
 内眼角靱帯(ないがんかくじんたい)という
 スジの処置をするところです。
 目頭を指で押さえると、
 少し硬いコロコロとした塊が触れます。
 このコロコロが、
 目頭を骨に固定している靱帯(じんたい)です。
 この靱帯を処理します。
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 ちょっと深いところにあるので、
 慣れない先生が手術をすると…
 涙小管(るいしょうかん)という、
 涙を通す管(くだ)を切ってしまうことがあります。
 そうすると、
 涙が溢れて、
 視界がぼやけてしまいます。
 涙は、
 この涙小管を通って…
 鼻へ流れます。
 ですから泣くと鼻水が出ます。
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 目頭をちょんと切って、
 目を大きくするのも、
 なかなか大変な手術です。
 決して大きな手術ではありませんが、
 先生によって結果が大きく変わります。
 美容外科を選ぶ時には…
 後悔しないように…
 慎重に選んでください。
 こちらのページには、
 あこさんの体験談が載っています。
 私は偶然に見つけました。
 私のことは書いていませんが…
 間違いなく私が手術した方です。

“目頭切開の手術法”へのコメント

  1. さくらんぼ より:

    本間先生のおっしゃるように、大事な部分の手術ですから 確かな先生を選びたいと思います。涙腺が切れると大変だと思います。
    母は 産後のひだちが悪く 涙腺がだめになり右目の涙腺がないです。だからいつも 涙があふれていて ハンカチで拭いたりしていました。年齢と共に涙は出なくなったようですが左目が眼瞼下垂なので 両目が 見づらいようです。
    私は目頭切開についてよく解からないのですが、目は大事なところなので信頼おけるクリニックで施術したいものですね。私の携帯では体験談もアコさんのページも見れませんでした。

  2. 函館の看護師 より:

    去年、現市立病院(函館)の形成外科の南本先生が患者さんは傷で覚えていると話されていましたが、先生も実際に手術された患者さんを覚えていらっしゃって患者さんにとっては嬉しいと思います。

    先生に質問なのですが、ドライアイの治療などで涙点プラグなどを入れている人は眼頭切開の美容形成術を受けることはできないのでしょうか?
    眼瞼下垂より眼頭切開のほうが手術を受ける患者さんの適応範囲は狭いものなのでしょうか?

    ご回答です【札幌美容形成外科@本間賢一】
    ドライアイで涙点をふさいでいる方でも、目頭切開は受けられます。
    眼瞼下垂症は若い方からお年寄りまで、
    10代から80代までが手術を受けられます。
    目頭切開は美容目的の手術ですので、
    手術を受けられるのは若い女性ばかりです。
    手術件数は眼瞼下垂症が圧倒的に多いです。

  3. らずべりー より:

    先生が確認しているだけでなく、患者さんに何度か鏡で確認して貰っている点や手術の丁寧さが写真でもわかりました。
    経過ブログを見ていてどう変化するかも記されていて、これから受けられる方にとって参考になると思います。

  4. 函館の看護師 より:

    >本間先生へ

    ご回答ありがとうございました。
    ドライアイの治療で涙点プラグを挿入していると美容形成の適応にならないのかな?と・・・わからないでがっかりすることはないのですね。
    治療をしていても手術が受けられ綺麗になれるのは嬉しいものですから・・・

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