医療問題
ご高配(こうはい)により…
さくらんぼさんからご質問をいただいた、
○○教授のご高配により…
のご高配を調べてみました。
Yahoo知恵袋には、
特別に配慮して頂いて・・・ということです。
「ご高配」・・他人が配慮してくれることの尊敬語です。
と書かれていました。
私も、その通りだと思います。
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教授の人事権に書いたように、
昔は(今も残っていますが…)、
教授に絶大な人事権がありました。
医療機関の経営者にとって、
一番の難題は、
優秀な医師をいかに確保するかです。
確実なのは教授にお願いすることでした。
今は、インターネット上に、
医師の就職を斡旋(あっせん)するサイトが
たくさんあります。
■ ■
医師といえど…
ふつうの人間です。
ふつうの方が就職を探す時に考える、
給与と待遇をまず見ます。
他の職種とちょっと違うのは…
自分にとって勉強になるか?
自分の技術や能力UPにつながるか?
ということを考えるかも?
というところでしょうか?
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2007年2月3日に、
腕を磨くという日記を書きました。
医師はある意味‘職人’なので、
有名シェフや棟梁(とうりょう)の下で働き
技術を身につけ腕を磨く必要があります。
つまり、
多少、お給料が安くても…
仕事が忙しくて休みがなくても…
有名な病院で、
有名な先生と働けば、
自分の腕も上がるかなぁ…?
という思いで就職先を選ぶ可能性があります。
■ ■
大病院の部長クラスになると、
病院長からの要請もあります。
○○医科大学は助教授を送ると言っている。
今の○○先生は患者の評判もよろしくないし…
診療収入も下がる一方です。
医局としてなんとか考えていただけませんか?
なんて会話が…
昔はあった?と聞いたことがあります。
■ ■
大切なジッツ(関連病院)を失いたくなければ、
教授は人事異動を考えます。
そこで…
めぼしい先生に声をかけます。
○○先生、
○○市民病院の主任部長として、
4月から行っていただけませんか?
というような電話をかけることになります。
教授も先生も忙しいので、
電話が一般的だと言われていました。
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こうして赴任なさった先生の挨拶状には、
私こと、
○○大学医学部○○教授のご高配により
平成21年4月1日付けで
○○市民病院主任部長として着任いたしました。
と書かれるという次第です。
今は、大学の教授から推薦ではなく、
自分から応募して就職する先生もいらっしゃいます。
美容外科医の世界では、
○○教授のご高配は、
聞いたことがありません。
ありがとうございます。内科の先生が地元の病院から○北病院に移られた時いただきました。 特別目をかけてもらって という意味だろうか?なんて勝手に想像してました。 外科系の先生は ほんとに技術者ですよね。先日も片目が陥没した少年の目を形成してまるで本物みたいでした。まさに芸術作品ですね。
先生も転勤ではハガキなど書かれたのでしょうか?
追伸
アカデミー映画受賞 「おくりびと」
は納棺師という仕事を通しての人間としての生き方など すばらしい 山形で撮影された映画なのでみてください。
今日のブログを読んで感じたのは、○○大学○○教授のご高配により・・・この手の御葉書は以前勤めていたクリニックの先生に春先に来ていたのを見たことがあります。が・・・確かに教授のご高配によって移動なさったのだと思いますが、この辺が大学の事情がうかがえるような文章に感じました。
以前もブログに書いたと思いますが、昔看護学生の時にまだ若手のお医者さんとお付き合いをしたことがありました。
その時その先生は、勤務していたその病院は若手の間でとても人気のある病院なので自分で希望してもなかなか行けないし、何年も勤務したくても人気もあり勉強になるととても評判良いので、自分の希望通りにならないのだという話をしていました。
その頃は私も医療のドロドロの体質など知らず、夢見るナイチンゲールの卵でしたので、いまいち意味もわかりませんでした。
確かにご高配なのかも知れませんが、実際にその先生にとっては本意でない方もいるのでは?と・・・
尊敬語なのはわかりますが、なんだか大学病院だと人間関係の恐ろしさを感じる言葉にも感じます・・・(@_@;)