院長の休日

札幌のタクシー料金

 私はめったにタクシーを使いません。
 大部分は地下鉄とかバス。
 近くでしたら必ず歩きます。
 自転車もよく使います。
 昨年購入した、電動自転車は便利でラクチンです。
      ■         ■
 先日、アマの花を撮りに行って気づきました。
 以前は、小型と中型に別れていた、
 札幌駅のタクシー乗り場が…
 小型も中型もなくなっていました。
 法人の小型タクシーも、
 個人の黒塗りの中型タクシーも、
 みんな一列に並んでいました。
      ■         ■
 私はケチなので、
 以前は、小型と中型があると、
 必ず料金が安い小型に乗っていました。
 小型でも、特に料金が安い、
 プリウスのタクシーがありました。
 このプリウスのタクシーを見つけると、
 何だか得した気分になっていました。
      ■         ■
 札幌駅北口のタクシーをよく見てみました。
 小型も黒塗りの中型も
 みんな650円のシールが貼ってありました。
 以前は、㊥と青いシールが貼ってあった、
 中型タクシーからシールが消えていました。
 個人タクシーの運転手さんに、
 おそるおそる聞いてみました。
 『あのぉ~、すいません』
 『この車も、あちらの小さい車も料金は同じですか?』
      ■         ■
 答えは意外にも、
 運転手さん:
 『同じですよ』
 『去年の改定で同じになったんですよ』
 『まだ、高いと思って乗らないお客さんもいらっしゃいますよ』
 私:
 『初乗り料金が同じでも、
 走ったら上がるのは高いんじゃないですか?』
 運転手さん:
 『同じですよ』
 『一部の大型(センチュリー、セルシオ、クラウンマジェスタ)
 以外はみんな同じです』
      ■         ■
 ネットで検索してみました。
 <タクシー>札幌地区で10年ぶり値上げ 初乗り650円
札幌地区(札幌、江別、北広島、石狩市=厚田・浜益地区除く)のタクシー運賃が2007年12月17日から10年ぶりに値上げされた。
値上げ率は平均9.2%。初乗り料金は従来の小型車600円と中型車610円が「普通車」に統合されて650円にアップした。
国土交通省北海道運輸局は「乗務員の労働条件改善のため」として、3ヶ月後をめどに改善状況の報告を各社に求める。
12月17日午前、JR札幌駅前で客待ちをしていた乗務員(57)は値上げの影響について「客は減っていない」と安堵(あんど)の表情。
別の乗務員(61)は「月12~13万円では暮らしていけないので若い乗務員が減った。手取りが少しは増えるよう期待している」。
これまでは中型車に分類されていた黒塗りの個人タクシー経営者(57)は「(割安の小型車に流れていた)お客さんが乗りやすくなった」と歓迎した。
 今回の値上げで距離に応じた加算額は従来の334メートルごとに80円から309メートル80円にアップ。深夜割増も1時間早まって午後10時からとなる。一方、7,000円を超えた額の1割引だった遠距離割引は5,000円を超えた額の3割引へと割引率が上がった。【斎藤誠】 (毎日新聞)


札幌駅北口のタクシー乗り場
小型と黒い中型が並んでいます


この黒塗りの中型と
一回り小さな小型が同一料金
(法人タクシーさんごめんなさい)
黒塗りの個人タクシーが
圧倒的に快適です
個人タクシーには
小型550円のタクシーもあります

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院長の休日

電話帳広告

 美容形成外科クリニックの経営者にとって、
 生命線とも言えるのが、広告宣伝です。
 他の診療科目と違って、
 『クチコミ』はまずありません。
 「私、○○美容形成でキレイになった!」
 「あなたも行ってみたら!」
 なんて言ってくれる方は、
 まずいらっしゃいません。
      ■         ■
 キレイになった方は、
 夜、鏡を見て…
 『私、キレイになった!』
 『嬉しい!』
 と一人で微笑むのです。
 これは、いくつになっても女性なら同じです。
 まして、ワキガなんかは…
 まず、絶対に言いません。
      ■         ■
 ひと昔前までは、電話帳広告が効果的でした。
 どの家にも、‘イエ電’がありました。
 今ほど、個人情報がうるさくなかったので、
 友だちの家の番号なんかも、
 電話帳で調べた時代でした。
 家内も、私の家の電話番号を
 住所を頼りに電話帳で調べてかけてくれたと、
 もう30年近く前に聞いたことがありました。
      ■         ■
 昔は、黒い‘電話機’がある家が珍しく、
 電話の呼び出しなんてのもありました。
 下宿や寮に住んでいた友人は、
 電話011-611-○○○○(呼▽○方)
 なんて名簿に書いてあったものです。
 札幌医大の望嶽寮という学生寮では、
 交代で電話番という係りがあり、
 かかってきた電話を、
 「先輩、お電話です」と
 取り次ぐ当番があったそうです。
      ■         ■
 そんな時代は過ぎ去り…
 今は携帯電話やIP電話の時代です。
 NTTの電話帳はyahoo!BBなどの
 IP電話を引いているご家庭には配布されません。
 また、駅や公共施設に設置してある、
 公衆電話もどんどん撤去されています。
 従って、当然のように若い人は電話帳を知りません。
      ■         ■
 電話帳を知らなくても、
 携帯で十分に電話番号が検索できます。
 携帯で‘札幌 美容外科’と検索した時に
 いかに上位にランクされるようになるかが、
 生き残りをかけた、
 美容形成外科の広告戦略になります。
      ■         ■
 私は札幌美容形成外科を開業する時から、
 NTT電話帳会社に、
 電話帳をコンビニに置いて、
 フリーペーパーのように、
 自由に持ち帰れる制度にしなさい!
 と声を大にして言っていました。
 そうしないと、
 電話帳そのものの存続が危ぶまれます。
 今は電話帳が欲しいというと、
 正式には販売することになる筈です。
      ■         ■
 平成20年秋に発行される、
 NTT電話帳の広告をどうするか…
 6月末までに決めなくてはなりません。
 東京などの美容外科は電話帳広告を止めています。
 札幌美容形成外科はどうしようか…
 と頭を悩ませている毎日です。

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院長の休日

歴史香る3㌔の彩り

 平成20年5月28日、北海道新聞朝刊の記事です。
 北8条通に「亜麻とホップ」
 5年かけこつこつと
 地域で整備
 「見に来て」
      ■         ■
 「私たちの花の道ができました。
 どうぞ見に来てください」
 -札幌市東区の北八条通に、
 地域住民が整備してきた
 「アマとホップのフラワーロード」が、
 当初の500㍍から、
 約3㌔の長さにまで伸びた。
 五月の風に揺れる空色の亜麻の花と
 みずみずしい緑のホップの葉が、
 道行く人たちの心をなごませている。
 (本庄彩芳)
      ■         ■
 北八条通周辺にはかつて官営麦酒醸造所
 (現・サッポロビール園)や
 帝国製麻の工場が並んでいた。
 「花の道」は、
 産業振興の歴史を担ってきたホップ(ビール原料)
 と亜麻で地域を明るくしようと、
 同区のフラワーコディネーター
 走川貴美(はしりかわよしみ)さん(62)が
 2003年に発案。
 ボランティア団体「AMAサポーターズ倶楽部
 を設立し、
 亜麻とホップの苗を、
 北八条通沿いの植え込みに植えてきた。
      ■         ■
 初めは10人だった会員は現在約400人。
 東区以外からも多数参加する。
 5月17日に開いた苗植え今では、
 地域住民ら150人が亜麻の苗4,000株を植えた。
 沿道の企業や地元町内会も賛同。
 一団体ずつ植え込みを受け持ち、
 「花の道」はどんどん伸びて…。
 いまでは北区の北八西三から
 東区の苗穂町4丁目まで広がった。
      ■         ■
 東区も
 「歴史を生かして地域活性化をはかる取り組み。
 応援していきたい」
 (地域振興課)と区役所職員が
 苗植え会やイベントを手伝っている。
      ■         ■
 「花の道」が亜麻とホップなのを
 広く知ってもらうため、
 今月末までには道路沿いに
 全部で18基の看板を立てる。
 亜麻は11月上旬まで花をつけるが、
 一番の見ごろは、
 5月下旬から6月いっぱい。
 ホップもつるを空に向かって伸ばし、
 葉を広げている。
      ■         ■
 これまでアマとホップを見て、
 きれいだけど名前がわからない、
 という人も多かった。
 看板を見て、
 親しみを感じてくれるはず」
 と走川さんは話す。
 (以上、北海道新聞から引用)

      ■         ■
 この亜麻とホップの花の道は、
 札幌駅北口にあります。
 札幌美容形成外科は札幌駅南口ですから、
 ちょうど駅の反対側になります。
 札幌駅北口に出ると、
 40階建の大きなマンションが目に入ります。
 そのマンションの下に花の道があります。
      ■         ■
 5年間も手塩にかけて育てていただいた、
 走川さんに感謝いたします。
 お花は心を和ませてくれます。
 私も時間ができたら、
 是非、AMAサポーターズ倶楽部に
 入会したいと思っています。


満開になった亜麻の花を前に
「5年間かけてここまで広がりました。」
「子どもみたいにかわいい」
と笑顔の走川(はしりかわ)さん
(北海道新聞より引用)


札幌市北区北8条西3丁目付近
マンションの前です


札幌駅北口から見える
大きなマンションが目印です
この下にお花が咲いています

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院長の休日

内閣総理大臣

 昨夜、フジテレビのCHANGEを見ました。
 木村拓哉さんが扮する
 朝倉啓太(35)という補欠検挙で当選した新人議員が
 内閣総理大臣になりました。
 家内は、
 私はキムタクが立候補したら投票すると言っていました。
 (家内は郷ひろみのファンですが…)
      ■         ■
 現実には、‘ありえない話し’だから、
 ドラマのおもしろさがあるのでしょう。
 番組中にキムタクが言っていました。
 『小学校5年生にもわかる言葉で話して!』
 まったく、その通りだと思います。
 今の政治には夢もロマンもありません。
 何がなんだかわかりません。
      ■         ■
 後期高齢者医療制度なんてのができて、
 これを支持している、
 お年寄りもお医者さんもいないと思います。
 このままで、日本はいったいどうなっちゃうの?
 というのが正直な感想です。
 私は今の国の政策に失望しています。
      ■         ■
 私が札幌西高校の生徒だった時に、
 田中角栄さんが内閣総理大臣になりました。
 ‘コンピューター付きブルドーザー’とか
 ‘よっしゃよっしゃ’とか
 ‘小学校しか出ていない総理大臣’とか
 ‘田中のカナ振り英語’とか
 いろいろ言われた内閣総理大臣でした。
      ■         ■
 ロッキード事件で逮捕され、
 晩年は病気になられました。
 いろいろな批判はあると思いますが…
 私は今でも田中角栄さんが好きです。
 小学校しか出ていないのに、
 苦学して内閣総理大臣にまでなって…
 田中さんの時代に、
 日本はよくなったと思います。
      ■         ■
 私は政治にも、夢やロマンが必要だと思います。
 日本国憲法第25条第1項の生存権。
 すべて国民は、
 健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
 この生存権を保障してくれる政治。
 これに
 ‘頑張って働いていれば、いつかきっといいことがあるさ!’
 という夢とロマンを与えてくれる政治家が
 内閣総理大臣になってほしいと願っています。
 こんなことは無理でしょうか…?

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昔の記憶

役に立った写真部

 私は写真部に所属していましたが、
 写真そのものは、さっぱりダメでした。
 撮影はしましたが…
 センスがなく、展覧会に出品とか…
 写真展に出展なんてのは考えませんでした。
 好きに撮って、適当に引き伸ばして…
 年に一度、クラブの写真展に出しただけでした。
      ■         ■
 それでも、5年間、写真部に所属しました。
 そのおかげで、暗室技術とか…
 カメラの使用方法などは一通りマスターしました。
 これが、形成外科医になってから役立ちました。
 ご存知のように、
 形成外科では術前・術後に写真を撮ります。
 専門医試験でも、写真判定で合否を決めます。
 どんなに上手に手術ができていても…
 写真がピンボケでは落第です。
      ■         ■
 北大形成外科に入局すると、
 ちょっと写真をかじっただけの私が…
 写真のプロとなってしまいました。
 医局の野球大会、学会の写真など、
 私は写真係長になったようなものでした。
 後輩の写真の指導も私が担当しました。
 たまたま、
 旅行に行けるからと入った写真部が役立ちました。
      ■         ■
 日本形成外科学会で、
 形成外科医に必要な写真の基礎知識という発表をしました。
 ある有名な大学の教授から褒められました。
 その後、日本形成外科学会学術講習会で、
 写真の撮り方の講師まで仰せつかりました。
 写真部の仲間や先輩が聞いたら…
 『あのカメラを持っていなかった本間が!写真の講師か!』
 と驚かれるに違いありません。
 人間、いつどこで何が幸いするかわからないものです。
      ■         ■
 私は、皮弁の微小循環というのを研究テーマにしました。
 札幌医大に在職中も、解剖学教室で研究をしました。
 その時に、写真の暗室技術が役に立ちました。
 自分の博士論文でも写真の暗室技術が役に立ちました。
 学生時代には考えもしなかったことでした。
 私が考えた、皮弁の血管造影法は、
 外国雑誌に学術論文として掲載されました。
 恩師の大浦武彦教授に、
 今までこんなにキレイな血管の写真は見たことがない。
 と褒められた記憶は、生涯忘れられない感動です。
      ■         ■
 J Reconstr Microsurg. 2000 Jul;16(5):367-70
 Technique for selective microangiography of skin flaps with high contrast and fine detail.
 Homma K, Sugihara T, Igawa HH,
 Department of Plastic and Reconstructive Surgery,
 Hokkaido University School of Medicine, Sapporo, Japan.
 The technical factors of microangiography were studied, and the authors found that the main limiting factors in resolution were the injection pressure of the contrast medium and the thickness of the materials. A gentle manual hand pressure injection, with the aid of visual monitoring under the operating microscope, were keys to obtaining beautiful microangiograms.
 これが学術論文のタイトルと要旨です。
 皮弁の選択的微小血管造影法
 この方法は、後世に残る有用な方法だと今でも思っています。 


私が撮影した血管の写真です。
ラット(ネズミ)の皮膚です。

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昔の記憶

人生の師

 私が札幌医大写真部で
 ‘人生の師’と仰ぐ先輩が水谷羊一先生です。
 水谷先生は、秋田県角館(かくのだて)町出身。
 みちのくの小京都と呼ばれる、
 桜の美しい町です。
 早稲田大学商学部を卒業後に、
 札幌医大に入学されました。
      ■         ■
 当時の札幌医大は、他大学を卒業していても、
 歯科医師免許を持った人以外は、
 全員、1年生から入学し全科目を履修(リシュウ)しました。
 年令は私より6歳年上でしたが、
 学年は1年上でした。
 とても面倒見のよい先輩で、
 『水谷さん、みずたにさん』
 と全員から慕われていました。
      ■         ■
 全国どこの医学部でも同じですが、
 医師国家試験を受験するまで、
 全員が同じ勉強をします。
 将来、内科になる人も耳鼻科になる人も、
 すべての科目を勉強するのが医学部です。
 入学後も定期試験が厳しく、
 当時の札幌医大では、
 1科目でも落とすと(不合格となると)、
 翌年、すべての科目を再履修しなければなりませんでした。
      ■         ■
 進級判定も厳しく、
 100人の入学者のうち、6年間で卒業するのは、
 毎年、80%台でした。
 つまり、毎年、数人が進級できず…
 下の学年に落ちて行きました。
 勉強そのものも、予備校のように‘熱心な’先生は少なく、
 学生は自分で勉強するものという方針でした。
 入学はしたものの、
 5月病に罹って体調を崩す学生もいました。
      ■         ■
 医学部の勉強は、とにかく丸暗記です。
 解剖学を例にとっても…
 頭の先からつま先まで、
 すべての構造と機能を丸暗記。
 しかも、日本語、英語、ラテン語で覚えます。
 かなり要領よく効率的に勉強しないと落第です。
 水谷先輩は、この勉強法を教えてくれました。
 また、過去の試験問題や教授の傾向などなど…
 同じ勉強するなら効率よく能率的に…
 と教えてくれた先輩でした。
      ■         ■
 19歳~24歳までの6年間は、
 勉強ばかりではなく、
 生涯の伴侶となる相手を見つける時期です。
 つまり、彼女(彼)を見つけて、
 仲良くなる時期です。
 水谷先輩は、
 彼女の見つけ方、
 女性との付き合い方、
 などなど、
 人生に必要な、さまざまなことを教えてくれました。
      ■         ■
 この時期にどういう先輩と付き合い、
 どういう影響を受けて、
 どういう生き方をするか、
 という方向性が身につくと思います。
 水谷先輩は、
 明るく前向きで真面目な先輩でした。
 私が困っていると、
 『本間、どうした?』
 と気さくに声をかけてくださる先輩でした。
      ■         ■
 私の生き方は、この水谷先輩に影響を受けました。
 水谷先輩は、札幌医大を卒業後、
 秋田大学整形外科に入局されました。
 現在は、秋田市で城東整形外科を開業されています。
 秋田県で、もっとも流行っている整形外科だと思います。
 昨夜は、整形外科学会で札幌へいらした水谷先生を囲んで、
 写真部の仲間が集まりました。
 とても楽しい夜でした。 


写真部の仲間
前列、向かって左端が水谷羊一先生です。

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昔の記憶

写真部

 私は昭和49年(1974年)4月に、
 札幌医大へ入学しました。
 一浪して入学したので、19歳でした。
 入学した頃は、
 革マル派(カクマルハ)という派閥の学生が、
 毎日、教室でアジ演説をしていました。
 私には何だかわからないことを…
 休み時間に、ずーっとしゃべっていました。
      ■         ■
 当時は学生運動が下火になってはいましたが、
 革マル派と民生派という派閥が対立していました。
 私が入学する数年前には、
 学生運動に端を発した殺人事件まであったほどでした。
 その頃、盛んに学生運動をしていた学生も、
 今ではその面影もないくらい、
 おじさん先生・おばさん先生になっています。
      ■         ■
 入学すると、熱心な先輩が、
 クラブへ入ろうと勧誘してくれました。
 とても人のよさそうな先輩が、
 弓道部へ誘ってくれました。
 弓道に興味があったというより、
 その先輩に惹かれて弓道部へ入ることにしました。
 ところがこれが失敗の原因でした。
      ■         ■
 弓道を甘く考え過ぎました。
 弓道部には立派な道場がありました。
 北海道神宮の祭典では、
 神宮で弓を引くほど、先輩は弓道の達人でした。
 弓道を‘弓を引くお遊び’の延長、
 程度にしか考えていなかった私は、
 早々に弓道部をやめました。
      ■         ■
 その後、しばらくクラブには入っていませんでした。
 2年生になってからだったと思います。
 『本間、写真部が夏休みに奥尻に撮影旅行に行くんだって』
 『まだ、空きがあるそうだから一緒に行かない?』
 と友人の服部くんが誘ってくれました。
 『だけど、俺カメラ持ってないょ』
 『俺も持ってないょ』
 『カメラもってなくても、いぃらしいょ』
      ■         ■
 奥尻に旅行に行けるという動機で、
 私はカメラも持っていないのに写真部に入りました。
 奥尻へはJRとフェリーで行きました。
 当時は、テントと寝袋を持って行きました。
 キャンプ場は『賽の河原(サイノカワラ)』というところでした。
 先輩が選んだのだと思います。
 どうして?賽の河原?
 と今ではわかりません。
 大小無数の石塔で埋め尽くされた霊場でした。
      ■         ■
 カメラを持っていないので、当然写真は撮りませんでした。
 先輩と数日間のキャンプを楽しんで撮影旅行は終わりました。
 真面目な先輩が聞いたら怒ると思います。
 カメラなしでもOKの写真部が気に入りました。
 行っても行かなくてもOKの写真部でした。
 こんな写真部の雰囲気が気に入って、
 卒業まで入っていました。
      ■         ■
 私がカメラを買ったのはそれから1年以上たってからです。
 毎年夏に撮影旅行と称した旅行に行きました。
 撮影もしましたが、楽しみしていたのは‘旅行’でした。
 テントと寝袋は辛かったので、
 翌年から、車と民宿を使うようになりました。
 6年間の間に
 奥尻
 天売・焼尻
 知床・阿寒・釧路
 函館・道南
 利尻・礼文
 道内の離島はすべて行きました。
      ■         ■
 利尻では、利尻岳に登り…
 礼文では島の北端から南端まで歩いて縦走しました。
 旅行中に毎晩先輩や後輩と楽しく話しをしました。
 私の楽しい学生時代の想い出です。
 写真部で知り合った先輩や後輩は
 私の人生や生き方に大きな影響を与えてくれました。
 写真部の先輩後輩は、真面目でいい先生ばかりです。
 よい友人は人格形成に大きな影響を与えます。

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医学講座

脂肪注入による豊胸術

 平成20年5月19日にご質問をいただきました。
 私は体重は太っているほうなんですが
 胸だけペッタンコで友達と温泉などに行けません。
 悲しいです。
 今流行り?
 の脂肪注入の豊胸は危ないんでしょうか?
 勧める先生とそうじゃない先生がいますよね。
 まあ、やはりなんの手術にもリスクはあると思いますが・・・
 痩せてるのに胸がある人もいるのに
 本当神様って不平等だなと思います・・・

      ■         ■
 余っている脂肪を、お腹や太ももから吸い取って
 胸に注入して膨らませるのは…
 とても理にかなった、合理的な方法のように思います。
 東大形成外科で脂肪幹細胞移植を発表されてから
 また、脚光を浴びています。
 でも私は施術しておりません。
      ■         ■
 脂肪注入による豊胸術は…
 最近、流行ってきたものではなく、
 かなり以前から行われていました。
 ところが、安易に行われて…
 脂肪は定着しない…
 胸はしぼむ…
 脂肪が溶けて胸にたまる…
 などなど、副作用が問題になり…
 誰も施術しなくなりました。
      ■         ■
 東大の先生が学会で発表した時も、
 脂肪幹細胞といっても完全に生着するのか?
 生着せずにしこりとなって残った場合は、
 乳癌との鑑別ができなくなるのでは?
 というコメントが学会場で出されました。
 美容外科の広告では、
 このような討論があったこと…
 副作用のことなどは…
 一切触れられていません。
      ■         ■
 東大の先生が施術しても、
 チェーン店の先生がしても、
 一度吸引した脂肪を、
 100%生着させるのは難しいものです。
 私が施術しない理由は、
 乳腺や乳腺下注入して、
 万一しこりとなった場合に、
 癌と区別できなくなったら困るからです。
 『余命1ヶ月の花嫁』ではありませんが、
 乳癌は死につながります。
      ■         ■
 この脂肪注入による豊胸術は、
 うまく生着すると、
 いらない脂肪が胸について理想的に思われます。
 吸引した脂肪が、生着するには、
 注入した脂肪細胞に血管がつながることが必要です。
 そのためには血流のよい部位に、
 少量ずつ注入するワザが必要です。
 私はこの手術の‘名人’といわれる先生の
 手術を見せていただいたことがあります。
      ■         ■
 その手術を見せていただいて、
 こりゃぁ~、自分じゃやらないと思いました。
 ですから今でも施術していません。
 シリコンバッグを使った豊胸術は、
 皮膜拘縮というリスクはあるものの…
 いざとなればバッグを除去できます。
 脂肪注入による豊胸術は、
 元に戻してと言われても、戻せません。
 これが私が施術しない一番の理由です。
      ■         ■
 もし、脂肪注入による豊胸術をお考えでしたら…
 東京大学形成外科をおすすめします。
 東大の同意書にも、
 100%生着するとは書いてありません。
 また、
 しこりになることがあるとも書いてあります。
 リスクのない、
 魔法のような手術はありません。

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院長の休日

実刑か、執行猶予か

 平成20年5月17日、北海道新聞朝刊、
 朝の食卓から引用しました。
 実刑か、執行猶予か
 三上英昭
 先日、光市母子殺害事件について
 死刑判決が言い渡された。
 担当裁判官は、死刑にするか、
 無期懲役にするかで悩みに悩んだことだろう。
      ■         ■
 裁判官の多くがこれと同様に、
 あるいはそれ以上に悩むのが、
 実刑にするか、執行猶予にするかである。
 裁判官は、被告人の社会内での更生を期待して、
 執行猶予にできるならしてやりたいと考えているが、
 もう一つ決め手に欠け、悩むことも多い。
      ■         ■
 例えば、地方から上京して就職したものの
 勤務先が倒産、職を転々とし、
 ついにはホームレス同然の状態にある被告人が、
 酒に酔って通行人をビール瓶で殴り、
 全治三ヵ月の重傷を負わせたといった事件の場合。
      ■         ■
 被害者との示談が成立し、
 しっかりした身元引受人がいるなどの事情があると、
 安心して執行猶予にできるが、
 そうでなければ、
 どんな刑にすべきかと悩み続けることになる。
      ■         ■
 そうしたケースで、弁護人の懸命の努力により、
 被告人との音信も途絶えていた母親が示涙金を出してくれ、
 情状証人として出廷。
 「被告人を郷里に連れ帰り更生させます」
 と証言した場合には、
 すぐに連れ帰ってもらうため、
 暫時休廷した後、
 即決で執行猶予の判決を言い渡すこともある。
      ■         ■
 判決後、法廷を出ていく被告人の後ろ姿を見送りながら、
 「もう二度とここには来るなよ」
 「親孝行しろよ」と念じるのである。
 (公証人・札幌)
 (以上、北海道新聞から引用)

      ■         ■
 三上英昭先生は元札幌地方裁判所所長。
 現在は札幌公証役場の公証人です。
 公証人の仕事は公正証書という書類を作成することです。
 詳しくは、上記のHPリンクをたどってください。
 私は父親の影響で、公正証書が好きです。
 これ以上、確かな契約書はないと思っています。
 大切な契約書は公正証書にすることが多く、
 遺言書も公正証書で作成してあります。
      ■         ■
 三上先生にもお世話になりました。
 優しそうで温和な先生という印象でした。
 この新聞記事を引用させていただいたのは、
 判決を下す裁判官も悩むのだなぁ~
 としみじみ思ったからです。
 私は弁護士の高橋智先生の日記を毎日読んでいます。
 2008年5月16日の日記に、
 弁護士と裁判官の相性について書かれていました。
      ■         ■
 2009年5月21日から裁判員制度がはじまります。
 法律の専門家である裁判官ですら、判決に悩むのに
 もし自分が裁判員になったら…
 と思う人は多いのではないでしょうか?
 私は中学校・高校ともに政治経済が好きでした。
 大学入試では政治経済を選択したため、
 受けられる大学が限定されてしまったほどです。
 法律や判例を読むのも好きです。
 しかし…
 自分で量刑を判断するのは難しいと思います。
 プロの裁判官ですら、悩むのですから…

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医学講座

ライラックさんへの回答です

 昨日(平成20年5月20日)の日記に、
 ライラックさんからご質問をいただきました。
 小陰唇は 左右対象でないので気になります。
 大きい方の小陰唇は なんだか色も黒ずんでいるのですが、
 手術した場合 色はピンク色とはいかないまでも 治りますか?

 はみ出した小陰唇が黒くなるのは、
 慢性的に刺激を受けて(こすられる、かぶれるなど)
 そこに色素沈着が起こるからです。
 黒くなった部分を切除してしまうので、
 見た目がよくなるだけではなく、
 生理用品や下着によるかぶれや刺激も少なくなります。
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 処女膜再生手術
 これは多くの美容外科の診療メニューにあるので、
 札幌美容形成外科でも掲載しています。
 実際には不要な手術で、
 私自身は一例も施術したことはありません。
 手術自体は簡単です。
 ただ、妊娠出産した方には、絶対にできません。
 処女膜というのは、粘膜のヒダのようなものです。
 出産するとなくなってしまいます。
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 年を重ねると筋肉がゆるみ
 尿失禁になったり
 腟が緩んだりしてきますよね。
 尿失禁には 肛門や腟部に力を入れる体操がありますが
 腟部の緩みは手術で治せますか?
 それは永久的なもの ですか?

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 まず尿失禁です。
 高齢化とともに、
 女性は尿失禁、
 男性は前立腺肥大が高頻度で起こります。
 女性の尿失禁には、骨盤筋群を鍛える体操があります。
 腟のゆるみにも、この体操はよいようです。
 ただ体操で治らない尿失禁は、手術があります。
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 泌尿器科や婦人科で相談されるとよいと思います。
 私の同級生に藤井美穂先生という女医さんがいます。
 札幌医大産婦人科講師→天使病院産婦人科部長を経て
 現在は時計台記念病院産女性総合診療センター長です。
 とてもよい先生です。
 私が女性だったら、藤井先生にかかります。
 尿失禁や婦人科疾患でお悩みでしたら、
 是非、藤井先生にご相談下さい。
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 腟縮小手術は、受ける方がいらっしゃいます。
 弛みを治すというより、
 腟の入り口を小さくする手術です。
 ゴムではないので簡単には弛みません。
 ‘美容?’目的で受ける場合が大部分ですが、
 出産時に重度の会陰裂傷になると…
 肛門まで裂けることがあります。
 それを避けるために、会陰切開をします。
 分娩時の損傷による、腟の弛みやキズは
 健康保険の適用になることもあります。
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 ある週刊誌に 男性自身に 真珠の玉を何個が入れたとか、
 亀頭部にヒアルロンサン?注入とか読んだ事がありますが、
 そんなもの入れて 邪魔になりませんか?
 そういった手術をするのも美容形成なのですか?
 でも上記のような男性の手術は
 コンプレックスという点からとは
 違っていると思いますいますが・・

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 前任の中央クリニックでは、
 シリコンボール挿入術や
 亀頭強化術というシリコン注入をしていました。
 真珠やハブラシの柄を削ったものを
 刑務所やロシアに抑留されていた時代に入れた…
 という方がいらっしゃいました。
 『シャバに出てから、女にもてようと思った』
 とういうのが動機だそうです。
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 看護師さんは全員、
 私ならイヤだと言っていました。
 私自身も、
 シリコンボールや真珠を入れようとは思いません。
 皮膚の下に入れるので…
 意外と痛みや不自由はないようです。
 何個も入れてくださいという方もいらっしゃいました。
 『女にもてた?』かどうかはわかりません。
 ただ、普通の女性はイヤだと思います。
 たまにお問い合わせがあります。
 私は、自分自身にしようとは思わないので、
 札幌美容形成外科では、
 シリコンボールや真珠挿入の施術はしておりません。 

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