医学講座

アクアフィリングは輸入禁止にすべき

 昨日の院長日記、
 アクアリフト豊胸は危険です
 …の続きです。
 私は他の形成外科専門医より、
 美容外科手術後のトラブルを多く診ています。
 メール相談もよくいただきます。
 はっきり言って、
 アクアフィリングは輸入禁止にすべきです。
      ■         ■
 何も知らない人が、
 98%が水分
 自然なやわらかさ
 コスパがいい

 安全♡ですぅ~
 …とだまされています。
 安全ではありません。
      ■         ■
 今まで数多くの乳房注入剤の副作用を見ましたが、
 このアクアリフトのように、
 授乳している間に、
 突然感染して、
 高熱が出て、
 膿が出てくるような注入剤は、
 他には見たことがありません。
      ■         ■
 困って病院に行っても、
 治療できません
 入れたところに行ってください

 …と見放されて、
 患者さんは自殺まで考えたそうです
 自殺しなくてよかったですが、
 自殺したくなる気持ちもわかります。
      ■         ■
 アクアフィリングは海外から輸入されます。
 日本で未承認の製品なので、
 成田で通関する時に、
 必ず厚生労働省関東厚生局から、
 薬監証明やっかんしょうめいが必要です。
 医師免許証と
 所定の書類が必要になります。
      ■         ■
 2つの日本美容外科学会が、
 使用するべきではない
 …と声明を出して、
 注意喚起をしているのですから、
 厚生労働大臣は、
 すぐに輸入禁止措置を取るべきです。
 そうすると通関できないので、
 日本国内に流通することはありません。
 これ以上被害者が増えないことを願っています。

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医学講座

アクアリフト豊胸は危険です

 福岡の第135回日本美容外科学会で、
 日本美容外科学会理事長、
 大慈弥裕之先生(福岡大学医学部形成外科教授)の講演がありました。
 美容医療健全化のロードマップ:共同声明から診療指針まで

 アクアリフト豊胸
 …についてです。
 これから授乳する女性は絶対に入れないでください
      ■         ■
 大手美容外科では、
 98%が水分
 自然なやわらかさ
 コスパがいい

 …と宣伝しています。
 女性医師が施術しているところもあります。
 術者の女性医師に聞きたいです。
 ご自分の胸に入れますか?
      ■         ■
 私が何度も院長日記で注意喚起をしています
 残念なことに、
 まだ注入してしまった!
 不安、、、

 …という相談メールをいただきます。
 相談フォームから送信された困っている方には、
 できるだけいい病院をご紹介するようにしています。
      ■         ■
 2018年12月4日共同通信WEB版の記事です
 豊胸充塡剤・・・その合併症の実態とは?
 被害相次ぎ、学会指針作成へ

 【特集
 美しいバストを求め大金をはたいたが、待っていたのは痛みと苦しみ、後悔だった―。ジェル状充塡剤を乳房に注入する豊胸術を受けた女性に感染症やこぶの発生といった合併症の健康被害が相次いでいる。医療機器による被害を世界規模で調べる国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の新プロジェクト「医療機器ファイル」に参加する共同通信などの取材に、日本国内の複数の女性患者や形成外科医らが証言。日本美容外科学会(JSAPS)が実施した調査でも回答した医師132人の半数超が被害を訴える患者を診た経験があると答えた。こうした状況を踏まえ、JSAPSは使用自粛の指針を策定する方針で、充塡剤を注入した女性に専門的な医療機関で健康診断を受けるよう呼びかけている。
 (共同通信=特別報道室・平野雄吾)
 「自殺考えた
 「自然なやわらかさ」「手軽にバストアップ」―。子どもを母乳で育てた後、乳房の下垂に悩んでいた30代女性がネット広告に目を引かれたのは2017年夏だった。美容クリニックでのカウンセリング時間は約5分。「最近はやっている」「気に入らなければ簡単に取り出せる」。医師や女性スタッフはメリットを強調するが、詳しいリスクの説明はなかった。カウンセリング後はローンを組んで100万円超の契約、その日のうちに施術し、ウクライナ製とされる充塡剤「アクアリフト」を両胸に計400ミリリットル注入した。局所麻酔をして注入に要した時間は5分程度、クリニックを訪れてから帰るまで約2時間で全て終了した。
「こんなことしていいのだろうかという思いもあったけれど、これで自信を持って生きていけると思った。悩みが解消されてうれしかった」と振り返る。
 事態が一変したのは約10日後。仕事中、右の脇の下に痛みと冷たさを感じ、見てみると5ミリ程度の注入口からうみと黄色くなった充塡剤が出てきていた。うずくような痛みと乳房内の異物感、微熱も発生。クリニックへ行くと、担当医は「感染症を起こした」として洗浄し抗生剤を処方した。3日ぐらいで感染は落ち着いたが、「事前の説明で感染症なんていう話はなかったから恐くなった」という女性は不信感と恐怖心からアクアリフトの除去を依頼、だが担当医は言った。「やったことがないからできない」
 別のクリニックで昨年末、約100万円を再び支払い除去手術を受けたが、全ては取り切れず、完全除去を求め病院を探す日々が始まる。「美容の後遺症は見ない」と断る病院も多く、回った病院は10施設に上る。途方に暮れて施術を受けたクリニックに再度行ったが、「胸を大きくしたいと言ったのはあなただ。自分勝手だ」と突き放された。ネット掲示板で情報提供を求めると「自殺しろ」「自業自得」との反応。「早く取りたい一心だったけれど、どうしてよいか分からなくて本当に自殺しようかと思った」と胸の内を明かした。最終的に完全除去できる東京の大学病院が見つかり、年内にも手術予定という。「安易な気持ちで施術を受けたことは本当に反省している。充塡剤の怖さを知り、後悔しかない」

 

充塡剤「アクアリフト」による豊胸術後、合併症に苦しんだ経験を語る30代女性=2018年11月中旬、東京都内 右は充塡剤豊胸術の健康被害例

 半数超の医師が合併症経験
 JSAPSは今年6~7月、日本形成外科学会やJSAPSに所属する形成外科医3874人にメールでアンケートを実施、132人が答え、うち72人が「合併症を発症した患者を診たことがある」と回答した。「合併症を発症した患者を診たことがある」と回答。合併症は108症例でこぶが44%で最も多く、感染症22%、皮膚変化8%などが続いた。
 注入されていたのは計83症例。チェコ製充塡剤「アクアフィリング」が24%で最多だったほか、ヒアルロン酸系17%、シリコーン系17%、「アクアリフト」7%などが挙げられた。形成外科医でも乳房を扱う医師は多くないため、回答者は少なかったという。
 JSAPSの大慈弥裕之理事長(福岡大副学長)は「回答者の半数以上が合併症を経験していて驚いた」と話し、「自由診療の美容医療では未承認で安全性が担保されていないものでも使われている」と指摘した。アクアフィリングやアクアリフトなどは人体に吸収されない「非吸収性充塡剤」。JSAPSはこうした充塡剤を「長期的な安全性が確認できていない」として全国の美容クリニックに使用自粛を求める方針だ。同時に、厚生労働省にも対応を要請するという。
 一方、アクアフィリングを製造、販売するチェコのマトリックスセル社は取材に対し「健康被害は製品の問題ではなく、医師が適切に使用していないためだ。(欧州の安全規格である)CEマークを取得している」と文書で回答した。
 授乳できず
 充塡剤注入直後ではなく、しばらくたってから合併症が発生することもある。2016年にアクアフィリングを両胸に計100ミリリットル注入した20代女性は約1年後に出産し授乳を始めると、体内に異変を感じた。「頭痛と共に右胸が痛み続け、かちかちに硬くなった。熱は40度まで上がった」と振り返る。乳腺炎とみられ、産婦人科での抗生剤の処方や助産師によるマッサージを受けていたが、痛みが和らぐことはなく「意識がもうろうとして死ぬんじゃないかと思った」。施術を受けた美容クリニックでアクアフィリングを取り除く手術を受けたが、全てを取り除くことができず、その翌日、千葉県柏市の東京慈恵会医大柏病院で再度、手術を受けた。異変を感じてから約2週間。「腕が上がらないほど痛くて着替えもうまくできないし、手術の関係書類へのサインもできなかった。前かがみにならないと痛くて歩けなかった」という。全身麻酔でうみとジェルを摘出。担当した森山壮医師によると、乳房内の筋膜は溶け、ジェルは周囲と結合、母乳からメチシリン耐性ブドウ球菌(MRS)を検出した。「乳腺炎を契機に感染した。人工物が入っていることで感染が悪化した」と森山医師。「アクアフィリングは『授乳でのリスクはない』とうたわれているが、本当にそうだろうか」
 まだ経過観察が必要だという女性は「施術前、美容クリニックで授乳に問題ないと言われたが、母乳で育てられなくなった。安易に注入したが、後悔しかない」と強調。第2子が生まれたとき、母乳をあげられるのか―。今も不安が残る。
 異物注入の歴史
 日本では、充塡剤による豊胸術は戦後、1950年代から始まったとみられ、当初はパラフィンやシリコーン、ワセリンなどが使用された。こぶや感染症のほか、組織の壊死などの合併症が問題化、医師の技術の問題もあり、中には死亡事案も発生、そのたびに新たな素材が登場した。JSAPSの大慈弥理事長は「豊胸の歴史は異物注入の歴史」とさえ言う。最近では中国で1990年代以降利用された充塡剤「アメージングジェル」。有害性が指摘されるポリアクリルアミドが含まれ、血腫や感染症が相次ぎ、中国当局は2006年、使用を禁止した。
 JSAPSの調査によると、2017年に全国で約1万1500件の豊胸術が実施され、半数近くがジェルを注入する施術。腹部など自分の体の脂肪を移植する方式が約3割、シリコーンバッグの埋め込みが約2割だった。国際美容外科学会(ISAPS)によれば、欧米諸国ではシリコーンバッグの埋め込みが豊胸術の大半を占めている。「日本人は欧米人と比べ、自らの体にメスを入れることを嫌う傾向がある」。ある美容外科医はそう背景を解説、充塡剤による豊胸術は手頃で低価格なことも広がった理由とみられる。充塡剤の大半は人体に吸収されるヒアルロン酸系だが、JSAPSが問題視するアクアフィリングやアクアリフトなどの非吸収性充塡剤も含まれている。
 こうした非吸収性充塡剤については、製品の品質に問題がなかったとしても注入すること自体のリスクを指摘する声が相次ぐ。「充塡剤でもシリコーンバッグでも体内に人工物を入れると、免疫細胞が排除しようとするので炎症など様々な異物反応が生じる」と話すのは日本医大病院形成外科の野本俊一医師。「清潔が保たれないと、皮膚の常在細菌などが入り込み感染症を起こすこともある。異物には血流がないため抗生剤が効きにくく、感染が悪化しやすい」と警鐘を鳴らす。また、自治医科大の吉村浩太郎教授は「安全性のポイントは問題発生時に簡単に除去できるかどうかだ。固体のバッグに比べ、ジェルは散らばりやすく全量摘出が容易ではない」と指摘。「人体に吸収されないため乳房増大の効果は持続するが、どんな物質であれ非吸収性充塡剤の使用はやめるべきだ。安全性と有効性は相いれない」と強調した。
 米国では、食品医薬品局(FDA)が乳房へのジェルのような充塡剤注入をどんな商品であれ禁止している。また、フランス当局はヒアルロン酸系充塡剤を禁止するなど、充塡剤を巡る対応は各国で異なる。日本では自由診療の場合、厚生労働省の承認がなくても医師が個人輸入し合法的に使用でき、厚労省は輸入量さえ把握していない。海外発の新商品が次々と流入しているとみられ、JSAPSには「日本が実験場にされている」(大慈弥理事長)との危機感がある。
 米ではシリコーンバッグでトラブル
 乳房への充塡剤注入が禁止されている米国では、主流なのはシリコーンバッグの埋め込みだ。だが現在、美容目的の豊胸術と乳がん後の乳房再建で埋め込まれたシリコーンバッグによる健康被害が多数報告されている。バッグ埋め込み後の患者の体調不良について、医療機器メーカーや医療従事者、患者本人からFDAに報告があった件数は2018年上半期で約8300件。中にはがんの一種であるリンパ腫の発症や、自己免疫不全となり腕のむくみなどを訴えた女性もいる。ICIJはこうした事例を取材した。
 「シリコーンが危険だというのは過去の話だ。安全性に問題はない」。乳がんで左胸を切除した米ミシガン州デトロイトに住むローラ・ディカラントニオさんが2013年12月、アイルランドのアラガン社製シリコーンバッグを埋め込んだきっかけは医師による楽観的な説明だった。だが、手術から2年半が過ぎると、左胸が腫れだし、腕のむくみや口が閉めにくくなる症状が出てきた。疲労感に襲われるのも度々で、ソファで過ごすことが増えたという。
 今年2月に受けた超音波検査でバッグが体内で破れている疑いが浮上、5月に摘出手術を受けた。体内から出てきたバッグの写真を見て「油で揚げた後、トラックにひかれた感じだった」と驚く。摘出後、体の不調はほぼ回復した。
 こうした自己免疫不全に関し、米ヒューストンのMDアンダーソンがんセンターの研究者がバッグと関連があるとの研究結果を今年9月に発表。一方、FDAはICIJの取材に対し、十分な科学的な根拠はなくさらなる研究が必要だと回答した。また、アラガン社は「製品の安全性は証明されている」としている。
 リンパ腫の発症を巡っては、米国形成外科学会によると、「ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫」(BIA-ALCL)と呼ばれ、乳房の膨張やこぶで発症が分かる。見つかる時期はシリコーンバッグ挿入後平均8年という。今年7月までに米国内で230例、世界では570例が確認されている。シリコーンバッグには表面がざらざらしたタイプとつるつるしたタイプがあり、BIA-ALCLは前者のタイプで発症している。
 日本では、乳がん手術による乳房切除後の再建でアラガン社製バッグを使う場合のみ保険が適用される。同社日本法人によると、現在販売しているのはざらざらしたタイプだけだが、日本国内でBIA-ALCLの発症は報告されていない。日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会や日本乳癌学会、日本形成外科学会は、医師に症例報告の協力と患者へのBIA-ALCLの可能性の説明、定期的な自己検査をするよう求めている。
 相談できず
 JSAPSの大慈弥理事長は2018年11月27日、厚生労働省で記者会見し、アクアフィリングやアクアリフトなどの非吸収性充塡剤を豊胸術に使うべきではないとのJSAPSの見解を発表した。「長期的に問題が出てくる可能性があり、国際的には標準治療ではない」とも強調、「施術を受けた患者は専門の医療施設で健康診断を受けてほしい」と呼びかけた。

厚生労働省で記者会見する日本美容外科学会(JSAPS)の大慈弥裕之理事長(左)ら=2018年11月27日、東京都千代田区

 「豊胸に引け目を感じる人は多く、被害を訴える声は広がりにくい」。アクアリフト豊胸を受けた30代女性は強調する。自身、なかなか夫にも打ち明けられなかったといい、美容クリニックが施術後のトラブルに真剣に対応しなかったと非難、「そうした女性の弱みにつけ込んでいる」と指摘した。
 「医師が患者にリスクを十分に説明し、同意を得なければならない」と話すのは日本医大病院の野本医師。「どんな医療でも想定外は起こり得る。健康被害が生じた際の適切なフォローが必要だ」と訴える。一方で、「美容医療はビジネスだ。分かっていてもリスクを強調しすぎれば、患者は来なくなる」(都内の美容外科医)との声もある。30代女性は、完全除去できる病院を探し求めた日々を振り返り、「きちんと相談できる窓口がほしかった」と強調し、こう付け加えた。「充塡剤の怖さを知ってほしい。これから施術を受けようと考えている人に『後戻りできなくなるから安易に考えないで』と伝えたい」
 今回の取材は、世界的に医療機器による被害の実態を調べた「国際調査報道ジャーナリスト連合」(ICIJ)の調査の一環として、日本から参加する共同通信、朝日新聞、NHKが合同で実施した。

 ICIJは豊胸術をはじめ、埋め込み型医療機器などの健康被害やトラブルを取材しています。情報や感想があればこちらまでお寄せ下さい
 もしくはtkh.joho@kyodonews.jp
 共同通信WEB版の記事から引用

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院長の休日

そら君の10歳の誕生日

 昨日2019年6月24日が、
 本間家の愛犬そらの誕生日でした。
 私が九州の学会に奥さんと行っていたので、
 犬は91歳のばあさんの家に預けました。
 どこかに出かける時には、
 91歳のばあさんがそら君の親です。
      ■         ■
 足腰が弱って、
 散歩にも行けない

 …と91歳の母親に言われてますが、
 もともとうちの犬は散歩なしです。
 ばあさんの家に行った時だけ、
 散歩に連れて行ってもらっています。
 ふだんは私も奥さんも働いているので、
 毎日家でお留守番犬です。
      ■         ■
 不思議なことに、
 小さい時から訓練していたためか?
 お留守番だけはできる犬です。
 10歳になったので、
 餌はシニア犬用です。
 今のところが元気で病気もしていません。
 ありがたいことです。

実家のケージです

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二重・眼瞼下垂

第135回日本美容外科学会JSAPS(福岡)③

 福岡で勉強したことの続きです。
 私たち形成外科専門医が手術をしても難しいのが、
 眼瞼下垂症手術です。
 意外に思われるかも知れませんが、
 形成外科専門医でも、
 先生によって手術方法が違います
 たくさんの手術方法があるということは、
 どんな手術方法にも利点欠点があるということです。
      ■         ■
 私が勉強になったのが、
 日本医科大学武蔵小杉病院眼科 眼形成外科
 村上正洋先生のご発表です。
 二次修正症例から考える保険診療における眼瞼形成手術のゴール設定

 村上正洋先生は、
 私と同じように保険診療でしか、
 眼瞼下垂症手術をしていません。
      ■         ■
 村上先生のところには、
 他院で眼瞼下垂症手術を受けたけれど、
 結果が思わしくない患者さんが来られます。
 手術をした先生からのご紹介でいらっしゃるそうです。
 他院で手術をした患者さんで、
 左右差があったり、
 開きが悪い患者さんを修正していらっしゃいます。
      ■         ■
 はっきり言って、
 とても難しい手術です
 左右差ができた原因や、
 開きが悪い原因を確かめて、
 苦労して修正手術をしていらっしゃいます。
 村上正洋先生は信頼できる先生です。
 眼瞼下垂症手術を受けたけれど、
 左右差や開きで困っている患者さんに、
 日本医科大学武蔵小杉病院眼科 眼形成外科
 村上正洋先生をおすすめします。
 教科書も執筆されています
20150712

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二重・眼瞼下垂

第135回日本美容外科学会JSAPS(福岡)②

 形成外科医が多い日本美容外科学会JSAPSは、
 他院で施術された患者さんの修正手術についての発表があります。
 今回の学会で勉強になったのが、
 幅広の平行二重の修正です。
 私は作りませんが、
 若い女性が多く希望されるのが、
 幅広で平行の、
 二重まぶたです。
      ■         ■
 幅広の平行二重を修正するのは、
 とても難しい手術です。
 皮膚切除を繰り返していると、
 修正しようがないまぶたになってしまいます。
 この幅広の平行二重の修正が上手なのが、
 こまちクリニックの土井秀明先生です。
 私と同じ形成外科出身の美容外科医です。
      ■         ■
 土井先生のご発表、
 眼瞼術後の二次修正 -とくに重瞼の二次修正
 土井秀明(医療法人杏皇会こまちクリニック)

 私がタイトルとつけると、
 幅広並行二重の修正
 -とくに不自然に広い幅の修正

 …でしょうか?
 土井先生は、
 へいこうふたえを、
 並行二重と記載されていました。
      ■         ■
 Komachi Method
 …のすごいところは、
 高い位置に重瞼線がある難しい患者さんでも、
 きれいで自然な目に治すところです。
 日々苦労されて、
 改良を重ねられていることがわかります。
 幅広の並行二重で悩んでいる人は、
 大阪のこまちクリニックです

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医学講座

第135回日本美容外科学会JSAPS(福岡)①

 北海道から来ると福岡は1ヵ月は気温が違う感じです。
 今朝の福岡は24℃、
 札幌は20℃です。
 今日の学会プログラムです。
 こちらの日本美容外科学会は、
 形成外科出身の先生が大部分です。
      ■         ■
 学会会場は立派な商業施設が入ったビルでした。
 福岡には何度も来ていますが、
 こちらのビルに来たのははじめてです。
 開業医が、
 診療をしながら学会準備をするのは大変です。
 学会長の矢永博子先生に感謝いたします。
 今日の学会で学んだことを明日からの診療に役立てます。
      ■         ■
 日本美容外科学会(JSAPS)第135回学術集会
 2019年6月22日(土)
 会場:BiVi福岡6F会議室
 (〒810-0004福岡市中央区渡辺通4丁目1-36)
 会長:矢永博子(医療法人YanagaCLinic院長)
 プログラム
 11:00〜11:54 一般演題 座長:武田 啓 (北里大学医学部形成外科・美容外科)
O-1「当院における性同一性障害患者(FTM)の乳腺切除後の乳頭縮小について」
 演者:吉種克之(東京イセアクリニック銀座院)
O-2「当院におけるシミ、くすみの治療戦略」
 演者:林原 伸治(林原医院)
O-3「鼻中隔穿孔及び鼻柱不全断裂に対する鼻形成術の経験」
 演者:牧野太郎(牧野美容クリニック、牧野皮膚科形成外科内科医院)
O-4「後天性眼瞼下垂症の術直後とその後の変化」
 演者:力丸英明(久留米大学形成外科・顎顔面外科)
O-5「眉毛下切開法-私の方法」
 演者:林 寛子(烏丸姉小路クリニック)
O-6「ミュラー筋タッキング手術を用いた軽度片側の眼瞼下垂の治療例」
 演者:亀井康二(カメイクリニック)
 12:00〜13:00 ランチョンセミナー 座長:大慈弥裕之(福岡大学医学部形成外科)
【形成外科領域講習】
「失敗しないピコ秒パルス幅レーザーの使用法
 -良性色素性疾患治療・皮膚の若返り・刺青治療まで-」
 演者:中野俊二(医療法人中野会中野医院) 共催:キュテラ株式会社
 13:10〜13:40 講演1「鼻」座長:大竹尚之(聖路加国際病院形成外科)
「鼻の修正症例における問題点とrecovery のための術式の工夫」
 演者:田中真輔(城本クリニック)
 13:40〜14:10 講演2「脂肪」 座長:倉片 優(クリニカ市ヶ谷)
「頭蓋顎顔面外科領域における脂肪注入術-形成外科および美容外科への有用性-」
 演者:渡辺頼勝(東京警察病院形成外科・美容外科)
 14:10〜14:40 スポンサードセミナー 座長:宮田成章(みやた形成外科・皮ふクリニック)
「アガロース注入剤の臨床的検討」
 演者:福嶋康二郎(福嶋美容外科クリニック) 共催:メトラス株式会社
 14:55〜15:20 理事長講演 座長:青木 律(グリーンウッドスキンクリニック立川)
「美容医療健全化のロードマップ:共同声明から診療指針まで」
 演者:大慈弥裕之(福岡大学医学部形成外科)
 15:20〜15:40 美容外科TIPS 座長:亀井康二(カメイクリニック)
「どうしたらFUT(Follicular Unit Transplantation)の瘢痕をきれいに仕上げられるのか?」
 演者:今川賢一郎(医療法人横美会 ヨコ美クリニック)
 15:40〜16:30 パネルディスカッション「眼瞼」 座長:岩波正陽(新横浜形成クリニック)
PD-1「眼瞼術後の二次修正 -とくに重瞼の二次修正-」
 演者:土井秀明(医療法人 杏皇会 こまちクリニック)
PD-2「二次修正症例から考える保険診療における眼瞼形成手術のゴール設定」
 演者:村上正洋(日本医科大学武蔵小杉病院眼科 眼形成外科)
PD-3「全切開後の修正-ROOF を使用して重瞼ラインを下げる方法-」
 演者:依田 拓之(よだ形成外科クリニック)
16:30〜17:00 ビデオセッション「下眼瞼」座長:小室裕造(帝京大学医学部附属病院形成外科)
「下眼瞼形成術:変形に応じた手術の組み立て方」
 演者:野平久仁彦(蘇春堂形成外科)

      ■         ■
 学会が終わりました。
 とても有意義な学会で勉強になりました。
 私が毎日手術をしている、
 眼瞼下垂症手術
 他の先生も苦労していることがわかりました。
 左右差や
 幅の違いなど全国どこでも苦労していました。
 気を引き締めてがんばって手術をします。

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医学講座

福岡に来ました2019

 明日2019年6月22日(土)、
 日本美容外科学会(JSAPS)第135回学術集会に参加するため、
 福岡に来ました。
 先月は、
 第45回日本熱傷学会が、
 北九州市(小倉)でありました。
      ■         ■
 小倉へは大阪経由で来ました。
 福岡へはANAの直行便で来ました。
 福岡空港は地下鉄直結で便利です。
 北海道と九州は離れていますが、
 私は福岡が大好きです。
 福岡の方はとても親切で、
 いい方が多いです。
      ■         ■
 今回の学会長は、
 医療法人Yanaga CLinic 院長
 矢永博子先生
です。
 私たち形成外科医の間では、
 培養表皮のやなが先生として有名です。
 有意義な学会にとなると思います。
 福岡に到着しました。
 気温27℃、北海道から来ると暑いです。 

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二重・眼瞼下垂

顔面神経麻痺による下垂2019

 2018年に顔面神経麻痺による下垂シリーズを書きました。
 顔面神経麻痺による下垂①
 顔面神経麻痺による下垂②
 顔面神経麻痺による下垂③
 顔面神経麻痺による下垂④
 顔面神経麻痺による下垂⑤
      ■         ■
 顔面神経麻痺による下垂は手術が大変です。
 顔面神経麻痺になった側は、
 目を閉じる力が弱いです。
 目を開き過ぎると、
 目がかわきます。
 角膜にキズをつくることもあります。
 慎重に開き方を調節します。
      ■         ■ 
 ふつうの眼瞼下垂症手術は、
 (私は)両側同時に手術をします。
 顔面神経麻痺の患者さんは、
 片側ずつ手術をします。
 開きすぎないように、
 細心の注意を払って手術をします。
 麻痺した神経は回復が難しいですが、
 神経麻痺による下垂は治すことができます。
 顔面神経麻痺の手術は形成外科です。
 もちろん保険適応の手術です。
 私は形成外科の手術が好きです。
 写真掲載を許可してくださった患者さんに感謝いたします。 

手術前

手術後

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医学講座

新潟、山形の地震2019

 昨夜、新潟、山形で地震がありました。
 家内がTVを見ていて、
 さくらんぼさんのお宅は大丈夫?
 …と心配していました。
 さくらんぼさんから、
 鶴岡市震度6弱、
 新潟の村上市、震度6強、
 妹の所も大丈夫でした。

 …と知らせていただきました。
 ご無事でよかったです。
      ■         ■
 2019年6月19日(水)山形新聞WEB版の記事です。
 鶴岡で震度6弱 本県沖震源M6.8、飛島など津波到達
 6月18日午後10時22分ごろ、新潟県村上市で震度6強の地震があった。気象庁によると、震源地は本県沖で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.8と推定される。鶴岡市など庄内地方では震度6弱を観測した。気象庁は同10時24分、本県と新潟県上中下越、佐渡、石川県能登に津波注意報を出した。同10時半ごろから、飛島など本県沿岸に津波が到達した。
 津波注意報が出た地域の沿岸では若干の海面変動が予想されるが、被害の心配はないとし、念のため海岸から離れるよう求めた。
東北電力によると、県内は最大で約6千戸が停電したとみられる。午後11時現在、温海地域を中心に鶴岡市で約4800戸、酒田市で約200戸が停電している。
 JR東日本によると、山形・東北・上越の各新幹線は運転を見合わせた。国土交通省によると、日本海東北自動車道と山形自動車道は、県内の一部区間で通行止めとなった。
 原子力規制庁によると、現在停止中の東京電力柏崎刈羽原発1~7号機に異常はない。東京電力によると、福島県の太平洋側にある福島第1原発と第2原発で新たな異常は確認されていないという。
 政府は18日、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置した。
 県は同日、震度5弱以上の地震の発生を受け、吉村美栄子知事を本部長とする県災害対策本部を設置した。
 山形県内の主な震度は次の通り。
 ▽震度6弱=鶴岡市温海川▽震度5強=鶴岡市温海、道田町▽震度5弱=鶴岡市馬場町、上山添、酒田市亀ケ崎、宮野浦、三川町横山、大蔵村肘折
 ▽震度4=鶴岡市、酒田市、庄内町、遊佐町、大蔵村、新庄市、最上町、舟形町、真室川町、鮭川村、戸沢村、上山市、村山市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、大江町、米沢市、長井市、南陽市、川西町、小国町、飯豊町
 ▽震度3=新庄市、金山町、山形市、寒河江市、天童市、東根市、朝日町、大石田町、米沢市、飯豊町、高畠町、白鷹町など  (以上、山形新聞より引用)

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 お恥ずかしいことに、
 山形県内の地名を見ても、
 私がわかるのはさくらんぼさんの市と、
 他に数箇所だけです。
 新潟県村上市の地名は、
 さくらんぼさんから何度か伺ったことがあります。
 これ以上、地震の被害が出ないことをお祈りしています。
 余震が嫌です

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昔の記憶

一科目落としても留年

 今日は2019年6月18日(火)です。
 札幌は寒いです。
 クリニックでは暖房を入れました。
 昨日、札幌医大同窓会から封書が届きました。
 私が一浪して、
 札幌医大に入学したのは1974年です。
 今から45年前です。
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 今はわかりませんが、
 45年前の札幌医大は、
 一科目落としても留年
 全科目再履修さいりしゅう
 札幌医大一年生の基礎教養科目、
 厳しかったのが化学の三成みなり先生でした。
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 優しかったのが、
 数学の関川せきかわ先生でした。
 入学試験では、
 数学が一番の関門でしたが、
 入学後の定期試験は通してくださいました。
 今の札幌医大は数学の定期試験が厳しいそうです。
 時代は変わりました。
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 受験勉強は孤独ですが、
 入学後の定期試験は、
 みんなで協力して勉強しました。
 先輩からいただいた過去問
 …のおかげで試験を通りました。
 私の人生の師、
 水谷羊一先生には今でも感謝しています。
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 クラスに試験対策委員というメンバーがいました。
 私たちの頃には、
 医師国家試験対策のための委員でした。
 通称しけたい委員と呼ばれていました。
 今の学生さんたちにもあるようです。
 せっかく入った大学です。
 クラスの仲間と協力して、
 無事に定期試験を乗り切ってほしいです。
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 教員の本音は再試験や追試験はしたくないのです。
 問題を作成して採点するのが大変だからです。
 撃墜王と呼ばれる一部の先生も、
 本音は自分の講義をしっかり聞いてほしいだけです。
 熱心な先生ほど試験も厳しいです。
 わからなければ大学でも教員に質問することです。
 教員の心証がよければ、
 落ちそうになっても救済してもらえることがあります

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