院長の休日
気をつけていること②
札幌美容形成外科には、
たくさんのきれいなお客様がいらっしゃいます。
カルテが間違っている?じゃないの…?
と思うほど…
お若く見える方が、
たくさんいらっしゃいます。
そういう方たちは…
例外なく標準体重以下です。
■ ■
あるお美しい方から伺いました。
どうしてお若いのですか?
『先生のおかげです…』
なんて嬉しいことを言ってくださいますが、
私の力なんて微々たるものです。
その方から伺った秘訣は栄養です。
体調を崩されてから…
栄養学を勉強されたそうです。
■ ■
毎日の食事は、
どんなお薬より…
どんなサプリメントより…
効果的です。
不景気のためか、
新聞にも…
TVにも…
得体の知れない…
若く元気に美しくなる、
初回限定○○○円商品がたくさん出ています。
■ ■
有名な女優さんや、
俳優さんが宣伝していると、
つい信用してしまいます。
痩せる食事も出ています。
体験者が、
ご自分のお腹の贅肉を出して、
こんなにスマートになりましたと
宣伝している食品もあります。
そんなのに限って…
効果には個人差があります
…なんて書いてあります。
■ ■
私が気をつけていること②は、
食べ過ぎないことです。
若い頃から、
大食いではありませんでした。
最近は、
特に食べ過ぎに注意しています。
腹8分目とはよく言ったものです。
あともう少しのところで止めます。
私は結婚した時から、
服のサイズが変わっていません。
体調管理の指標にしています。
院長の休日
気をつけていること①
私の健康法という日記を、
2006年11月6日に書きました。
医師という職業は仕事が不規則で
自分の健康管理が難しいのが特徴です。
医者の不養生とはよく言ったものです。
大学病院に勤務していた時に
健康診断で中性脂肪とコレステロールが
正常値をはるかに超えていました。
■ ■
内科の友人に相談したところ
運動をすれば良いと教えてくれましたが
朝7:00に出勤し夜10:00に帰宅する生活では
スポーツクラブへ行く時間などありません。
大学病院の中で運動する方法など
なかなかありません。
困っていたところ
整形外科の石井教授が
階段で医局まで歩いて上がられるのを目にしました。
■ ■
私の医局は最上階の13階でしたので
階段で上がることは
考えてもみなかったのですが挑戦しました。
最初は5階、
その後8階、
10階と
少しずつ休まずに上がれるようになりました。
■ ■
48歳で退職する頃には
13階までスタスタと上がれるようになり
検査値も正常になりました。
札幌美容形成外科が入っているビルは
6階までしかないのですが
朝は屋上まで階段で上がっています。
通勤でもなるべくエスカレーターは使わずに歩いています。
階段男という、
2008年5月4日の院長日記にも書いています。
伊東四朗さんも階段の愛用者です。
■ ■
私が医学生だった30年前、
医者は…
産婦人科以外は…
自分の科の病気で死ぬと言われていました。
白血病の研究者は白血病で。
心臓の専門家は心臓病で。
今は…
必ずしも当てはまらないと思います。
でも医者は短命なようです。
■ ■
この一年の間に、
私が知っている先生が何人か亡くなりました。
現役の医学部教授でした。
自分の健康は、
なかなか自分で管理できません。
苦しんで死なないように、
日常生活でできることから、
すこしずつ気をつけています。
院長の休日
56歳になりました
昨日で56歳になりました。
お祝いのメールやコメントをいただき、
ありがとうございました。
じじいになりました。
自分の父親が、
56歳の時には、
私は結婚していました。
私は26歳で結婚したので、
来年で30年になります。
■ ■
私の父は55歳で定年になりました。
その後、
定年延長で数年間同じ病院で、
薬剤師として働いていました。
南大夕張という炭鉱の病院に、
単身赴任で働いていました。
実際には、
私たち家族が、
父を夕張に置いて札幌へ来ました。
■ ■
その父親が84歳です。
かなりよぼよぼしていますが、
まだ元気です。
薬剤師なので、
薬のことでわからなければ父に聞きます。
頭はしっかりしていて、
昔からある薬のことなどはよく知っています。
頼りにしています。
■ ■
自分が年齢を重ねる毎に思います。
私の願いです。
①他の人(家族も含みます)に迷惑をかけたくない。
②汚くなりたくない。(きれい好きなので…)
③他の人から感謝されたい。
④粗大ごみや邪魔者になりたくない。
⑤できれば病気になりたくない。
⑥苦しんで死にたくない。
私は贅沢でしょうか?
■ ■
昨夜は、
仕事帰りに娘も来てくれて、
4年ぶりに…
家族で食事ができました。
娘との仲直りをすすめてくれた…
私の人生の師(子育て編)である、
さくらんぼさんのおかげです。
感謝しています。
■ ■
私の年齢になると、
特に欲しいものはありません。
元気で働ければ十分です。
自分が経験して得られた、
形成外科の知識と技術を、
少しでも、
他の人に喜んでいただけるように、
役立てたいと思っています。
これからもよろしくお願いいたします。
札幌美容形成外科のスタッフから
いただいた花束です
医療問題
医療事故を防ぐには⑥
新車をぶつけて壊しました。
昨日、交通違反で捕まりました。
…なんてことは言いたくありません。
インシデントレポートなんて横文字を使うと…
何となく聞こえがいいですが、
事故報告書です。
私も、医療事故報告書を書いたことがあります。
自分が手術した患者さんの、
入院中に起きた事故です。
■ ■
幸い、大事には至りませんでしたが、
医療者側の過失でした。
患者さんにお詫びして、
傷が治るまで責任を持って治療しました。
医療に事故はつきものです。
同じような事故が繰り返されます。
どんなに優秀な先生でも、
どんなに頭が良い先生でも、
事故を起こします。
■ ■
麻酔科研修の想い出⑥に書いたように、
偉大な教育者とは、
自分がした失敗を、
いかに繰り返さないか…?
ということを正確に教える人のように思います。
たくさんの麻酔科教授を輩出した、
札幌医大麻酔科学教室には、
ケースカンファレンスという、
症例検討会がありました。
■ ■
私が研修していた当時は、
医局長の本間英司先生が、
閻魔帳(えんまちょう)と呼ばれたノートを持って、
各手術室を歩いて見ていました。
何かトラブルが発生すると…
ケースカンファレンスで発表が、
命じられました。
毎週行なわれるケースカンファレンスでは、
どうしてトラブルが起きたのか?
トラブルを未然に防ぐにはどうしたら良いのか?
などを詳細に調べて発表しました。
■ ■
一人が起こしたトラブルは、
他の先生が起こす危険性があるからです。
熱心に討論が繰り返され、
容赦ない質問が上の先生からも
下の先生からもありました。
こうした
失敗から学ぶ
失敗を共有する
ということが、
医学の発展には必須だと思います。
■ ■
私が研修医だった頃の北大形成外科では、
スライドカンファレンスがありました。
形成外科で手術した、
すべての症例のスライドを出して、
大浦武彦教授以下の全員で討論しました。
結果が悪い症例もありました。
どこが悪かったのか?を、
とことん討論しました。
■ ■
私が形成外科医としてやっていけるのも、
すばらしい先輩に、
しっかりと教育されたからです。
私は札幌医大を卒業しましたが、
北大形成外科の大浦武彦先生の門下に入りました。
北大形成外科には、
素晴らしい先輩がたくさんいらっしゃいました。
今日で56歳になり、
少々くたびれていますが、
これかも人様のお役に立てる間は、
形成外科を続けようと思っています。
医療問題
医療事故を防ぐには⑤
現在の医学教育の中で、
医療事故防止のための専任教員はいません。
私は…
○○大学医学部、
医療事故防止講座主任教授です。
…なんて人は、
日本の医学部には存在しないと思います。
■ ■
医学の特殊性かも知れませんが…
私たち医療関係者が、
医療事故について…
医学論文として…
発表することは極めて稀です。
形成外科関連では、
過去数十年間に数編しか見たことがありません。
■ ■
私はこんな失敗をしました。
…なんてことは人に言いたくありません。
そんなことを発表すると…
開業医は命取りになります。
一般病院や大学病院でも…
患者数が減ります。
誰でも事故を起こした病院は敬遠します。
■ ■
私たちが医療事故のことを知るのは、
同じ病院内であっても稀(まれ)です。
関係者だけの秘密です。
医師賠償責任保険のパンフレットや、
医療事故裁判の判例などで…
こんな事故があったのか?
と知る程度です。
示談や和解になったケースだと、
たとえ死亡事故でも闇の中です。
■ ■
医療事故を防ぐ一番の方法は、
こんな医療事故で患者さんが亡くなったとか、
こんな検査で後遺障害が残ったとか、
そういう情報を、
正確に伝えることです。
仮免許なのに…
いきなり高速道路を200㎞/hで飛ばすような…
無謀な人でも
覆面に捕まっている車を見ると…
スピードを落とします。
■ ■
厚生労働省は、
国の政策として医療事故防止に取り組んでいますが、
私に言わせると…
美容外科の分野では無策です。
レーザーなどの医療機器も、
ヒアルロン酸などの医療材料も、
未承認品だらけです。
使った医師の責任にしています。
どんな事故が起こっているか?
どんな副作用が出ているか?
知るすべがありません。
■ ■
医療事故を防ぐには…
怖さを教えることです。
誰でも…
事故でぐちゃぐちゃになった車を見ると…
怖いと思います。
死亡事故現場という看板を見ると…
スピードを落とします。
この道は人が死んで…
幽霊が出るという評判になれば、
誰でも慎重になります。
怖さを教える教育が…
大切だと思います。
医療問題
医療事故を防ぐには④
昨日の日記に書いた、
最初はできなくて、
よく叱られたのは…
私のことです。
私は慎重です。
臆病(おくびょう)な人間です。
だから無謀な運転はしません。
素直?かどうかはわかりませんが、
他人の言うことはよく聞きました。
■ ■
手術場の看護婦さんという、
2008年7月19日の院長日記に書いてあります。
私が医師になりたての頃は、
医師免許を取得したのに、
消毒一つ満足にできず、
毎日、まいにち先輩から叱られていました。
■ ■
当時の手術室ナースは、
グリーンのキャップに、
グリーンのマスクでした。
目しか見えませんでしたが、
とても精悍に見えました。
あんなに手術器械があるのに、
どうやって覚えるのだろう?
と感心するほど、てきぱきしていました。
■ ■
外科医は育てるのに時間がかかります。
私は、あまり要領の良い方ではなかったので、
手術が上達するまで時間がかかりました。
よく、
時間がかかるとか、
遅いとか叱られました。
研修医時代には、
何人もの術場の看護婦さんに、
いろいろ教えていただきました。
■ ■
どんなに偏差値が高い有名大学医学部を…
首席で卒業し…
医師国家試験も…
一発で合格した先生でも…
卒業したての時は、
ベテラン看護師さんより…
仕事ができません。
わからないことだらけです。
■ ■
医師というプライドを捨てて、
素直に看護師さんの言うことを聞くべきです。
まみ子師長さんのように…
長年、ベテラン理事長と仕事をした看護師さんは、
新人皮膚科医より、
的確に診断ができます。
私が理事長だったら…
大学から来た新人医師には、
まみ子師長をつけます。
■ ■
医療事故は、
一人で防ぐものではなく、
全員で防ぐべきです。
できない先生は、
できる看護師についてもらい、
危ない!と思ったら…
補助ブレーキを踏んでもらいます。
看護師に、
ブレーキを踏まれて、
怒る医師は失格です。
■ ■
できる看護師さんは…
いきなり補助ブレーキを踏まずに…
先生、この検査はよろしいですか?とか
先生、こちらのお薬でよろしいですか?とか
当院では、理事長はこのようになさっていますょとか
優しく指導されるのでは…?
…と思います。
優秀な医師や
優秀な看護師と働くことは、
とても大切なことだと思います。
医療問題
医療事故を防ぐには③
医療事故を起こしにくい先生もいます。
最初はできない人です。
よく叱られた人です。
臆病(おくびょう)な人です。
素直で、
他人の言うことを聞く人です。
チェーン店の美容外科に勤務すると…
最初は…
売上、全国最下位になるような先生です。
■ ■
チェーン店の問題という院長日記を、
2009年12月16日に書きました。
次の文章は私が考えた文です。
美容外科のチェーン店には、
売上目標や売上ノルマがあります。
ないところでも…
利益が出ていないと…
院長の給与はゼロか大幅にダウンします。
不景気になると、
次々と‘閉店’する美容外科もあります。
次の話しは架空の作り話です。
■ ■
この患者さん…
お腹も…
腕も…
太もも全周も…
全部脂肪吸引して…
がっつり根こそぎ
5リットル以上吸引して…
なんて言ってる…
こんなに吸引したらヤバイよなぁ…
■ ■
でも、
これだけ脂肪吸引したら…
250(万円)は取れる…
ローンの審査もパスしている。
今月の売上は低迷…
受付からのプレッシャー
先生、お願いしますぅ♡
悪魔のささやきが聞こえてきて…
■ ■
はいはい、脂肪吸引は簡単ですょ。
眠っている間にすぐ終わりますょ。
2~3日休めば、お仕事もすぐにできますょ。
がっつり根こそぎ脂肪をとりますから…
見違えるように細くなりますょ。
みなさん、していらっしゃいますょ。
心配なんて、いりませんょ。
キズは残りませんょ。
さぁ、手術をしましょう!
■ ■
こんな美容外科は…
実在しないと思いますが…
広告を見ていると、
多少やばいと思っても、
強引に手術をしてしまいそうな…
美容外科も目につきます。
売上が重要なのは、
美容外科チェーン店に限ったことではありません。
大病院の名院長とは…
病院の赤字を減らせる先生のことです。
■ ■
国の医療費抑制政策によって、
どこの病院も疲弊しています。
高齢者が増えた
→医療費増大
財政赤字
→医療費抑制。
→病院の赤字増大。
疲弊したベテラン医師の退職。
という負の連鎖が続いています。
■ ■
最初はできなくて、
よく叱られる人は、
慎重です。
臆病(おくびょう)な人だから
無謀な運転はしません。
素直で、
他人の言うことを聞くので、
しっかり教育すれば、
素晴らしい先生に育ちます。
■ ■
医学部の定員だけを増やしても…
よい先生はできません。
医療事故も減りません。
いくら、
インシデントレポートを書いても、
医療事故は減りません。
大切なのは、
教育だと思います。
どんな業種でも、
事故を防いでよいサービスを提供するには、
まず人を教育することです。
その予算配分が少ないと思います。
医療問題
医療事故を防ぐには②
医療事故を起こしやすい医者がいます。
一見、やり手で…
腕がよくて…
自信に満ちた人です。
チェーン店の美容外科医になると、
売上、全国一になるような人です。
こんな先生が危険です。
■ ■
一度見ただけで…
自分は何でもできると錯覚しています。
全身麻酔を、
麻酔科指導医に教わったこともないのに…
見よう見まねで覚えました。
問題なく全身麻酔をかけることができました。
横で見ていた看護師は…
内心、ひやひやしていました。
■ ■
無事に手術が終わって…
麻酔から覚醒して…
手術も成功しました。
俺って…
天才じゃん…!
と看護師に言っていたそうです。
看護師は黙って聞いていました。
■ ■
数年後…
俺って…
天才じゃん…!
と言っていた先生は、
死亡事故を起こしました。
亡くなった患者さんには…
ほんとうにお気の毒ですが、
私はいつか死亡事故を起こすと思っていました。
■ ■
私は医師免許をいただいて30年になります。
私自身も…
もう少しのところで危なかったことがあります。
麻酔科研修の想い出⑥に書いてあります。
私を助けてくださったのは、
当時、札幌医大麻酔科の…
医局長だった本間英司先生です。
私の事例は、
決して特殊なケースではありません。
■ ■
昨日も書きましたが、
医師免許証をいただいただけでは、
仮免許運転中です。
仮免許なのに…
いきなり高速道路を200㎞/hで飛ばすような、
無謀な先生がいます。
こんな先生の車に乗せてもらうと…
いつか死亡事故に巻き込まれます。
事故は誰でも起こす可能性があります。
自分だけは大丈夫と思わないことです。
医療問題
医療事故を防ぐには①
誰でも、医療事故にはあいたくありません。
医療者側も…
医療事故を起こしたくはありません。
以前にも書いたことがあります。
医療は車の運転と同じです。
条件が悪い道路を走ると
必ず事故に遭う危険性が伴います。
悪路で、視界が悪い山道でも、
必要に迫られて走る必要はあります。
■ ■
どんなに慎重に運転しても、
がけ崩れや…
橋の崩落にあってはたまりません。
そういう‘医療’もあります。
自動車事故にには、
自賠責という強制保険があります。
残念なことに医療事故には、
任意保険しかありません。
■ ■
医療事故が社会問題になって、
国も積極的に政策を練っています。
リスクマネージャーとか
サブリスクマネージャーとか、
インシデントレポートなど、
横文字の単語ばかりが目立ちます。
いくらリスクマネージャーをつくっても、
インシデントレポートを書いても、
事故は減りません。
■ ■
医療事故を防ぐ一番のポイントは、
教育と
訓練だと思います。
今の医学教育では、
医師になるにも、
看護師になるにも、
ペーパーテストに合格すればOKです。
国家試験前には、
徹夜で勉強しています。
■ ■
晴れて…
医師免許証を手にしても…
看護師免許証を手にしても…
何もできないところからスタートします。
旧帝大とか有名私大とか、
大学の難易度とは関係ありません。
無名の私大の方が…
よい医学教育をしていることもあります。
■ ■
医師が医療事故を起こさないためには、
良き師について、
たくさん失敗を重ねることです。
他人の失敗をたくさん見ることです。
誰でも医療事故を起こすリスクはあります。
大切なのは、
事故が起こりそうになった時に、
横に座っていて、
補助ブレーキを踏んでくれる、
教官につくことです。
■ ■
医師免許取得時は、
自動車でいうと、
仮免許運転中と同じです。
良き師匠について、
運転が上手になるまでは、
しっかりと教育してもらう必要があります。
私は、
北大形成外科という素晴らしい教習所で、
大浦武彦先生という、
素晴らしい師匠=教官についていただき、
事故を起こさずに運転ができるようになりました。
医療問題
荻野先生【控訴】
山形大学職員組合から、
【荻野先生の裁判を支援する会ニュースNo.14】が届きました。
発行日:2010年8月31日
山形大学職員組合
原告請求棄却!控訴決意!
<報告の後に、荻野先生と渡邉代表のご挨拶とお願いがあります。>
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
【判決報告】世話人 品川敦紀
平成22年8月24日、午後1時15分より山形地裁において、荻野先生不当処分取り消し請求事件の判決が有りました。
残念ながら、原告の請求がいずれも棄却されました。
法廷では、主文のみの言い渡しのみでした。
後で渡された理由書がに従って佐藤弁護士から、裁判所前で、簡単な説明がありました。
主要な争点では,原告に報告義務があったかどうかについては,皮膚科に出来上がったコンパートメント症の患者がいるとの菊地医師の立ち話を、口頭報告と見なし、原告に、報告義務があったと認定しています。
また、本件にかかる他の医師の処分、就業規則上の懲戒指針、他の処分事案との比較で、不当に重い処分だったかどうかについては,隠蔽、報告義務違反との大学側主張に沿って、その重大性から、本処分が,大学の裁量の範囲を著しく逸脱するものではないとして追認しています。
今回の判決は,廊下での立ち話を口頭での報告と見なし、原告に報告義務があったと認定し,皮膚科での事故の責任を整形外科の教授だけに負わせていることを裁量権の範囲内と認定するなと,体制順応の不当判決(佐藤弁護士の評価)であり、佐藤弁護士から、絶対控訴すべきとの意見が出されました。
とりあえず、荻野先生ご本人もご承知の上で,控訴を決めました。
9月28日に佐藤弁護士事務所で弁護団会議を開き、控訴理由に付いて検討することになりました。
支援する会としても、一度、中間総括を行い,控訴支援の体制を整える必要があると思われます。
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ご支援ありがとうございます。
私の裁判のご支援では、日頃、大変ありがとうございます。皆様のご支援を大変心強く思っております。今回の裁判についての山形地裁の判決は、全面的にこちらの訴えは認められなかったという残念な結果でした。私が訴えた内容は、普通の医師であれば、当然同じ様にするのではないかと思われる内容です。
石栗正子裁判長は、これらの全てを否定しました。判決の理由は、大学の代弁者が語るような内容のもので、私には偏りがあるように見えます。この問題を早く終わりにしたいと思っていましたが、正しいと思うことを正しいと主張しなければいけないと思っております。弁護士さん、支援する会の世話人の高方と相談し、控訴することにしました。
今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
2010年8月26日
荻野利彦
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懲戒処分無効訴訟判決に思う
支援する会 世話人代表 渡邉誠一
今回の判決について、裁判所の姿勢が昔とほとんど変わらないことを改めて実感させられました。大学が決めた「処分」に対して構成員が異議申し立てをしても、裁判所はほとんど省みない、つまり、特別権力関係下での決定に裁判所は深入りを避けるという傾向が今なお残っているということです。今回の判決の根拠も、ほとんど被告=大学の主張を追認していることからも、そのことがよく解かります。
また、この裁判を通じて、山大医学部附属病院の診療体制が、時代遅れであり、また同時に無責任な体制であることが露呈されました。
今日、医学の「進歩」で専門分化したこともあって、診療が複数の科で組織的に協働して対応している、所謂「チーム医療」がよく行われている中で、山大病院は、個人的に他の科に応援依頼し、しかも、依頼と同時に責任も押し付けるという、チーム医療とはほど遠い状態にあることが明らかにされました。この裁判中、医学部にチーム医療高度化委員会なるものがつくられたようですが、それが本当に診療体制の改善になっているか見極めたいと思います。
今回、残念ながら、荻野先生の名誉が回復されるような判決が得られませんでしたが、これからこの間の運動を総括し、今後の運動の進め方を改めて検討していきたいと思っております。
今までのご支援・ご協力に感謝申し上げるとともに、また今後もご支援よろしくお願い申し上げます。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
判決文を弁護士の高橋智先生に読んでいただきました。
高橋先生のご意見は、
この事件は、
医療事故と労働事件の、
2つの面を持った興味深い裁判です。
山形地裁では、
原告の主張を退けています。
■ ■
判決文を読むと、
『…といって、平等性の原則に反するといえるものではない』
『…といって、合理性を欠くものといえるものではない』
というような表現を使っています。
裁判官も、
絶対に大学の処分が100%合理的とは言い切れていない
逆転勝訴の可能性が高い裁判であり、
控訴すべきですと
力強いお言葉をいただきました。
■ ■
私は医師として、
医師法に規定された、
患者さんの診療録(カルテ)を見ることもできない、
他科の荻野教授一人が、
極めて重い処分を受けたことの、
合理性を判決に見出せません。
■ ■
医療事故で被害を受けられた、
若い女性の患者さんには、
ほんとうに申し訳ないと思います。
形成外科を信じて手術を受けてくださったのに、
最悪の結果になったことは、
とても残念です。
同じ事故を起こさないためにも、
形成外科の診療体制を確立してください。