院長の休日
雪虫を見ました
札幌も寒くなりました。
雪虫(ゆきむし)という…
白い虫を見ました。
雪虫を見ると…
紅葉がはじまって…
冬の準備をしなきゃ…
…という気分になります。
■ ■
地方によっては…
綿虫(わたむし)、
しろばんば、
…とも呼ばれるようです。
井上靖(いのうえやすし)の小説に、
しろばんばがあります。
伊豆地方で雪虫のことをしろばんばと呼んでいました。
■ ■
雪虫は、
アブラムシの仲間が
秋になって…
羽を持ったものです。
白い綿のように見えます。
雪が降る前に出てきます。
ゆきむしが大量に飛んでいると…
雪のようにも見えます。
■ ■
雪虫を見たと言うと…
寒っっと思ったり、
受験生の頃は、
来春の入学試験まで…
あと○ヵ月と思ったものです。
今年も残すところ…
あと2ヵ月半です。
センター試験までは3ヵ月です。
風邪を引かないように気をつけて、
勉強や仕事をがんばりましょう。
医学講座
新しい時代の外国雑誌購読
私が医師免許を取得した30年前、
一人前の形成外科医になるために…
英文雑誌の定期購読をしました。
北大形成外科では、
抄読会(しょうどくかい)という…
外国雑誌を読む勉強会がありました。
■ ■
一年目の私は、
PRS(ぴー・あーる・えす)という…
米国形成外科学会雑誌、
British Journal of Plastic Surgery…
…の2つの外国雑誌を注文しました。
British Journal of Plastic Surgeryは英国の雑誌です。
ぶりてぃっしゅと呼んでいました。
■ ■
私は英語は嫌いではありませんでしたが、
内科系の論文は、
字と数字ばかりで…
目が痛くなるほど細かい字でした。
それと比べて…
形成外科の論文は、
写真が豊富です。
字を読む前に写真を見るだけで、
どんな内容かわかりました。
■ ■
私が形成外科を選んだ理由の一つが、
論文を読んでも興味深いことでした。
頭が良い方ではなかったので、
ビジュアルに理解できる形成外科が好きでした。
それでも専門用語はわからず…
医学英和辞典を引いても…
さっぱりわかりませんでした。
■ ■
外国雑誌は航空便で届きました。
日本の代理店を通して注文します。
割引があったので、
私は北大生協から注文しました。
割引があっても…
米国と英国の2つの外国雑誌を注文すると…
一年間で10万円を超えました。
■ ■
航空便で届いても、
数週間は遅れて届きました。
地方病院に出向中は、
北大形成外科の秘書さんが、
雑誌を転送してくれていました。
毎月、雑誌を読んでいました。
■ ■
今はネットで雑誌が読めます。
こちらのページがPRSです
IDとパスワードでログインすると…
リアルタイムで読めます。
ビデオも見ることができます。
論文投稿もネットからできます。
■ ■
定期購読もネットでできます。
クレジットカードがあればOKです。
便利な世の中になったものです。
私は古い人間なので…
検索はネットでしますが、
論文は紙で読むのが好きです。
ゆっくり読めるし目に優しいです。
これからもっと時代が進歩すると思います。
医学講座
形成外科勤務医時代の反省
勤務医で形成外科医をしていた時代と、
美容外科医のやとわれ院長から、
美容形成外科の院長になって…
一番変わったのは…
わきが手術です。
今から考えると…
昔は不十分な手術でした。
■ ■
自己臭恐怖という、
2007年7月23日の院長日記に書いてあります。
昔、北大形成外科の研修医だった頃、先輩から教えられた、ワキガの診察法は、ワキにガーゼをはさんでその臭いをかぐ方法でした。
診察室に入ってから、ガーゼをはさんでいただき、問診の後で臭いを確認します。
これで臭いがしなければ、ワキガではありませんと診断していました。
今から考えると、ずいぶんいい加減な診断法です。たまたま、病院に来る前にシャワーでも浴びていれば、臭いはしません。
美容外科でもこの方法をとっているクリニックがあります
■ ■
28年くらい前、
先輩に教わって…
はじめてワキガ手術をしました。
当時の手術法は…
スクーグ法という手術でした。
傷が残り…
東洋人には向かない方法でした。
患者さんには大変申し訳ないことをしました。
■ ■
傷が残っただけではなく…
手術の範囲もせまかったと思います。
13歳くらいの子どもさんにも…
手術をしていました。
大人になってから…
臭いが気になっていると思います。
■ ■
美容形成外科と…
頭に美容をつけると…
保険診療で手術をしても…
患者さんの要求度は高くなります。
手術後にちょっとでも臭いがすると…
私も気になります。
■ ■
客室乗務員さんの手術という、
2007年10月15日の院長日記に書いてあります。
国際線の勤務は長時間です。
せっかく手術を受けたのに、
目的地を目前にして…
脇から臭いがしたのではがっかりです。
■ ■
わきが手術に限らず…
すべての患者さんに、
100%満足していただくのは、
とても難しいことです。
時にはお叱りを受けることもあります。
患者さんの声に耳を傾け、
私にできることは改善しています。
医学講座
形成外科の手術
医学生や医療関係者にも…
形成外科に対する誤解があります。
何度も同じようなことを書いています。
皮膚腫瘍の手術
…という2007年7月29日の院長日記。
形成外科専門医と美容外科
…という2010年10月17日の院長日記。
形成外科医としての強み
…という2010年10月207日の院長日記。
■ ■
大きな病院の形成外科で、
一番多い手術が、
皮膚腫瘍の手術です。
皮膚にできた粉瘤(ふんりゅう)というできものや、
皮膚のできものを手術します。
皮膚ガンの手術もします。
耳鼻科で癌を取った後で、
再建手術をすることもあります。
■ ■
大きな病院の形成外科に、
二重手術の相談で来院する人は、
極めてまれです。
形成外科医は、
事故でけがをした人を治します。
元の二重になるべく近づけて…
きれいに治します。
■ ■
そんな時は、
健康保険を使います。
困るのは…
事故で壊れた二重を…
元に戻す手術の点数(料金)規定が、
健康保険にないことです。
自賠責や労災保険にもありません。
■ ■
公立病院では、
保険外診療の料金は勝手に決められません。
市立病院でしたら、
市議会の承認が必要になります。
料金徴収条例とか規則で決めます。
公立病院の形成外科医は、
なんとか保険の範囲内で、
きれいな瞼を再建することに…
尽力しています。
■ ■
形成外科と保険診療という…
2011年6月15日の院長日記に書きました。
形成外科の保険診療は、
私たちの先輩が、
大変な苦労をして、
厚生労働省と交渉して、
勝ち取った点数です。
■ ■
中村純次先生の想い出という
2011年6月14日の院長日記に書いてあります。
私が保険診療にこだわるのは、
少しでも患者さんの負担が少なく、
健康で快適な生活を送っていただきたいからです。
形成外科の手術は、
癌の手術とは違います。
でも…必要な診療科目だと思います。
医学講座
保険診療にこだわる理由
私が美容形成外科医になろうと決意したのは、
JA帯広厚生病院形成外科部長の時でした。
形成外科には…
美容外科で手術を受けたけれど…
傷がよくならないとか…
症状が改善しないという患者さんが来られます。
■ ■
帯広市医師会_医者のつぶやきという、
2010年7月28日の院長日記に書いてあります。
今でも、
こちらのページに載っています。
私が43歳の時に書いた文章です。
今から14年前です。
医学部や保健医療学部で講義をして、
わきが手術に保険が効くというと…
全員が驚きます。
■ ■
先生、わきがって病気ですか?
…というもっともな質問を受けることもあります。
軽度のワキガは制汗剤で対処できますが、
臭いが原因で対人関係に悩んで…
仕事を辞めてしまう人もいます。
他人の何倍も気をつかっている人もいます。
■ ■
日本の保険制度には問題もありますが、
公立病院の形成外科では、
健康保険でわきが手術をしています。
ただ、他人に知られたくない…
…という理由で大病院に来る人は少ないです。
私が勤務していた当時の、
JA帯広厚生病院でも
一年に10人未満だったと記憶しています。
■ ■
ワキガ手術は難しいです。
少しでも汗や臭いをゼロに近づけようと…
広範囲に皮膚を薄くすると…
それだけ術後合症の危険性や、
瘢痕拘縮の可能性が増えます。
形成外科の進歩⑦【わきが手術】
…に書いてあります。
■ ■
私が保険診療にこだわるのは…
たまたま親からの遺伝で、
アポクリン腺の数が多いだけで…
白いTシャツを着れない。
白い服も選べない。
いつも汗染みを気にして、
トイレでも脇を拭かなくてはならない。
■ ■
自分は何も悪いことはしていないのに…
臭いと
汗という、
負い目がある。
それで社会生活に支障があることもある。
そんな人を、
保険診療で手術して、
少しでも快適に生活できるように…
お手伝いをして差し上げる。
これが私の生きがいです。
■ ■
たとえは悪いですが、
買春をして…
淋菌性尿道炎になったおっさんは…
健康保険で治療ができます。
公衆衛生の立場から、
性病には保険が使えます。
自分に何の責任もない『わきが』を
保険で手術するのは悪いことではないと思います。
医学講座
形成外科医か美容外科医か?
当院の名前は、
札幌美容形成外科です。
名付け親は、
開業のコンサルタントをお願いした、
(有)メイプルの武田栄治社長です。
札幌市北区新川5条1丁目1−22
新川駅前メディカルビル3Fにあります。
011-700-6361です
■ ■
開業して7年になります。
診療の比率は…
形成外科の保険診療が多いです。
不況で美容外科のお客様が減り、
形成外科の保険診療が増えました。
自分自身でも…
形成外科が向いていると思います。
■ ■
美容外科のお客様②という…
2008年5月13日の院長日記に書いてあります。
私はなかなか美容外科医になれません。
お客さんが望む顔なら、
どんな顔にでもしてしまうのが…
美容外科医。
そんな顔にしたら…
後悔しても元に戻せませんょ。
…と忠告するのが、
形成外科医
■ ■
日本にある2つの美容外科学会。
形成外科医が多い学会と
形成外科医以外が多い学会の2つがあります。
意外に思うかもしれませんが…
どちらの学会にも、
元に戻せないほど整形してしまう先生がいます。
技術力の差というより、
先生の考え方だと思います。
■ ■
人間は後悔する生きものです。
高価なバッグを買っても…
『やっぱり別のバッグがよかった…?』
…と思ったことはありませんか?
目の形や、
鼻の形、
整形したものの…
やっぱり元に戻したい
…と思うことはあります。
■ ■
どんなにきれいに仕上がっていても…
元に戻したくなることがあります。
その時に…
戻すのがとても困難な手術があります。
やってできないことはありませんが、
感覚が鈍くなる…
毛が薄くなるというリスクを伴うことがあります。
■ ■
私は…
臆病者なので…
危険な手術や無理な手術はお引き受けできません。
自分の身内だったらできない手術は、
どんなに頼まれてもお断りしています。
やはり美容外科医にはなれないか?
…と思うことがあります。
でもこんな美容形成外科医も
いてもいいと思います。
院長の休日
ジョブズ氏逝く―世界を2度変えた男
平成23年10月8日土曜日、朝日新聞の社説です。
ジョブズ氏逝く―世界を2度変えた男
かつて、これほど世界中の人々から、死を惜しまれた企業経営者がいただろうか。
アップルの共同創業者で、前最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏が、56歳で死去した。
「Think different」(発想を変える)
ジョブズ氏がアップルに復帰し、1997年から展開したキャンペーンのコピーである。アインシュタインやガンジーらの映像を使ったCMのナレーションは、こう締めくくられる。「自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから」
それは、まさにジョブズ氏の歩みでもあった。
ジョブズ氏は創業翌年の1977年にアップル2を、1984年にはマッキントッシュを発売し、世界的ヒットを飛ばす。そこには、大企業のものだったコンピューターの世界を個人の手にもたらすというカウンターカルチャーの気風が色濃く投影されていた。
1985年に会社を追放された。
10年余りを経て復帰した後はiMac、iPod、iPhone、iPadと、新たなコンセプトを持つ製品を送り出し、アップルを復活させただけでなく、人々の暮らしに多大な変化をもたらした。ジョブズ氏は少なくとも世界を2度変えた。
特筆すべきは、そのビジネスモデルだ。「ものづくりではもうからない」と言われる時代にアップルは一貫してソフトとハードを統合した事業を続けた。ジョブズ氏はあらゆる製品で、デザインや使いやすさに徹底的にこだわった。
そのうえで、自社では工場を持たない。少品種の製品に絞り込みつつ、日本を含む世界中の企業から最適な部材を調達することで、メーカーとして極めて高い収益率を維持した。
ものづくりを得意としながら収益悪化に苦しむ日本企業は、改めて商品コンセプトの革新性とデザインへの審美眼を学ぶしかあるまい。
アップルはアップストアのようにソフトを配信する独自のサイトを設け、自社の端末で楽しんでもらう囲い込み型ビジネスで商品の価値を高めてきた。
今後、テレビをはじめとした家電や自動車、オフィス用品など様々な機器がオープンな形でインターネットに接続する時代が到来する。そのとき、アップルは囲い込み型ビジネスモデルからどう発展していくのか。
新しい製品を紹介する際の決まり文句だった「それから、もうひとつ」をもはや聞けないのが、残念でならない。
■ ■
とても残念に思っています。
スティーブ・ジョブズ社長のご冥福をお祈りしています。
56歳という年齢、
私と同年代です。
同年代の方が亡くなると、
その度に自分の人生を考えます。
■ ■
ジョブズ社長は膵臓癌でした。
ノーベル医学賞を受賞した、
米ロックフェラー大学の、
ラルフ・スタインマン教授も膵臓癌でした。
ノーベル賞受賞者も、
世界一の社長さんも膵臓癌で亡くなりました。
癌はこわい病気です。
■ ■
私は時代に遅れているので、
iPhoneも、iPadも持っていません。
携帯はdocomoの二つ折りです。
鞄の中に放置されていることが多く…
『電源が入っていません』が多いです。
いつか…
Appleの製品を使おうと思っています。
■ ■
私がジョブズ社長を尊敬するのは…
自分を追放した会社を立て直し…
世界一にしたことです。
厳しい人
激しい人
…だったとも聞きます。
私はジョブズ社長の目の奥にある、
優しさが見えます。
偉大な方を亡くして残念です。
天国でゆっくりと休んでください。
医学講座
妊娠線・肉割れ線の防ぎ方②
妊娠線の防ぎ方に、
さくらんぼさん
ゆきだるまさん
恵理さんから、
コメントをいただきました。
さらしの腹帯を巻いても…
できることがあります。
■ ■
腹帯は外科手術の後にも使います。
私たちが昔使っていたのは、
さらしでできた腹帯でした。
妊婦さんが使うのとは違い…
端を3等分程度に切って、
左右からしばっていました。
■ ■
外科で使う腹帯は、
ふくたいと呼んでいました。
妊婦さんが使う腹帯は、
はらおびと…
…私の家では呼んでいました。
どちらが正しいのかわかりません。
■ ■
伸縮しないさらしを…
ま~るいお腹に…
ずれないように巻くのは…
意外と難しいです。
コツが要ります。
上手に巻かないと…
すぐにずれてしまいます。
■ ■
そういえば…
何回か巻くのを手伝った記憶があります。
ネットで検索すると…
図解で解説してあります。
妊娠線ができるのは…
圧倒的に臍から下です。
この臍から下を重点的に巻きます。
■ ■
私は産科医ではありませんが、
上手に圧迫しないように巻けば…
胎児への影響は少ないと思います。
もちろん体重の管理も大切です。
臨月近くになって…
スイカのようにお腹が大きくなったら…
皮膚に負荷をかけないようにすることです。
■ ■
恵理さんのように…
若い女性の肉割れ線は、
気づいたらすぐに…
原因となっている過食を止めることです。
それでもすぐに体重は減りません。
肉割れができやすい…
大腿部や下腹部を…
ガードルで保護します。
■ ■
きつすぎる必要はありません。
きつすぎてすぐに諦めるより、
フィットしたものを、
夜寝る時も着けることです。
そうすると、
膨らんで裂けそうになった皮膚が、
ガードルで保護されます。
■ ■
ガードルがきつかったら、
パンストを切ったものでも効果はあります。
とにかく裂けそうになって…
悲鳴を上げている皮膚を、
何とか守ってください。
徐々に裂けるので、
肉割れが起こっても痛くありません。
だから気づいた時には手遅れになります。
院長の休日
札幌に熊が出ました
平成23年10月6日、朝日新聞夕刊の記事です。
札幌のマンション街、ヒグマ目撃情報
登校など警戒
札幌市中央区のマンション街などで10月6日未明から早朝にかけ、ヒグマの目撃情報が相次いだ。北海道警はパトカー十数台を出動させて警戒。現場付近の計13小中学校では朝の登校時間に教員らが通学路に立ち、札幌市教育委員会は保護者同伴での登校を呼びかけた。
道警や札幌市によると、ヒグマは午前0時過ぎ、中央区南23西15の藻岩山付近の住宅街で目撃された。その約3時間後、北西に約4キロ離れた北海道神宮付近のマンション街を歩いているのを、タクシーの運転手が発見。同4時過ぎには、神宮のある円山公園から、そばの山に向かっていくのが確認された。道警などによると、目撃されたのは同じヒグマとみられ、体長は2メートル前後という。
道内では今秋、ヒグマのえさのドングリなどが不足しており、道自然保護課はヒグマの大量出没警報を出している。
■ ■
私は札幌で生まれ、
北海道で57年間生きていますが、
札幌市内に熊が出たのは、
いままで聞いたことがありません。
熊が目撃された、
札幌市中央区宮ヶ丘3、
北海道神宮第二鳥居付近は、
札幌でも屈指の高級住宅地です。
■ ■
付近の、
宮ヶ丘、宮の森は、
私が通った札幌西高校の近くです。
古くから、
友人知人がたくさん住んでいます。
山が近いのは事実ですが、
熊が出たのには驚きです。
■ ■
私が高校生の頃には、
学校への通学途中で、
公園でリスを見た程度のことはありました。
数年に一度、
キツネを見たことはありましたが、
獰猛なヒグマには驚きです。
■ ■
30年前に、
家内のお父さんに…
『お嫁さんにください』
…とお願いした時には、
(私には言われませんでしたが…)
『北海道は熊が出る』
…と反対されたと家内から聞きました。
■ ■
熊が出るのは山の中だけで、
札幌は都会で、
地下鉄も走っていますし、
『熊は出ません』
…と話した記憶があいまいにあります。
30年後に嘘つきになってしまいました。
■ ■
北海道のヒグマは獰猛(どうもう)です。
大人でも、
熊の手で襲われただけで、
顔の骨が折れた人がいます。
熊は夜にも出ます。
夜は早くお家に帰って、
外出禁止令です。
医学講座
妊娠線の防ぎ方
私は職業柄…
女性のお腹を見ることがあります。
とてもお気の毒な…
妊娠線が…
無数にできている女性が…
たまにいらっしゃいます。
消すことはできません。
■ ■
うちの奥さんは、
子供を2人産んでいますが、
妊娠線はありません。
形成外科の先生の奥さんだから…
特別なクリームでも塗った…?
…と思われるかも知れません。
■ ■
私は形成外科医ですが、
奥さんが妊娠中は、
何も見て(診て)いませんでした。
だんだん大きくなるお腹を見て…
女の人はすごい
…と思っていたくらいです。
■ ■
医学的に妊娠線は、
真皮の断裂によってできた、
皮膚の裂け目です。
袋にぱんぱんに物を入れて、
袋が裂けたのと同じです。
■ ■
肉割れ線と言って…
急激に体重が増えて、
太ももの内側などにできるのも同じです。
ステロイドホルモンの内服で、
身体にできる線も同じです。
専門用語で皮下線条(ひかせんじょう)と言います。
■ ■
西瓜(すいか)のように大きくなった
妊婦さんのお腹の皮膚が、
重みに耐えられなくてできるのです。
高価なクリームよりも、
破れそうになった袋に、
もう一枚別の袋をかぶせるのが良いです。
■ ■
つまり…
大きくなったお腹の皮膚に負荷がかからないように、
外側から保護してあげるのです。
家内が妊娠した後で、
家内の両親が…
兵庫県宝塚市にある、
大本山中山寺へ、
安産の祈願に連れて行ってくれました。
■ ■
そこで、
御腹帯という…
晒(さらし):白い布でできた、
腹帯をいただきました。
大きくなってきたお腹に…
腹帯を巻いていました。
■ ■
この晒(さらし)の腹帯は、
あまり伸縮しません。
そのために、
大きくなったお腹の皮膚を保護して、
皮膚が破れるのを防いだと考えています。
高価なクリームより、
白いさらしの腹帯で
妊娠線を防いでください。